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【福島牝馬S予想】過去10年で1番人気の勝利はなし 混戦模様の一戦を制するのは

  • 2024年04月19日(金) 18時00分

渋い差し脚を発揮しGIへ駒を進められるか


 2014年から1着馬にGIヴィクトリアマイルの優先出走権が与えられる春の牝馬路線の重賞だが、福島牝馬S組は必ずしもレベルは高くない。ここをステップにヴィクトリアマイルで快走したのは、2014年以降では2015年3着のミナレット(福島牝馬S5着)、2017年2着のデンコウアンジュ(福島牝馬S4着)だけにとどまる。

 福島牝馬Sは最近10年、1番人気馬が[0-4-1-5]。たまたまではあるが、1頭も勝っていない。コース適性、現在のデキの良さ、展開に注目だ。

 福島は初めてだが、コース形態の似ている小倉の芝[0-1-4-2]のタガノパッション(父キングカメハメハ)の渋い差し脚に期待したい。2走前の牝馬限定の愛知杯(小倉2000m)は、2着に負けたとはいえ、上がり最速の35秒4。今回人気の3着コスタボニータ(父イスラボニータ)に0秒1先着している。

 また、愛知杯と同様の軽ハンデ53キロではあったが、中山牝馬Sでも5着したコスタボニータと対戦。こちらは6着だったとはいえ、アタマ差同タイムの1分49秒3。苦しいインで少し詰まりながら上がり35秒5は最速で、コスタボニータの36秒1を上回っていた。スローになると苦しいが、差し比べならチャンスはある。

 距離1800mには今回のメンバーでは最速の持ち時計1分45秒0がある。祖母キャッチザゴールド(父サンデーサイレンス)は、ステイゴールドの全妹。3週目(開催最終週)で、少し時計を要するようなら、かえってプラスに転じる可能性がある。

 強力な相手の筆頭は芦毛の5歳馬コスタボニータ(父イスラボニータ)。半姉は同じ芦毛のイチオクノホシ。その産駒でやっぱり芦毛を受け継いだ3歳牝馬イフェイオンは、1月のフェアリーSを制している。ファミリーの現在の勢いが味方する。次いでグランベルナデット、シンリョクカ、ウインピクシス。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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