2024年04月19日
春だね。
4/19 朝ご飯
4月4日から読んでいた「工藝とは何か」を読み終えて、朝ご飯。最後の章の感想はのちほど。
坂本龍一が、最後の最後。音楽を聴くことが苦しいと話していた。音楽は強いパワーがある。それを受け入れられるだけの心身がないと苦しい。
最後に坂本龍一が聞いていたのは雨の音だった。
さて、こちらは朝帰りの猫s
影
一応ただいまといい さび
なにも言わず駆け上がる
巨大化した たんぽぽ。次々花を咲かせてる
春だね。
2024年04月19日
有機紅茶 cyailam
【有機紅茶】
4/19 goodmorning
夕べ、#ORNE まで さんぽにいったとき、2階の ほんもの紅茶の店 #cyailam で試飲した紅茶が美味しかったので買ってみた。
ヒマラヤ山脈の茶園からやってきた #有機紅茶の専門店 だそう。
ぐつぐつ湧いた熱い湯を、茶葉にめがけてそそぎ、3分待つこと。最後の一滴までしずくを落とすこと。
朝の紅茶はカフェインがしっかりでる、この方法で。
夜は、茶葉をお水に浸し24時間おくと、味と香りと色は同じなのにカフェインのほとんどでない紅茶になるそう。
初めてだったのでスタンダードな茶葉を買ったが、チャイも美味しそう。ヒマラヤチャイは、砂糖と塩いれるんだね。
2024年04月18日
鰐を連れ帰る
【鰐を連れ帰る】
今新町 #たかすの杜 蓮のうてなの床几に座り、杜の木々たちの声を聴きながら、蓮井さんと話す。
話題は、今読んでいる #赤木明登 さん、#堀畑裕之 さんの「#工藝とは何か」のこと。
この本は、工藝のことを読んでいるようで、実は生きるということは何かを教えてくれたような気がすると言うと、
この中で赤木さんと対話しているピンブロウ硝子作家の艸田さんの工房にいかれたときの話を聞かせてくれた。
#つくるということは暮らしの営みと繋がる。単にイメージだけでできているわけではない。
だから、表面をスルッとなぞっただけですべてがわかったようなイメージの時代が終わり、
愚直なくらい真っ直ぐなひとにひかりが当たる時代がきているような気がしますと話した。
蓮のうてなは、#水垣千悦 さんのうつわ展と、#野村レイ子 さんの ろうけつ染めの木箱展が始まっている。楠の木でできた箱は、とてもいいにおい。
前回の #たかすギャラリーen 水垣千悦展では、蛾をモチーフにした李朝の皿を連れ帰った。大きさ深さが私の暮らしに合っていて、よく登場するので知っている方も多いかも。
今回は、一目惚れした「鰐」を連れ帰る。ちょっと深めの夏茶碗にも使える鉢形。鰐は、ずっと見てるとわらっちゃう顔(笑)
赤木さんの漆器に初めて出会ったのも たかすギャラリーenだ。
私は、ひととの距離を詰めるのが苦手なので、作家在廊日にはいかない偏屈(笑)。
作家さんにしても、役者さんにしても、遠いところから作品を挟んであれこれ思うばかりだが、それはそれで楽しい。
2024年04月18日
希望の工藝
【白磁する】
#黒田泰蔵の円筒 を集めた特別展が大阪 #東洋陶磁美術館 で開催されたのは2020年秋から翌年にかけてだ。
https://www.moco.or.jp/exhibition/past/?e=565
ちょうどコロナが広がり、だれもが見えない恐怖の中にいた頃だ。黒田泰蔵は、この特別展の途中2021年4月に亡くなる
#工藝とは何か。も、いよいよ 六章 #工藝の原點 まできた。
この章は、黒田泰蔵の「円筒」から始まる。
赤木さんも、堀畑さんも、工藝の原点はなんだと観念的に哲学的に、原田老師の言葉や黒田泰蔵の言葉を何度も反芻咀嚼しながら考えていく。
黒田泰蔵展をみた陶芸家の #高木逸夫 さんが、「観ているうちに吐きそうになった」といった話が引用されている。
気分が悪いという意味ではなく、
「(あれを轆轤で挽くために)、とてつもないエネルギーが必要。低速、高トルクで、あれひとつつくるためにいったい何キロを、指と指の間で回転させていなければならないのかを想像したとき、吐き気がしてきた」
