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SASAnote 掴んだ手ごたえをサポーターに勝利という形で届けたい−ザスパ群馬公開練習フォトレポ
2024/05/15 20:17:14

大槻毅監督の契約解除により、武藤覚ヘッドコーチを監督に昇格させ、限られた準備期間で迎えた仙台戦は、1−2で敗戦となった。

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失点の時間帯、形は、今シーズン、何度見せられてきただろうかという同じ形でのものだった。

武藤監督も、「前半の2失点がもったいなく、ゲームが難しくなってしまった。」と悔やんだ。

そんな中でも、「準備期間が短い中で、下がらない事、前で奪ってチャンスにつなげたいという部分をトレーニングでやってきた。奪う位置は高くなったと思うし、その分だけ前に行く機会は増えたと思う。」と好転への兆しも感じることができたゲームだった。

ゲームを見ていても、選手たちの矢印は、しっかりと前を向いていたし、出足や球際といったベーシックな部分もこれまで以上に戦っている気持ちが伝わるシーンが多かったように感じた。

だが、反撃は1点のみだった。勝利を掴めず、引き分けで得られる勝ち点1も持ち帰ることはできなかった。やろうとしたことが表現できた部分もあったが、結果で見た時には物足りなさの方が多かったことは否めない。

武藤監督も、「チャンスは作れていないし、シュート機会を作れていなかった。そこは、改善していこうと今週、スタートした。」と話し、課題の解決へ向け次なる戦いに向かっている。

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とは言え、兆しが見えなければ、結果も、そう簡単に出るものでもない。

いわき戦に向けた今週の練習を見て感じたのは、更なるコミュニケーションの活発化だ。

武藤監督は、プレーが切れるタイミングに合わせ、状況を分析し、選手たちにいくつかの選択肢を提示したり、必要だったことをしっかり伝えていた。この辺りは、大槻監督もやっていたが、武藤監督は、より回数が多いように感じる。

武藤監督は、この点について、「新しい事を言っている訳じゃない。今までやってきた事の中で、プレーにおいて見るべき所の整理、プレーで、関わる人数が増えることで出来る事の提示をしている。そのなかで、最後は、選手たちがしっかりとプレーして欲しい。」と話す。

もう一度、ザスパのやるべきサッカーを再認識してもらいたい、できていた、昨シーズンのプレー、自らの姿を思い返させ、選手たちの頭の中を整理し、やるべきことをやってもらう。そのためのアドバイスだ。

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そして、試合になれば、監督がピッチサイドから伝えられることは限られる。

武藤監督は、「選手同士で感じたことをやってくれる方が良さが出ると思う。ピッチに中に入ったら選手たちで解決するしかない。近い所で話をして、ピッチ上のみんなに広まるのがいい。」と考えている。

この日のトレーニングでも、プレー中、プレーが切れたタイミング、次の練習に移る、様々な場面で、選手たちが実にたくさんのコミュニケーションを取り、理解を深め合っているシーンが、そこかしこにあった。

局面の最後は、1対1の対峙になるが、そこに至るまでに、コンビで、グループで、チームで、仲間が支え合う事で、より優位な状況での局面勝負に持ち込めるはずだ。

状況をさらに好転させ、掴んだ手ごたえを、今度こそ、ゴールと勝利という結果につなげなければならない。いわき戦に勝利し、高らかに草津節を唄おう。

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SASAnote Green Wings OG Interview−episode3 三好紗弥香さん
2024/05/15 03:35:54

群馬グリーンウイングスは、先日行われたVリーグの理事会におき、SVライセンスが認められ、この秋から始まるSVリーグ参入を決めた。悲願であったトップリーグでの戦いが、いよいよスタートする。

長く9人制バレーボールの名門チームとして活躍し、2015年に6人制チームに移行、2015/16シーズンからトップリーグ入りを目指してきた。トップリーグに向け、ひとつひとつ歩んできたグリーンウイングスの戦いは、当時の多くの選手たちによって作られ、紡がれてきた歴史でもある。

今回は、数回にわたり、グリーンウイングスの歴史を支えてきた方々に、当時を振り返ってもらうとともに、OG選手として今、そして、これからのグリーンウイングスにエールを送ってもらう。

