久々の芝居でした。
しかもシェイクスピアです。
シェイクスピアといえば、長いわ、セリフ多いわ、
ときに眠いわという難儀なことになります。
しかも萩尾さんと一緒。
わああ、萩尾さんの隣の席で寝ちゃったらどうしようかな。
でも、ここに救いがありました。
リヤ王=段田安則
これが面白いリヤ王でした。
隠居して老いぼれてからがよかったなあ。
変な爺ちゃんになってたし。
芝居を見るとさまざまな発見があるものです。
リヤ王の原作を読んだのは中学生のときで、
なにしろ昔の中学生ですから
姉娘のゴネリルが不倫をしていたことなど気づいておらず、
今回の芝居ではじめての発見でした。そうだったのか...
あと、これは萩尾さんに教えていただいたのですが、
ゴネリルとリーガン(リヤ王の娘たち)は
キャラクターの差は不要だそうです。
私は原作ではキャラに差があると勘違いしていましたが、
それは本人たちのキャラの差ではなく、夫のキャラの差でした。
リヤ王への忠誠心で善悪を決めると、
ゴネリルの夫は悪人。リーガンの夫は善人。
なるほど、中学生の本の読みかたは勘違いが多いなあ。
そういえば、リヤ王は伝説の人物でもあるのですが、
伝説ではリヤ王とコーデリアの軍隊が
ゴネリル・リーガンの軍隊に勝っているのですけども、
シェイクスピアの「リヤ王」では負けたことになっています。
ここで勝ってしまっては悲劇にならないのでしょうけども、
シェイクスピアを読んだ中学生としては勝ってもらいたかったです。
まあいずれにしろ、面白かったです。リヤ王。
おすすめしてもチケットがなさそうなのが残念 (さ)