『映画 ◯月◯日、区長になる女。』

『映画 ◯月◯日、区長になる女。』_c0051620_15481067.jpg 『水道、再び公営化!』(集英社新書)という本を読んで、地方自治の重要性について蒙を啓かれました。著者は岸本聡子氏、公共政策研究者としてオランダが拠点の政策シンクタンクNGOに所属し、各国の公共サービス民営化の実態調査などに携わった方です。その後、『私がつかんだコモンと民主主義』(晶文社)や、『コモンの「自治」論』(斎藤幸平+松本卓也編 集英社)所収の「〈コモン〉と〈ケア〉のコミュニシパリズムへ」を読み得るところ大、注目していた研究者・活動家でした。
 その彼女が2022年の杉並区長選挙に立候補、三選している現職の男性区長を187票差で破り、初の女性区長に就任したという驚愕のニュースが飛び込んできました。いったい何が起きたんだ? なぜ資金力も知名度も経験もない女性が当選できたんだ? でもこれは地方自治の明るい未来を照らす炬火かもしれない… などと漠然と考えていましたが、その選挙戦の過程や様子を記録したドキュメンタリー映画『映画 ◯月◯日、区長になる女。』が「ポレポレ東中野」で公開されるという耳寄り情報を得ました。これは山ノ神をし…もといっ山ノ神と一緒に観にいきたい。さっそく土曜日に予約をしようとホームページを見ると、満席です。「ポレポレ東中野」の予約が満席なんて、私にとって前代未聞・驚天動地の出来事。気を取り直して、翌週の土曜日に観にいってきました。

 公式サイトから紹介文を転記します。

 人口57万人、有権者数47万人という規模の区長選にも関わらず、わずか187票差で決着した2022年 杉並区長選挙。この選挙に立候補し現職を破った岸本聡子と彼女を草の根で支えた住民たちに密着したドキュメンタリー『映画 ◯月◯日、区長になる女。』が2024年1月2日よりポレポレ東中野(東京都・中野区)にて劇場公開が決定しました。
 監督は杉並区在住の劇作家・演出家ぺヤンヌマキ。彼女が長年住むアパートが道路拡張計画により立ち退きの危機にあることを知り、止める方法を自身で調べ動き始めたのが本作制作のきっかけです。
 監督自身が地域問題の当事者となり、今まで無縁の世界だった選挙、政治の世界へカメラ片手に飛び込み、住民たちと連携し、学び悩む記録でもあり、それ以上に候補者と支援者たちと悩み考えぶつかりながら、合意形成のため対話を積み重ねていくリアルなやり取りが数多く記録されています。「この選挙方法で良いのか?」「住民要求とは?」「政策とは?」「そもそも公共とは?」
 本作主題歌は、杉並区民が作った応援歌『ミュニシパリズム』を、黒猫同盟(上田ケンジと小泉今日子)がカバーした『黒猫同盟のミュニシパリズム』。「ミュニシパリズム」とは、地域に根付いた自治的な民主主義や合意形成を重視する考え方で、本作の重要なテーマとなっています。
 そして選挙後に起こった動きに、新たな光を感じます。

 私たちの生活は、政治と繋がっている、もう黙っていられない。
 ◯月◯日、次はあなたかもしれない。

 座席はほぼ満席、口コミやSNSによるのでしょうか、前評判の高さを感じます。さて、はじまりはじまり。冒頭、ぺヤンヌマキ氏が暮らす地域の光景が流れます。恵まれた自然、お気に入りの大木、落ち着いた雰囲気の街並み。日々の暮らしに満足していた氏の耳に、唐突に道路拡幅事業とそのための立退きという知らせが入ります。しかも住民の意見も聞かずまともな説明もなされない。戸惑い怒るぺヤンヌマキ氏と住民たち。これまで政治にあまり関心がなく関わりを持たなかった氏が大切な暮らしを守るために、杉並区長選に立候補した岸本聡子氏を応援するとともに、その選挙運動を映像に記録していくことになります。
 良い意味で素人っぽいカメラワークがいいですね。カメラの前を突然飼い猫が横切ったり、階段をのぼる岸本氏のお尻をどアップで撮影したり。きっちりと構成した作品ではなく、何気ない日常風景を感じます。そう、選挙運動というのは非日常ではなく、日常の一部であるべきなんですね。

