ようやくコレを入れてみましたわ。
ロードスターショップ【ニーレックス】さんで発売中の、(アイシン製加工)ロードスター用ドアスタビライザーです。
ウエシマ号は平成元年式1989年式なので、もう35年経過のヨレヨレボディ。しかも事故車(笑)
しかもソレをNB後期のエンジンに積み替えてレース向け特注ダンパーとレース向けの硬いバネ
A052とかのハイグリタイヤでミニサーキットを攻めてるという、バチ当たりな使い方なワケで(笑)
そりゃあハコが負けますわな(笑)
1980年代に想定した使い方やタイヤなどをはるかに超えるグリップになんとか対応させてる訳です。
もう、明らかにボディがねじれる感じがするw
攻めてる時じゃなくて、ゆっくりコンビニの段差を斜めに降りた時とかに実感するんです。あぁヨレてるなぁって。ドアがなんか軋むから。
で、コレずーっと(どげんかせんといかんよなぁ)思ってたんですよ。
こーゆーのを改善するには良くある手が「前方にもパイプ渡したロールゲージを装着する事」ですわ。
オクヤマさんから画像拝借
人員の安全の為の部品で重量増にはなるけど、副産物として「空中で屋根の代わりにボディの前後を繋ぐとガッチリする」訳です。
ロードスターはオープンカーですから、効果てきめん。ただし乗り降りの気楽さと開放感は削がれる。
(うーん。解るけどチャラく乗りたいよね)と思う軟弱な私はコレは却下(笑)
次善手としては、サイドバーを追加する事。
シート脇の、前方フロアに伸びてるパイプがサイドバー。
サイドシルが2本になるようなモノなので、床板のねじれが軽減されてそれなりガッチリします。
ただ、取付は穴開けやロールバーの変更、サイドバー用ブラケットの追加など、結構な手間が掛かりますし、パイプが通る分だけ車内が狭くなるのでその為にシートの選択肢が減ったりします。
(うーん。とりあえず今さら面倒だから却下w)
ワガママでめんどくさがりで貧乏なうえしまは、他になんかないかな?と。
次に出てくるのがNB後期ガセット取付ですね。
この方の記述がわかりやすい(感謝
NAロードスターでは貧弱だったフロアトンネル部分の補強プレートを、NB後期の大型のモノと入れ替えてしまおう。
ロールケージみたいに開放感は損なわれないし、サイドバーのようにシート選択も制限されない。
ただし、見たとおり大掛かりな作業となります。
(うーん。お金も手間も省きたいぞw)という事でうえしまはこれも保留。
とりあえずココで「見なかった事にするモード」でやっていた訳です(笑)
というか、そもそもNAロードスターのボディ強度は弱めなのでヨジれながら走ってるというのは、ユーノスロードスターが新車当時から言われていた事なんすよね。
フロントのバルクヘッド辺りが歪む。それから
このドア後端部もねじれる。
ざっくり言うと、強固な前後メンバーの間にある「センターフロア」がねじれるという話。
【NAロードスター補強の歴史】
メーカーで出したM2 1001は、アルミ製の極太の4Pロールバーを装備していましたが、
それはメインアーチに横穴も追加して、ボディ垂直部にもボルト留めする【4Pに見えて実は6Pロールバー】でした。
ここである程度の改善が見られたのでしょう。
次に登場したNA8では、純正で前後メンバーに補強バー追加、シート後ろにブレースバーが追加されました。
恐らくコレは1001ロールバーで得られた結果を元に考えられたモノだと思います。
でもどうやらまだコレでは足りなかったのでしょう。
NA8時代に発売されたM2 1028は、アルミ製10Pロールケージを採用し追加。
(赤内装は友人のOBOさんの1028R)協力感謝。
・Aピラーを繋いでボディ前後を結合
・1001同様にメインアーチをシート後方のパネルにボルト留め
・小さなサイドバーも追加
この、「小さなサイドバー」がどうやらシート後方のねじれ問題に効いたようですね。
その後登場したNBロードスターは、ドアの形状が外も中も違います。
