エヴァーグリーンをさがして。

エヴァーグリーンをさがして。

Do you still love and respect the world? Also, Have you found what you were looking for?

Even if I never get around to thinking of myself as a musician, I'll be happy just to go on doing what I'm doing.

(((Listen Here!)))

Coming Soon...
Amebaでブログを始めよう!
raducanu10inch
Jazz in trio - Johnny Raducanu (Electrecord/1966)

ピアニストしてもリーダー作を数枚残している現役ベーシスト、「東欧のミンガス」ことジョニー・ラデュカヌがヤンシー・キョロシー(p)やマリアス・ポップ(p)ら(メンバー入れ替え有)と共演した、ファーストにして紛れもない最高傑作。

バラードやワルツの物語的な美しい流れに挟んで、ミンガスのペンに依る"Haitian Fight-Song"やアダレイ"Work song"ではラデゥカヌの卓然としたプレイ、これは非常に選曲が巧いと思います。そしてアルバムを華々しく締めるのがハードバップ"Blues Minor"(エヴァンスの"Israel"?)というわけです。

A-Side
1.Round About Midnight
2.Haitian Fight-Song
3.Elegie
4.Limelight

B-Side
1.If You Could See Me Now
2.Work Song
3.Satin Doll
4.Blues Minor ←試聴できます
昨年購入したレコードの中からお気に入りのジャズ・アルバムを10枚列挙してみました。

Swinging Macedonia
1.Swinging Macedonia - Dusko Goykovich (RTB,1966,旧ユーゴスラビア)
2.No Samba - Allen Houser (Straight Ahead,1973,アメリカ)
3.Sahib's Jazz Party - Sahib Shihab (Debut,1963,デンマーク)
4.Exciting 6 - Basso-Valdambrini Sextet (GTA,1967,イタリア)
5.Live at Ronnie Scott's - Ronnie Scott & The Band (Columbia,1968,イギリス)
6.Slavic Mood - Dusko Goykovich (Vista,1975,イタリア)
7.The Fabulous Slide Hampton Quartet - Slide Hampton Quartet (EMI,1969,フランス)
8.The Scicluna Street - Giorgio Azzolini (Carrosello,1976,イタリア)
9.Storm Warning! - Dick Morrissey Quartet (Mercury,1965,イギリス)
10.Jazz In Der Tschechoslowakei - V.A (Supraphon,1961,旧チェコスロバキア)

こう並べてみると、黄金期(50年代後期~1960年代初期)のヨーロッパ物を買い漁った2005年から、昨年はフリーフォームすれすれ、ちょいとジャズロック寄りなアプローチが目立つ1960年代中期~1970年代後期のヨーロピアン・ジャズに焦点を当てた一年だったように思います。基本のモダン、ハード・バップに少々スパイスを加えた隠し味的な演出が施された音、といえば分かり易いでしょうか。
基本的にフロント2管編成の好みは相も変わらず、ただ、スライド・ハンプトンに代表されるように、初めてボントロの良さを教わり、音楽の幅が一層広がった思いです。昨今、人気著しいピアノ・トリオ物や、ECM直系、芸術趣向の静謐な音にも手を伸ばしつつ、出口を探すことを忘れ、ジャズの闇を迷う。これも愉しいですよ。
明けましておめでとうございます。

前回の記事は日を改めて(気が向いた時に)更新させていただくとして、2007年の一発目は、Jazz-Hip Trioで幕を開きます。

jazz-Hip Trioceleste
Starlight, Starbright / Jazz-Hip Trio ('06)

昨年、伊Nocturneレーベルよりひっそりと新録された"Douces Pluies"(後、紹介することにします)の後を追う形で、暮れにcelesteから67年に残された名盤"Jazz En Relief"+同年録音の未発表音源の再発がリリースされました。CD化を待ち望んでいた私としては嬉しい。右のLPの紹介もほら、今回の再発を知る以前の記事でしたから。
Jean-Bernard Eisinger(ジャン・ベルナール・エイサンジュ,p)を中心に組まれたフランスのピアノ・トリオで、白眉の"Sheherjazz"を始め、クラシック・ピアノを母体とする、洗練された恥美的世界観に包まれている。この小粋さはやはり欧州人にしか出せない強み、だと思うのだ。えいっ、とエヴァーグリーン認定印。

