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ニュースより日記の更新が早くも上まるというパワフルな展開。

 この写真集は、「かでなれおん」というグラビアアイドルの初のヌード写真集である。前から欲しくてしょうがなかった。

 僕が埼京線でこけしを握りしめて痴漢をしない為には、どうしても必要なアイテムだったのだが、書店のレジでヌード写真集を買うという行為は、コンビニでぺんぎん倶楽部を買うよりも、私にとっては恥ずかしい行為の為、購入できずにいた。

 アマゾンなどで取り寄せればいいかと思うが、一緒に住んでいる家人が、万が一ヌード写真集を受け取ってしまい、購入したのがばれるのは非常にまずい。間違いなくばれたら殴られる。

「今日は、フライパンを上手に使ったお料理でーす」と料理番組のオープニングみたいなノリで、フライパンでガンガンで殴られるのは、目に見えている。家人は物凄い焼もちやきなのだ。私は、どうにも八方塞だった。

 そんなある日、私に良いアイデアが浮かんだ。家の近くの漫画喫茶に写真集が置いてある事に気付いたのだ。さっそく私は解像度の良いマイ携帯をデジカメがわりにして、漫画喫茶に赴いた。

 店に入り、早速「かでなれおん」の写真集、「はだかのれおん」を手にした私は、あらかじめ指定しておいた奥の個室へと向かう。そして、携帯片手に立ったり座ったり、本への光の映り込み具合を調節しながら撮影会。この行為は、もし他の客にでも見つかったら、書店で写真集を買うのを見られるより恥ずかしい。

 どれくらい恥ずかしいか同じ本屋で例えると、「俺ってハッカーなんだぜ」とレジの店員に言いながらネットランナーを購入するようなもの。

 なので相当、周囲に気配に気を配りながら、ピコンピコン携帯のシャッター音を鳴らしていた。結局全ページ取り終わるのに、アングルにこだわったせいか、3時間ほどかかり、途中飯なども食ったから、漫画喫茶で支払った金額は2500円。

 普通に写真集買えた。orz

 だが、私はそんな事はなかった事にして、損をしたなどと嘆かず、意気揚々と家路に着く。

 家人には、友達と遊びに行っていたなどと軽く嘘をつき、携帯電話をテーブルの上において、インターネットに勤しんでいたのだが、知らないうちに家人が自分の携帯を何やらいじりだし、速攻携帯に取りだめした写真集のエロ画像が見つかってしまった。

「ちょっとあんた、何これ」

「もちろん、おっぱいです」

 フライパンで殴られました。

ラブホテルのノート、その愛憎劇の顛末。

 先日、男5人で横浜は関内のラブホテルに泊まった時の事。

 ちょっと大通りから裏に入った所にあるこのラブホテル。部屋も広く、室内設備も整っていて、男5人で室内で大根を使ってスカッシュをやるにはうってつけの場所だった。

 そんなホテルのテーブルには、一冊のノートが置いてあった。この部屋に訪れたカップルが様々な思いのたけ(とっても一方通行)を、後から訪れる他のカップルにぶつけられるコミュニケーションノートみたいなものである。だいたいどこのラブホテルにも置いてはある。通常はあまり書き込みもなく、閑散としていて、寂しいものなのだが、このホテルのノートはやたら書き込みが多い。

 何故かというと、他のホテルのノートと違って、全コメントにホテルの支配人からのコメントが書き込まれているのである。これがアットホームな雰囲気をかもしだして、見たカップルはなんとなくほのぼのとしてしまい、書き込んでしまうのであろう。それからやる事も基本的にはアットホームな事なのだし、ムード作りにもなるのだ。

 さて、何気なく、このノートをめくって読んでいたのだが、とてつもなくインパクトのある書き込みを発見したので紹介したいと思う。以下、原文のまま。


――H16・7・20

 DAD&MAMです(はぁと)
 
 今日で2年2ヶ月~☆ 早いものです。

 私達は、毎月記念日に○○(ホテルの名前)に来てます。

 一度来てから、このホテルが大好きなり……

 もう5回目!!

 スタンプとシールあつめてま~す。

 全室せいはしたいので、毎回ノートにこうして

 書いているのですが、まだ支配人さんの

 言葉を見たことがありません。さみしい~。

 早めに全室せいはして、管理人さんの

 赤字が見たいです!!

