sekibang 3.0

文化的消費活動の日記

2024年3月27日、あるいはうなづく

5時に起きる。空腹時ウォーキング。帰宅して英語をやっているうちに寝ていた。

仕事。やらなきゃいけないことはあるのだが仕事用の環境に全然入れない、という状況。

休み時間に少し金継ぎの作業。昨日の錆漆がまだ固まっていなかった……。数日前から漆かぶれらしい症状がでていて痒い。ムヒを塗った。風呂上がりにも塗ったが内腿の痒い部分に塗ったら、デリケートゾーンに液が付着してしまい、かなり大変なことになった。

 
 
 
 
 
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こないだ買ったレコードを聴き終える。

『Sound & Recording Magazine 2024年5月号 (追悼特集:坂本龍一 〜創作の横顔)』を引き続き眺める。半野喜弘が昨今の映画音楽の流行(抽象度が高いやつ)について「以前よりも映像の情報量が多くなったから」という指摘をしている。なるほど、そういうのもありそうだ、とうなづいた。

悪意と戦う日々。心が消耗する。

2024年3月26日、あるいはさすがの仕事

4時に起きる。朝ジム。背中。調子があまり良くない。背中も上部と下部で分割したほうが良いのかもしれない。帰宅して少しAI英会話。ゆっくり話す訓練をしてみる。

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仕事前に金継ぎの作業。毎回うまく接着できるか不安なのだが今回も上手くいったっぽい。漆による器の汚れはメラミンスポンジで綺麗に落とせた。細かい穴やほつれがあった部分に錆漆をいれて今日の作業は終了。

 
 
 
 
 
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夕方に生まれた隙間にレコードを聴きながら仕事する時間を作る。

夕方、脂質カットの食事を心がけているにも関わらず、じゃがりこを一箱食べてしまった。

合間に昨日注文していた「サンレコ」に目を通す。関係が深かったエンジニアのインタヴューなどが収録されているのだが、めちゃくちゃおもしろい。『Heartbeat』のようなこれからも2度と再評価されないような永遠に時代の徒花的なアルバムに参加してたミュージジャンに話を聞いたり。坂本龍一の死後こういうものをしっかりとまとめられるリットー・ミュージックはさすが。仕事仲間に坂本龍一がいかに敬愛されていたかがわかる。

2024年3月25日、あるいは新しい油膜

4時まで寝る。夢。実家の近くにある長い坂(そこを降りると学区が変わる。俺は学区の境界線のすぐ近くに住んでいた)を降りたところにプレハブの店舗ができていて、スナックのようなバーのようなものがはじまっている。そこに顔を出す。自分が苦手なタイプの人間といろいろと話しかけられ、嫌な気持ちになったところで起きた。

朝ジムへ。胸、腕、腹筋。雨で車を使ったので30分トレッドミルでウォーキングも。

朝食後に片付けをしていると、よく使っている小さな鉄フライパンの油膜が気になってしまい、15分ぐらいかけて研磨して再度油を引く作業をした。

 
 
 
 
 
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注文していたカートリッジが届いたので試してみる。値段3倍ぐらいで、そこまで変化を感じていない……が、いろいろな音楽を聴いていたが、音のバランスがかなり変わってきたことがわかってきた気がする。それよりも『Undercurrent』の10インチに身に覚えのない大きな傷が入っていることに気づいてしまう。ショック。

 
 
 
 
 
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昨日買ったレコードも聞きつつ朝から晩まで隙間なく打ち合わせ。休暇明けのせいか、普段よりも吃音がでていた。

寝かしつけの昔話も相変わらず読んでいる。「ドライブ・マイ・カー」を観直したノリでより本格的なイタリア式本読みで読み聞かせている。

注文。

2024年3月24日、あるいは矢印のような

6時まで寝る。すぐにウォーキングへ。帰宅して洗濯物を干したり、朝食を食べたり。昨日A面しか聴けなかったガンダムのサントラをライナーノーツを読みながら聴く。富野由悠季渡辺岳夫による文章。まだガンダムを制作中に書かれたもので、ヒリヒリさせるようなものが残っている気がする。すでにクラシックとなって久しいガンダムがまだクラシックじゃなかった空気、そのなかで制作者たちは手応えをしっかりと感じている。この後、富野由悠季の音楽的なパートナーは三枝成彰菅野よう子と変遷するが、いずれもアニメーション自体の質感と音楽とがしっかりと結びついているように思える。

 
 
 
 
