高校生からの哲学雑誌『哲楽』


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高校生からの哲学雑誌『哲楽』は、不定期で発行している小さな哲学雑誌です。若手哲学研究者が集結して、哲学の知を広く共有できるように、高校生以上の読者にわかりやすい文体で書き上げています。philosophy-zoo.comでのインタビュー素材をもとに誌面作りを行い、読者が生のインタビュー音声を聞きながら理解を深められる構成です。現在、富士山マガジンサービスAmazon Kindleストアの通信販売を中心に発売しています。Kindle版では英語翻訳したものも「Japanese Enjoyable Philosophy」として発売中です。

 

読者の声

review

第7号

特集:身体性の未来

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森岡正博氏と、山内志朗氏は、 1980年から90年代にかけて出された著作の中で、身体と、哲学・技術の発展・ アニメーション文化・若者の抱える問題がオーバーラップする問題に注目していた。戸谷洋志氏がファシリテーターを 務める西千葉哲学カフェでも、「身体」 がテーマになった。情報や医療の技術発展に伴って、私たちの「身体」がどんな新しい問題に向き合わなければならないのか、これまでとこれからの道のりを探った。

●インタビュー
森岡 正博 「不随意な身体のリアリティ」
山内 志朗 「芙蓉の花と存在の一義性」

●哲学カフェレポ
戸谷 洋志 「どこまでが身体か」

●連載エッセイ
隣の教室 吉永 明弘
技術者の卵のための哲学教育 村瀬 智之
「子どもの哲学」にようこそ! 土屋 陽介
ナンバークロスワード 俵 邦昭

第6号

特集:永井哲学の道のりと広がり

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1980年代後半から、日本の哲学界を超えて、精神医学・仏教・障害児教育まで影響を与えてきた永井均の哲学。今まで語られることのなかった本人の半生と、その現在進行形の波及力に迫った。

●インタビュー
永井 均 なぜ子ども時代の問いを持ち続けられたのか
木村 敏 「あいだ」と〈私〉をつなぐ西田幾多郎の「場所」

●寄稿文
佐藤 暁 (発達障がい児教育研究者)
森岡 正博(哲学者)
青山 拓央(哲学者)
綿内 真由美 (高校教諭)
藤田 一照 (曹洞宗僧侶)

●哲学の現場からのレポート
笑いの坐禅体験 実験的坐禅会の体験レポ

報道写真家の哲学 ベトナム戦争を取材した今城力夫の軌跡

●連載エッセイ
隣の教室  吉永 明弘
「子どもの哲学」にようこそ!  土屋 陽介
技術者の卵のための哲学教育 村瀬 智之
科学と対話の実践記 宮田 舞
ナンバークロスワード 俵 邦昭

第5号

3.11 後のサイエンス・コミュニケーション(日英バイリンガル版)

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2011年3月11日から2年半が過ぎ、この間さまざまな「リスク」に関する言説が流れた。  原発を維持するリスク、廃炉にするリスク、被災地に留まるリスク、逃れるリスク。 「科学的な事実をもとに、自分で責任をもった行動をとり、起こってしまった事故の責任は独自に追求すること」  は、意外に難しい。科学と哲学に関する研究者の声から、その先の未来を探った。

●インタビュー
立花 浩司 働き世代のための科学広場を作りたい
村上 祐子 異なる価値観を受容するための論理性を定義したい
加瀬 郁子 3.11後の科学者の言説と社会の関係を探りたい
藤井 基貴 防災道徳の授業で子ども達の行動する力を養いたい

●コラム Column
復興支援活動を振り返る紀々さんピアノライブ

●哲学の現場からのレポート
ハワイの哲学教育最前線
哲学サマーキャンプ潜入レポ
哲学オリンピックとサマーキャンプ体験記
哲学サマーキャンプ体験記
実は私、哲学徒でした
行ってみよう哲学カフェ

●連載エッセイ
隣の教室  吉永 明弘
「子どもの哲学」にようこそ!  土屋 陽介
技術者の卵のための哲学教育 村瀬 智之
科学と対話の実践記 宮田 舞
ナンバークロスワード

第4号

子どもの哲学の最前線
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 小学校から大学までの学校の教室で、「哲学」の授業を続けてきた実践家たち。 その共通性は「急がないこと」。何かの目的を達成するために、哲学を利用するというよりは、 本当に今の子どもたちに求められていることを、哲学の資源のなかからゆっくり探していくことだった。

●インタビュー
河野 哲也 子どもは大人の社会を小さくしたものをそのまま生きるべき
土屋 陽介 率先してつまずき、ゆっくり・じっくり考える時間を作る
綿内 真由美 「生きる意味」、高校倫理の授業で生徒と考える
本間 直樹 自分がそうとしか生きられない「生きやすさ」を目指す
梶谷 真司 哲学オリンピックで知った、哲学の共有可能性

●コラム
高校生のための哲学サマーキャンプ潜入レポ
国際哲学オリンピック体験記/笠井淳吾

●哲学の現場からのレポート
体験しよう哲学カフェ:株式会社リバネスの経営理念を考える
実は私、哲学徒でした。沖縄の哲楽家、紀々さんに聴く
●連載エッセイ
隣の教室/吉永明弘
「こどもの哲学」へようこそ!/土屋陽介
清水将吾×永井均:往復メールによる哲男君へのアドバイス/永井均
ひきこもりからの哲学/俵邦昭

