2010年08月30日

J League Div.1 2010 MatchDay.21 KASHIMA Antlers in SaitamaStadium2002

報道や選手コメントなんかでは非常にネガティブにこの引き分けを捉える向きがあるけど、果たしてそうだったのかな?と疑問に思う。

確かに前半は、鹿島の攻守への切り替えとプレスによって押さえ込まれていた。やりたい様には出来なかったが上位のクラブとやる時はこう言う事もある。それに対してしっかり守備出来ていた。久しぶりのスタメンだった原口も攻撃機会よりも守備に奔走する時間は長かったと思う。局面局面での攻防は非常に見応えのある試合だったと思う。久しくこれほど興奮できる試合も無かったと思うほどに。

後半は鹿島の方が崩れていた。 立ち上がりから鹿島のDF陣とOF陣の意識は乖離し攻撃時の押し上げが無くなり守備時には戻りがスローとなり、中盤にスペースが生まれる様になった。その分、浦和はボールを保持しボール回しを展開出きる様になり攻撃への圧力を増す事になった。後半に隙が生まれるのは前節の鹿島を見ていれば想定出来る事だった。ただ、セットプレーとなると話は別で人数をかけて攻撃へ備えられる為に押し込まれる様な状況にもなるが集中して守る事が出来ていた。そう言う状況からのカウンターで宇賀神のコントロールシュートやロビーのゴールが生まれた。先制する事に成功し直後に再度チャンスを作るもゴールには僅かに押し込めず追加点とは行かなかった。その後、鹿島は点を獲る為に前がかりとなりそれに合わせ守備を強いられる時間帯となる。ギリギリまで何とか凌いでいた物の最後の最後のシーンでゴールを許してしまった。この失点はしょうがないとも言えるし、引き過ぎた為に隙を生んでしまったとも言える。ただ、あれだけ走り回った最後の最後での失点はどうしようもない。あと一歩を伸ばせる様にする事を目指して行くしかない。

で、試合を通しての雑感とすれば報道にある様な「阿部の抜けた穴」なんて物は感じなかったし、限界を露呈したとも思えない。細貝と柏木のセントラルMFは意外に上手く行っていたと思うし原口と平川が縦のラインで組んだ右サイドも良かったと思う。宇賀神とサヌの左サイドも同様。少し前までにはまるで無かったかの様に感じられていた可能性がピッチ上のそこかしこに姿を現し始めてきた様にさえ感じられた。個人的に柏木の攻撃力よりも展開力を発揮出来る試合が出来る様になれば攻撃はもっと可能性を見出せる様になるんじゃないかと思う。セントラルMFの位置に疑問を抱く人も多いが、この位置でこそ柏木の攻撃力も生きて来る様に感じる。あと、サヌは不要意なファウルが無くなれば・・・。皮肉にも阿部が抜けた事がチームに変革を促進させている事も事実なのだと思う。そう言う可能性は大いに感じる事は出来たしネガティブな要素よりポジティブな要素の方が大きかった。

それにしてもつくづく惜しいのは交代枠を怪我人で2つ消費しなければならなかった事。暢久は打撲の様だったが本来であれば90分プレーする事を想定出来る選手なのでここで使わざるを得ない状況になったのは痛かった。もう1人、宇賀神に関しても交代があったとしてももう少し時間が経過してからを想定していたはずなので予想外の交代だった。意図的に行えたのは原口から峻輝への交代1つだけだった。戦略的に交代枠を使う事が出来なかった事がロスタイムでの時間の使い方を難しくさせた。

それにしてもこっちは2人も怪我人を出しているのに鹿島へ警告どころかファウルその物が無いって言うのは納得出来ないだろう。どうしても偏った見方にはなると思うけど鹿島へのチャージはやたらファウルになるのに浦和へのチャージは何もなしってのは・・・基準が曖昧すぎる。相変わらずの西村だったのは言うまでもなかったな。


