2017/04/15

Yarnaholicモニター、Cardiffのカシミヤ糸を編みました




気がつけば2017年も4月の半ば、今年最初の記事になります^^

いつも素敵な輸入毛糸が並ぶYarnaholicさんから先月、毛糸モニターのお話をいただきました。
今回モニターさせていただけるのは、私がこの世界中の毛糸の中でも一番好きだと断言できるカシミヤ100%の毛糸!
なぜ好きなのかというと、、、

1. どこまでも完璧に柔らかな肌さわり、痒くなったりチクチクしない
2. とても軽い、着ていても毛糸の重さで辛くならない
3. 絞りやすい、乾きやすい、水の抜けが早いように感じる
(これらはあくまで私の個人的な感想ですが、、、)

と、これは実際に購入した市販のカシミヤ製品に感じたことなのですが、もうそこからずっとカシミヤ100%素材が大好きでした。
ただお店でいつも好きなデザイン/カラーのものが見つかるわけではないことと、やはりお値段が張るものが多く羊毛に比べるとまだまだ希少なので、毎年どうしても出会える数が少ない。自分で編んでしまえばいいのかもだけれど、そもそもカシミヤ100%糸はなかなか売っていない、という現状でした。

なので今回のお誘いはとても嬉しく、また今回モニターの毛糸メーカーさんを初めて知って、これからはいろんな太さやカラーのカシミヤ糸を編めるようになるのかも!と、とてもワクワクしました♪


そしてそして、こちらが今回モニターをさせていただいた糸!


イタリアの毛糸メーカー Cardiff 糸の種類は合細(Light Fingering)の Small 、カラーはベーシックなグレーの FUMO

もう糸の状態ですでに素敵です。
一見すごく素朴な風合いに見えますが、指先に触れた瞬間 "ああ、カシミヤ糸だなぁ”とわかる柔らかさです♪  スワッチを編むとそのとろける編み地についついため息が出てしまいました。
カラーは杢糸というほどではないのですが、細やかに色の濃淡が出ていて、それがグレー一色にならずにどこか温かみのある印象の灰色です。

今回こちらの糸で編ませていただいたのは、
JOJIさんの愛称で親しまれる Joji Locatelli さんの新しいパターン、
Wishes Cardigan です♪ (Ravelry →


編んだ針の感触としては、メリノシルクの糸のようにスルスルと編める感じではなく、ところどころ毛足の長さも多少あってか少し引っ掛かりを感じるところもあります。そして思っていたよりも糸は細めで、1400m近くのメリヤス編みはなかなかの編みごたえがありました。身頃の後半は編んでも編んでも進まないような感覚にさえなりましたが、それでも触れるたびに癒されるその柔らかな編み地のおかげで、今回のprojetcを編み終えることができたと思います。

今回は最後の糸始末と水通し&ブロッキング以外、ほぼ持ち出しのモバイル編みだったのですが、日々コツコツ編み進められたのもやはり大好きな感触の糸のおかげかなと思います^^



水通し&乾燥後は産毛のような細かくて繊細な毛がふんわりと立ち上がって、ますます柔らかトロトロの触れ心地になります。ずーっと着ていたい!まさにそう思ってしまう出来上がりになりました^^ 

お預かりした2コーン分ほぼ使い切りしたので、オリジナルパターンよりも少し長めの丈で自分好みの仕上がりにしました。ロングカーディガンはふだんから好きでたくさん持っているのですが、これは手編みのカシミヤだし、もっともお気に入りの中の1つになりそうです♪
画像では撮ってなかったのですが、細めのベルトを腰のあたりからゆるめにしてもいい感じです。ロングカーデですが編み地はさらりと軽い出来上がりなので、このまま肌寒い日には春、秋ととても重宝しそうです。

すっかりこの糸が気に入ってしまいました。ここのカシミヤ糸、ぜひまた編んでみたいと思いました。ウェアはもちろん、小物やブランケットなんてすごく贅沢だけれど編めたら最高ですね〜! 夢が広がります^^
この素晴らしい毛糸との出会い、Yarnaholicさんに心から感謝です!
幸せな時間をありがとうございました!!





2016/12/27

アトリエ・ニッツ日本語翻訳版テストニット、Askews Me Shawl 完成!



日本語翻訳パターンを販売されているアトリエ・ニッツさんのテストニット、
Stephen West氏の"Askews Me Shawl"、完成です!(ravelryのページ→

いちおう最終デッドラインを27日と決めていたのですが、なんとか間に合ってよかったです〜〜〜
もう年末だととにかく忙しくて本当にギリギリになってしまいました(大汗。。)
…今日もすでにこんな時間ですが、、さっそく完成報告をしますね^^


程よくたっぷりの、でもけして大き過ぎないショールができました♪


ブリオッシュ編みが最初から最後まで楽しい、ふかふかの変形三角ショール。
この編み方の手触りは本当にクセになってしまいますね^^
もう弾力とか素晴らしくて、さらに空気をたっぷり中に含んでるせいか重たくならないんです。ブリオッシュでブランケットを編んだらさぞかし暖かいんだろうなぁと思ってしまいます。