 ※今日はビールとジュース無料券を使わせてもらいま~す。

 相変わらずなうちのDAD……困ります↓

 もっとLOVELOVEなカップルになりたいです……。

 まあ、今までの彼の中じゃ最高の男なんですけどね(はぁと)

 相性ばっちりなのかなぁ……?! どうなんしょう……!





 とか言って……、朝別れる事になりました。もうここには来れないのかな……。


 ありがとうございます……、何と書けばいいのか……   管理人

 
―――と、このままでもオチがちゃんとついてるし、DADってもしかして段田男(代表曲、玄界灘)なのではないか、などと想像がふくらんでインパクトの強い書き込みなのだが、それ以外にもオチがあって……。










血痕が付着してます。



 朝、おそらく二人は別れ際に喧嘩になり、怒り爆発の彼が彼女にリバースパワーボムをテーブルめがけて叩き込んだ時に付着した血痕だと推測できます。



参考 リバースパワーボム


 横浜という土地柄、ヤンキーカップルも多いので、アグレッシブなカップルはたくさんいるとは思っていたが、ここまでとは想像もしなかった。(彼女がリバースパワーボムをかけられたという前提で話が進んでます)彼女の前歯が無事だったか、もの凄い気になる。

 他にも、こんな切ない書き込みが……



 おっさん相手に売春をする若妻の書き込みですが、悲哀に満ち溢れてます。おっさんがシャワー浴びてる時に書き込んだのでしょうか。想像するとちょっとせつなくなると同時にちょっと興奮します。これって私だけ~(だいだひかるの気の抜けた口調で)

 そんな売春して悪いと心を痛めるならなら、地道にマルエツのレジでも打ってろよと言ってやりたいですね、私は。



 とりあえずわかったのは、ここのホテルの支配人は売春推進派だという事だ。

ニーズはどれだけあるものなのか。

 営団線銀座駅の地下へ降りる階段の脇に貼ってあった。

 とりあえず電話して「製本所でフォークリフトを三日三晩動かして、真面目に働け!」と一喝しておいた。

 次回、電話をかける人は「ブリーフ1枚で、皇居にいって出直して来い!」と一喝してもらいたい。

 文面ではやさしいなどと、のたまわっているが、こいつは人を車で轢いたら、絶対その場から、速攻逃げるタイプなのは間違いない。

行列のできるラーメン屋のダシは豚でもな鶏でも魚でもなく……


 今から15年ほど前、Y県のふぐで有名なS市に、行列ができる人気のラーメン屋があった。

 そのラーメン屋の名前は「にゃんにゃん」。昔なつかしのアダルト雑誌を思い出してしまいそうなネーミングだが、この名前の由来は、ラーメン屋の主人が人一倍猫好きな所から由来する。

 店内に、猫を10匹ほど放し飼いするという、今では間違いなく保健所から指導を受けるような営業をしていたようだが、当時はラーメンもおいしく、可愛い猫にも触れるという事で、ラーメン好き、猫好きには好評を博していたとの事だった。他県から噂を聞きつけ駆けつける人がいたほどの人気店だったようである。

 この「にゃんにゃん」、ラーメンの味はとてもさっぱりしていて、女性にも人気があった。ダシは鶏がらを使っていると主人はお客には言っていたそうだ。

 そんなにゃんにゃんに、ある日こんな噂が客の間で流れ始めた。

 「にゃんにゃんはダシに猫を使っている」

 どうやら、店内にいる猫がほぼ毎日入れ替わっているのに、気付いたお客がダシに猫を使っているから、昨日までいた猫がいなくなったりしているのではないかと、疑いを立てたらしい。

 実際に、「にゃんにゃん」の店内にいた猫は、激しく増減していたらしく、前日には、10匹いたかと思えば、次の日は5匹に減っていて、また次の日には、新たな猫が増えて、10匹になっていたりしたらしい。

 店主も、猫がいなくなる理由について、中には野良猫もいるから、自由気ままに何匹も出入りをしているんだと、抗弁していた。だが、主人が野良猫に餌をあげて、店の中に招き入れている姿を目撃した人もいた。疑惑は高まるばかりだった。

 しかし、なんだかんだ言って「にゃんにゃん」のラーメンの味は地元では、あいかわずの人気で客足が途絶える事はなかったのである。

 そんな最中、「にゃんにゃん」の近所の住人が、警察に通報をした。内容は、「にゃんにゃんの主人が猫と思われる骨を大量にゴミ袋に入れて、ゴミ箱に捨てていた」というものだった。

