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いい星つくろう

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2024/03/06
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ナワリヌイの死因は血栓症とされている。これは血流が滞ってできた血の塊が、血管を詰まらせたことでその先で虚血状態を誘導し、循環器系統全体が機能不全に陥ったということになる。脳などの細い血管に血栓が生じると、脳溢血や脳出血が起きる。動脈などの太い血管が血栓で塞がれてしまうと、心臓は機能していることが不可能になる。心臓マッサージの痕跡が指摘されれているのは、血栓が動脈などの早い血流を移動させている、いわば幹線道路で起きた突発的な通行止め、ということになる訳だ。

血栓ができるのは運動不足や長期間の強制的な拘束、という条件が関わっている可能性がある、とするニュースは今のところ見当たらない。近年エコノミークラス症候群という症状で、血栓症を予防するための軽い運動をすることが推奨されている。それほど一般的なリスクとして認知されているのが、この血栓症という病気なのである。ナワリヌイの場合は極地の刑務所に移された後のことだったため、当該刑務所の懲罰房の苛烈さについて、高度な批判の対象となっていたとする情報がでていた。

拷問といってもよいほどそれは過酷なものだ、というのが批判者が下していた報告として伝わっていた。身動きできないほど狭い箱のような所に、長時間閉じ込められていたのだったら、血流は淀み停滞していたことだろう。血管の中で血流は基底状態となったまま、歩くこともできず心臓に負荷がかかっていたとは考えられない。極寒の中の散歩が何故必要だったのかが不明であり、その直後に突然斃れたということだったのだが、この時に実施された極寒の中の強制散歩は、ナワリヌイにとって致死的な行為であったことだろう。

ロシア当局者はこうなることを経験的に知っていただろう。先行事例は複数あった筈であるからだ。その後血栓と懲罰房でやっていた拷問を終えて、無理やり歩かされていたのだったのだから、未必の故意による殺人罪を適用しなければならない。これまでのところナワリヌイの死因である血栓と、懲罰房での長期的な拘束につづく強制散歩が、どのような結果になるかはエコノミークラス症候群を知っていれば、因果関係からみて犯罪であることは世界中に伝っていた。

知識階級が批判精神を失ってしまっていたら、見えて然るべき犯罪をそれと知らずに見逃してしまう。権威主義の恐ろしさは、ここにある。プーチンの犯罪を見逃してしまっていたら、ナワリヌイの名誉は毀損されたままでありつづける。

※当時あった情報では当該刑務所の措置は余りにも苛烈だとされており、一定時間以上の拘禁は禁止するべきであるとさえされていた。それが連日続けられていたのだったから、その直後に軽度の運動をしただけでも血流を急加速する効果はあったであろう。長期拘禁でエコノミークラス症候群を発症し、血栓症や脳梗塞を惹き起こすことは容易に推測できた。その蓋然性は極めて高い。





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最終更新日  2024/03/15 12:23:28 PM
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