My Lady Jane - Official Trailer | Prime Video

https://www.youtube.com/watch?v=PwFty8yi1cU

シンシア・ハンド、ブロディ・アシュトン、ジョディ・メドウズ原作 ドラマ「My Lady Jane(ドラマ邦題「マイ・レディ・ジェーン」)」の第1弾本予告編が公開されました。

悲劇の女王ジェーン・グレイの物語をこのノリで。面白そうです。
原作について「シャッター・ミー」で知られるベストセラーYA作家タヘラ・マフィは「『チューダーズ背徳の王冠』+『モンティ・パイソン』」と評していましたが、ドラマの雰囲気マジでそれ。


原作「My Lady Jane」(未訳)はシンシア・ハンド(Cynthia Hand)、ブロディ・アシュトン(Brodi Ashton)、ジョディ・メドウズ(Cynthia Hand)というアメリカのYA作家3人が共著で発表した2016年刊行の作品。

わずか16歳で処刑された16世紀イングランドの悲劇の女王ジェーン・グレイの物語を、コミカルでファンタジックでロマンティックで、すべてが実話ではない物語として描いたユーモア歴史ファンタジー小説だそうです。
パブリッシャーズ・ウィークリー2016年のベストYAリスト選出作品です。


ドラマは全8話のミニシリーズ。



クリエイターは新人ジェマ・バージェス(Gemma Burgess)。

監督は「マーダーズ・イン・ビルディング」のジェイミー・バビット(Jamie Babbit)、「ザ・ボーイズ」などに参加しているステファン・シュワルツ(Stefan Schwartz)。


主演は「パラノーマル・アクティビティ 7」のエミリー・ベイダー(Emily Bader)。

ほか出演は「説得」のエドワード・ブルーメル(Edward Bluemel)、「ギャング・オブ・ロンドン」のジョーダン・ピーターズ(Jordan Peters)、「キャプテン・アメリカ」シリーズのドミニク・クーパー、「ミセス・ハリス、パリへ行く」のアンナ・チャンセラーなど。


ドラマ「マイ・レディ・ジェーン」は2024年6月27日Amazonプライム配信開始予定。

 

 

 

 

 

 

 

営繕かるかや怪異譚 その参 / 小野不由美 / KADOKAWA

 

豊かな水をたたえた静謐な地方城下町を舞台に「建物」をテーマに語られる連作怪談ホラー短編集「営繕かるかや怪異譚」の3巻目。


古い洋館を改装したレストランに現れる謎の女の怪異と住人の少女の成長を絡めた「ローレライ」、
歪んだ嫁姑関係と幽霊譚を絡めた「火焔」、
趣味で作るカントリー風ドールハウスが全部恐ろしい姿に変わってしまう怪異と作り手の女性が抱えた心の傷を描く「歪む家」、
納戸の中の箪笥に憑いた女の幽霊がもたらす祟りと若夫婦の奥さんの出産を絡めた「誰が袖」、
海から上がってきた死者たちが訪れる奇妙な庭とヒロインの孤独を絡めた「骸の浜」、
そして毒母を持った姉妹の悲劇と庭の小屋に起こる不気味な怪奇現象を描く「茨姫」

の全6話収録です。


怪談×家(建物)という題材縛りがある上に舞台までひとつの町(具体的なモデルがあると思われる地方の城下町)に限定した中で毎度魅力ある話を書くのは、作者側はきっと大変なんだろうなと思いました。

このシリーズ、1巻目は収録作全部が素晴らしい怪談ホラー。
でもシリーズ2巻目では怪異に至る因と果を理屈で説明つけてある話が多くて、怪談としての魅力が落ちていると感じました。

で3巻目はというと、「理屈っぽい」という前作の欠点は直ってるかわりに、一部の収録作の怪異のインパクトが薄いです。

この3巻目では、怪談の中に占める家族ドラマの部分を少し多めに再配分してある気がします。家族ドラマ成分を増やすことでホラー部分以外に作品を支える柱を増やした感じ。
これがうまくいってる作品もありますが、特に前半の収録作の怪談としてのインパクトが弱い。
1話目なんかは怪異部分と建物部分と人間ドラマ部分の絡みが薄くて、これだと話の展開上中身の怪異がなんでも構わないような印象。
たまにホラー部分よりもずっと生身の家族のドロドロ・ギクシャク描写の方が筆が冴えてたりもします。


そんな中、怪異、建物、町、ヒロインの人生、の四要素がしっかり絡んでドラマを作り、怖さもしっかりある5話目「骸の浜」がずば抜けて良いです。個人的には1巻目の収録作「雨の鈴」(←超怖い)に次ぐ傑作。
海から上がってきた水死者たちが訪れる荒れ果てた家の庭がおぞましくも美しい。どこにもなじめないままこの異様な家とともに生きてきたヒロインが抱える孤独の描写もすっと胸に馴染んできて上手いです。

次点が最終話の毒母×姉妹ホラー「茨姫」。
ホラーとしてよりも切ない姉妹の物語として心に残る作品で、後味も意外と優しく魅力的。私の好みだとダントツで「骸の浜」ですが、この「茨姫」がいちばんという人も結構いるのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

