2024/04/25

東急電鉄3000系(3108F)

2023年3月に東急電鉄新横浜線が開業しました。目黒線の3000系も相模鉄道へ乗り入れるようになりましので、大幅に相模鉄道線内での撮影機会が増えました。直通運転ではない相鉄本線の西谷ー横浜間にも頻繁に入線しています。
3000系の客室の色彩は暖かみのあるローズ系でまとめられています。また腰掛は大型袖仕切りを持つ片持ち式のバケットシートを採用しています。1人当たりのシート幅は従来の車両よりも10mm拡大して450mmとなりました。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のVFI-HR4820E/SVF038-A0、主電動機は出力190kWのTKM-98・99、補助電源装置はIGBT-SIVのINV127-B0です。台車はTS-1019/TS-1020、集電装置はPT-7108B、冷房装置はRPU-11012H/HRB503-1を装備しています。
写真の3008Fは2000年8月に東急車輌で完成したものです。2023年の相鉄線への直通に備えて、2022年4月にサハ3408・デハ3508を新製し、2023年2月に8両編成化して改番を実施、3108Fとなりました。あわせて相模鉄道への直通に備えて運転台機器を一新しています。

2024/04/24

E233系7000番代(ハエ118編成)

E233系7000番代は、埼京線で使用されていた205系の後継車両として2013年3月から12月にかけて310両(10両編成31本)、2019年1月から6月にかけて相鉄線乗入れを目的として70両(10両編成8本)が製造されたものです。当初から川越線・りんかい線にも入線しています。
車体は軽量ステンレス製の拡幅車体です。帯色は205系と同じ緑15号で、座席モケットも緑色系統としています。車内には液晶画面を用いた車内案内表示器を備えていますが、コンテンツの更新にWiMAXを活用しています。また新製当初からLED室内灯・防犯カメラを装備しております。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC85A、主電動機は出力140kWのMT75、補助電源装置は待機二重系SIVのSC86系です。台車はDT71系/TR255系、集電装置はPS33D、冷房装置はAU726系、列車情報管理装置TIMSを装備しています。
写真のハエ118編成は2013年11月に新津車両製作所で完成したものです。2016年2月にATACS(無線式列車制御システム)対応改造、2019年7月に相鉄線乗入れ対応工事を完了しています。

2024/04/23

京成電鉄3000形(3018編成)

京成電鉄3000形は、環境への配慮や省エネルギー化、保守の簡略化、バリアフリー化をコンセプトとして、乗入れ線を含んだ全線で運用できる汎用車両として導入されたものです。6M2Tの8連と4M2Tの6連の2タイプがあります。
車体はステンレス製のブロック構体を採用して、部品点数や製作工程の低減を図っています。先頭部のみ普通鋼製で、それほど目立ちませんが非常用の貫通路も設けています。車内はすべてロングシートで、座席幅460mmの片持ち式座席を採用しています。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のRG-681-A-M、主電動機は出力125kWのMB-5100-A/TDK6174-A、補助電源装置はIGBT-SIVのINV153-A0です。台車はFS-564/FS-064、集電装置はPT-7131-B、冷房装置はCU718/RPU-11013を装備しています。
写真の3018編成は2006年11月に日本車両で完成したもので、3000形の5次車に相当します。3000形は2021年4月現在で278両が在籍し、京成電鉄の車両の中では最多勢力となっております。

2024/04/22

京成電鉄3700形(3798編成)

