本日の読み物
緑川 ゆき『夏目友人帳6』報われない片恋がアツイ、緑川ゆき。今回は巻末に夏目シリーズではない短編が収録されていて、チョッピリお得である。今回は一応ハッピーエンドなのだが、緑川ゆきの恋愛モノは独りよがりで自己完結系が多い。それが、切なさを生み出す原動力と言えばソレまでだが、恋愛以外のあらゆる関係性が全てソレで、救いがあっても余りにもささやかだったりして、読んでいると心が修行僧の悟りジミてきて、いーんだかワルイんだか微妙な時がある。それでも『蛍火の杜へ』とか『あかく咲く声』とか、魂揺さぶられる作品が多いのもまた事実で・・・。夏目シリーズは、夏目がモテ男な割りに恋愛要素に乏しく、前巻で超キョーレツな吊り橋効果のタキとも結局何の進展もなさそーである。障害がナイ分ロマンスもナイんだろーか?今回のカイ編にしても、絶愛の相手に対して博愛で返す冷酷無比なモテ男、夏目。当分、相手に恵まれそーにナイ。つか、シアワセモンなのに不幸ぶってんじゃねえよ、とかそろそろ言いそうになる(笑)。個人的には田沼君プッシュだが、彼も片思いで終わりそうである。可能性が高そうなのがキラキラ男の名取氏だが、何かエグくてイヤ(笑)。大穴でニャンコ先生?!って、ブサイクな招き猫じゃんっ!!