「終活」──人生の終わりのための活動。自らの死を意識し、人生の最期を迎えるにあたって行う事前準備のことである。だから終活クラブと名付けられたバンドが「終活をするのは残りの人生を後悔せずに生きたいから」と語ってくれた時、彼らの根底にはポジティヴな精神が常にはっきりと存在しているのだと感じた。確かに終わりに向かっていくこの人生を後悔しないためにバンドを続けてきた終活クラブ。その結果、彼らはEP『終活新布教盤』でメジャー・デビューを果たした。これまでの音楽性をブラッシュアップしながらも、今後の可能性もぐんと広がっ…
スラップ、コード弾き、タッピング、ハーモニクスなどを織り交ぜながら、独自のグルーヴを瞬時に生み出すベーシスト、Yuji Masagaki。頻繁に行っているストリート・ライヴでは、あえてメロウな雰囲気の楽曲を演奏することで柔らかな雰囲気を即興で作るスタイルも個性のひとつだろう。そんな彼が3枚目のアルバム『FAVOR』をリリースした。オリジナル曲とカヴァー曲を収録しているため、Yuji Masagakiの独創性とアレンジ力の双方がしっかりと伝わる作品に仕上がっている。今回は全収録曲のサウンド面をじっくりと探りな…
“アゲみ集団”を掲げるエンターテインメント・グループ、ビバラッシュ。彼らが主宰したフェス〈アゲアゲJAPAN'24〉へ向けて、オトトイでは出演者対談を実施。各出演バンドとビバラッシュのメンバーが今回のフェスのテーマである、“アゲ”について赤裸々に語っていたが、当日は一体どんなパフォーマンスが繰り広げられたのか。OAのロック・アイドルグループ、NiLも含め、KEYTALK、かずき山盛り、バックドロップシンデレラ、BabyKingdom、夜の本気ダンス、ビバラッシュの全7組のレポートをここに掲載する。 ...…
OTOTOYスタッフが先週の事を振り返るコーナー。先週のオトトイ。毎週月曜更新中、OTOTOYスタッフが自信を持ってオススメするSpotifyプレイリスト、「OTOTOY NEW RECOMMEND」。 ー活動10周年の記念日に新曲をゲリラ・リリース! (藤田) ーついにファースト・アルバム、リリース! (高田) ...…
“REVIEWS”は「ココに来ればなにかしらおもしろい新譜に出会える」をモットーに、さまざまな書き手がここ数ヶ月の新譜からエッセンシャルな9枚を選びレヴューする本コーナー。今回はオトトイ・アルバイト・スタッフで、東京アンダーグラウンドのクラブ・シーンにてDJとしても活動・回遊している草鹿立がテクノ~ベース・ミュージックのシングルをお届け。現場直送の最新のダンスサウンドをぜひ。...…
OTOTOY編集者の週替わりプレイリスト&コラム(毎週金曜日更新) ボブ・マーリーの映画も公開されて、なんだかちょいと今年はレゲエが盛り上がりそうな気もしますが、関係あるようであんまりないようなレゲエにまつわる話をひとつ。その生誕の地となったジャマイカの音楽文化でひときわ重要な概念に「ヴァージョニング」、もしくは「リディム」と呼ばれる言葉があります。...…
ライヴハウスへ行くようになってから5、6年。決して長くない歴のなかでも「なんとなくノリ気がしない」なんて思ってしまう日が生意気ながらある。からあげ弁当のライヴをはじめて観に行った時はちょうどそんなモードが続いていた時期で、正直に告白するとこの日も100パーセントの気持ちを持っていたわけではなかった。でもからあげ弁当の3人が新代田FEVERのあのステージで演奏している姿を観たら、ライヴハウスに初めて行った日のこと思い出して知らないうちに泣いてしまっていたし、「ライヴハウスで気になっているバンドを観るってやっぱ…
"REVIEWS"は「ココに来ればなにかしらおもしろい新譜に出会える」をモットーに、さまざまな書き手がここ数ヶ月の新譜からエッセンシャルな9枚を選びレヴューする本コーナー。今回はOTOTOY編集部で、アイドル、アニソンを担当する西田健が2024年1月〜3月にリリースされたガールズ・アイドルのアルバム9枚をレヴュー。...…
中嶋イッキュウと山本幹宗によるプロジェクト、好芻。2022年9月にミニ・アルバムを完成させ、今回が2作目のリリースとなる。お茶目なタイトルに反してメランコリックな歌詞が綴られた“大遅刻” “衝動買い”が前半に並び、後半の“カカオ”からはサウンド面も含めガラッと雰囲気が変わっていく。今作に収録された5曲、たった20分で中嶋イッキュウが綴る歌詞の共感性の高さや山本幹宗のアレンジの底力が伝わるのだから、2作目にしてひとつ名刺代わりとも呼べる1枚ではないだろうか。それぞれが他のフィールドで活躍しながらも結成された好…
宇宙にぽつんとひとりで浮いているかのような感覚になる、Klang Rulerの初アルバム『Space Age』。しかし、そこに孤独は感じない。むしろ無重力空間を散歩しながら地球を眺めているようで終始ワクワクするのだ。SFの要素をたっぷりと含んだスケールの大きな楽曲で構成されているはずなのに、懐かしさや親しみも同時に覚えるのはyonkey(Vo)の類ないトラックが魅せる不思議な魔法のようでもある。そんな巧妙なサウンドに〈愛の返し方をボクはまだ知らない〉(“きらめき”)、〈またあいたい またあいたい〉(“ロスト…
結成10周年を迎えたTENDOUJIから、セルフ・タイトル・アルバム『TENDOUJI』が届けられた。アルバムを飾る“TENDOUJI のテーマ”のBPM高めなドラムマシンのビートで幕を開けるやいなや、ハッと目が覚めたようにグイグイとTENDOUJIの陽の渦に飲みこまれる。この10年でよりシンプルに、よりストレートに、研ぎ澄まされた爽快なバンド・サウンドでごきげんにドライヴし続け、聴きおわるころにはじんわりと汗をかいていることに気づく。最高の気分だ! この突き抜けたハッピーさを前に敵うものなんてないんじゃ…
歴史を追いかけ過去から未来、情報過多の現代社会、デジタルの海に散らばったあの名作、この名作たちをひとつにまとめる仕事人…!〈アーカイ奉行〉が今日もデジタルの乱世を治める…!'''〈アーカイ奉行〉とは…'''1.過去作の最新リマスター音源 2.これまで未配信だった作品の配信解禁 ...…