 通報をうけた地元の警察が、住民が発見した「にゃんにゃん」の出したゴミ袋を調べてみると、ダシを取る為に使われたと思われる、細かく砕かれた骨と一緒に拳大の大きさの猫らしき動物の大量の頭蓋骨が確認できた。

 このゴミ袋を証拠に警察が店主を問いただすと、店主はあっさりと猫をラーメンのダシに使っていたと認め、逮捕。その日から「にゃんにゃん」は営業停止となったのであった。

 翌日には、地元では大騒ぎとなり、地元の新聞にも、この事件が「人気ラーメン店、野良猫をダシに利用しようしていた」と掲載され、一層大騒ぎとなったようだ。

 猫好きの主人は、猫を愛玩していたのではなく、実は食材として好んでいた。そして、その主人の作った猫がダシのラーメンを知らずに「うまいうまい」と絶賛して食べていたと知ったら、それは騒がずにはいられないだろう。

 猫を知らずに食べされられた方はたまったものではなかっただろう。だが、実際に猫を食材として食べる国はある。中国などでは毛皮を剥がれて吊る下げられた猫が普通に市場に並んでいる。日本でも、沖縄や東北の方では、猫を食べる習慣があり、いまだ老人には猫を捕まえて食べる人もいるという。

 そういった事実もあるが、噂話として猫をダシ使っているラーメン屋という話は、よく都市伝説的な噂として表に出てくる。この「にゃんにゃん」の事件が実際にあり、この話が元となって派生したものなのか、単に「にゃんにゃん」という名前のラーメン屋が閉店した事を、誰かが勝手に「猫をダシに使っていたのがばれたんだ」と邪推して流した噂なのかはわからない。猫を食材に使用していて、いきなり逮捕というのも、15年ほど前ではありえない話のような気もする。

 色々と憶測はあるが、この「にゃんにゃん」というラーメン屋がY県S市に実在していたのは確かなようだ。

「にゃんにゃん」のラーメンが大好物だったY県出身の古川さんは、「あのラーメンの味はいまだに覚えている。本当にうまかったんだよ」と語る。

 実際に「にゃんにゃん」はダシに猫を使っていたのか、知るのは当時店内にいた猫ばかりである。

 似たような話で、大阪のジャンジャン横丁の串カツ屋のメニューの「肉」とだけ書かれて、何の肉を使っているいるかわからないメニューがある。この「肉」は野良猫が使われているというのだ。何故なら。ジャンジャン横丁には野良猫がいないからだそうだ。串カツ屋の店主が一匹残らず捕まえているからという事らしい。この真相についても是非知りたいものだ。

世の中にいる自分とそっくりな3人の人間と会う方法

 
――世の中には、自分とそっくりな人間が3人いる……。

 誰しもが、一度は耳にした事のある話だ。7人いるなど、人数には違いがあるようだが、日本だけではなく、世界共通の都市伝説的な噂である。そっくりなのは外見だけでなく、性格、趣味、癖など内面的な所までそっくりらしい。

「昨日、○○の駅にいたでしょ? 改札ですれ違った時、声掛けたのに気付かなかったのか、そのまま行っちゃうんだもの」。このような事を一度は友人から言われた事が読者の方々にも経験があるのではないだろうか。

 そこにいた事実はないのに、友人は間違いなく自分だったという。もしかしたら、3人いるといわれる、自分とそっくりな人間がそこにいたのではないだろうか。そんな疑問を抱いてしまう。

 確率的な話でいえば、外見だけそっくりの赤の他人がいる確率は、世界人口60億人の中で考えれば、決して低い事はないだろう。誰しもが、たやすくはないが、ひとりぐらいは探し出せるはずである。

 しかし、外見だけではなく、性格、趣味、癖など内面的な所までそっくりの人間を3人探すというならどうだろうか。可能性は限りなく0に近いはずだ。

 これから紹介するのは、その不可能と思われる出来事を体験した、男性の話である。

 男性は小林克行さん(28歳、仮名)。神奈川在住の公務員。一児の父親でもある。小林さんは語る。

「僕は、子供の頃からUFOだとか、ネッシーだとか、ノストラダムスとか、オカルトめいた事が大好きだったんです。小学生の時に『世の中にそっくりな人間が世の中に3人いる』という話を友達が聞いて、非常に興味を持ちましたね。それから、ずっと子供の時の僕は本当にいると信じて、町に出ては自分と似た背格好の人を探したものでした」