 カメラがとらえた岸本聡子氏の飾り気のない人となりも魅力的です。化粧っ気もなく、タンクトップ姿でビールを?みながらぺヤンヌマキ氏と、政治や選挙についてざっくばらんに語り合う岸本氏。
 しかし何といっても、映画のはしばしで語られる氏の政治姿勢に傾聴しました。

 聡子の「聡」という文字は、「公の心を聞く」ことだと思う。

 政治で一番大切なのは情報公開と対話。

 国に従わない自治体を増やしたい。

 最後の言葉は、おそらく「フィアレス・シティ(恐れない都市)」のことでしょう。『水道、再び公営化!』(集英社新書1013)から引用します。

 最初に「フィアレス・シティ」を提唱したのは、バルセロナ市である。抑圧的なEU、国家政府、多国籍企業、マスメディアを恐れず、難民の受け入れを恐れず、地域経済と地域の民主主義を発展させることで制裁を受けることを恐れずと三つの「恐れず」を宣言し、同じ志をもつ世界の自治体に「フィアレス・シティ」の結成を呼びかけたのだ。(p.144)

 東京を、都民を恐れない「フィアレス・シティ」に変えてしまった小池百合子氏との志の違いを痛感します。

 余談ですが、氏のご母堂も魅力的な方でした。彼女が横浜にある実家に帰ったとき、監督の質問に答えて聡子氏の幼いころの思い出を語った中での一言です。

 あの子はおしゃべりが短所でした。でも子どもの短所は長所かもしれませんね。

 この母にしてこの子あり。もし日本中の父親・母親が、今晩このセリフを子供たちに言ったら、きっと確実に明日の世界は変わっているでしょうね。「ほっ」という数百万の安堵の溜息が地表に漏れ溢れ、地球温暖化を促進しそう。いや冗談ではなく。

 そしてこの映画の主人公は、岸本氏を支えて勝利を勝ち取った杉並区民のみなさんです。はじめの頃は、選挙の勝ち負けにこだわり、かつ様々な要求を岸本氏に突きつける支持者と、あくまでも政策にこだわる岸本氏との間に齟齬が生じていました。「要求と政策は違う」「私は利用されているだけなのか」と愚痴をこぼすこともしばしば。しかし熟議を重ねていくうちにチーム・ワークが芽生え、やがて一体となった選挙運動が展開されていきます。投票率が低いと組織票をもつ現職候補に有利なので、前回の投票率32.0%からいかにして上乗せできるかが勝負。一人街宣、タウン・ミーティング、似顔絵、「ミュニシパリズム」という手作りの応援歌など、思い思いのやり方で岸本氏を応援する女性を中心とした区民たちの姿をカメラは追っていきます。"組織による動員"ではなく"自主的参加"によって、地域を自分たちが望むように変えていこうとする区民たちの生き生きとした動きが伝わってきました。

 そして開票、結果はわかっているのに胸が高鳴りました。投票率は37.5%、前回より5.5ポイント上昇、187票差の薄氷の勝利、そして本人や支援者たちの歓喜の爆発。締めは定番の万歳三唱ではなく、選挙のスローガンをみんなでシュプレヒコール。「選挙は続くよどこまでも」という最後のフレーズが心に残りました。そう、粘り強く継続すること、それが大切なのですね。

 後日談。当選後の初区議会で自民党議員が今回の選挙を「僅差と政策論争が異常」と評し、選挙前に行なわれた道路拡幅反対のデモ行進を批判しました。政策論争ではなく、相手のイメージを貶めることによって選挙に勝つことを党是とする自民党の体質がよくわかる場面でした。
 翌年の区議会議員選挙では、応援運動を担った女性のうち数人が立候補してみごと当選。投票率も43.66%と前回より4.19ポイント上昇し、48議席のうち新人15人が当選、現職12人が落選。女性比率50%を達成するなど、杉並区に新しい風が吹き始めたことを実感させてくれる結果となりました。