その凄まじい労力の果にも完璧はない。
そして303頁、ふたりと関口真紀子さんは、主のいなくなった黒田泰蔵のアトリエに向かう。
黒田さんがいなくなり寂しい場所になってはいないかと杞憂していたが、そこは「空間がいきいきして、黒田さんがいつあらわれてもいいような感じ」
黒田さんは自身が作った小さな白磁のなかに、黒田さんは入っていた。
「だんだん肉体が亡んでいく過程で、縮んで小さくなっていく姿がそこにあって、最期「すっ」とそのなかに入っていかれた感じで」と赤木さん。
関口さんは、
「なんか美しい形なんだけど、緊張感でこちらも緊張するような形ではなく、どこか穏やかさ、柔らかさというようなものを、閑さと。形はシャープなのに、緊張させられない」
「黒田さんのひとそのものが滲み出ているような。「円筒」という形は、観念的で抽象的なものだと思うんですが、最期の円筒は愛らしい感じがしました。慈愛に満ちている感じ」それが親しみに繋がっていると、堀畑さん。
黒田泰蔵の使っていた「#白磁する」という言葉は、絶対無であり空であり、有も無も包み込むよなゼロ。
黒田さんは、自分が最も白磁していたのは皿洗いをしていたときで、皿洗いという同じ動作をやり続けているとき「#自分が消えていく感じが気持ちいい」と言った。
黒田にとっては、指と指の間で果てない距離を回転させていくのは、人生の問題を解決するためのひとつの方法だった。
何事も小賢しく考えるよりも、赤木さんの言っていた「感謝と祈り」に工藝の本質があるんじゃないかと堀畑さんが言うと、
赤木「僕も口で言うほどにはわかっていない。小賢しい近代的自我を持ってしまって」
堀畑「しかも、哲学的に考えてしまうという、一種の病がある」
というやりとりには、吹き出してしまった(笑)
たくさんの人と悦びを分かち合うというのは、言葉にすれば難しいが、何も特別なことではなく、今までの歴史のなかで誰もがそうやって人の輪をつくり、生きてきたと堀畑さんが言い、
赤木さんの「希望の工藝ですね」
とこの章は終わる。
黒田泰蔵が残した、無駄のすべてを削ぎ落としたようは円筒は、ひとを寄せ付けない鋭さの向こう側に、苦しい時間を乗り越え、自我をすてたからこそ見えた希望の光がある。
2024年04月18日
警告音
4/18 goodmorning
夕べの地震から、なんとなく眠れぬまま朝。
2台のスマホから鳴り出した警告音は、揺れる前だったが、町内に流れる市の防災警告は揺れた後だった。
直前になったからと言って何ができるというひともいるかもしれないが、気持ちの準備はある。
鞄、靴、笛
2024年04月17日
愛すべきもの
【愛すべきもの】
#工藝とは何か。#ピンブロウ 硝子作家 #艸田正樹 さんと #赤木明登 さんの対話は、最初からすうっと入ってきた。
街づくり系のシンクタンクに勤めていた艸田さんは、休みの日に場を開放している下町の硝子工場に気軽な気持ちで行ってみる。
そこは、趣味の硝子教室というより、大学で勉強したひととか、ステンドガラス作家とか、誰かに教えてもらわなくても作れるひとばかり。
艸田さんは、工場の職人さんから「プロになる気はないんだね?」ときかれ、「会社員だからぜんぜんないです」と答え、「じゃひとりで作れる方法があるから」と、ピンブロウを教えてもらう。
ピンブロウは、私たちが思う吹き硝子ではない。パイプではなく鉄の棒の先にガラスを巻き、竿の反対側に小さな穴を開け、濡らした新聞紙で塞ぐと、水蒸気がでてガラスが膨らむ。
「いつか上手にできて、それでお酒でも飲めたらな」くらいの気持ちで始めたピンブロウにハマり、20年以上。今も、その気持ちはつづいている。
2年ほど、月に一度くらいのペースで硝子工場に通っていたが、会社に入社して3年目くらいから忙しくなり、硝子工場に通えなくなる。
そして5年目、自分に限界を感じ会社を辞める。その時、30歳。
会社を辞めてからの艸田さんが良い!
