気づき

焼きそば。

焼きそばも出そうと思っている。

折角麺を自作できる環境があるのだし何かしら麺類を出さない手はないのだが、問題はやはり厨房の狭さで、自宅で仕込をして店に持ち込むことを考えると自ずとラーメンなどの汁麺はアウトとなる。

割り切って「ケミカルな魔法」を使ってその場でサッサと一杯分のスープを作ることもできるが、それは裏メニューどまり。

焼きそばを出したい前向きな理由としては、ソース味がワインに合う気がしているのと、最近、テレビで取り上げられ、その影響でこのブログのアクセス数を一日限定で(苦笑)、天文学的な数字まで跳ね上げた、愛知県の「スーパー特選太陽ソース」との出会いも大きい。

そんなわけで、自作の麺を使った焼きそばの試作を続けているのだが、昨日、前日作った中華風のもやし炒めの残りを消化するために、自家製麺で作った中華風の焼きそばを食べてはたと気づいた。

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焼きそば麺肌を油で滑らせてこその焼きそばなのだ。

当たり前のことなのかもしれないけれど、何事もひとりで考えていると、いつのまにか根本を見落としてしまったり、考えすぎて袋小路に辿りつき途方に暮れることは珍しくない。

実は、このところ自作の焼きそばに関しては味的には満足する仕上がりだったものの、どうしてもモソモソとした仕上がりが続いていて首をひねっていたのだが、自分でしらずしらず油の量を控えていたのだろう。それが昨日は、中華風に作ろうしたことで、自分の中の調理モードが切り替わった結果の気づきだった。

やはり様々な視点から物事を見ることは大切なのだと、改めて実感した次第。

 

 

アテとして

チャーシュー。

昨年は低温調理にハマっていたが、どうもあれは苦手な方が多いんじゃないかという気がしている。

温かいスープと共にラーメンのトッピングとして食べるならあれでも良いのかもと思うが、やはり酒のアテとしては味と火がしっかり入った、ホロホロと柔らかいチャーシューが求められるような。

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今回は安い肩ロースで作ったが、しっかり火を入れるならやはりバラか…。

というわけで今夜は巻きバラホロホロ系を試作しようと思う。

 

立ち位置

ポテトサラダと並んで、どうしてもメニューに載せたいものがちくわのいそべ揚げだったりする。

なんというか、ちくわのいそべ揚げをわざわざ出すということは、店にとっての「前向きな宣言」だと僕は常々思っていて、今回いろいろ迷ったけど、やっぱり僕がやりたいのは「そういう店」なのだ。

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ここから縦にも横にも延びるけど、それはちくわのいそべ揚げから延ばせるだけの範囲のことでやって行こうと。

 

試作の日々

4月から、以前の職場の先輩が営業されているお店(家庭料理とお酒の店)の定休日にあたる土、日、月の週三日、ちょっとした居酒屋的なものを間借り営業させていただくことになった。

厨房は狭く、昼間は物件のオーナーの方が喫茶店として営業されているという二毛作ならぬ三毛作状態ゆえ、店内での仕込の時間も取れないので、お出しできるものに限りがあるが、できる範囲で楽しいアテとお酒をお手頃な値段でご提供できれば、と考えている。

ポテトサラダ、餃子、やきそばなどの麺類。

チャーシューや、ちょっとした小皿のアテなどで、自然な味わいのワインやビールやチューハイなど、気取らないお酒をのんびりと楽しむような店になると良いナアなどとぼんやり考えながら、試作の日々を過ごしている。

 

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迷走

なんとなく年末から続いていた蕎麦の製麺ラッシュも一区切り付いた気が勝手にしているので、またぞろ小麦粉の麺を打ってみた。

 

太すぎず、細からずのシュッとした麺で焼きそばなんぞをと思い、ちょうど切らしていた「太陽ソース」を発注したところ、なんと製造が追い付かない状態で納品まで半月以上かかるという。

 

数日で入手できるだろうと、麺の熟成期間を見越して、うっかり先に麺を製麺してしまっていたので、今更引っ込みもつかない。

まずは太陽ソースと出会う前に気に入っていた某社のウスターソースと中濃ソースを組み合わせて、シンプルな具ナシの焼きそばを作ってみたが、麺の具合は良いものの、味の深み、香り共に物足りない仕上がり。

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後日、同じ麺とソースで、蕎麦用に作ったもり汁、ナンプラーオイスターソース、魚粉などを足して作ったものは中々食える仕上がりになったが、太陽ソースのエゲつないまでのスパイシーさ、食欲をくすぐるかぐわしい香りには及ばない。

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やはり太陽ソースは偉大だ。

というわけで、焼きそばは太陽ソース待ちとなり、残った麺はラーメンやらナポリタンなどで消費されていくのであった。。。

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定番を探る

在庫の重たい玄挽きのそば粉をせっせと消費しつつ、ちょっと理由があり、安くてある程度日持ちのする定番めいたものを探る日々。

 

年末からおっかなびっくり扱っていた玄挽きのそば粉だが、なんとか六割程度ならキチンと繋がるものが打てるようになってきた。

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良い具合に星(そばの実の外側の硬く黒い皮が粒となったもの)も入り、ぶりんとした噛み応えも出てきたように思う。

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試みにかけそばにもしてみた。

やはりかけは美味い。大変贅沢な食べ物だと思う。

 

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普段作らない巻きバラのチャーシューや、和風のパテ、肉豆腐など。

安価な素材で、あまり相手(酒)を選ばない酒肴を模索しつつ。

そろそろ磨きにかかる時期か。