平山よりオグリでしょ
スルガ銀行チャンピオンシップ
FC東京2(PK4-3)2リガデキト
スルガ銀行チャンピオンシップ、過去2年の試合を結果しか知らなかったので、どういう試合になるのか全く想像がつかなかったけど、内容でも結果でも収穫のある、東京にとってとても意味のある試合になりました。
先発は個人的な希望通り、石川と平山が先発(椋原も先発)。開幕時の先発メンバーに近い布陣で梶山と羽生もベンチでどうなるかだったけど、予想以上にボールを回せて、うまく攻めてました。
あと、そうたんのボランチだけど、う~ん、わかりません。ダメではないけど、相手はそうたんが若くて不慣れなポジションであることを知らないから、狙われることもなっただろうしね。今年のナビスコ杯でもボランチで出たけど、彼のプレースタイルを見るに、もしかしたら今後もJ1で活躍したいのなら、前目の所よりボランチの方が生き残っていけるかもしれませんね。
とりあえず、早く公式戦でのゴールが見たいです。
後半から体力面を大いに考慮して選手を入れ替えていったけど、PKで1-2に…。ただ、1点目はキトのFWの完全な個人技だし、2点目もFKで相当うまくやられたからねえ。2点ともJリーグではまずない失点といっていいのでは。
試合はソンドクや重松が出てきたけど、そのまま1-2のまま進み、正直場内はこのまま負けちゃう雰囲気があったでしょうね。こっちの攻撃を見ても、試合の逃げ切り方をとても心得てる南米のチームである相手を見ても。ただ、MXを見てた人たちは同点ゴールをかなり信じられる状況でした。だって、後半ももう終わるというのにまだ放送時間が30分もあったんだもん。
これってレギュレーション上、この後PK戦があるってことでしょ?そしたら突然ボールがいい形でゴール前に転がって、あっという間にボールがゴールの中にコロコロ!
見た瞬間は「オグリ、泥臭いゴールだなあ」と思ったけど、よく見てみると、瞬時の判断で右足ではなく左足アウトに切りかえてGKのタイミングをうまくずらしてシュートを打っているではありませんか。
ああいう土壇場の決定的な場面であそこまで冷静に瞬時の判断ができる選手、繰り返しになるけど、ブラジル人含めても東京の歴史上にはいなかった選手だよね。本当に本当にいい選手を拾いましたよ、東京は。
で、次の日のスポーツ紙等で平山が久しぶりのゴールで代表アピールみたいなこと書かれてたみたいだけど、アピールしたのは平山よりどう見てもオグリの方でしょう。
PK戦は相手は追いつかれてショックだっただろうし、権田のナイスセーブもあって、見事に勝利!
まあ、ここでも最初にキトの選手が失敗したけど、その直後に伝染せずにきっちり決めたオグリはさすがでした。
この勝利というのは、3,000万円という賞金は勿論、
・ホームとはいえ、ビハインドの状況で土壇場で追い付いて勝利した
・相手のリガデキトが本気で勝ちに来ていた、そのチームに勝った
・海外のチーム相手でも十分に自分たちのサッカーが通用した
という意味でもとても価値のある勝利、タイトルだといえるでしょう。
「この勝利を次に生かして」と言って生かされずに勝てないシーンはもう見飽きたので、日曜のホーム名古屋戦、勝ち点をいくつとれるかがホントに本当に大事になってきますよ。