浦和 1-1 鹿島
Goal:#10ポンテ

2010年07月25日

J League Div.1 2010 MatchDay.14 SanfrecceHIROSHIMA in SaitamaStadium2002

サンフレッチェ広島は、明確に志向するサッカーが同じチーム。ショートパスを繋ぎポゼッションを高めチーム全体が連動してゲームを支配する。非常に思考も哲学も似たチーム。唯一違うのはピッチ上の布陣。浦和が4-2-3-1と言う4バックシステムを使用しているのに対し、広島は3-4-3もしくは3-4-2-1と言う3バックシステムを使用している。

あくまでシステムなんて言う物は便宜上使われている物に過ぎないのだが、それでもこの違いが大きく響いた様に思う。広島は中盤の人数を相手より多くする事でパスコースを増やす事に成功した。浦和は中盤より相手陣内に入っていくに従い数的不利の状況を常に作られていた。浦和が多用するサイド攻撃の場面でもボールを持つサイドに浦和は3人しか居ないのに対し広島は4人でプレスを掛け常に優位を保っていた。サイドチェンジをしても切り替えが早くまったく崩す事は出来なかった。試合の立ち上がりの僅かな時間はそれでも五分な戦いが出来たが状況はあっと言う間に広島の手中に落ちていった。

根本的に中盤での主導権争いを制する事が出来なければ成立しない様な戦い方になってしまっている。そして相手に中盤を奪われた時の戦い方がまるで出来ない。この様な状況に陥るとチームは一気に混乱に陥り自分達のサッカーを意図も簡単に見失う。結局、何の意図も無い縦ポンサッカーへと陥ってしまった。自分達のサッカーをやり抜く事が出来ていない。不利な状況に直面すると何もかもを失ってしまうのだ。これには非常に複雑な問題が絡み合っているのだとは思う。例えば、混乱した時にチーム全体がある一定の方向性を持ったサッカーを展開出来ればその混乱から脱する事にさほど時間はかからない。今の浦和はその一定の方向性を保つ事が出来ていない。要するに過去のカウンターサッカーへ無意識に傾倒してしまう選手が存在している様に感じる事がいまだに多々ある。カウンターが悪いとは言わないがチーム全体の意思がチグハグな方向を向いていてはカウンターだって上手くは行かない。この試合もカウンターで攻め込もうとした所で中途半端に勢いを落としたりしていた。この辺は根深いなとも思う。

こう言う根本的な部分では広島はJ2に落ちてもペトロビッチ監督を信じてやり抜いて来た成果が出てきたのだなと思う。ペトロビッチ体制も4年目だからな。やはりこのサッカーはを構築するのには時間がかかる。まだまだ道のりは長そうではあるが・・・、フィンケを信じぬく事が出来るのかって事なんだろう。それが広島と浦和の違いにならなければいいのだがね。


浦和 0-1 広島

2010年07月12日

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA Final NETHERLANDS - SPAIN

ワールドカップもいよいよファイナル。

グループリーグでは、好調を極めた南米勢がノックアウトステージでは早々に姿を消し、最終的に残ったのは欧州の2カ国。どちらも優勝経験のない勝てば初優勝。2度ファイナルで敗れた経験を持つオランダと初のファイナリストとなったスペインの対決となった。

試合は激しい展開。試合終了後には両チーム合わせて14枚の警告が乱れ飛び1人が警告2回で退場と言う展開。それだけファイナルと言う戦いが激しいのだ。体を張って相手を止め容赦なく体をぶつけ削っていく。本気の勝負。審判がやや警告の出しすぎの様な感じではあった。

オランダは90分の試合をほぼ支配していた。中4日のオランダに対して中3日のスペイン。若干コンディション的にはオランダ優位かと言った感じ。最初から飛ばしていくもののキープレーヤーのスナイデルはさほど目立った動きは見えない。試合を支配する物の最終局面でスペインのゴールを割る事が出来ない。ロッベンも精細を欠き気味だった。後半、相手DFの裏へ抜け出しGKと一対一の場面を作る物のGKに間合いを詰められた上にシュートの判断が遅れ決めることが出来ない。そしてオランダはどちらかと言うと90分の試合をした。それが延長戦でオランダを苦しめた。