Dune Prophecy - Official Trailer - Warner Bros. UK & Ireland

https://www.youtube.com/watch?v=VD6Le89--Xg

フランク・ハーバート原案 ドラマ「Dune Prophecy」の第1弾本予告編が公開されました。


原案作品原作「デューン」は、アメリカの作家フランク・ハーバートが1965年から85年にかけて発表したSF6部作。
巨大な虫が棲む砂漠の惑星デューンを舞台に、宇宙を支配する力を持つ香辛料「メランジ」をめぐる複数の家による争いを描いた物語です。
現在は早川書房からシリーズ2作目「砂漠の救世主」まで新訳版が出ています。


こちらのドラマ「Dune Prophecy」は、その「デューン」シリーズの1万年ほど前の時代を舞台にした前日譚。
原作者フランク・ハーバートの死後の2012年に、フランクの息子ブライアン・ハーバートとアメリカのSF作家ケヴィン・J・アンダースンが共著で発表した「Great Schools of Dune」という3部作の1作目「Sisterhood of Dune」(未訳)という作品がもとになっているようです。

ドラマの映像見た感じではこの世界は1万年前でもあまり文化に差がなさそうです。


クリエイターは「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」のダイアン・アデム=ジョン(Diane Ademu-John)。


出演は「奇跡の海」のエミリー・ワトソン、「ファーザー」のオリヴィア・ウィリアムズ、「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」のジョディ・メイ、「特捜部Q キジ殺し」のサラ=ソフィー・ブースニーナ、「ニミュエ 選ばれし少女」の
シャローム・ブリューヌ=フランクリンなど。


ドラマ「Dune Prophecy」は2024年秋(日は未定)MAXにて配信開始予定。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

White Bird (2024) Final Trailer - Gillian Anderson, Helen Mirren

https://www.youtube.com/watch?v=KbEX_kCtmyQ

R.J.パラシオ原作 映画「White Bird: A Wonder Story」の最終版本予告編が公開されました。
前作「ワンダー 君は太陽」からはじまる予告編です。


原作「White Bird: A Wonder Story」(未訳)は、「ワンダー 君は太陽」の邦題で映画化されたベストセラー児童書「Wonder ワンダー」のR.J.パラシオによるグラフィックノベル作品。
ナチ占領下フランスでかくまわれて生活するユダヤ人の少女と障害を持つ男の子の友情を描く歴史物語で、すでに邦訳が出ている「Wonder ワンダー」のスピンオフ短編集「もうひとつのワンダー」に収録されている、いじめっ子ジュリアンのおばあちゃんの若き日の物語をグラフィックノベル化したもののようです。

直接の原作であるグラフィックノベル版のほうは未訳ですが、その原作の短編集「もうひとつのワンダー」はほるぷ出版から邦訳が出ています。
また、グラフィックノベル版を別の作家がノベライズした小説「ホワイトバード」の邦訳がやはりほるぷ出版から出ています。


監督は「プーと大人になった僕」のマーク・フォースター。

脚本は「猿の惑星」シリーズのマーク・ボンバック。


出演は「X-FILE」のジリアン・アンダーソン、ヘレン・ミレン、「トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング」のオーランド・シュワート、アリエラ・グレイサー(Ariella Glaser)など。そして「ワンダー 君は太陽」と同じ役(ジュリアン)でブライス・ガイザーが続投します。


映画「White Bird: A Wonder Story」は何度か公開が延期されましたが、現在は2024年10月4日アメリカ公開予定。日本公開は未定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Stolen | Official clip | Netflix

https://www.youtube.com/watch?v=W8xmaW_yVOY

 


Stolen | Official clip | Netflix
https://www.youtube.com/watch?v=r1CQsOs938Q

アン=ヘレン・レスターディウス原作 映画「Stöld(映画邦題「トナカイは殺されて」)」から本編クリップが2本公開されています。


原作「Stöld」(未訳)はスウェーデンで活動するサーミ人の児童書&YA作家アン=ヘレン・レスターディウス(Ann-Helén Laestadius)が2021年に発表した彼女初の一般書作品。

舞台は北極圏のサプミ(ラップランド)。
9歳のときに、可愛がっていた大事なトナカイが近くに住むスウェーデン人の男に殺されるのを目撃したサーミ人の少女エルサ。でもスウェーデンの警察はサーミ人へのヘイトクライムは捜査してくれない。
それから10年後、サーミへの攻撃はさらに激しくなり、多くのトナカイが虐殺されていく。エルサは何もしない警察にかわって反撃を決める…

という、少女の成長物語であり家族の大河ドラマであり消えゆく自然の世界への愛を歌った物語でもある、ルイーズ・アードリック+ジョー・ネズボのような作品とのことです。


監督はサーミの短編ドキュメンタリー映画をいくつか作っているノルウェーのサーミ人監督エル・マーヤ・エイラ(Elle Márjá Eira)。

脚本は新人?ペーター・バイロ(Peter Biro)。


主演は新人エリン・オスカル(Elin Oskal)。

ほか出演は「シンプル・シモン」のマルティン・ヴァルストロム、新人?マグヌス・クームネン(Magnus Kuhmunen)、新人?イーダ・ラバ・ペルッソン(Ida Labba Persson)など。


映画「トナカイは殺されて」は2024年4月12日からNetflix配信中。