しかし、原盤を所有する者としては、編集に不満を抱かざるを得ない内容なので、ひとつだけ苦言を呈すと、8曲目以降の未発表サイドはさて置き、"Jazz En Relief"からの収録は原盤の本来11曲から、7曲に編集されて(削られて)しまっている点。単に収録時間の問題だとするならば、2枚組にして、1枚はオリジナル、もう1枚は未収録曲集にするなりの配慮が欲しかった。単価上げてもいいから。極私的に、とびきり「ヒップ」な"Orange Boom"は入れて然るべきだったのでは...なんて。唯一の心残りです。

Jean-Bernard Eisinger (p)
Roger Luccioni (b)
Daniel Humair (d)

1.Sheherajazz
2.Hyoperespace
3.Spell Of Three
4.In Quarto
5.Rue Du Chemin Vert (Green Street Way)
6.Three Hearts,Three Lions
7.Starlight Starbright
8.Parapluies De Cherbourg
9.It's Not Unusual
10.Poinciana
11.Poulet Au Curry
12.In A Season Of Change
13.When The Blues Wil Leave
14.Entre Cinq Et Sept
15.My Favorite Things
on the spotLP/CD
On The Spot "Nordic At The 1960's Nordic Jazz Scene" /V.A ('06)

先日、某中古レコ屋のヨーロピアン・ジャズ担当・Nさんが退社した。
私の姿を見かけては、貴重な情報(インサイダー?)をあちらから気さくにくださる方だったので、残念でならない。
中古の買い取り仕入れも本人の確かなレコード知識や豊富な人脈あっての激レアな産物も数多く見受けられた。新譜や再発物のディスプレイも非常に分かりやすく、ここまでヨーロピアン・ジャズファンの顧客を歓ばせてくれるレコ屋は他にないんじゃないだろうか、と思わせるほどのプロ意識に感服したものである。
同じ趣味を持つ数少ない者として人脈が途絶えてしまうことはあまりに惜しいと感じた私は、辞められる1週間ほど前にNさんと名刺交換を交わし、いち音楽仲間となったわけです。Nさん、本当にお疲れ様でした。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、あなたがヨーロピアン・ジャズファンを自負するのであれば、憶えていて損はないと思います。ここで過去に紹介したJazz Quintet '60やLars Lystedt Sextetも収録された、奇跡的なコンピレーションがフィンランドのRicky-Tick Recordsから届きました。
Ricky-TickといえばJukka Eskola率いるFive Corners Quintetの名がまず先に挙げられますが、そんなFCQの仕掛人であり、Ricky-Tickのレーベル・オーナー、アンチ・エーリカイネンが選曲を手掛けています。
加えてこの方、北欧ジャズシーンに於いても指折のジャズDJ、それこそ人脈や交渉力なくしてここまでの内容にするには到底不可能であったと思われます。

Disc One/Side One
1.Pia / Staffan Abeleen Quintet
2.A Day in Vienna / The Dexter Gordon & Slide Hampton Sextet
3.Big P. / Kjell Karlsen and his Orchestra

Disk One/Side Two
4.Di-Da / Sahib Shihab and the Danish Radio Jazz Group
5.Mr. Peter / Esa Pethman
6.Buddah / Jazz Quintet '60 ←曲名がミスプリ。正しくはOne More Chant。

Disk Two/Side One
7.Haka Blues / The Otto Donner Element All Stars
8.Piger / Brew Moore
9.Cordon Bleu / Erik Andresen Quartet

Disk Two/SideTwo
10.The Runner / Lars Lystedt Sextet
11.Helsinki at Noon / Christian Schwindt Quintet