 
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昨日買ったレコードを聴いていく。聴いてるときにレコードのカートリッジの持ち手が折れた(針を交換する際に間違えて折ってから何度も修理している)のでこの際、新しいカートリッジを買うか……と思い注文。

今朝はポリーニが亡くなったことを知る。こないだ聴いた《ハンマークラヴィーア》の録音は「ちょっとこれはさすがに厳しいんじゃないか……」と思ったが、近年録音していたベートーヴェン作品は悪くなかった。まさに枯れた境地に達していた。世評の高さに対してはピンとくるものがなかったけれども、端正に磨かれた技術に綻んでいく最中で音楽の内容が変容していく、そうしたプロセスをリアルタイムで感じさせてくれた演奏家として自分の記憶に残りそうだ。

 
 
 
 
 
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AとHが出かけたので映画を観る。

真夜中の虹 (字幕版)

真夜中の虹 (字幕版)

  • トゥロ・パヤラ
Amazon

映画終わりで買い出しへ。ドラッグストアで歯ブラシやら歯磨き粉やらデンタルフロスやらをまとめ買いしたら5000円を超えて驚く。

帰宅後、「ZZ」。29話。相変わらず面白くないのだが、ガキの無秩序な戦争、というテーマは生きているように見える。

 
 
 
 
 
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さらにもう一本「ドライブ・マイ・カー」を観た。2度目。西島秀俊が出ているシーンでその肉体ばかり見てしまう。身長178cmらしいが体重は73kgぐらい、体脂肪率は10%前後だろうか。僧帽筋が盛り上がっているのでジャケットを羽織っているときのシルエットが矢印のようだ。鼻の形も矢印のようだし、もっと言えばファリック。そのシルエットがカッコ良いのかどうかはよくわからない。

いつものように早めに風呂に入って「光る君へ」。放心状態で歩く吉高由里子を揺れながら正面からキャメラが捉えていく、それはとても過剰な撮影だと思う。テレビドラマを観ることは習慣としてほぼないのだが、映画とどう違うのか、ということをしばしば考えながら観ている。

2024年3月23日、あるいは目の色が変わる

4時半に起きた。日常へ回帰。朝ジム。背中、腹筋。帰宅してHが起きてきたのでどこかに朝食を食べに行こうかと思ったが、面倒になってお米を炊いておにぎりを作ってやる。味噌をつけたおにぎりと、塩むすびに海苔をまいたやつ。「おいしい」と言って食べてくれるのでとても嬉しい。大抵のものはおいしく食べる子ではあるのだが、台湾のガチョウ肉の店で頼んだ、白米にガチョウの油をかけたもの(見た目は白米にごま塩がかかっているだけ)を食べたときは、旨味が脳天に突き刺さったようで、ちょっと目の色が変わっていた。

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この何の変哲もないヴィジュアルに強烈な旨味が……。

午後からスーツの採寸。口コミ最悪の店舗だったがまったくの杞憂で大変良くしていただく。口コミの低評価が効いたのかもしれないが専門家による接客とはこういうものだ、という感じ。スーツとあわせてシャツも作る仕上がりが楽しみ(だが、小学校、入学式が間に合わないので次の着用機会がいつになるのか……)。胸がパンプアップしていることや、大腿四頭筋が発達していることを指摘される。「スーツでネクタイしないことってありますか?」と訊ねられ、ほとんどないですね、というか、スーツなのにネクタイしてないのって変じゃないですか? と答えると「正解です」と言って顔を綻ばせていた。オンワード樫山の店でオーダーしたのだが、生地によって縫製工場を変えているそう。最高級ランクの生地だと国内縫製になるとのことだった。最初に案内されたのが大連の工場で仕立てる生地だったけども、スーツにこだわりがでるようだったらそのうち試してみたい。

一度帰宅してHとレコード屋へ。色々と買うべきものを見つける。

 
 
 
 
 
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帰宅して気絶。その後、買ってきたレコードを聴く。昨晩あまり睡眠時間を確保できなかったので早めに寝た。

2024年3月22日、あるいはサスペンド

日付変更すぎまで仕事。7時過ぎまで寝る。マッサージのもみ返しがかなりある。

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朝食。また頼みすぎた。朝食を食べながらメールで仕事をしていたが、思ってもいない展開で仕事が完全にサスペンドすることになった。10時前にホテルを出る。電車のなかで、イッセイミヤケのバッグにサカイとフラグメントとナイキのコラボスニーカー、という出立の女性を見る。ちょうど三越藤原ヒロシのポップアップショップが出ており(BTSとのコラボ)、イッセイミヤケは日本よりも百貨店で存在感がある。日本のブランド力を感じた。台湾のビオ系スーパーみたいなところでも日本製のコーナーが強かった。