延長に入るとスペインがペースを握る様になる。後半に投入したセスク・ファブレガスが効いて来る。シャビが終始消されていた為にスペインはなかなか思う様な展開を作れずに居たがセスク・ファブレガスのおかげでペースを取り戻す。そして延長後半オランダゴール前に襲い掛かるスペイン攻撃陣。左サイドでボールを持ったフェルナンド・トーレスが逆サイドのイニエスタへボールを入れる。が、これは通ればオフサイドだったのだがオランダDFが跳ね返してしまう。結果的には跳ね返さなければと言う事になるのだが・・・。跳ね返されたボールを拾ったのはセスク・ファブレガス。今大会のスペインはこう言うこぼれ球が目の前に転がってくるシーンをよく見かけていた。そして、イニエスタがオフサイドポジションからDFの前に下がった所でセスク・ファブレガスのスルーパスが再度イニエスタへ。イニエスタの下がる動きに惑わされたオランダDFの裏をボールを受けたイニエスタが意図も簡単に奪いGKの動きを読みゴールへと流し込んだ。これが決勝点となりほぼ勝負が決した瞬間だった。僅かながらも残った時間で追いつこうとオランダも縋るがオランダの選手の体力はほぼ尽きており攻撃の形を成す事が出来なかった。

両チームともに決定的なチャンスは幾度かあった。両チームのGKが当たっていた事もあってゴールを奪う事が出来なかった。特にカシージャスは大当たりだった。ただ、それを考慮してもゴールが割れなかったと言うのは色々なプレッシャーもあっただろう。ファイナルの独特の雰囲気が両チームを苦しめたと言っても過言じゃない。

久しぶりの初優勝。スペインの優勝は妥当じゃないだろうか。

でも、この大会はゴールが少ない大会だったと思う。ファイナルにしても両チームとも攻撃が売りのチームのはずが1-0の試合になった。攻撃的に得点を取り捲ったのはドイツくらいな物だろう。この大会におけるベストチームは個人的にはドイツ。

そして、優勝したスペインのサッカーが主流となる感じがしない。スペインはある意味で例外的なチームだった。ひとつのクラブに代表選手が集中し、そのベースの上に成り立っている。クラブチームのサッカーシーンでこのスペインが繰り広げたサッカーは主流になるかもしれない。だがナショナルチームでこれが実現出来るかと言うと厳しい。この大会の特徴であった守備を固めてカウンターと言うのが結局は主流になる予感がする。スペインよりドイツのサッカーの方が現実的だろう。日本も目指していたのはスペインの様なサッカーだったが結局はスイスの様なサッカーに切り替えて結果を出した。ショートパスを繋いで行く様な連携を一時的に集合する様なナショナルチームでは構築するのが難しい。所属クラブがどんなサッカーをしているのかと言う前提条件もあるからね。

まぁ、4年後にフットボールがどの様に変わってるのか楽しみにこれからの4年間を見て行きたい。


オランダ 0 ( 0 EXT 1 ) 1 スペイン
Goal:アンドレス・イニエスタ(ESP)

 

 

 

 

アフリカ大陸での初めてのワールドカップ。当初不安視された様な大きなトラブルも無く大成功だったと言っていいんじゃないでしょうか。良い大会でした。ブブゼラも慣れちまえばね(笑)

さぁ、4年後はブラジル。ブラジルも2大会連続で不甲斐ない成績に終わったままではいないでしょう。こちらも楽しみな大会になりそうです。

 「ワールドカップが終わった瞬間から次のワールドカップが始まってるんだよ」

日本の強化はJリーグから。Jリーグを盛り上げて行きましょう!!!

