新ドラマが続々と始まりましたね。
とりあえずたまらないうちに興味あるものは1話は見ましょうと。
石原さとみ3年ぶりの連続ドラマ主演「Destiny」
横浜地検の検事である主人公奏が、大学時代の初恋の相手・真樹と検事と被疑者として再会する。
12年前に姿を消した真樹には一体何があったのか…。
1話では14年前の2人の出会いから12年前の別れまでが描かれた。
以下、ネタバレありで感想。
サスペンスドラマとしてはベタだけどテンポ良くて悪くなかったと思う。さすが吉田紀子。
こういうのテレ朝は得意だよね。
大学時代の男女奇数の仲良しグループに隠れてカップルできて崩壊するとか、お約束ですがあるあるだし。
地方の大学だと遊ぶっていっても恋愛しかないんですよね。
地方の国立大の法学部に田中みな実や宮澤エマみたいな「ザ・一軍女子」がいるのかっていうのは置いときますけど。
そして石原さとみが丸メガネかけて地味キャラ設定で「メガネ取ったら、うん、かわいい」というのもツッコミましたけど、まあありでしょう。
ですが、一番気になったのは昨今騙しにくい「役柄と俳優の年齢が乖離しすぎ問題』なのですよー。
石原さとみ、亀梨和也、田中みな実、宮澤エマ、矢本悠馬が大学での友人グループ。
1話ではほぼ大学時代のシーン。
正直大学生と言い張るにはちょっと無理が。
確かに年齢よりは若く見えるし綺麗だし、全員どちらかというと童顔寄り。
だけども、昨今の撮影機材の画質の良さを考えると流石に厳しい。
明らかに皆さん30代の肌質。
これはねー、いくらその年齢としては綺麗でも、一瞬なら騙せてもドラマで何十分も映っちゃうと分かってしまいます。
まあ、今回は出会いエピソードの紹介がメインなので大半大学生時代なのは仕方ない。
次回からは現在がメインなのだろうし、5人グループを全員若い俳優で別人にしちゃうと視聴者がキャラクターを認識しにくいのもわかる。
それに演出上の努力も見えます。
大学シーンでちゃんと顔が映って喋ってるのはグループ5人のみ、あとの学生は完全に背景として撮っているので全員がちゃんと同世代には見える。
ここにうっかり若い俳優を入れるとさすがに差が見えてしまいますからねー。
人間って無意識に見比べてしまうものなので。
ところがです、まさかの田中みな実演じるカオリが大学生のまま事故死。
22歳で終了です。
マジかー。
遺影が明らかに我々の知る田中みな実。
いやいや、わかる、わかりますよ、ここで並び的にカオリに若い俳優を使う訳にはいかないのはね。
田中みな実にメンヘラキャラを振りたかったのもイメージとしてわかる。
けどなぁ…。
そもそも現在の設定で34歳、矢本悠馬以外は全員それより実年齢が上。
せめて、20歳と34歳の間の俳優を使えなかったかなー。
ドラマのお約束にしても、この大学時代はなかなか厳しいぞ。
ここで田中みな実が死んだことからしても、回想シーンとしての大学時代はまだまだ出るだろうしなぁ。
全員が本気で上手ければこの演じ分けもできたかもですがねー…。
宮澤エマとか演技は上手くても、役柄がしっかり者のアネキ立ち位置でしかもメイク衣装でも当時っぽくしてないとなると「若者」は難しいし。
キャラクターにもよりますけどね。
映像作品でこの年齢幅をどうするのかっていうのは難しいですよね。
前クールの「君が心をくれたから」でも、高校時代が長くてさすがに厳しかった。
朝ドラとか大河とか明らかに長い年齢を演じるものは見てる方も完全にお約束として理解するし、現代物ではないから画面の質でもなんとかなったりする。
それでも、朝ドラで一時期20歳そこそこの主演が続いて、一様に高齢になってからが仮装と化すという喜劇が続いてたなぁ。
そんな頃、30ちょっとの主演が続いたんですよ。安藤サクラと戸田恵梨香。
どちらもキッチリ演技で10代になっていて、そのまま実年齢をすぎて本人の大人ぶりに年齢を乗せて晩年を演じていた。
ある意味長い年齢を演じる正解だ!と思いました。
もちろん、まず演技力が高い、というのがありますが。
あとは、50歳前後の俳優の若い頃とかの回想シーンだと潔く加工してますよね。
前クールではそう思われるドラマが2本程。
皆さん演技力は全く問題のない人たちですが、そういうのを引き受けるっていうのは変なこじらせが無くて潔いと思いました。
でも、数分の回想シーンだったからねー。
今回みたいなほぼ本編のような過去シーンだと全面加工も変な感じなのかしら?
別に、大学生時代が大学生に見えなくてドラマに入り込めないというほどではないけれど、映画と違ってテレビドラマの場合は、視聴者をのめり込ませるための腕力が必要なので、こういうちょっとしたノイズは気になるところではあります。
難しい。
ストーリーとしては、真樹の魅力が出てきてほしいかなーと。
孤独な奏が初めての恋に溺れてしまってズルさを出してしまうのはよくわかる。
現実であれば、見た目が良くて優しくて気が合う男の子にふらっといってしまうのはあるあるですが、ドラマなのでそこにもう一つ魅力が無いと、この恋に説得力がないよね。
今のところ真樹は顔がいいくらいで、凄く陽キャでもなくなんか半端。
それと同時に奏に惹かれる理由も特にわからず。
「Destiny」なのだから、たとえばお互いの影に自分を見たとか、そういう理由づけを入れて欲しかったなー。
これから出てくるのかな?
色々考えてしまいましたが、しばらくは視聴してみましょうかねー。