手書き風ＦＬＡＳＨ（？）の作り方

絵や文字が少しずつ描かれていくようなアニメは、パラパラ漫画の要領で、１フレームずつ違った絵を描いて作ります。

徐々に完成していくアニメですから、普通に考えますと、前のフレームの絵に少しずつ描き足していけばいいような気がします。
ところが、実際にやってみると分かりますが、描き足していこうとするとデッサンが狂ったり、線が歪んだりして、思うような絵にするのはなかなか難しいです。
そこで、発想を変えまして、まず最初のフレームに、完成された状態の絵を描きます。
次のキーフレームでは、消しゴムツールを使って、この絵の一部を消します。
この作業を繰り返していくと、絵が少しずつ消えるアニメになります。
絵が消えるアニメができたら、タイムラインにカーソルがある状態で右クリック（ Mac では control ＋クリック）でメニューを出し、この中から「すべてのフレームを選択」を選んで、全部のフレームを選択します。
もう１度右クリックのメニューを出して、「フレーム反転」を選択しますと、全てのフレームが並べ替えられ、逆に、絵が徐々に完成していくというアニメに変わります。

ご質問文の広告のようなアニメを考えてみますと。
字を消すアニメに使う黒板消しをムービークリップで作り、黒板の下の部分に配置しておきます。文字のアニメを作るレイヤーとは、別のレイヤーを用意した方がいいでしょう。
先にチョークで全ての文字が書かれている状態の絵を描き、フレームごとに消しゴムツールで少しずつ絵を消していって、まず、絵が消えるアニメを作ります。
先述の通り、最後にフレームを反転させれば、このアニメは、字が書かれていくアニメになります。
このアニメの最後のフレームでは、絵が全て完成している状態になっています。
その続きにキーフレームを入れますと、前のフレームと同じ状態、つまり、絵が完成している状態のキーフレームができます。
この絵を、同じ要領で、フレームごとに消しゴムツールで少しずつ消していきます。黒板消しで消すアニメですから、「オプション」で大きめの消しゴムの形を選んで消すと、雰囲気が出ると思います。
消した最後の部分に、先ほど作っておいた黒板消しのムービークリップを移動します。
今度はフレームを反転する必要はありません。前の絵の一部を消す→黒板消しのムービークリップを移動する・・・という作業の繰り返しで、黒板消しで字を消すアニメになります。

ある範囲のフレームを選択した状態で「フレームの反転」を実行すると、その範囲内のフレームだけが反転されます。
字を消した後で、もう１度字が書かれるアニメを作る際は、全フレームを反転してしまいますとおかしくなってしまいます。
この場合は、目的のフレームだけを選択して反転してください。


絵や字が少しずつ描かれていくアニメの作り方は、以前、別の質問でも紹介したことがあります。
よろしければご参照ください。

　・線をのばしたり…（Flash）
　　http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=727796

　・Flashで文字がすらすらと書かれていくのは？？
　　http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=1023694

その効果(だけ)なら、下記のDrawSWFでもできます。

参考URL：http://drawswf.sourceforge.net/