では、分かる範囲で解説しよう。
1.PIa / Staffan Abeleen Quintet ('61)
原盤はDebut盤のEP"Soul Time"より。
スウェーデンのモダン・ピアニスト、Staffan Abeleen。
どことなく"Summertime"に似たフレーズも飛び出すテナーサックスが印象的な、ヨーロッパ解釈の正統派オリジナル。

2.A Day in Vienna / The Dexter Gordon & Slide Hampton Sextet ('69)
アルバム"A Day in Copenhagen"(MPS)より。
ヨーロッパのブルーノートと称されるMPSだけあって、アメリカからの来欧者がズラッと顔を並べる豪華メンツ。これは既にハード・バップ名盤なので驚きもしないが、 Art Taylorの本場チンチャカ・ドラム、Dizzy Reeceのペット、Slide Hamptonのトロンボーンはいつ聴いても気持ちが好い。

3.Big P. / Kjell Karlsen and his Orchestra ('63)
シングルEP"Long John Silver/Big P."より。
ノルウェーのピアニスト、Kjell Karlsen。彼を始めとするサイドメンも全くもってお手上げ状態。どうやら50~60年代に地元ノルウェーでローカルに活動したバンドらしいのですが...
演奏の出だしトランペットが「プピッ」とおちょこをかますが、そこはローカルならではの御愛嬌か。演奏自体はどうして高水準なハード・バップ。MPS"Piano×4"の同曲と聴き比べてみても面白い。

4.Di-Da / Sahib Shihab and The Danish Radio Jazz Group ('65)
長らく幻盤とされてきたサヒブのOKTAV盤より。
澤野工房の復刻が記憶に新しい、ダニッシュ・ジャズ当時のオールスターが一同に集った記念碑的作品。このDi-Daという曲はやはり、ニールス・ペデルセンのベース演奏が光る。サヒブが晩年まで取り上げた、いわばサヒブのテーマ曲。

5.Mr. Peter / Esa Pethman ('64)
"The Modern Jazz of Finland"より。
Esa Pethman。マルチ奏者で、コンポーザーも務める。
この曲ではフルートを吹き、ギターとの絡みがなんともヨーロッパ然としている。
この曲に派手さはないが、一枚通しで聴くと、モダン、民族調、シネ・ジャズ風と実にバラエティー豊か。
意外と知られていないアルバムですが、一聴の価値あり、ですよ。
2002年にひっそりとペラジャケで再発されています。

6.Buddah / Jazz Quintet '60 ('62)
Metronome盤の"Buddah"と表記されていますが、実際は最近再発されたFontana盤('63)の"One More Chant"の間違いですから、お間違えのないように。ミスプリかプレミスかははっきりしませんけど。
内容はここではもはや説明不要ですね。

7.Haka Blues / The Otto Donner Element All Stars ('66)
"Parempaan Asumiseen 7"より。
あとから紹介するChristian Schwindt(ds)のリーダー作に参加しているOtto Donner(tp)のリーダー作。

・・・今日はこれまで。-つづく-
Musique Dessinee
disques POP UP 7e10 /V.A ('05)

※予め断っておきますが、このCDは廃盤です。都内の取り扱い店も非常に限られている為(1店舗?)、入手をお考えの方は、メールなり、モールス信号なり、御一報ください。

ブログのサイドバー右にある、トリコロールカラーに彩られたバナー。
すでに御存知の方もいられるのではないかと思います。
これは、神戸"musique dessinee(ミュージック・デシネ)"を主宰するマルヤマさんに敬意を払う意味でリンクさせていただいている由縁なのです。

私がああでもない、こうでもないと構想を思い描いていた頃、このmixCDに出逢いました。この人は既に、私の思案を実現してしまっている...一寸狂うことなく、雑草生い茂る野原に一本の野道が現れた...この衝撃は今でも忘れません。