便利さや情報を遮断し、雪の重みで茅葺きの屋根が潰れるほど雪深い町 富山県八尾で「ひと冬過ごし、今後の結論をだそう」と暮らし始める。結局、5年をそこで過ごす。
赤木さんが、その5年何をやってたんですか?と問うと、
たまたま出会った富山の硝子教室で「ピンブロウだけできるんでやらせてください」と、ひとりで硝子を作り始める。
「やってみたら、またすごい気持ちがいいんです」
艸田さんは、師匠を持たない作家だ。自分でやってみて少しずつ進む。
溶鉱炉のなかは1000度から1200度。すごい炎に向き合わないといけない。危ないので気を抜くことはできず集中する。
「それが滝に打たれるような感覚になり、雑念が飛び、あれこれ考えなくなって、#いまあるこの瞬間だけになる」
でてくる硝子の透明が、自分に染み付いていたいろいろなものをリセットしたいという思いと感覚的、連想的に近かったと艸田さん。
「最終的にこういう形にしようというのはないんですか?」と赤木さんが聞いた。
「ないんです」
艸田さんの言葉を読み進めると、同じようにやっていても予定通りにいくわけではないことがわかる。
そんなときは、硝子に無理をさせない、硝子の言葉をきく、そして生まれたものは
「自分がデザインしたものではないけでど、きれいなものがあらわれた」というのが、
#いまつくる行為のなかのリアルな形。
「匠の技でものを仕上げるんじゃなく、自然現象の組み合わせでつくる器の形。人工の工藝品のうつくしさというより、自然界にあるもののきれいさが、ここにあらわれてくれれば、それが僕にとっていいもの」
艸田さんが前職から離れたほんとうの理由はわからないが、私自身、長くいろんな町を取材しながら思うのは、
美しく仕上げられた理想の都市計画やまちづくりの理念は、プレゼンの場では絶賛されるが、
実際、その街を歩けば、図面や計画のなかから削り取られた部分が見えてくる。
現実的なものは美しくはないかもしれないけれど、息づく町の姿だ。
夢のような机上の論ばっかり語る会議は嫌いだ。
そうしたものは流行りや他者の圧力によってずれていく。
大事なのは、いまここにある現実だ。
どうしようもない現実のなかに現れる「愛すべきもの」をすくい上げる。
艸田さんは、たぶん私よりずっとずっと若いけれど、それを知っているのだろうと思いながら5章を読み終えた。
2024年04月17日
はてさて12冊
【はてさて12冊】
4/17 goodmorning
先週の後半から、茶会やら調整やら真夜中会議やらリライトやら稽古やらが続き、本を開く間もなかったのだが、
一段落ついたので、今日は本を読む朝 (読後考は、のちほど)
日本人の平均読書量は、年間12冊だそうで、少ない少ないと書いているが、たぶん12冊ときいて、そんなに読むんだとびっくりしたひともいるはず。
読書量は、完全に二分化されていて、読むひとは追いかけられるようにして読んでいるが、読まないから困ることなど無いと思っているひとも多い。
netには、読書量の多いひとは年収が高いとか、知識があるとか、性格が柔軟になるとか、対応力が高くなるとかの情報が溢れているけど、
そのデーターには「ほんまかいな?」と疑念を持っている。
多読人間はたくさん知っているが、偏狭で人嫌いで理屈屋も多い
(私はそういうひとのほうが好きだけどね 笑)
知識量という点で言えば、私はテレビもめったにみないし、新聞の定期購読もしていないので浮世の動きに疎く、
浮世の動きに疎いから、自分の知っている程度のことはみんな知っていると思って書いていたら、「それなに?」「それ誰?」ってことも多く、
世阿弥先生が800年前に、誰にでもわかる言葉で書けと言われたことが身にしみる。
だから、知識ってなによ?!(笑)
話は飛ぶが、
夕べ、本は買う派か借りる派かの話になり、私は書き込むは貼るはのひどい状態になるので、借りるなんていう選択はないんだが、
たまに、貸していただいたらしい本がそのままになっていて、誰に借りたかもわからなくなっている。
私に貸すひとは名前を書いておくか、「返せ」と申告して欲しいのよ。
先に、ごめん!って謝っておくからさ。
2024年04月16日
織部と足ガール
【織部と足ガール】
奈美ちゃん用の甲冑もお借りして、今日からトロンボーン奈美も甲冑をつけて稽古。
甲冑は拘束される部分があるので、慣れておかないといけないからね。殿 お貸しくださりありがとうございます!
