うおお予想以上に重い…!けどこの重さは厚みだ。みんなこの世界で生きていると感じられる厚み。
伝えられない言葉を抱え続けるのはさみしくて切ない。それは妖怪も人も同じ。
だから一歩踏み出すのかも。キラキラした恋の一歩も過去を引きずりつつの一歩も愛おしい。
一方で気がかりな一歩もあって。
ベトベトサンの小林さんが最後に暗闇からこちらの世界に自分が来たときの話をしていたけど、ひるがえって睦実ちゃんがこちらからあちらに引かれる前振りのように感じられて怖かった。お父さんの件があるし今回も危なそうな存在に操られてたし。
演出がうまいからホラー描写がちゃんと怖いんですよね…!
妖怪が出てくる作品らしく、ふっと見える世界が変わってしまう恐ろしさ、得体の知らない場所へ連れていかれる怖さでまるで周囲の気温が下がったように感じます。
それでもやはり相手を知ろうとすること、気持ちを伝えようとすることはあたたかな交流をもたらしてくれることもあるとその他のエピソードが伝えてくれるようでした。
見てる最中はかわいいのと切ねえのとで感情反復横跳びさせられて大変だったけどな!
虹(れいん)ちゃんパート、ピュアな恋模様にキュンキュンしながらも花子さんの部屋のピンク便座や障害物競走での雪女先生の妨害とかいろいろ気が散らされて楽しかった。本当に普通に妖怪がいる世界なんだな。
龍くんできた子だ…虹ちゃんお目が高い。
妖怪には存在するための根源となる「本質」があるという話、家族に問題を抱えている百合さんが今の自分の中心には家族への感謝しかないというぶちおを見るのは辛かっただろうな。
人間は人間で自分の芯となるものがなくても生きていける苦しさがあると思うんですが、「必ず芯がある」という存在のありかたも、支えがあると同時にそれに縛られそうで苦しいこともあるのかな、と思います。そのへんも今後描かれるかな。
ところでまだ第2話なのにOPの「私のいない未来でも会いにきて(♪会いにき~て~)ですでに泣きそうになってます…