元々、知られざる素晴らしい音楽を気軽に紹介しようというコンセプト(架空のレコード屋さん)に、"disques POP UP "と銘打ったレコード紹介のフリーブックレットにCDを付け販売するという、未曾有のスタイルを確立しました。
そして2003年、「架空のレコード屋さん」が"disques dessinee"へと現実のレコ屋に変貌を遂げるのを理由に、disques POP UP物語は終止符が打たれることになります。それは実のところ、ブックレットやCDは現実のレコ屋が出来るまでの伏線だった...なんて、羨ましいほどにロマンチックな話です。

写真のCDは、シリーズ最後7号の10作目(ややこしいながら割愛)、"for no one"。
パーティー仕立ての1~9作に比べ、アフターアワー感漂うメロウナンバーが涙を誘うほどに感動的。音楽を心底愛するすべての人にお勧めしたい、エヴァーグリーン認定盤。

1.For No One / Martin Haak Kwartet
2.Alone Again, Naturally / Catherine McKinnon
3.Voa, Bicho / Os Borges
4.Beautiful Changes / Kathe Green
5.Longe Lasu / Charle Wange
6.Cafe / Guido Pistocchi - Paolo Orlandi
7.But Not For Me / Frans Wieringa Trio
8.A Short Trip To Brazil (With Emilie) / Ben's Symphonic Orchestra
9.Le Pour Et Le Conte / Jean Valee
10.High And Dry / Jigsaw
11.Quand Michel Chance / Isabelle
12.Seventy Five / Charlie Hearnshaw Quartet
13.Far From You / Bertrand Richard
14.Venha Ate Minha Casa / Filo
15.Stay / Flirtations
16.Can't Get Enough Of Your Love / Bobby Hutton
17.Say The Last Goodbye / Pacific Express
18.This One's For You / Mario Castro-Neves
19.Chorale / Jean. Pierre Fouquey
20.Essence / Dan Haerle Trio
21.Sorry Doesn't Make It Anymore / Rah Band
22.Live It Down / Medicine
     Outro...
23.Pretty World / Tony Lee & His Trio
24.Vores Eget Lille Stad / Birgit Lystager

最後に、マルヤマさんがフリーブックレットに残した台詞の拝借で〆たいと思います。
「いつまでもあなたが好きな音楽を聴き続けて下さい。素晴らしい音楽を探し続けることを止めないで下さい。素晴らしいメロディーが鳴り止むことは無いのです。
「音」を「楽しむ」、それが音楽ってもんでしょう?」

Night Lights /Gerry Mulligan ('63)

古くはマイルス「クールの誕生」のレコーディングに参加し、USモダン(ウエスト・コースト)・ジャズの一時代を築いたバリトン・サクソフォニスト、ジェリー・マリガンの大名盤であると同時に、愛聴盤だ。
タイトル曲の"Night Lights"は、静寂に包まれた夜の街並みの空虚感から生まれる哀愁を見事に表現している。...しかし北国で生まれ育ったせいか私は、静寂に包まれた夜の街並み外れた大地一面に深々と降りしきる雪景色を思い浮かべてしまう。シュゥウワー、シュゥウワアァー。ドラムのブラシが雪に踏み込む摩擦音に聞こえて仕方がないのである。キーンと張りつめた冷気はアート・ファーマーのトランペット。モノトーンの凍みた世界を柔らかに照らす街路灯はジム・ホールのギター。マリガンのピアノは、舞い落ちる雪の如く。
全体的にクール・トーンで統一されているのに、温もりがある。あくまで自然体の演奏がリラクゼーションとなり、心に響く。エヴァーグリーン認定盤。

ジャズを聴き始めの頃、このアルバムに出逢った早々にジャズの魅力に憑かれた。
何時だったか「ジャズの好き嫌いを兎や角言う前に100枚は聴きなさい。判断するのはそれから」なる台詞を耳にした憶えがある。「感性は磨かれる」のコトバ通り、なるほどと思った次第であるが、それは一人の人間の見解であって、リスナーは万といる。アーティストも万といることだろう。最も人間的で人間臭い文化所産があるが故に、国や歴史・文化による差異からも様々なスタイルが存在する。
心許し合うまでに時間のかかる人、すぐにでも打ち解ける人がいると思えば、いつまでも打ち解けられない、まったく交わることなくすれ違う人だって当然いる。ともなれば数もある程度必要だけど、音楽も人間も、要は相性なんだ。