2010年07月08日

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA SemiFinal GERMANY - SPAIN

立ち上がりからドイツは相手を意識しすぎていた様な気はした。ある程度、ボールを相手に持たせた上で試合運びをするのはドイツがこの大会でやってきていた事ではある。それでも素早いプレスでボールを奪って居たがそのプレスの位置が随分と低い位置になっていた。そのおかげで中盤に広いスペースが生まれスペインに自由にボールを支配された。

2年前のユーロ決勝でのイメージが強く残っていたのだろうか・・・、ドイツの戦い方にはこれまでの試合とは明らかに違いが生まれていた。

中盤で圧倒的に支配していたが最後の部分で崩せないと言う所で言えばスペインにも手詰まり感は見て取れていた。あれだけパスを回してゴールに迫ろうとしているのに最終局面では結局ビジャ頼みと言うのが実情だろう。本来ならトーレスらが前線で張った上でビジャが動き周りその上でイニエスタやシャビなんかが追い越して迫ってくるのが本当なんだろうが、この大会においてはそこには程遠い。結局はセットプレーからの得点のみで終わり、得点後はドイツが攻撃を強めた為に引きまくった上で守備に注力する事になる。

ドイツは、結局終始トーマス・ミュラーの不在が響いたと言って間違いない。エジルとともにドイツの躍進を支えてきた選手だっただけに出場停止は痛かった。彼が居ればドイツの攻撃はもう少し違った物になっていたはずだ。もう、ミュラーは完全にドイツになくてはならない者になった。

まだ終わっていないが、この大会の主役を上げるのであればトーマス・ミュラーは第一候補である事は間違いない。


ドイツ 0-1 スペイン
Goal:カルレス・プジョル(ESP)

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA SemiFinal URUGUAY - NETHERLANDS

ウルグアイに勝ち残って欲しかったな・・・、と言うのが感想。

個人的な趣味でオランダはあまり好きじゃない。昔のフロンティア精神たっぷりで他とは全く違うサッカーをするようなオランダだったら別かもしれないが、今の個のスーパースターに頼り切ったオランダには魅力は感じない。

その分、ウルグアイにはチームとしてまとまった戦いには好感を覚えた。個人的にはこう言うチームこそもっともっと評価されていいと思うのだけどね。ロスタイムに奪ったゴールにはその気持ちが充分に伝わってきた。


ウルグアイ 2-3 オランダ
Goal:ジオバンニ・ファン・ブロンクホルスト(NED)、ディエゴ・フォルラン(URU)、ウェスレイ・スナイデル(NED)、アリエン・ロッペン(NED)、マキシミリアーノ・ペレイラ(URU)

2010年07月04日

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA QuarterFinal ARGENTINA - GERMANY

強い、ドイツは強いな。

大会前にバラックが怪我で離脱した時には今大会のドイツは無いかなと思っていたけどそうじゃなかった。ここに来てドイツにニューヒーローが生まれた。トーマス・ミュラーだ。エジルもそうなんだけどミュラーのインパクトは強烈に感じた。ポドルスキーやシュヴァインシュタイガーらの中堅所の選手が支えて居るとは言ってもミュラーの存在は大きい。02年を若手として参加し04年に主力となった選手達と初めて大会を迎える若手の選手達の融合と世代交代が上手く進んでいる。

徹底した組織的な守備をしてボールを奪うとショートカウンターで一気に決める。シュヴァインシュタイガーもポドルスキーも守備に戻り対応する。ボールを奪えば攻守の切り替えが素早く速攻を仕掛ける。ドイツらしい戦い方を終始展開していた。

それに対してアルゼンチンは、大会当初から個人頼みの色濃い戦い方をしていた。幸いにしてマラドーナによってまとめられては居たが、キープレーヤーのメッシが大会を通して何も出来なかった事がアルゼンチンの全てを物語っていた。イグアインやテベスが孤軍奮闘するものの結局は攻撃は必ずと言っていいほどにメッシを経由する戦い方をしていた為にメッシの不調がアルゼンチンの機能不全を起させていた事は間違いない。それでもグループリーグを調子良さそうに突破出来たのはメッシの不調を周りの選手が個人技でフォロー出来るレベルだったからと言えるかもしれない。アルゼンチンはここまで強いチームとは対戦がなかった。ここまで来ると流石に小手先ではどうにもならなかったな。

この大会の主役候補と思われていた選手達の不調で主役不在の大会になりかけていたが、ようやくドイツに新たなヒーローが生まれてきた。彼等が残りの試合をどう戦うのか楽しみである。