 そんな小林さんにある奇跡のような出来事が起こる。

「2002年6月30日、横浜での事です。この日、横浜の横浜国際総合競技場では、日韓共同のワールドカップ、ブラジル対ドイツの決勝戦があったんです。僕は小中高大と全てサッカー部に所属するほどのサッカー好きで、いつかはワールドカップの決勝をこの目で見ようと思ってました。1994年、1998年のワールドカップもアメリカやフランスへ直接見に行く計画は立ててはいたのですが、毎回計画倒れになっちゃって。そうしたら、なんと地元で開催するというじゃありませんか。必死で、プレミア価格に高騰したチケットを貯金はたいて買いましたよ」

 念願のワールドカップ決勝ののチケットを入手した小林さん。そんな小林さんの脳裏に、あるアイデアが浮かぶ。

「ふと、思い出したんですよね。『世の中には、自分とそっくりな人間が3人いる』という事を。ワールドカップには、世界中からサッカーファンが訪れる。僕と全てがそっくりな人間がいるならば、このワールドカップの決勝は絶対見に来るはずだと。そして、僕は強く念じはじめたのです。世界中にこのテレパシーよ、響き渡れ! みたいな感じで(笑)。『僕は、ワールドカップの決勝が終わったら、競技場内のレストランに行く。僕とそっくりな人間はそこに集まってくれ』と。1ヶ月ぐらいは毎日念じましたかね。我ながら馬鹿みたいな事やってるなと苦笑しましたよ」

 2002年6月30日。ワールドカップの決勝会場となる横浜国際総合競技場に、小林さんは向かった。試合はブラジルがドイツを破り、見事に優勝を飾る。そんな最中、ごった返す人の群れをかき分け、小林さんは東口ゲートにあるレストランへ向かった。

「いるわけがない。いるわけがないんです。自分とそっくりの人間が、レストランに集まっているわけないんです。でも、ひいきのブラジルが優勝して、興奮状態にあったせいもあるのか、僕は少なくとも一人は僕のテレパシーを受けて、レストランにいるはずだ、なんて勝手にと思い込んでました」

 レストランについた小林さんは、店の外までお客でごった返す店内を隈なく見渡してみた。しかし、そこには自分に似た人間などは、ひとりも見当たらなかった。

「まあ、当たり前だよな。いるわけがない。その時はそう思いました。でも、もしかしたら、これからひとりぐらい来るかも知れない、そう思って、行列に並んで、レストランの中で食事する事にしたんです。もう連れとも別行動だったので、ひとりだったのですが、待ち合わせでこれから人が来るという事にして、30分ほど並んだ後、窓際のテーブル席に案内してもらいました。それから10分ほど経ってからでしょうか、信じられない出来事が起きたんです」

 小林さんは当時の状況を興奮気味に喋ってくれた。

「黄色いブラジルのユニフォームを着たひとりの男性が、レストランの入り口からキョロキョロしながら、店の中に入ってきたんです。その男性の顔を見て唖然としてしまいましたよ。なんせ、僕と顔がそっくりなんですから」

 小林さんは、おもわず立ち上がり、その男性の元へと走りよった。小林さんに気付いた男性は、目を丸くして、思わず大きな声で「OH!と叫んだそうだ。

「僕とそっくりの男性はブラジルの日系の方でした。名前はロベルト。最初は日本人かなと思いましたよ。でも、日本語で話しかけたら、英語で答えが帰ってきたんで、日本人じゃないとわかりました。それから僕とロベルトはテーブルについて、お互い信じられないといった表情で、つたない英語と筆談でコミュニケーション取りました。その時は、まるで鏡が目の前にあるかのようでした。ロベルトの方が南の育ちという事もあって、日にやけて僕より皮膚の色は黒かったのですが、まるで双子のようにそっくりでしたから。話を聞くと、ロベルトは日本にワールドカップの応援で訪れると決まったあたりから、ワールドカップ、ブラジルが優勝したスタジアムのレストランで自分とそっくりな人間に会うという夢を繰り返し見たんだそうです。だから、お腹も空いてないのに、レストランを探してきてみたんだと。本当に、夢の通りにいたから、びっくりしたよ。と言ってました」