第3号

医療と命の哲学:子どもの脳死臓器移植を考える
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2009年7月、臓器移植法の改正が行われ、15歳未満の子どもでも臓器提供ができるようになった。法律として「臓器提供したい人ができる」ことを優先した制度ができたならば、いずれの選択の自由も平等に認められるのだろうか。いずれかの立場の正当性を主張するのではなく、第一線の研究者のインタビューから、この問題に迫った。

●インタビュー

功利主義を専門とする倫理学者、児玉聡さんの思い
日本に生命倫理学を導入した哲学者、加藤尚武さんの思い
意識障害を専門とする若き倫理学者、戸田聡一郎さんの思い
臓器移植法改正案に反対した科学哲学者、金森修さんの思い
義務論をベースに考える倫理学者、田中朋弘さんの思い
臓器移植法に詳しい医事法学者、斉藤信治さんの思い

●連載エッセイ
隣の教室/吉永明弘
「こどもの哲学」へようこそ!/土屋陽介
清水将吾×永井均:往復メールによる哲男君へのアドバイス/清水将吾

 

第2号

自然と暮らしの哲学(日英バイリンガル版)

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2011年、東日本大震災の直後の春、インタビューを開始した。これまで自然と暮らしのなかで哲学の実践を続けてきた、環境学者・染織家・医師・育児中の哲学徒たち。その話された声から、私たちが進むべき方向の手がかりを探った。

●インタビュー
環境と倫理学と:「自然と人間の関係性に立ち現れてくる主体性」/鬼頭 秀一
ゲーテと染織と :「人間が発見すれば秘密が解き明かされる」/志村ふくみ
医学と倫理学と :「人間中心主義的生命中心主義」 / 藤井 可
育児と哲学と:「信仰と哲学を切り分ける」/ 村上 綾

●哲学の現場からのレポート
環境哲学・環境倫理学3.11緊急特別アンケート

●連載エッセイ
隣の教室/吉永明弘
「こどもの哲学」へようこそ!/土屋陽介
清水将吾×永井均:往復メールによる哲男君へのアドバイス/清水将吾

PR記事『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛

 

第1号

哲学ラジオボストンへ行く/若者よ哲学を抱け!(日英バイリンガル版)
哲楽創刊号

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哲学科の門をくぐった学生たちは、複数言語を縦横無尽に操り、自らの思想をまとめあげる超人的な教授陣のもとで 哲学の語りに魅せられていく。奇跡的に成功したマイケル・サンデルとノーム・チョムスキーのインタビューに続いて、彼らの珠玉のエッセイを届ける。

●インタビュー
サンデル教授からのメッセージ/マイケル・サンデル
チョムスキー博士からのメッセージ/ノーム・チョムスキー
チョムスキー博士との約束/一杉真城

●寄稿文
漫画の物語を共有すること/前邑恭之介
音楽の哲学について考える/木下頌子
考える時間と場所をこじあける/中川雅道
2000年ラスベガスへの旅/俵邦昭

●連載エッセイ
隣の教室/吉永明弘
「こどもの哲学」へようこそ!/土屋陽介
清水将吾×永井均:往復メールによる哲男君へのアドバイス/清水将吾

PR記事「ちいさな哲学者たち」上映のお知らせ

 

編集部から

高校生からの哲学雑誌『哲楽』をいつもご愛読頂きありがとうございます。2011年から『哲楽』を小さな冊子として出版するようになり、早いもので7号目になりました。
日英バイリンガル版として前号を編集するなかで、日本国内に住む英語話者の方々との出会いがあり、日本の哲学事情にとても関心を持って頂いている方々が多くいらっしゃることがわかりました。ひょっとしたら、ある国の哲学事情を知ることは、異文化理解の近道なのかもしれません。そこには、その国に暮らす人々の生命観、職業観、教育観など、様々な考え方の軸となるものが反映されているからです。
そんな日本の哲学事情を広く知って頂くために、編集人ブログを含む新しい哲楽ウェブサイトを開設しました。日本のちょっとした哲学事情に加え、哲楽の制作秘話、哲学者へのインタビュー裏話、日本の哲学ニュースなどを、できるかぎり日英バイリンガルで配信していきたいと思います。
英語版の編集人ブログは、アイルランドの若き哲学者、ケビン・リンチさんに確認して頂きながら公開していきます。読む「哲楽関連記事」、聴く「哲楽ラジオ」、お出かけする「哲学カフェ情報」とともに、楽しんで頂ければと思います。

編集部

編集協力委員
吉永 明弘(江戸川大学准教授)
村瀬 智之(東京工業高等専門学校准教授)
土屋 陽介(立教大学兼任講師、開智中学・高等学校「哲学対話」担当)
中川雅道(神戸大学附属中等教育学校教諭)
編集部員
俵邦昭(千葉大学大学院人文社会科学研究科博士課程)
宮田舞(東京大学大学院)

編集代表
田中さをり

img-saori-live-bw150-150x150高校生からの哲学雑誌『哲楽』編集人。現在、都内の大学で広報職員を務めながら、哲学者へのインタビューを続けている。ツイッターのアカウントはMIDAP。

 

 

お問い合わせ

編集部へのお問い合わせは、下記のメールアドレスまでお送りください。通常、3日以内にお返事をお送りさせていただきます。
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