京成電鉄3700形は、1991年3月に北総開発鉄道(当時)の二期線完成により、京成高砂駅での接続が実現し、京成、京急、都営浅草線、北総・公団線の4社の相互直通運転を開始したことを契機として導入されたものです。
車体は軽量ステンレス製で、前面貫通路を車掌台側に寄せて非対称とし、隅の部分には丸みを持たせて柔らかさをだしています。車内は暖色系の配色を採用し、明るさを強調しています。また新しいサービスとして、各側扉上に車内電光案内表示を装備し、ラジオ受信用の車内アンテナを設置しています。
制御装置はGTO-VVVFインバータのRG633A-M、主電動機は出力130kWのKMM6170、補助電源装置はDC-DCコンバータ・インバータ方式のCOV019Cです。台車はFS547/FS047、冷房装置は18.000kcal/hの能力を持つCU716/RPU6006を1両につき2台装備しています。写真の3798編成は1997年5月に東急車輛で完成したもので、京成3700形の4次車に相当します。集電装置は新製当初は下枠交差式のパンタグラフを装備していましたが、現在ではシングルアーム式に換装されています。行先表示も幕式からLED式に換装されました。

2024/04/21

E233系3000番代(ヤマU633編成)

E233系3000番代はE231系近郊タイプの後継となる車両で、当初の2編成はE217系の捻出を目的として導入されましたが、2011年9月からは211系の代替として増備が行われました。田町車両センター、次いで高崎車両センターに新製配置されました。
車体は軽量ステンレス製で、識別帯は湘南色です。E233系では通勤タイプと前面デザインが同じになっています。2階建てグリーン車を組み込み、側扉に半自動回路を備え、台車にヨーダンパを装備しているのは近郊タイプとしての仕様です。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC98、主電動機は出力140kWのMT75、補助電源装置はIGBT-SIVのSC86Bです。台車はDT71系/TR255系、集電装置はPS33D、冷房装置はAU726系/AU729系を装備しています。
写真のヤマU633編成は、2013年3月に新津車両製作所で完成したもの(グリーン車のみ総合車両製作所)です。新製配置は高崎車両センターでしたが、2015年3月のダイヤ改正で小山車両センターに転属しました。

2024/04/20

E231系1000番代(コツK-02編成)

国府津車両センターに所属しているE231系は、113系の置換えを目的として導入されたものです。既に宇都宮線・高崎線で使用していたE231系を基本に、グリーン車を加えたものです。また2004年10月のダイヤ改正での湘南新宿ラインの大増発に備えたものでもあります。
東海道線用として投入されたE231系では基本編成のうち普通車4両がセミクロスシート車となりました。また普通車の座席クッションをSばねを併用した最適な柔らかさのものに変更しています。側窓もIRカットガラスに変更しております。
制御装置はIGBT-VVVFインバータ制御のSC77、主電動機は出力95kWのMT73、補助電源装置はIGBT-SIVのSC75/76。台車はDT61G/TR246系、集電装置はPS33B、冷房装置は普通車がAU726・グリーン車がAU729、列車情報管理装置TIMSを装備しています。
写真のコツK-02編成は2004年1月に川崎重工で新製されたものです。6・7号車はモノクラスだった宇都宮・高崎線用編成にグリーン車を組み込むために捻出された普通車を組み込んでいます。該当するサハE231 1074・1075は2001年7月に東急車輌で新製されたものです。

2024/04/19

京成電鉄3500形(3536編成)

京成電鉄3500形は、1972年から96両が製作されました。京成電鉄の通勤車両としては初めてステンレス製の車体を採用し、従来の普通鋼製の車両とはずいぶんと雰囲気が変わりました。1996年から新製後20年以上を経過し、劣化した機器の性能復元を目的として更新が行っています。
新製当初の前面は比較的平板なイメージの切妻でしたが、スピード感のある折妻に改めています。またスカートも増設されました。車内は化粧板が白色系となり、蛍光灯を増設して明るくなりました。座席も1人分の幅を明確にした個別シートとなりました。実際に乗車しますと室内に露出した空調吹き出し口や扇風機は昭和電車そのものです。
制御装置はACDF-H6100-575G、主電動機は出力100WのKMM-3907-C、補助電源装置はCLG-355-B1です。台車はFS-389・FS-089、冷房装置はCU-15/RPU-3041を装備しています。
写真の3536編成は1973年4月に川崎重工で完成したものです。1998年9月~11月に大栄車輌で更新修繕を行っています。2022年6月に他編成から2両が編入され、6両編成化されています。