Gerry Mulligan(bs,piano on 1)
Jim Hall(g)
Bill Crow(b)
Dave Bailey(ds)
Art Farmer(tp,flh)
Bob Brookmeyer(tb)

Side-A
1.Night Lights
2.Morning Of The Carnival (From "Black Orpheus")
3.Wee Small Hours

Side-B
1.Prelude In E Minor
2.Festive Minor
3.Tell Me When
Birgit Lystager廃盤
Birgit Lystager : Birgit Lystager ('70)

「この人のCD探しているんだけど、知ってる?どこにも置いてないの」
彼女は私に"Birgit Lystager"と綴ったレシート大のメモを差し出した。
「んー、バル..いや..バージッ...ト...リー...ステー...ジャー?なんて読むんだろ、知らんなあ」
なんでも以前、彼女が務めていたお店のBGMにと、自ら選んで購入したという。
「すごくお気に入りで、よくお店で流してたんだ。ほら、あの曲入ってるの、ラララーラー...♪」
「ああ、トリステーザ!レコ屋行ったついで探しとくよ」
この3年前のやりとりから間もなく、"Suburbia Suite"に大判でジャケとレビューが掲載されているのを確認。偶然は続き、広尾のとあるカフェで流れていた魅惑のヨーロッパ・ミーツ・ブラジル。一聴で虜にさせた。
「いいですね、コレ」
「いいでしょう~」
「え、今流してるのって、ここに置いてあるCD?」
「うん、そう」
と、手に取ったCDには記憶に焼き付けたBirgit Lystager女史が微笑みかけている。
「うわ~コレ!探してるんですよ!コーヒーお替わり!」

アーティスト"B"の棚は隈無くチェックする日々が続いた。お高く飾られたヴィンテージ盤は見かけることは稀にあっても、再発盤には出逢えないという珍現象を目の当たりにするくらい手放す人が居ないことは"北欧ソフトロック最高峰"の肩書きが証明していた。

時は流れ、念願叶ってようやくレコードを入手しました。しかし、CDを見つけるまで彼女には辛抱願おう。

これまでの苦労なんて何処吹く風、オープニングを飾るアントニオ・アドルフォの傑作"Vores Eget Little Sted (Pretty World)"から一瞬で幸福感に満たされます。ビアギッテ・ルストエアー(と読むらしい)の凛としながらも優しさを包み込んだ歌声は、ジャケットに写った彼女の人柄そのままに表れているよう。
ビートルズ、バート・バカラック、カーペンターズといった当時のポップス界を代表するアーティストのカヴァー曲を中心に、珠玉の名曲で構成されていますが、オリジナルを凌ぐほどの圧倒的なクオリティ。特に
輝きを放っているのが"Christina (Tristeza)"であり、数あるTristezaカヴァーの中でも一番。子供達の最高にキュートなバックコーラスが彼女の魅力を一層引き出すことに成功しています。
Tristezaとは「悲しみよさようなら」の意。このアルバムを聴き終えるころには悲しみはきっと、忘却の彼方にあるさ。エヴァーグリーン認定盤。
っと、最後にひとつ。バックを務めるメンバーがすごいことになってます。その名もアラン・ボッチンスキー・オーケストラ!