3回目は、6人制移行後、初タイトルとなる、17-18シーズンのVチャレンジリーグ・U優勝に、キャプテンとして、大きく貢献するなど活躍した「三好紗弥香」さんにお話を伺いました。

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三好さんは、高校バレーの名門・大阪国際滝井を経て、富山大学に進学。グリーンウイングスが、Vリーグに参入した初年度にあたる、15-16シーズンに内定選手として加入しました。内定選手時代を含め、4シーズンプレーし、3シーズン目の17-18シーズンからはキャプテンとしてチームをまとめ、6人制移行後、初タイトルとなるVチャレンジリーグ・U優勝に大きく貢献しました。

18-19シーズをもってチームを離れた三好さんは、ご結婚され、山形に移住。現在は、教員として働きながら、バレーボールの指導者として、地元の高校生や小中学生の指導にあたっています。また、自身も、旦那様が立ち上げたクラブチームでバレーボールを楽しむなど、ご自身曰く、「仕事以外は、趣味の釣りか、バレーを怖いぐらいしています(笑)」と、充実の日々を過ごしています。

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そんな三好さんに、グリーンウイングス加入の経緯や当時の様子、そして、グリーンウイングスへの思いなど伺いました。

話を聞くと、三好さんが、グリーンウイングスに加入したのは、ちょっとした運命的なものを感じずにはいられない。

高校時代に熱心にバレーボールに取り組んだものの、将来について、教員や指導者としての思いを強く抱いていた三好さんは、「そもそもバレーが強い大学ではないんです。」という富山大学に進学。競技よりも、自分の夢に向けた取り組みに励もうとしていたそうだ。

ただ、根っからのバレー好きもあってか、大学でも、バレーの楽しさをより感じ、「教員になるのはいつでもできる。もっとバレーボールの世界を知りたい。」という思いを強くしたという。

とは言え、強豪大学ではなく、Vリーグチームとのつてもなく、その先の選択に思案していた所、たまたま、当時のグリーンウイングスの監督である、石原昭久監督の連絡先を紹介してもらったことで運命が大きく動き出す。

三好さんにとって、石原さんは特別な指導者だ。三好さんは、当時、石原監督が率いていた、武富士バンブーの試合を観戦。その試合は、廃部が決まっていた武富士のラストマッチで、無くなるチームに涙する武富士の選手、そして、指揮を執る石原監督の姿が印象強く残っていたからだ。

「正直、グリーンウイングスの事もよくわかっていなかったけど、石原さんに直接電話をして、『練習参加させてください!』とお願いしたんです。」と、何かに突き動かされたように、積極的なアプローチを試み、結果は合格。グリーンウイングスの選手としての戦いがスタートした。

当時は、まだまだ9人制からの移行選手が多く、6人制の経験がある選手は少なかったものの、強豪校の選手ではない三好さんをなぜ石原監督は獲得したのか。三好さんは、「経験値」だったのではと振り返る。

「大学は強豪校ではなかったですが、高校時代を過ごした大阪国際滝井高校は、岡山シーガルズとの関りが強く、練習や試合のお手伝いなど、Vリーグを間近で経験させてもらいました。加入してまもなく、なかなか思うようにいかない時に、石原さんが、『君には、他の選手たちにはない経験値がある。そういう部分を自信に持って、堂々とプレーしなさい。そこを強みにして頑張って欲しい。』と声をかけてくれました。このチームに、私が学んだVリーグの経験値を還元して欲しいんだ、それは私にしかできない事なんだと思い、ちょっと自信を持てるようになって頑張ったんです。」

その言葉通り、岡山シーガルズを見て、感じていた、Vリーグの選手がどんな立ち振る舞いをしているのか、バレーボールで給料をもらうというのはどういうことなのか、そして、トップアスリートとしての立ち振る舞いとはどういうものなのか、そうした事を、プレーや言葉で仲間に伝えながら、皆で成長していったという。

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そんな三好さんの経験値が如何なく発揮されたのが、キャプテンに就任した17-18シーズンだ。

チームとしては、Vリーグ3シーズン目を迎えたが、まだまだ9人制からの移行期、一方で、これまでチームが培ってきたことも大切にしなければいけないが、6人制のVリーグチームとしてやらなければいけない、進まなければいけない、優勝して、上に進まなければいけないという思い。そして、年代も、個性も様々な選手たちをいかにまとめ、同じベクトルに向けるかという事に苦労したという。