城ガールに、きみは誰もが羨むような体格と顔立ちがあるんだから、ちょこちょこ動かず、悠々と座っておきなはれ、それだけで絵になるからというと、
自分は子どもの頃から、この体格で損ばっかりで得したことないですと言う。
今から、ぜんぶ取り返せるよ!
稽古あがりに、#パティスリースミダ の住田社長が差し入れをもってきてくれ、アフターティー。
またも馬鹿話ばっかりしてましたが、「アロワナは1cm1万円 」「奈美ちゃんは子どもの頃からいろいろ拾いがち」だけちゃんと覚えてる(笑)
■6/15 宇多津円通寺・回遊茶会「織部はバロックだ!」2024
https://manyuchoschedule.ashita-sanuki.jp/e1340534.html
6月15日(土)
1席 12:00 満席
2席 14:30 残1
3席 17:00 残3
会場
宇多津 圓通寺
綾歌郡宇多津町1263
(駐車場あり。宇多津町役場から徒歩10分)
参加料
3500円(茶席・食事・公演)
所要時間
約2時間
各席10名
Facebook Instagramのメッセージからもお受けします。
2024年04月16日
桜残る夜の丸亀さんぽ。
【夜さんぽ】
桜残る夜の丸亀さんぽ。
晩ごはんを食べに入った通町の焼鳥屋さんからもお城が見えて、あぁ丸亀だなぁと思う。ただし、この風景も、新しい市民会館ができるまで。
アスパラ焼が美味しかった。季節だね!
2024年04月16日
6/15圓通寺回遊茶会 ご予約お早めに
【結集!】
#秋の圓通寺回遊茶会 のとき、
アーティストでもある #圓通寺童銅ご住職 に「#花鳥風月」を描いていただき、お客様から高い評価をいただき、私たちもずいぶん励まされました。
春は、古田織部をテーマに、圓通寺回遊茶会「#織部はバロックだ!」を開催いたしますので、
童銅さんに「織部の師匠 #千利休 を描いていただけませんか」とお願い。
前回も「いろいろ考えて描くの楽しかったよ」と言って頂き、今回も楽しんでやってみるよ!と受けてくださいましたので、
当日、お楽しみに!
圓通寺回遊茶会は、
宇多津 #料亭公楽 の お料理
茶室る庵 #盆点前ガールズ の素心庵茶席
#るいまま組 の音楽と言葉「織部はバロックだ!」班
そして、#圓通寺 さんの力が結集して開催されます。
残席わずかになってまいりました。
どうぞ、お早めのご予約を!
■6/15 宇多津円通寺・回遊茶会「織部はバロックだ!」2024
https://manyuchoschedule.ashita-sanuki.jp/e1340534.html
6月15日(土)
1席 12:00 満席
2席 14:30 満席
3席 17:00 残5
会場
宇多津 圓通寺
綾歌郡宇多津町1263
(駐車場あり。宇多津町役場から徒歩10分)
参加料
3500円(茶席・食事・公演)
所要時間
約2時間
各席10名
Facebook Instagramのメッセージからもお受けします。