(画像協力SR_giwaさんのロードスタークーペtypeA)
サイドシルからの後方の外装パネルの立ち上がり方が、NAに比べて「角がなく丸く立ち上がっている」のが解ります。
コレが恐らく、1028で採用した小さなサイドバーの代わりとなってる。
そして、フロアトンネルのガセット補強を大型化して、1028のAピラー留めロールバーの代わりを担わせたのではないかなと。
NB後期RSでは腹下の補強も追加して、床板のねじれ問題をある程度まで解決したのではないかなと。
ユーノスロードスター登場から、2000年のNB後期登場までの11年間、マツダは「床板ねじれ問題」を改善し続けたのだと思います。
乗り比べてみるとすぐ解ります。勿論それだけではないですが、NAに比べてNBは元からガッチリしていますよね。
ウチのNA6とgiwaさんのクーペを乗り比べると、鉄屋根付いてるクーペさんとウチのは
折り紙の箱と金庫くらいの体感差がある
「軽くてヒラヒラ」といえばそれはそうですけど、ウチのはとてもヤワい。もはやコレは仕方ない事。比べるのはナンセンスですわ。
さて、話を戻しましょう。
アイシン製のドアスタビライザーは、2013年頃に登場しました。11年前くらいですね。
最初はトヨタ86のパーツとしてTRDからの発売でした。
・浮いてて剛性に寄与してないドアを接続して剛性を得る
・サイドバーを後付けしたような効果が得られる
・重量増はごく僅か
なんだと!これ欲しいぜ!
でもコレ、当初は86のみのラインナップ。
その後アイシンから販売に変わり、車種展開も増えましたが基本的にはトヨタ車オンリー。
ずーっと、指を咥えて見てましたワタシw
加工流用とかも考えましたが、なにぶん値段がそこそこするのでダメ元で買うにも躊躇します。
そんな訳で「アレ欲しいなぁ」と思いながらずっとモヤモヤしていました。
そのうち他の業者さんがそれっぽい色々なパーツを発売しましたが、うえしまは手を出さず。
なぜなら。
経年劣化でドアヒンジが壊れて交換を4年前にしてまして、
ドアヒンジって良く見ると軸(スチール製)の周りに樹脂のカラーがあり、そのカラーが割れるとドアがガタガタ上下左右に振れてしまう。
という事が解ったから。
出来ればもう2度とヒンジ交換したくない。作業も位置出しも面倒だから。
ドアスタビライザーなら、構造的にヒンジ部分のガタも押し付けてゼロにするのでヒンジのカラーの寿命がそんなに短くならなそう。
やっぱコレだよなぁと思っていました。
で、昨年くらいかな?ニーレックスさんがドアスタビライザーを加工してロードスターに付けられるようにして販売すると知って、
「待ってました!!」と購入タイミングを伺っていた訳です。
それで、ようやく手に入れられました。
うえしま的な解釈としてはコレは、ドアヒンジ上下とドアキャッチ部分の隙間を無くしてドアをサイドバーみたいに使うもの
という認識。
入れて試しに走らせてみたら、
・硬い脚に負けてねじれてたヨレヨレボディが凄くしっかりして、気になる点はほぼ解決
・リヤ側の減衰が弱くなった気がして1段硬く変更しOK
・ハンドリングがとても素直で、油断するとさらに切れ込むような感じに変化
・それでいてドアの開閉は今まで同様で開閉の渋さ無し
という、「さりげなく底上げ」を結構なレベルでしてくれてとっても満足❗️
クルマが若返ったような感じでとっても嬉しくドライブ出来るようになりまして、
これは皆さんにも紹介するしかないぜ!
となりましたん(笑)
NAロードスターの人、マジでオススメですわ。
NB以降の人とかは、理論上効果がない訳ではないですが、ハコが硬いのでそれほど体感は少ないかもですし、
他の車種となるともう「乗ってないので効果あるかどうかも知らない」となります。
という訳で、マジでオススメなので、
うえしまクリニックとしてもニーレックスさんから仕入れして販売取付をします。
どこかで買って持込交換作業もしますよー。
という訳でドアスタビライザーの効果にホクホクなうえしまなのです。
おしまい。