 住民が、自分の住んでいる地域について本気で考える。そして仲間とつながり、熟議を重ねていく。それを首長や議員に伝えてさらに話し合いを重ね、実現していく。民主主義の真っ当なあり方を映像として伝えてくれた素晴らしい映画でした。満席になるのも宜なるかな。一人でも多くの方に観ていただきたい映画ですね。とりあえずは、今年の都知事選挙が大事かな。金と名声と権力のためならば、他者を道具・犠牲・踏み台にして恬として恥じない冷酷な小池都政に終止符を打ちましょう。

 付言です。岸本聡子氏は、「ミュニシパリズム」をこう定義しておられます。『水道、再び公営化!』(集英社新書1013)から引用します。

 「ミュニシパリズム」とは地方自治体を意味する「municipality」に由来することばである。選挙による間接民主主義だけを政治参加とみなさずに、地域に根づいた自治的な合意形成をめざす地域主権的な立場だ。もちろん、市民の直接的な政治参加を歓迎する。
 そして公共サービスや公的所有の拡充、市政の透明性や説明責任の強化などの政策を重視する。したがって、水道の再公営化や公営住宅の拡大、地元産の再生可能エネルギー利用なども当然、推進する。
 言い換えれば、「利潤や市場のルールよりも、市民の社会的権利の実現」をめざして、政治課題の優先順位を決めることでもある。つまり、「ミュニシパリズム」とは、新自由主義を脱却して、公益と〈コモン〉の価値を中心に置くことだ。(p.134)

 「ミュニシパリズム」とは、新自由主義的な政策を進める中央政府によって人権、公共財、民主主義への圧力が強まるなか、自治体が国家行政の最下位単位とみなされることを拒否し、地域で住民が直接参加して合理的な未来を設計することで市民の自由や社会的権利を公的空間に拡大しようとする運動なのだ。(p.142)

 そして地方自治の重要性について、堤未果氏はこう述べられています。『ルポ 食が壊れる』(文春新書1385)から引用します。

 全国オーガニック給食フォーラムの仕掛け人である山田正彦氏は、元農水大臣と弁護士という立場から、ほとんど知られていない、だが極めて重要な法律について、日本全国各地で講演し、こう呼びかけている。
 「明治以来中央集権国家だった日本で、各都道府県と市町村は、ずっと国の指揮命令監督下に置かれていました。でも『地方分権一括法』という、地方自治法の大改正があったことを、皆さんは知っていますか?」
 地方分権一括法(法律105号)。
 2011年4月に、憲法上の地方分権に沿って行われた、とても大きな法改正だ。
 だが大手新聞もテレビも事実上黙殺しており、ほとんどの国民は、この改正があったことも、その中身も知らないでいる。
 「各省庁も、この法改正について隠しているんです」
 山田氏は、そう訴える。
 「でも中には、ちゃんと知っていて、これを活用している自治体もあるんです。
 例えば新型コロナウィルスのパンデミックの対策について、国は市町村にどんどん通知を出して、市町村は素直に従っていましたね? でも日本で唯一、国の通知と違うことをした自治体があったんです。どこだと思います? 和歌山県です。あそこは独自のコロナ対策をやって成功を収めた。
和歌山県知事は、『私たちは地方分権一括法を忘れているのではないか?』と改めて問いかけ、県の若い職員さんたちは『厚労省の通知が良いか悪いかは私たちが判断します』とはっきり言った。
 わかりますか皆さん? これが地方分権なのです」
 山田氏は、私たち国民の主要農作物である米・麦・大豆の種子を都道府県の責任で開発し、農家に安く提供する「主要農作物種子法」が廃止された後、全国を回って、海外資本から地域の品種を守るために種子の主権を維持する重要性と、この地方分権一括法について啓蒙した。その結果、2022年11月現在、47都道府県中31道県が、独自の「種子条例」を導入している。
 「法令に違反しない限り何でも条例で定めることができるんです。それは、住民税を払っている私たちの権利なんです」
 80歳の山田氏は、市民が自治を守るための方法を、できるだけわかりやすい言葉で広く伝えるために、今日も精力的に発信を続けている。
 「国は守ってくれませんよ。私たちが自分で、自分たちの健康と命を守らなきゃいけないんです。それが、条例でできる。私たちが本気で頑張れば、地方から、地方自治体からの行動で私たちの権利を守ることができるんです」 (p.230~2)

