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「値上げしろ、人を囲い込め、投資しろ(前半)」三橋貴明 AJER2024.4.2

  

令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。

 

消費税は〇〇税?〜小学生のうちから洗脳される日本国民 [三橋TV第852回] 大奈(政治団体赤字黒字幹事長)・三橋貴明・高家望愛


https://youtu.be/--tC77r18CY

 消費税は、消費税法により、
「消費税法第四条(課税の対象)国内において事業者が行つた資産の譲渡等(略)及び特定仕入れ(略)には、この法律により、消費税を課する。」
 とありますので、事業者の「取引」に課せられる直接税です。消費税は、実際には付加価値税ですが、より分かりやすい表現をするならば「取引税」なのです。財やサービスを生産し、売却し、対価をもらった時点で課税される。


 例えば、わたくしはGDPの説明をする際に、
1.Aさんが、お隣のBさんの家を掃除し(お掃除サービスの生産)、1万円もらった
2.Bさんが、お隣のAさんの家を掃除し(お掃除サービスの生産)、1万円もらった
 と、同じ一万円札が「Aさん→Bさん」「Bさん→Aさん」と行ったり来たりした結果、GDPが2万円増える、という例を使います。付加価値1万円のお掃除サービスが二回生産されたことで、一枚の一万円札が2万円のGDPを生み出すのです。


 ここまでは、いいですよね。
 

 現在の日本で「1」「2」をやった場合、当然ですが税金(所得税の雑所得かな)が発生しますので、確定申告しなければなりません。


 それは別にいいのですが、それ以前の話として事業取引には原則的に「消費税」が発生する。
 

 1において、Aさんは「(課税売上(1万円)-課税仕入(0円))÷110*10」ということで、909円を消費税として納税しなければならないのです。
 

 というわけで、Aさんの手元には9091円しか残りません。自分の家を掃除して欲しいAさんは、Bさんにお願いして、消費税支払い後の9091円でお掃除をお願いしました。
 

 となると、2の生産は9091円になるわけですが、ここでBさんもまた、消費税を支払わなければなりません。税額は「(課税売上(9091円)-課税仕入(0円))÷110*10」で、826円になります。

 

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 つまりは、消費税がある以上、Aさん、Bさん共に1万円の所得を稼ぐはずが、実際には、
Aさん:9091円
Bさん:8265円
 になってしまうのです。GDPの合計は、17356円。
 

 消費税がなければ、GDPは2万円だった。それが、消費税が導入されたことで17356円に減ってしまった。消費税(厳密には付加価値税)が「GDPに対する課税」であることがよく分かりますね。
 

 どこが「消費者が負担する間接税」なんだよ! 消費者はGDPの「生産」はしないだろ!


 消費税は、事業者の「生産=GDP」に課せられている税金なのですよ。


 ところで、森永卓郎氏が「トカイナカ」という生き方を提唱され、わたくしもそれに倣おうとしているわけですが、自分の田畑で生産した農産物を「売る」と、実際の課税できるかどうかは別にして、法的には「課税対象」になります。


 この「取引」に課せられる税金を回避する方法はあるでしょうか。


 あるんですよ。物々交換(※サービス含む)です。わたくしが自分の庭で生産した野菜やコメ、ムギ、大豆、トウモロコシ(全部やるつもり)を、近所の方が生産した農産物と交換する。マジで消費税が課せられません。


 あるいは、自分の庭で生産した農産物と引き換えに、家の掃除をしてもらう。これまた、消費税が課せられません。


 どうですか。我々は消費税の影響で、一つの共同体内」では、かつて存在したことがない物々交換の経済に転落することになる。(※共同体を越えた取引は、物々交換がありました。また、旧石器時代以前には、さすがに物々交換が主流だったでしょう)


 まさに、文明の後退です。利益ではなく取引に課税する消費税は、文明を後退させる野蛮な税金なのですよ。
 

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