一“機”当千の爽快感――「ガンダム無双」ができるまで「ガンダム無双」ゲーム紹介&インタビュー(1/2 ページ)

タイトルを聞いて誰もが思い描く“あの”イメージを裏切らない、かつてない爽快なガンダムがこの春世に送り出される。無双シリーズとガンダムの融合は、互いの作品へのリスペクトにあふれている。開発者のインタビューとともに本作を紹介しよう。

» 2007年01月05日 14時33分 公開
[加藤亘,ITmedia]

ワラワラと降ってわいて出てくる1000機のザクを斬って斬って撃って斬って!

 バンダイナムコゲームスの「ガンダム」と、コーエーの「無双」シリーズが2007年春、“かつてない爽快なガンダム”を標榜しプレイステーション 3で融合する――その名は「ガンダム無双」。あまりにストレートなこのタイトルには、開発者の明確な意思が込められていた。昨年暮れ、電撃的に発表された本作を紹介しつつ、開発に携わるバンダイナムコゲームスの後藤能孝氏とコーエーの鯉沼久史氏から、その開発の経緯と意気込みを聞いてみた。


 開発をコーエーのω-forceが担当している本作のコンセプトは、無双シリーズを遊んだことがある方ならば言わずもがなな“爽快感”にある。無双シリーズでは三國志の英傑や戦国時代の武将たちを操作したように、本作ではガンダムをはじめとするモビルスーツを操作し、迫り来る1000機のザクやジムを斬り結んでゆく。無双シリーズではおなじみの「一当千の爽快感」というキャッチコピーは、さしずめ本作では「一当千の爽快感」となる。

 従来のガンダムゲームでは、射撃をメインに1対1や少数での戦闘が主だった。複雑な操作や修練が必要なものも多い傾向にあったが、本作では接近攻撃をメインとし、射撃は一連の攻撃に組み込まれる形を取り、1対多数を主としている。簡単な操作で、初心者でも爽快感を味わえるのも特徴だ。基本的には「無双」シリーズの操作方法が踏襲されてはいるが、モビルスーツのスピード感を加えるべく、×ボタンにスラスターでの「ダッシュ」が割り当てられている。これにより、移動のスピードは増し、攻撃に絡めることで体当たりや、敵の攻撃に対する回避行動としても活用できるようになった。また、モビルスーツだけでなく搭乗者も成長。

従来の「無双」シリーズでは□ボタンで簡単に攻撃が連携していったが、本作ではどうなるのか気になるところ。また、無双乱舞に相当するものもそれぞれ個性があるのだろうか?

 ここで「無双」シリーズを未体験な方のために、「無双」シリーズの基本的な操作方法を紹介しておこう。まず、方向キーで移動、□ボタンが直接攻撃となる。□ボタンによる攻撃は斬撃を基本とし、成長によって連続攻撃数が増加していく。△ボタンがチャージ攻撃といい、□ボタンと組み合わせることで、武将特有の攻撃を繰り出していた。○ボタンは無双ゲージをためることで発動する必殺技“無双乱舞”で敵を一掃でき、×ボタンではジャンプとなっていた(前述したように「ガンダム無双」では、×ボタンはダッシュとなっている)。これらを組み合わせることで、それぞれの攻撃に連携を生み出すことが可能。また、無双乱舞にはこのほかにもさまざまな発動条件があり、例えば体力が削られていくと、無双ゲージのたまるスピードが速くなり、破壊される手前のレッドゾーンでは“真・無双乱舞”と底力的な強力な必殺技を繰り出せるようになったり、味方武将が近接している時などは、“激・無双乱舞”という協力奥義を発動することも可能だった。ガンダム無双の操作は果たしてどうなっているのだろうか?

 肝心のゲームモードだが、現在「OFFICIAL MODE」のみ公開されている。

「OFFICIAL MODE」

基本的に平面での戦闘を想定している本作にも宇宙ステージは存在する。立体的に描かれた宇宙では、遠くのモビルスーツには高低差があり、近づくと同じ高さになるという演出効果で宇宙の広がりを表現することに成功した

 「OFFICIAL MODE」とは、各ガンダム作品の原作にあるいくつかの戦いを再現し、体験することのできるというもの。本作では、「機動戦士ガンダム」、「機動戦士Zガンダム」、「機動戦士ガンダムZZ」の3作品が収録されており、プレーヤーは各作品の主人公やその他の登場人物となり戦っていく。それぞれ登場人物がどんなキャラクターなのか、登場作品がどのような作品であったかを知ってもらうために、原作の山場となる場面をステージとして用意。ストーリーの補完は、イベントやムービーなどで消化していく。

各ステージのイベントも多彩。写真には黒い三連星が見てとれる。ジェットストリームアタックが繰り出されるのだろうか?

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