 ここから、さらに信じられない事が起こる。

「周りから見れば双子にしか見えない、そんな僕等に『Hi』と話しかけてきた人物がいたのです。ロベルトと僕のふたりは、テーブルの横に立ち、にこにこ笑っている彼の顔を見て、思わず息の飲みました。彼の顔はそっくりでした。僕に、そしてロベルトに。彼の名はパク。韓国人の男性でした。僕やロベルトと違って眼鏡をかけていましたが、眉の長さ、太さ、目の大きさ、鼻梁の高さ、唇の厚さ、細部に至るまで、僕等はひとつの胚から培養されたクローン人間の様にそっくりでした。パクもロベルトと同じように、夢でこの出来事を繰り返し見たそうです。3人とも信じられないといった表情でお互いの顔を注視していました。こんな信じられない事が起こるのか、これは絶対に何か神からのメッセージに違いないと、敬虔なクリスチャンであるロベルトが論じている時です。来たんです。最後のひとりが。僕も、もしかしたら、後ひとり来るのではないかと思っていましたが、パクが来てから、10分も経たずに最後のひとりが店の入り口に現れました。僕は一瞬、わからなかったんですよ。でもパクが入り口の方指差して教えてくれて。化粧してたから、わからなったんですね。最後も来るなら男性だと思ってましたし。最後の彼女も店の入り口で僕等3人を見つけて言葉をなくしていました」

 なんと最後のひとりは日本人の女性だった。

 彼女の名前は内藤美紀(当時26歳、仮名)。聞く所によると、美紀さんもここにいる夢を何度も見たらしく、導かれるようにここに来たのだと言う。

「男3人で、『僕等が女性になって化粧したら、こんな顔になるんだ』とか『結構、美人で嬉しいね』なんて、話してました。美紀さんも本当にびっくりした様子で、最初は言葉がでないという感じだったのですが、彼女結構英語が達者で他のふたりに、この信じられない出来事について語っていました。あの時、レストランにいた他の人たちには、僕等はどう映っていたでしょうね、なんせ、国も性別も違う、同じ顔をした4人が固まって、ひとつのテーブルにいるんですからね。それから4人で1時間ほど、雑談したでしょうか。各々の生い立ちについて教えあったんです。また、驚かされたのは、年齢で僕と酒井さんは当時26歳、なんと誕生日が一緒でした。いまさらこの偶然に驚く事もないんですが、聴いた瞬間にゾゾッて背中に戦慄が走りましたね。ロベルトとパクは僕等の2歳下の当時24歳で、なんとこの2人も僕と美紀さんとは誕生日が違いましたが、同じ誕生日でした。つまり、美紀さんと僕。ロベルトとパクがペアで誕生日が一致していたのです。それ以外には、血液型はA型で4人一緒。もちろんサッカーは大好き。性格は全員明るくて温厚。そして何より顔が一緒。こんな共通点がありすぎる4人がひとつの場所に集まるなんて、奇跡以外の何ものでもありませんでしたよ。宴もたけなわで、まだまだ話ていたかったのですが、ロベルトが飛行機の時間が迫っているとの事で、最後に全員でメールアドレスを交換しあい、僕のデジカメで記念写真を取ってお別れしました。あんな事は人生において、もう二度とないでしょうね」

 こんな事が2002年の日本において、本当に起きたというのだ。にわかには信じられない事ではある。最後に小林さんに他のそっくりさんとは、まだ連絡取っているのか聞いてみた。

「今年の夏ごろまでは、お互い連絡取り合っていたのですけどね。美紀さん以外はそれほど英語が得意ではなかったせいか、自然と連絡が途絶えがちになっていってしまいまして、最近は連絡は取っていないですね。ロベルトやパクとはメールのやりとりもほとんどなくなりましたし。美紀さんはメールアドレスが変わったのか、メール送っても戻ってきちゃいますし。でも、またいつか4人で会いたいとは思ってます」

 デジカメの写真データを見せて欲しいと小林さんに頼んだのだが、印刷をする前にデータが壊れてしまったとの事だった。本人はその事に対して、大変残念がっていた。

 この小林さんの話の真偽を確認する術はないが、また4人で集まる事があるのならば、その際は是非同席したいものである。

 来年2006年、ドイツで開かれるワールドカップ、小林さんは今の所予定があけば、観にいくそうだ。ワールドカップやオリンピック以外に、世界中から人が集まるイベントはそうそうない。

 自分のそっくりさんに会いたいと思った貴方。是非試されてみてはいかがだろうか。