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最近の中国のニュースから

最近の中国のニュースから

中国のニュースの中で、私が見て面白いと思ったものを紹介します。記事をそのまま訳すと非常に長くなりますので、だいたい1,000字くらいになるように抄訳しています。
渡辺光人 ( メールはこちらへ)
2024年04月26日
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​ 中国では新しい技術、製品を開発したという記事がとても多いのですが、最近、続けざまに水中ロボットに関連する記事を見たのでご紹介します。​マグロ漁で強力なライバルになりそうです。

マグロの知能漁業予測システムが完成
 「遠洋漁業は重要な転換期に入った。学界と産業界が深く融合し、遠洋漁業の新しい生産力を発展させ、業界の転換とアップグレードを図らねばならない」、昨日、上海海洋大学、中国農業発展集団、中水集団が戦略的パートナーシップ調印式と海鷹AIシステムの発表会を開いた。

 国内外の水産領域の科学技術力を組織して、漁具漁法、漁船設備、漁業資源、養殖技術、加工貿易、国際協約、人員育成交流などで合作し、遠洋漁業の質の高い発展を支援するものである。

 上海海洋大学は国家遠洋漁業工程技術研究センター、中国遠洋漁業データセンター、遠洋漁業育成センターなどを設立し、数十の企業と密接に合作し、我国の遠洋漁業の発展を支援してきた。

 この日、国際先進レベルにあるマグロの知能漁業予測システム 海鷹AIシステムを発表した。

 マグロは世界で価値の高い魚種だが、我国は取組みが遅く、資源開発能力が弱く、漁獲効率も低かった。中水集団は上海海洋大学と連合し、AI、ビッグデータなどの新技術を使って70年におよぶ世界のマグロ漁業データ、海洋環境のデータを利用して、海鷹AIシステムの開発に成功した。

 これはリアルタイムに気圧、風、波、海水温、塩度、海面の高さ、流れ、溶解酸素、葉緑素、浮遊生物など20種類以上を提供し、マグロの生物学、漁場学の知識と結び付け、AI技術によって、マグロ漁場の予報と中長期の資源量の予測を行うことができる。

 システムはさらに作業中の漁船の位置監視、国境の警報、衝突回避予告ができ、位置と航路に応じて自動的にメールを送って、国境を越える手続きができる。

 すでにシステムは中水集団の全てのマグロ漁船で運行しており、効果は明らかで、2023年の大西洋のマグロ漁獲量は史上最高を記録した。

 次のエイ型ロボットは何の役に立つのか分かりませんが、海底探査が目的かもしれません。

国内初のエイ型軟体魚ロボットを開発、核心部品は全て国産化、応用は広い
 国内初の軟体動物のエイを模倣したロボットが上海海洋大学で発表された。翼長  1メートル、重量35キロに達するが、水中を泳ぐ様子は非常に滑らかで、本物との区別がつきにくい。



 同大学が10年余り研究開発し、核心部品は全て国産化され、効率が高く、エネルギー消費が少なく、機能が多い。長距離を泳げ、機動性が高く、広い範囲を動け、ステルス性もある。

 「魚類行動学から出発し、形態、運動、構造、材料の面から、外観、運動を本物に似せ、省エネ、低騒音、ステルス性能を高め、遠洋漁業、深海探査などに応用し、国家主権保護に意義がある」

 眼と耳に相当するセンサーを搭載し、300メートル以内の水深の監視ができる。またソナーで低コストで海底の地形、魚群などの状況を示し、AI識別技術で目標を識別できる。3個の小さな電池で、水中を3時間自由自在に動くことができる。

 密雲ダムは北京北方にある巨大なダムで、たくさんの淡水魚がとれます。

密雲ダムで新技術を応用した生態環境観測を開始、水中ロボットが魚の状態を正確に把握
 密雲ダムが休漁期に入り、800トンの魚の稚魚が放流された。うまく放流するには、どんな魚をどのくらい放流するかが重要だが、このダムは150平方キロもあり、ダム内の魚の状況を把握できていない。

 このため密雲区生態環境局は清華大学自動化系と環境科学研究院と共同で水中ロボットの開発を始めた。今後大量のデータで訓練すれば魚種、生長状態を判断できるようになるという。








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最終更新日  2024年04月26日 07時18分52秒
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