 地方自治における投票率があまりにも低すぎます。地方自治についてもっともっと勉強して、その意義や重要性について考え、発信していきたいと思います。

# by sabasaba13 | 2024-03-29 06:50 | 映画 | Comments(0)

渡良瀬渓谷編(2):間藤駅(17.11)

 そして終着駅の間藤駅に到着。解説板を転記します。

旅客終着の着の間藤駅
 足尾線は私鉄により開設され、この駅は大正3年(1914)11月1日に営業を開始した。時あたかも足尾銅山全盛期であり、鉄道は物資の輸送増強に必要であった。同7年に国鉄に移った。
 しかし、昭和62年(1987)に全町民の猛烈な反対も空しく、赤字により廃止されJR'に移った。平成元年(1989)から第3セクター「わたらせ渓谷鉄道」として出発した。その間、昭和45年に無地化され(最高時18人)され淋しい駅となったが、平成6年に陶芸教室と合築し「カモシカの見られる駅」として新装され注目されている。

 なるほど、駅舎の壁面に「カモシカの見られる駅」と記してありますが、どこで見られるのでしょう? まさかカモシカ駅長がいるわけはないですよね。
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 なおこの間藤駅は紀行作家の宮脇俊三が1977(昭和52)年に国鉄全線を完乗した場所で、著書「時刻表2万キロ」の終着駅として、今も訪れるファンが絶えないそうです。

 また駅の近くに「山口青邨の句」という解説板があったので、後学のために転記します。

 昭和を代表する俳人。「夏草」を創刊し多くの句集を上梓した。青邨(本名・吉朗、1892~1988)は、明治25年に盛岡市https://sabasaba13.exblog.jp/2208360/に生まれた。大正2年に東京大学採鉱学科を卒業して、古河鉱業足尾鉱業所に入り、2年間勤務したことがある。その後、たびたび足尾を訪ずれ句を詠じ、次の作品などを残している。
 合歓咲きて駅長室によき陰を (昭和11年)
 風花やをろがみ申す山の神 (昭和18年)
 青邨の作風は、清純高潔でその詩情は穏健で調和的である。
 (とちぎ文学散歩から)

# by sabasaba13 | 2024-03-28 07:54 | 関東 | Comments(0)

渡良瀬渓谷編(1):間藤へ(17.11)

 2017年11月、ふと思い立ち、渡良瀬渓谷を旅することにしました。愛車ブロンプトンと共にわたらせ渓谷鐵道に乗って終着駅間藤(まとう)まで行き、ブロンプトンにまたがっていろいろな物件を見物しながら、国道122号線を一気に駆け抜ける。おそらくずっと下りなので、楽ちんなサイクリングが期待できます。紅葉も堪能できるかもしれませんね。わたらせ渓谷鐵道の「わっしー1号」を、前日に電話で予約。Here we go !

 霜月好日、どうやら雨の心配はなさそうです。晴れ間も見える格好のサイクリング日和、電車を乗り継いで桐生まで行き、「わっしー1号」に乗り込みました。
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 ちなみに「わっしー」とはわたらせ渓谷鐵道のマスコットキャラクターです。

名前:わっしー
身長:内緒
体重:101キロ
生年月日:2010年10月10日
お仕事:安全パトロール隊長
趣味:ぼぉぉっとすること
特技:スーパー検索
好きなもの:線路
嫌いなもの:うそつき
一言:「とんとん拍子で一件落着」