そしてブリオッシュ編みの素敵なところ、リバーシブルなんですよ♪

こんな感じで合わせてみた結果、意外とメインの糸の派手さが抑えられてちょっぴり民族衣装のようなカラーになりました^^

包み込まれるような暖かさ。そして裏にまわった糸の色が目と目の合間を縫って、こうして覗いてるところがとても好きです。
ブリオッシュ編みって、正直編むのにとても時間がかかります。編んでも編んでも終わらない!状態に陥ったりもしますが、完成すると編んだだけの喜びがありますよ♪  このふかふかのボリュームを手にした時、編んで良かったなぁってつくづく思いました^^

最後のi-cordのおかげできちんと縁取りされて、ショール全体がきちんと締まるようにできています。緩みやすい素材の毛糸でもここでちゃんと整うから、洗った後でもヨレヨレになったりしません。ただあまりきつくi-cord bind offをしないようにしたほうがいいので、程よく仕上げるのが大事かもしれません。

このたびもとてもモダンなパターンと親切&わかりやすい翻訳で、楽しいテストニットをさせていただけて本当にありがとうございました^^  この冬に編もうと思っていたパターンと糸だったので、偶然とはいえとても嬉しかったです♪♪

寒い季節のせいかどこか暖かい色合いと触れ心地によっていった感じで出来上がりました。(民族衣装風になるとは予想外でしたが、、)Westknitsにはこんな複雑なカラーの糸もちゃんと形になる面白いデザインがたくさんあって、このAskews Me Shawlもカラーや素材選びでいろんな表情を持ったショールに編み上げることができる、とても魅力的なパターンだと思います。とくにブリオッシュ編みをまだ編まれたことがないけれども興味のあるニッターさんには、とても編みやすいという点でこちらのパターンはとくにおすすめです。もし英文だと理解しづらいところがあっても、日本語翻訳版ではブリオッシュ編みの図もあるのでよりわかりやすいと思いますよ。

このふっかふかのブリオッシュ編み、ぜひ編んで触ってみて欲しいなぁ〜


今年もありがとうございました☆☆☆



2016/12/21

アトリエ・ニッツ日本語翻訳版テストニット、Askews Me Shawl セクション1まで



久しぶりの更新になってしまいましたが、
日本語翻訳パターンを販売されている、アトリエ・ニッツさんのテストニットの続きと経過です!
Stephen West氏のパターン、"Askews Me Shawl"ですが、今日の画像はセクション1が終わって、次のセクション2を少し編み始めたところです。
独特のフォルム、形がもうすでに始まってますね^^
もう最初からワクワクの連続ですが、編み進むとよりその個性的なデザインを目の当たりにして、癖になってしまいそうな楽しさです♪

近くで見るとこんな編み地です。
ブリオッシュ編みと言われるWest氏の代表的な編み方なのですが、こんなに鮮やかで個性的なカラーも裏地の編み糸とミックスされて、なんだかお行儀良くまとまってる感じがします。そして触れ心地は暖かくてふっかふか! 冬の編み物には大変ありがたい感触ですね^^

その裏側はどうなっているのかというと、2タイプの糸を使って編んでいます。
手前の青の方は、SHIBUI KNITSBaby Alpacaベビーアルパカ100%のやんわりふわふわな毛糸。そのため、ブリオッシュの編み地でもその柔らかでくたくたした気持ちいい感触になります。
オレンジの方は、MadelinetoshPashminaで、メリノ&シルク&カシミヤのこれまた柔らかでソフトタッチの毛糸。シルク混で艶々してます♪

表のカラフルなThree Irish Girls, Kells Sport はソックヤーンでしっかりした感触なのですが、そこにこの2種の柔らかデリケートヤーンと絡めると、とてもいい具合になるんです^^  しっとり柔らかでふかふかのフワフワ。また濡れても乾きやすそう♪  お洗濯しやすそう♪♪(→ブランケットとしても日々使う気満々)

それからブリオッシュ編みは、その裏側に来るカラーによって表のカラーの雰囲気も変わる面白さがあります。私の今回のショールは、ベースになる表のカラーは最後まで同じなのですが、裏地を青からオレンジに変化させると表のカラフル糸の印象が寒色系〜暖色系に変化します。ベースのCornucopiaがいろんな色を含んだカラーだけに、合わせる色により寒色系・暖色系どちらかに引っ張られる感じです。

私はこのショールでどんな風にこの2色を裏地で展開するかを考えた時に、ちょうど背中から腰に当たるあたりが暖かい感じに見えるといいなぁと思い、ショールの中あたりにこのオレンジカラーを入れました。  表から見るとちょうどその部分に熱がこもったように明るく見えてます。そうそう、現在はオレンジのカラーが終わって再びブルーグレーに戻って、セクション2のリピート終盤まで終わりました^^
もうここまでくるとかなり大きい&それなりの重さがケーブルの上にあり、一段一段に時間が掛かるようになってきました。

年内完成を目指しているので、年末はなかなか忙しいのですがモバ編み&就寝前編みで頑張ります〜!