そして、この試合の2ゴールでクローゼがワールドカップ通算14ゴールをマークしゲルト・ミュラーに並んだ。ロナウドを追い越すチャンスはまだまだ残ってる。


アルゼンチン 0-4 ドイツ
Goal:トーマス・ミュラー(GER)、ミロスラフ・クローゼ(GER)x2、アルネ・フリードリッヒ(GER)

2010年06月30日

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA Round16 PARAGUAY - JAPAN

120分間戦ってのスコアレス。両チームとも守備的な戦いに終始したと言わざるを得ない。

パラグアイは、元々そう言うチームで南米予選もそうやってブラジルやアルゼンチンを負かして来たのでその戦い方は徹底されていた。そこに上積みされる南米独特の個人技をベースとした戦術。

片や日本はと言えば本来目指してきたパスワークとポゼッションを意識した戦術を捨て守備的な布陣で運動量で勝負し結果を残してきた。

運動量勝負と言う所では、パラグアイは早々に足が止まっていた。本来であればそこをついて勝負を仕掛ければよかったのだが、その場面に来て岡田監督はここまで結果を残してきた戦術を捨て勝負をすると言う意味で決定的に結果を出す事も出来なかった戦術へと切り替える。阿部を下げ中村憲豪を投入した事でその色合いは強くなった。結果、中盤でアンカーとしてスペースを埋めていた場所がぽっかりと空く様になった。それにより攻撃陣と守備陣の距離は間延びし組織は機能しなくなった。ただ前半から運動量勝負を仕掛けていた事でパラグアイの足が止まっていた事で勝負を決められる事がなかったのはラッキーとしか言い様が無い。もしパラグアイのスタミナを奪う事を目的としていたのなら、そこに漬け込めなかったのは戦術的失敗だ。ただ、足が止まっていたと言っても幾度となく致命的なピンチを迎えていたのは確かだし、そこを守れたのは川島のファインセーブに他ならないのだからラッキーとしか言い様がない。

正直、日本がノックアウトステージまで進めた事は奇跡に近い代物だったと思うし、ここまで来たから賞賛されているのだけどそれは結果に対してでしかない。いや、賞賛は結果に対して与えられる物なのでそれは至極真っ当な事なのだが、ただこの結果が日本の本当の実力なのかどうかと問われれば違うだろう。

この大会の中で日本のサッカーの姿を垣間見た気がしたのは事実だ。日本のスタイルをギリギリになって表現できた事は成果ではある。だが守備一辺倒の今のままではこれ以上は望めない。

4年後・・・、どうなっているかねぇ。


パラグアイ 0(5PK3)0 日本

2010年06月25日

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA GroupE DENMARK - JAPAN

いやー、凄いFKでした。

本田の一発目は、完全に無回転のFK弾。ブレて落ちてた。遠藤のはそれとは別に美しい弧を描いて相手GKの逆を突くFK。今大会FK直接と言う場面が少なかっただけにこれは意外な得点シーンでしたね。Jリーグでいち早くジャブラニを使っていた効果でしょうか?(笑)まぁ、それ以上に危険な位置で安易にFKを与えるデンマークのDFの不注意もいい事でしたけどね。

個人的には、トマソンがゴールを決めた事も嬉しかったです。

組み合わせに恵まれた感もあるけど、何とかノックアウトステージ進出決定。相手は、この大会初の対戦となる南米勢のパラグアイ。ここまでの戦い方が通用するかまずは見ものではあります。

内容に関しては・・・。今大会はこう言う戦い方がある意味常套手段化していて、トータルフットボールからカウンターサッカーへのゆり戻しの様な戦術が非常に目立つ。まぁ、カウンターサッカーが悪いとは言わないけれどもね。そのせいか、各試合でのゴール数って言うのは少なく感じる。そして特に欧州の強豪国は格下の国のこの戦い方に苦戦を強いられている。システマチックなサッカーをする欧州のチームが手を焼くのはある意味想定通りかもしれない。最近の例で言えばUEFA CLでの決勝のインテルの戦い方がこれに似ている。それに対して南米のチームは苦もなく打ち破ってるのは興味深いところ。サッカーとは、難しい物です。この先しばらくは、カウンター主体のチームが目立つ様になるかもしれないな。