せっかくなので載せときます。
Allan Botschinsky Orkester (On Tracks 1,2,3,5)

Allan Botschinsky (arrangement,flh)
Perry Knudsen (tp)
Ray Pitts (fl,ts)
Ole Kock Hansen (org,p)
Ole Molin (g)
Niels Henning rsted Petersen (b)
Bjarne Rostvold (d)


Side-1
1.Vores Eget Lille Sted (Pretty World)
2.Mansen På Højen (Fool On The Hill)
3.Nær Ved Dig (They Long To Be Close To You)
4.Jeg Venter På Et Vink (Gimme Little Sign)
5.Birger (Sunny)
6.Gå Din Vej (Wight Is Wight)

Side-2
1.Christina (Tristeza)
2.På Regnbuevej (Make It With You)
3.Aldrig Bli' Forelsket Mer' (I'll Never Fall In Love Again)
4.Så Har Vi Hinanden (Melting Pot)
5.Vis Mig En Vej (Sometimes)
6.Smilende Susie (Pretty Belinda)

Presenting Jazz Quintet 60 /Jazz Quintet 60 ('63)

秋深まる夜長、いかがお過ごしでしょうか。
「エヴァーグリーンをさがして」ではもはや常連の彼等のFontana盤がめでたくお目見え!紹介といきましょう。
以前紹介したMetronome盤('62)の次作に当たり、若くして着実にキャリアを積み重ねてきた成果が充分に発揮された素晴らしい演奏。中でもアラン・ボッチンスキー(tp,flh)が提供したオリジナル"One More Chant"、"Yake-De-Yak"、"Little Annie Fanny"はハードバップマナーに溢れ、ボッチンスキーの甲高く鳴るトランペットがなんとも清々しいそれは、雲一つない輝く星空を思い描くようだ。
最後に収録されたホレス・シルバーのカヴァー"St. Vitus' Dance"に込められた想いとは。
異郷の地、世界のマーケットに向けて発信したデンマークの5人の演奏に迷いはない。エヴァーグリーン認定盤。

Bent Axen (p)
Allan Botschinsky (tp,flh)
Niels Husum (ts)
Niels Henning Ørsted Pedersen (b)
Bjarne Rostvold (d)

Side-A
1.One More Chant
2.Anticipation
3.Yake-De-Yak

Side-B
1.Waltz For Sharleen
2.Ev'ry Time We Say Goodbay
3.Little Annie Fanny
4.St. Vitus Dance

Quartetto /Quartetto Di Lucca ('62)

美術館らしき建築物をバックにポーズを決める4人。ジャケのスタイリッシュさもさることながら、メンバーのインテリな着こなしに注目して欲しい。現代でも全く見劣りしない洒落者達が40年以上も前のイタリアにはわんさかおりました。だてに伊達男、やっていません。
さて、そんなQuartetto Di Lucca(カルテット・ジ・ルッカ)の代表作とされる本作、ピアノ、ヴィブラフォン、ベース、ドラムが一体に溶け込みながら徐々にヒートアップしていく"Estate '61"を白眉に、リズム隊のメリハリが存分に効いた"Quartetto"、"Night In Tunisia"と、全編に渡って洒脱際立ち創作性に富んだ素晴らしい内容。エヴァーグリーン認定盤。


Il Jazz In Italia /Quintetto Di Lucca ('59)
ボーナストラックに59年リリースの7inch(メンバーにギターがいたためクインテット名義だった)、"Il Jazz In Italia"から"Lullaby Of Birdland"、"West Blues"、"Estate '58"の3曲収録。

Vito Tommaso (p)
Antonello Vannucchi (vib)
Giovanni Tommaso (b)
Unknown (d) ←ちなみにギタリストも不明

1.Quartetto
2.Soft Winds
3.Night In Tunisia
4.Estate '61
5.Gabry
6.Blues For Carole N. 2
7.Like Someone In Love
8.Lullaby Of Birdland
9.West Blues
10.Estate '58

試聴できます♪


いつかバーバリーをサラッと着こなせる大人になりたい。そんな粋な大人でありたい。と、10代の頃から憧れを抱いてきたバーバリーのトレンチコートを購入したのは今年の春。
あるヴィンテージを扱うセレクトショップでの出会い。サイズ、コンディションに至るまで、すべてにおいて申し分なし。即決だった。レディース物なのでフロントボタンは左右逆。それでもいい。
袖を通す季節の到来に、胸の高鳴りは隠せない。