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動物園へ。全体的に距離近め。広大すぎて1/3ぐらいを軽く眺めていく。3日間のうちもっとも気温が高く、これは真夏だとキツそう、と思った。

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ロープウェイで猫空へ。お茶を飲む。ちゃんと食事するところがなく時間がなくて帰りのロープウェイのなかでコンビニで買ったおにぎりを食べた。なんだかわからず手に取ったものはタンドリーチキン(?)が入っており大外れ。

動物園が思っていたより遠く飛行場に着くのがギリギリになる。icashカードの残高がかなり残っていたが保安検査所を通過後に使える店がなくフィニッシュ。保安検査所前のスタバやセブンイレブン、ドラッグストアがラストチャンスだったようだ。悠遊カードならかなり使えるところも多いのだがicashだと使えるところが少ないので、台湾の観光政策としても微妙な気がする(結局、大資本系列に金を落としてるだけ)。今の日本の自民党がやりそうな感じではある。

21時ごろに帰国。帰りのバスのなかであれこれ反芻。台湾にいるあいだ英語を使ってたがめちゃくちゃにカタコト。それでも昔よりはマシになっている感じはする。こういう度胸の行使の積み重ねなんだろう。初子連れ海外だったが台湾はポケモンやらなんやらの日本のサブカルチャー、というよりもキッズカルチャーがかなり浸透しているし(日本よりもポケモングッズをよく見る)、子連れでも食事がしやすいので、子供を飽きさせずに親も異文化を楽しめる場所なんだと思う。

2024年3月21日、あるいはおばちゃんの日本語

6時ごろ過ぎまで寝る。Hは昨日夜市でゲットしたトランスフォーマーっぽいおもちゃを熱心にいじっていた。そして壊していた(悲しい)。

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朝食。また頼みすぎた。かなり残す。

コンビニでコーヒーを買う際に「アメリカンかラテか」と言われて(メニューが読めなかった)戸惑う。「え? 普通のブラックコーヒーはないの?」と思ってラテにしたが、台湾では「アメリカン」=「普通のブラックコーヒー」らしい。学び。

ホテルで少し休んでから出かける。空港でもらったicash2.0で3人分の切符を買うのに苦戦。駅員さんに言ったら対応してくれた。

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フルーツの店で休憩しながら散策。

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行き交う車をよく見る。半分ぐらいがトヨタ。1/3がドイツ車。残りを他のメーカーで分け合っている感じ。その「残り」で日産とともに三菱が印象的だ。とくに古い商用車。

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元タバコ工場だったというデザイン系のミュージアムを通る。モダニズムとヴァナキュラー。こういうレガシーをうまく使っている感じ。中に入ってるのはオシャレ雑貨屋ばっかりでそこまで優れているわけでなかったが、建物の保存状態などは良い。

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台北ポケモンセンターへ(誕生月でギフトがもらえた)。これはかなり開けたところにあった。道が広く名古屋みたい。再開発エリアなんだろうか。梅田の阪急がさらにグレードアップしたような百貨店もあった。

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東門という駅に移動して昼食。

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異国のファストフード。お茶がセットで180円ぐらい。麺が400円ぐらい。安い。またぶらぶらしていたら公園で高鉄棒を見つけたのでチンニングを5セット入れる。

そういえば8年前には、台湾式シャンプーみたいなものがあった気がするが消滅している。セブンイレブンはこんなになかったと思う(いたるところにある)。お茶をいろいろと買って一度ホテルに戻って休憩。

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ホテルの前にあった映画館では濱口竜介の新作が明日から公開とあった。

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夜はガチョウ肉のお店へ。めちゃくちゃ美味い。ここまでの台湾食ベスト、のみならず、自分史上のなかでもかなりランキング上位になりそう。昨夜の雲南料理の店に続き、おばちゃんたちに普通に日本語が通じまくる。おばちゃんの日本語のほうが俺の英語より上手い気がする。ハイネケンノンアルコールビールも飲めた。教えてくれたYくんに感謝。

お土産を買いながらホテルに戻る途中、マッサージのチラシをもらう。マッサージ、良いねえ、という気持ちになってホテルで風呂に入ったのちに行ってみた。90分の全身オイルマッサージコース。尋常じゃなく手の温度が高いおばちゃんに揉みほぐされまくる。かなりスッキリした。

寝る前にノンアルコールビールを飲む。休暇、って感じだが、仕事の連絡が来ており、ベッドのなかでメールを長々と返した。