quorundam ultima senectus, dum in novas spes ut iuventa disponitur, inter conatus magnos et improbos invalida defecit. (p.352)
また、最晩年になっても、若者のように未来への希望を次々に抱懐し、分を越えた無謀な企ての半ばにして、病や老衰で力尽きる者もいる。(p.63)
セネカ『生の短さについて』を読了する。
セネカは箴言のような鋭い言葉の宝庫なので、どのページを開いても引用に適する文章が見つかるのだが、最近読んだところを書き抜いてみた。
私の人生はまだ最晩年とは言えないだろうけれど、あちこちに散乱していた興味を少しずつ一つの方向へ収斂し、衰えたエネルギーと混濁した脳から過剰な負担を取り除いてやらなくてはならない時期には来ている。
モンテーニュとセネカとプルタルコスしか読まない日々が、今始まっている。
続いては『心の平静について』を読む。翻訳は岩波文庫に収録されている。