牧師のぺ～じ

最近通いつめているお店。駅前の某店。
土曜日の残業を終えてドアを押すと「あらあ、また来てくれたの！」嬉しそうなママ。
今年７×才になられたそうだが、いつも元気だ。

手作りの煮物や焼き魚を、質の良いJAZZを聞きながら頂いていると、中年のカップルが
入って来た。月に一度県南の都市からお酒を飲みにやってくるご夫婦とのこと。
お二人ともにやたらと歌がうまく、聞きほれていたら「お兄さんもどうぞ！」と歌合戦
に巻き込まれてしまった・・・歌の苦手な私、もう心臓バクバク。それでもお二人が
２０曲ほど歌う間に３曲ほど挟ませていただき、「ながなが、おもしろがったす。」と
言っていただけた。

そこへ中年の女性が３名、カウンター席が一杯になってしまった。
ママの後輩とかで、とても賑やか・・いつしかカップルは消え、気が付けば店の中の
男性は私一人・・・ママもお話がしたいらしく、なにやら意味ありげな視線を投げてく
る。仕方ない・・・まだ通いはじめて１ヶ月の店なのに・・
「ママ、私がカウンターやりますよ。」言ってしまった。

初めて入るカウンター、お店の景色が一変する。いっせいにお姉さま方の視線が集まる。
でも、なかなか面白い、普段気が付かないような所がいろいろと見えて来る。
お客さんたちの会話も聞くともなしに耳に入り、いつしか一緒に会話に加わっていた。
水割りを作ったり、灰皿を取り替えたり、ママ御所望の魚を焼いたりと立ち働いている
うちに「こんな店を老後にやるのも良いな・・・」なんて思っている自分に気が付いた。

気がつけば、すっかりマスター気分。
お姉さま方をタクシーまでご案内し「今日は楽しかったですね～」なんて話しながら、
ママと洗い物。
たまには、こんな仕事も気分転換に良いかな。