デンマーク 1-3 日本
Goal:本田(JPN)、遠藤(JPN)、ヨンダール・トマソン(DEN)、岡崎(JPN)

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA GroupF ITALY-SLOVAKIA

今大会でのイタリアは終始ピッチ内は混乱していた。

初戦を前にしてキープレイヤーのピルロがふくらはぎ痛で離脱、初戦後にはブッフォンが椎間板ヘルニアで離脱と選手を欠いた。カンナバーロがチームを必死に鼓舞するも空回りし次代を担うであろうデロッシやディナターレらは精細を欠いた。こんなに痛々しいアズーリを見る事になるとは・・・。

堅守で知られたイタリアも自らのパスミスで失点をしカテナチオを見る影もなく・・・、必死に攻め手を掴もうとするも連携はなくミスのオンパレード。後半にピルロがようやく入り多少形になるも状況を打開するには至らず。2失点後に1点取り返し追いつくぞと言う場面で自陣での相手スローインから突き放されるのはきつかったと思う。それでもロスタイムにクアリアレッラのミドルで3-2になりあと少しだったがスロバキアに逃げ切られてしまった。

4年前のファイナリストがグループステージで最下位敗退は悲しい物がある。

イタリアは、本格的に自国の選手の強化に手をつけないと駄目だろう。リーグチャンピオンに自国の選手がほとんど居ないのではナショナルチームの弱体化は否めない。


イタリア 2-3 スロバキア
Goal:ロベルト・ビテク(SLV)x2、アントニオ・ディ・ナターレ(ITA)、カミル・コプネク(SLV)、ファビオ・クアリアレッラ(ITA)

2010年06月15日

2010 FIFA WORLD CUP SOUTH AFRICA GroupE JAPAN-CAMEROON

いや~、驚かされましたね。まさか・・・勝つとはね。岡田監督が迷走しまくってくれたおかげで代表の状態は最悪に近い代物だった。本田の1トップと言う名の実質トップの選手が居ない様な形も直前ギリギリで試した形でしたからね。試合前は不安しかなかったですよ。

試合の立ち上がりは、どちらも手探り感がいっぱいでした。カメルーンもチーム事情はよくなく、直前までゴタゴタしてました。前日には攻撃の要とも言えるソング選手がこの試合から外れる有様。このソングの離脱がカメルーンにとっては痛恨でしたね。カメルーンの攻撃は、ほとんど機能していませんでした。最終的には個人での打開と言う手段に出ざるを得ない状態。期待のエトォーも右サイドに張りっぱなしでほとんどの場面でプレーに関与していない様な状況。 そして序盤から攻撃と守備が分断されていて中盤にはかなりのスペースが生まれてました。日本代表に関しても守備から試合に入る事でいささか展開に戸惑いを感じさせる様な立ち上がり。引いて守るけど思ったほどカメルーンが来ないといった感じ。ここで意識を切り替えて中盤でボールを動かして揺さ振ればゲームの主導権を完全に奪えもっと迫力のある攻撃が出来たんじゃないかと・・・。勿体無いなぁ。それでも、それまでボールを受けるとそのままクロスを入れていた松井がサイドチェンジのパスから相手DFを切り返しで揺さ振ってからクロスを入れると大久保の頭上を超え本田が決めたのはいい形だったかと。松井が切り返す事で相手DFがボールウォッチャーになり本田がウェーブの動きでDFの裏を取れた事が決定的な場面を作り出した。ここは褒められる所。でもこれ以上の決定的な場面は見当たらなかったな。

やっぱりもっと中盤を支配してゲームをしないとなぁ・・・。それが出来た試合だっただけに非常に守備的に行き過ぎたのは勿体無かった。

この後、オランダとデンマーク相手にこのやり方が通用するか・・・微妙だな。


日本 1-0 カメルーン
Goal:#18本田(JPN)

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28/Julyl/2010
J League Div.1 M.D.15

京都サンガFC

19:00K.O. 西京極陸上競技場

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