ドラえもん同人誌問題について
最近、ネット上で話題になっている「ドラえもん最終話」の同人誌問題。「【知はうごく】「模倣が生む才能」著作権攻防(6)-3」(産経新聞)「「ドラえもん」パロディー本 「大ヒット」で困った事態」(J-CASTニュース)詳しい経緯とその後の状況については、上記のサイトを参照していただくとして、とうとうこの問題が、2月6日放送のフジテレビ「スーパーニュース」でも取り上げられた。それにしても、「スーパーニュース」って、「いぬかみ!」騒動といい、「クレしん」著作権問題といい、今回の一件といい、アニメ・漫画が絡むネタには他局よりも時間かけてるね(笑)その「ドラえもん最終話」、ドラえもんを作ったのは実はのび太だったという話は、もうかれこれ7,8年ぐらい前から聞いてたから、今更どうこう言っても仕方ないけど、でも、この最終話の存在について、私自身「複雑」な気分を抱いていたのが正直なところである。もちろん、同人誌・創作をすることを否定する気はない。むしろ、自分の好きな漫画のキャラを使って、何か書いてみたいと思うのは、ファンのごく自然な心理である。自分も、中学生の頃までは、ノートに「ドラえもん」の四コマ漫画を書いていたタチだから、なんとなくわかる気はする。ただそれよりも気になったのは、その「最終話」が公式のものだと勘違いする人が意外に多かったということだ。実際、自分の周りにも、その「最終話」が公式のものだと思っていた人が多かった。そのため、慌てて「公式ではない」と自分が弁明することもしばしばで、正直厄介に思っていたところもある。ニュースによれば、「道徳の教材に使いたい」という打診もあったほどだから、そこまでのレベルになってくると、さすがに小学館がそういう対応をしようとするのも無理もない話だろう。ただ、損害賠償・刑事告訴を検討しているとなると、今後、同人誌に対してますます厳しい目を向けられるのではという懸念もある。コミケには行ったことがない自分が言うのもなんだけど、そういった場での活動が、漫画文化の発展につながってきたというのも事実ではあるし、実際、同人誌からプロの漫画家になったというケースは多いからね。そこらへんもまた「複雑」なところである。いずれにせよ、今回の「ドラえもん最終話」問題。今後の動向が気になります。