 今回の旅が、とんとん拍子で一件落着するよう期待しましょう。

 車内に「平成26年5月22日、天皇皇后両陛下が「トロッコわっしー1号」にご乗車になられました」という写真が掲示されていました。とくにコメントはありませんが。
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 しばし車窓を流れるきれいな景色を堪能。
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 一時間半ほどで終点の間藤駅が近づいてきました。車窓からは、精錬所の施設でしょうか、巨大な円形プールが見えました。
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# by sabasaba13 | 2024-03-27 07:35 | 関東 | Comments(0)

京都観桜編(10):妙心寺退蔵院(18.3)

 二条駅でJRに乗って花園駅へ、すこし歩いて妙心寺退蔵院へ。中根金作作庭の余香苑と紅枝垂れ桜のコラボレーションを楽しみました。眼福眼福。
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 花園駅近くの法金剛院の桜もきれいだった記憶があるので寄ってみたら閉門していました。無念。
 そして最後に選んだのは本満寺の枝垂れ桜。京都の桜の中で五指に入れたい銘木なので、ぜひ山ノ神に見せてあげたい。花園駅から二条駅へ、地下鉄を乗り継いで出町柳駅へ。ここから十分ほど歩くと本満寺です。が…葉桜となっていました。再訪を期す。
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 でも近くのお宅に見事な枝垂れ桜があったので、まあ、諒と…できないか。
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 橋の上から賀茂川沿いの桜を撮影。
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 タクシーで今出川駅へ行き、地下鉄に乗って四条駅へ。山ノ神は大丸でお土産ハンティング、私は穴場と聞いた佛光寺に行きましたが閉門でした。垣間見えた桜を撮影してすごすごと撤退。山ノ神と京都駅で落ち合って「蓬莱551」でぶた饅を、「SIZUYA」でたまごサンドを買って新幹線の車内でいただきました。
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# by sabasaba13 | 2024-03-26 06:50 | 京都 | Comments(0)

京都観桜編(9):山科(18.3)

 平安神宮からタクシーで地下鉄「東山駅」へ、地下鉄東西線に乗って山科駅で下車。昼食をとろうとしましたが、どこの店にも行列ができていました。やれやれ、昼食をは抜いて、タクシーで毘沙門堂へ行くことにしました。本堂のところまでのぼってくれたので、きつい石段をのぼらずにすみました。助かった。
 枝垂れ桜の銘木「般若桜」は満開、その艶やかな姿に見惚れました。
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 それでは歩いて地下鉄山科駅へ向かいましょう。琵琶湖疏水の桜と菜の花のコラボレーションもお見事。
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 写真を撮っていると、トンネルから人を乗せた小さな観光船が出てきました。おおっ琵琶湖疏水クルーズが運航されているんだ。2015年に来た時に、「琵琶湖疏水通船 試行事業」という看板がありましたが、いよいよ運航が始まったのですね。これはぜひ乗りに来ましょう。
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 地下鉄で二条駅へ。さすがにお腹がへったので駅前のラーメン「たかばし」BiVi二条店で遅い昼食をとりました。こてこての豚骨ラーメンを堪能。京風ラーメンは上品なあっさり味という通念がありますが、何をおっしゃるウサギさん、こういうこってり味が主流です。いまは無き「新福菜館」しかり「第一旭」しかり。サイド・メニューの「ガバチョ」という名称が気になったので注文すると、甘辛く味付けた豚バラ肉でした。それにしてもなぜ「ガバチョ」と言うのだろう、訊けばよかったと今はげしく後悔しています。やはり「ひょっこりひょうたん島」に登場するドン・ガバチョと関係あるのかな。それではみんなで歌いましょう。「ドン・ガバチョの未来を信ずる歌」を!

♪今日がダメなら明日にしまちょ
明日がダメなら明後日にしまちょ
明後日がダメなら明々後日にしまちょ
どこまで行っても明日がある ホイ
ちょいちょいちょーいのドン・ガバチョ ホイ♪
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# by sabasaba13 | 2024-03-25 06:01 | 京都 | Comments(0)