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4月のある日。
保健所長からTELがかかってきました。 「明日お寺に行くの。○○さんも、○○さんも来るんだけど、あなたも来る?ベビーを連れて来るんだけど、行く?」 その日は土曜日。 ってことは、日曜日の午後にお寺に行くのね? ってことは、赤ちゃん連れてお参りに行くの? ってことは、タイにもお宮参りみたいなものがあるのか? まぁいいや。 とりあえず、何をするのか見に行こうっと! ってことで。 翌日行ってみました。 みんなで車に乗って・・・・・。 ん、ん、ん? 赤ちゃん連れてる人はいないゾ? それに、みんな荷物持ってるし・・・・・。 言葉もよくわかんないので、とりあえずみんなにくっついていくことに。 で。 着いたところは、ホントにお寺。 みんなで、机を出したり、体重計を出したりしてる。 ????? なんだこれはと思ったら、子供がうようよ出てきた。 あー。 この子達、見たことあるじゃんっ! このくりくり坊主の、袈裟をきた子供達。 お寺に修行にきてる子供達です。 1ヶ月間、お寺に寝泊りして修行するんだそうです。 今は正月休みで、先月からながーいお休み期間。 日本で言うサマースクールみたいなもんでしょうか? 実は何日か前に、出張健康教育があったんです。 彼らが修行している寺まで看護士さん達が出向いていって、肥満はダメよ講習会がありました。 私も随行したんですが、喋れない私は、もちろん見学のみ。 #もちろん、日本の指導内容とはちょっと違うので、そういう意味でも見学、かなぁ。 そのとき知ったんですが。 女性は、彼らの衣服や体に触ってはいかんのよ。 修行中だし、仏様に関連するものは、女性が触れてはいかんそうです。 ほぉぉぉ、でしょ。 風習ってのは、いろいろあるもんです。 さて、検診なんですが。 そのときの彼らは、もっと遠い寺で修行してたんだけど、今日は保健所近くの寺にバスで連れてこられたんですな。 こんなのが、バス。 トラックの後ろに座席部分がくっついてます。 ほんとーにボロい。 しかも、日本では、これはバスとは呼ばない。 でも、こっちでは、別に珍しくもなくて、あっちでもこっちでも走ってる。 一般的なバスは、これ。 あっ、なんか話が逸れてしまった。 すみません。 で、彼らは、まず問診を受けます。 年齢を聞いたり、今調子が悪いところはないか聞いたり、そんな感じ。 ・・・・・だと思う。 詳しいことは今ひとつ理解できなかったんだけど。 でも、カルテみたいなのに、名前を書いたりしてたから。 たぶん、そうだと思うんだけど・・・・・。 そして。 問診後は、身長体重の測定。 日本の検診に比べると、ものすごーく大雑把。 身長計は、移動式黒板に紙のものさしが張られていて、その前に立たせ、垂直版みたいな木で押さえて計ります。 たまに、背伸びをする子供がいますが、係りの彼が目ざとく見つけて注意していました。 #それでも踵を浮かせている子供がいましたが・・・・・。 体重計は、普通のスケールです。 でも、それなりにチェックして、正しい体重が計れるようにしてあるらしい。 つくりは、しっかりしてます。 そして。 測定が終わった子供は、もう1度看護士さんがチェックします。 もし体重が重い子供がいたり、問診でひっかかってる子供がいると、血圧を測ったり、患部を確認したりしてました。 こっちの担当看護師さんは、それなりの資格のある看護師さんです。 看護資格のシステムについては、いまいちはっきりしない部分があるんですが。 そのうちもっと詳しいことがわかると思うので、ちょっと待っててね。 そして。 お医者さんの診察。 彼女は保健所所長で、専門は皮膚科。 保健所業務終了後は、自宅でクリニックを開業しています。 懐中電灯で喉と耳を見て。 聴診器で診察。 問診でひっかかってる部分を見たり。 自己申告で気になってることに関しての診察をしたり。 そして、カルテに記入。 ・・・・・と、このあたりまでは、日本の検診風景とそれほど違いがないのですが。 また子供達が、看護士さんの前に並びます。 何をするんだぁ~?と思って見てたら。 看護士さん、薬のビンをあけ、錠剤を数えだすじゃ~ないですか~。 あれっ? 彼女って看護士だったよなぁ。 う~ん。。。。。 薬剤師だったっけ? いや、看護師だよ、やっぱし・・・・・。 と、自問自答してしまいましたデス。 どうやら、タイでは医師と看護師でほとんどの業務をこなすことが可能なようで・・・・・。 あと、保健所ではレントゲン技師を紹介されているので、レントゲン技師も特別な職業として確立しているようです。 そういえば、歯科医と歯科衛生士ってのも保健所にいたから、これも別分野だわ、たぶん。 いや。 そんなことよりも。 検診なのに、投薬があるの???? え~~~っ!! だけど、児童全員、なにがしかの薬が処方されていました。 たぶんビタミン剤とかアミノ酸のたぐいだと思うのですが、今度詳しいことを聞いてみます。 それにしても、全員ってどういうことなのさ。 いやぁ、検診で薬を出すってのは、不思議な光景。 ホントにびっくり。 さらに。 検診が終了して、さぁ、これで帰るのね~と思ったそのとき。 お坊さんが薬箱を2つ抱えてやってきた。 よく日本で往診のときに薬をつめていく、黒いケースと同じヤツ。 そして、看護師が持ち帰ろうとしていた薬のケースをまた開き。 なーんと。 お坊さんの薬箱に、薬を詰め込みはじめたのであります。 あれも、これも、それも。 ジャンジャン詰め込んで、ついにギッチリ。 これ以上詰め込めないというほど、いっぱいに入れました。 いやぁ、びっくり、びっくり。 こんなことして、大丈夫なのか? 保健所で診療が行われていることは聞いてましたが。 検診で処方したり、しかも薬剤師じゃなくて看護師が薬を出したり、 薬箱にぎゅーぎゅー薬を詰め込む。 いやぁ~。 おもしろすぎます。 タイの検診。 話は変わりますが。 今回の検診は、たぶん、イレギュラーな検診だと思います~。 お寺の開くサマースクールの一環に保健所が加わって、公衆衛生教育をしたって形のようです。 で。 それはなぜか?というと。 実は、タイの都市部では、肥満が大問題になってきてるんどす。 この地域では、特に子供の肥満に焦点をあてたプロジェクトがはじまっています。 タイで子供の肥満??? と、私も不思議だったんだけど。 ホントに多い、肥満児。 大人の肥満も多いかも?だけど。 でも、目立つんですよ、子供の肥満。 なんか、プクプクしてるでしょー? 街を歩いていても、プクプクというより、どすこいタイプの子供を、よく見かけます。 その反対に。 痩せている子は、ホントに細い。 こういうタイプの痩せ方をしている子供。 日本ではちょっと見かけません。 最近、お母さんの痩せ願望から、子供でもやたらと痩せてる子を見かけるんだけど。 でも、タイの子供の痩せ方は、日本人の子供と違う。 と、思う。 骨格が違うのかも? なんか、筋肉のつきかたも違うような? このあたりは、これからも注目していきたいなぁと思ってます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 23, 2008 02:12:12 AM
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