宝塚花組「うたかたの恋」「ENCHANTEMENT~華麗なる香水~」
31日にライブ中継があったので、花組さんの大劇場千秋楽を拝見しました。だって「うたかた」。うたかただったら観ないとね!沼在住の諸先輩方が揃いも揃って花組推しなので、そんなに素敵なん?という興味もあり、初めての課金。生で観れるわけではないのに3,500円。高いなー。。だってちょうどB席じゃん。行かずとも観れるのはありがたいし、助かるんだけれども。まあ観たんだけれども。テレビで観るつもりだったのに、なんか映ってもすぐに止まっちゃって、まるで電波の悪い時のYouTubeみたいになっちゃって、不本意ながらもスマホで観ることに。そしてそんなんやってたから、冒頭の大階段を見逃すという大失態。思えば30年位前の星組東京公演でも、いっしょに見に行く後輩を待っていたら冒頭見逃して劇場着いた時にはマリーが銀橋渡ってお手紙読んでたな。。。もうほんとあの有名なシーンに縁がないんだなとしょんぼりがっかり極まりない。気を取り直して観劇。そもそも花組トップの柚香光さん、見た目整いすぎてるというか、かっこよすぎて、弱い部分のあるルドルフに見えないんですけど…。たぶん皇帝も問題なく帝位を譲りそうよ。完璧すぎじゃね?そしてマリーなんですが、舞台写真見たら、ちょっと野暮ったい??うーん?と思ってたのですが、とりあえずマリーとルドルフの初めての会話のところで、たぶん17歳であることとか憧れの皇太子に出会えた嬉しさとか初々しさとかが満載のマリーがなんかもうTHE・少女!で可愛くて!ルドルフの周りには絶対いない無垢で真っ白な女の子!でした。なんで「青い小さな花」なのか昔からよく分からないのですが。いやー、星風まどかさん、ベテラントップ娘役なのにすごいなー。幼さ出すなー。でもって、マリーがイタリアかどこかに行かされちゃって、自暴自棄になるルドルフ。ここがめっちゃよかったです。皇太子感なし、キレ気味な酔っ払い(実際いたら怖いやつ)。そこからマリーと再会してすがるところが「私が守ります!」と思わせるくらい弱い男になっちゃって、完璧皇太子からのこの落差は結構ズキュンですね。ここのマリーの強さもよかった。そうかと思えば、マイヤーリンクでのかくれんぼシーンは可愛く楽しく面白く。たぶんアドリブだと思うけど、星風さんの返しがかわいかった。30年近くぶりに「うたかた」を観たんですが、いろいろ「こんなだったっけ?」と思う箇所があり、いちいちびっくりでした。あの辺の歴史が好きでいろいろ調べて詳しくなったのと、単純に年齢を重ねたので、感じ方が全然違うのが自分で面白かったです。フェルディナントとゾフィー・ホテクって前はいましたっけ?史実ではあまりフェルディナントとルドルフは仲良くなかったと思うけど、貴賤結婚のモデルとしてはたしかに使える存在ねー。エリザベート様は、ルドルフが死んでから毎日黒い衣服しか着なかったので、この時点では黒じゃなくてもいいんじゃない?と思ったり。まああんまり華美にされても困るけど。酒場で歌を歌う娘さんの名前が「ミッツィー」で、実はルドルフが通ってた娼婦の名前にしてあるのも、ハプスブルク好きには軽いツボ?そしてショーのENCHENTMENT。なんか、すごく正統派というか、宝塚をあまり知らない人にもおススメできるショーですね。「これが宝塚ですよ!」という感じ。衣装の色使いも上品で可愛らしいし、お洒落でかっこいい場面も多くて、あーすごく丁寧に大事に作られてるなーと思いました。本当にきれいで、すごく素敵でした。が、個人的にですが、なんか物足りないのよ!と思ってしまいまして。どうしてもあのクセが強すぎる星組の「ジャガービート!」中毒なんですよ、きっと。もうこればっかりはしょうがない、好みですから!ということで、dTVで見られるようになった、NOW ON STAGEをニヤニヤしながら見たのでした。