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カテゴリ:その他
折れない心を育てる 自衛隊式メンタルトレーニング 渡部悦和 下園壮太 を読みました。誰しも衝撃的な体験をすると、どんなに普段は強く冷静な人でもメンタルをやられてしまいます。まして戦争などが起きてしまったら、真っ先に身の危険を覚えるのは自衛隊員です。今までは災害現場で大変悲惨な現場に立ち会ってきた隊員の中にも、PTSDにかかってしまう人が少なくありません。有事の際はさらに敵からの攻撃をいつ受けるかわからないという切迫感のなかで、冷静さを保つのは容易ではありません。普段の訓練のなかでのメンタルトレーニングが必用なのは、当然のことです。 一般時にも役立つことがたくさん書かれていました。下記に少しですが記します。
メンタルがやられていく段階には3段階あるそうです。またいつも自分は強くあらねばと思い込んで、回復が比較的容易な第1段階において気づくことを、本能的に拒否する人も多いらしいです。 私自身うつ状態に自分は決してならないとずっと思っていました。でもコロナの時期、やはりプチうつになりそうな危機を感じて、そうならないように工夫しながら過ごしたことを思い出しました。 責任感強く真面目な人ほど気をつけなければ、手遅れになってしまうリスクがあります。 人間は本来、危機に対して強くはないのが当然で、それは国を守る立場の自衛隊員にしても全く同じです。だからこそそこをきっちり認めて、弱いけれど最悪の状態に陥らないために訓練が必要なのです。 災害現場で悲惨な状況を目の当たりにしてしまったとき、だれしも激しい衝撃をうけています。そこをおして処理や支援を行わなければならないのは大変なことで、任務が終わった後、フラッシュバックが何度も訪れて眠れなくなったりします。 そのことを口に出すのを憚ってしまう傾向が強いのが現実です。筆者はそんなときには必ずグループミーティングをして、なるべく自分の気持ちを話すことを隊員にしてもらっているそうです。話すことでつらい思いは自分だけではないことを知り、皆同じなのだと思って一緒に乗り越えようとする力も生まれてくるのだそうです。 つらい感情を押し殺して自分の中から出さないでいると、それが積もっていきPTSD発症にまで至ってしまいます。 私たちもつらいときに、黙ってしまうことがあると思います。でも何かのきっかけで少しでもその気持ちを誰かに聞いてもらえるだけで、少し気持ちが楽になったりします。
本書の中で、脳をプラスのイメージに保つアンソニー・ロビンスの朝のパワーアップクエスチョンを紹介してくれています。これとてもいいと思います。私は個人的による寝る前にその日の感謝と明日何をすべきかを考えて寝ていました。起きた時に下記の質問を自分にすることで、エネルギーが出てくる気がします。お勧めです。 なお、ネットではいろいろ表現を変えて出てきます。変えてよいのだそうですよ。 ・人生で幸福なことは何だろう。 ・誇れるものは何だろう。 ・感謝できることは何だろう。 ・打ち込めることは何だろう。 ・私は誰を愛しているのだろう。
自分に上記を問うことで意識的に行動出来てくるような気がします。
私たち一般人にもとても役立つ書でした。いまのところ、今年一番の本でした。お勧めします! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.05 10:16:13
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