卒業式は何故袴?
「卒業式には、どうして袴姿で出席する方が多いのでしょう。」と言う疑問に着物に携わる立場から、考えられる範囲でお答え致します。昔は、袴姿が女学生の通学着として広く着用されていた事に関係していると思います。日頃の女性の装いは基本が着物だった時代、現在の女性には動きにくいと思われる袴姿が着物で帯を締める和服姿に比べて、活動的な装いでした。袴姿で自転車に乗ったり、テニスをしたり、仕事をしたそうです。昭和二年のある学校の卒業写真が手元にありますが、先生は皆さん紋付の無地の着物に袴、女学生の皆さんは白黒写真なので詳細はわかりませんが、現在のように華やかな着物ではなく、簡単な小紋や絣の着物に袴を着ています。このような事から女学生や教師の姿を象徴する袴姿を卒業式に着る事が、継承されているのだと思います。卒業式には必ず袴姿で出席する必要は無く、卒業生の方は未婚女性の礼装である振袖姿でも良いでしょうし、見送る先生や学校関係者の方はお祝いの雰囲気の有る訪問着や紋付の着物でも良いでしょう。卒業式の装いで表現したい大切な事は、卒業生の方は今まで教えて下さったり、お世話になった方々に敬意を表する気持ち、見送る方は卒業生の新たな旅立ちを祝福する気持ちではないかと思います。群馬県高崎市飯塚町1766花がたみ着付教室電話027-361-5696卒業式用袴着付け込み貸衣装21000円からhttps://www.youtube.com/user/Hanagatamikimonoにほんブログ村