そんな中、チームをまとめるにあたって意識したのは、「とにかく喋る事、喋らなければ伝わらない」という事だったそうだ。

「年の差もある、経験も様々、バレーに対するプライドもそれぞれにあるし、個性も豊か。そんな選手たちをまとめることは、言葉にできない難しさがありました。そうした皆をひとつにするために、良い所、不満、要望など、とにかく思うだけじゃなくて、話そうよ!という事を意識しました。話すことが、得意な人も、不得意な人もいて、苦しんだ人もいたと思うけど、みんな理解してくれて、頑張ってくれたと思います。」

その甲斐もあり、チームは開幕当初から強さを見せ、6人制移行後、初タイトルとなる、Vチャレンジリーグ・Uのタイトル獲得に成功した。

翌年は、「石原さんが、私が、指導者を目指していることを覚えていて、考えてくださったから」と振り返るように、キャプテンで、選手でありながらも、相手のリサーチや分析、それに基づく対策や練習メニュー作りなど、より監督サイド、指導サイドに立った役割を担うことになったという。

「気楽にあと2年くらいやりたかった気もするけど、でも、当時は、やり切りました。」と胸を張って、グリーンウイングスで過ごした時間を振り返った。

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そんなグリーンウイングスでの時間は、もちろん、指導者となった今に活かされている。

「高校生をはじめ、子どもたちに教えている時に、グリーンウイングスの時間で、指導者として成長したし、人として成長することができた。キャプテンを務めたこと、バレーをすること、仕事をすることで得られた責任感は大きかった。今も、その時と同じ気持ちで子どもたちとバレーボールができています。」と話す。

当時は、まだまだ乏しかったVリーグの経験値を落とし込み、仲間と共にグリーンウイングスのベースを作り上げてきた三好さん。故に、今もなお、チームが、高いレベルで戦ってくれることが嬉しいという。

「引退した後も、V2で優勝したり、上位に居続けてくれて誇らしいです。メンバーが変わり、監督も変わって、私がいた頃とはいろいろ変わったけれど、財産が引き継がれ、DNAが繋がっている嬉しさがあります。」

チームは、この秋から始まるSVリーグ参入を果たし、悲願だったトップリーグでの戦いが始まり、三好さんも、OGとして、ますますの期待を寄せている。

「チーム全体としても監督が掲げる『全員バレー』を貫いて、結果をもぎ取ってもらいたい。スタイルの強さをバレーから感じているし、応援したい気持ちが強い。そして、あの時からの仲間もまだまだ頑張っている。シンさん(吉岡みなみ選手)、ワカナ(安福若菜選手)、それに、スタッフで頑張るマルちゃん(丸山佳穂コーチ)も。あと、角谷未波さんは、私が富山大にいた時に、KUROBEでプレーしていてお世話になった方なので、そんな選手が、グリーンウイングスにいるのもすごいと思っちゃいます。そんな選手たちは、やっぱり特別な思いで見てしまう。これからも頑張って欲しいし、勇気をもらっていて、私も頑張ろうと思っています。」

話を聞けば聞くほど、三好さんとグリーンウイングスの関係に、強い運命を感じずにはいられない。そして、そんな運命は、これから先も続いてくれそうだ。

グリーンウイングスを離れる時に開かれた送別会の事である。三好さんは、「次は指導者として、グリーンウイングスに選手を送れるように頑張ります!」と挨拶したという。

「その思いは変わらず、グリーンウイングスで活躍できる選手を育てたいと思うし、それを目標に頑張っています。教えるのは難しいですけど、強い選手を育てられるよう、自分も頑張らないと。」

選手としてVリーグチームのエッセンスを注ぎ込んでくれた三好さんが、今度は、SVリーグで勝つために、そして、リーグ優勝という大きな、大きな夢を叶えるために、指導者の立場からグリーンウイングスを支え続けてくれることが嬉しい限りだ。三好さんの指導を受け、思いを受け継ぐ選手が、グリーンウイングスのユニフォームを着て、チームを勝利へ、優勝へと導く姿を楽しみに待とうではないか。

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SASAnote 強いザスパを取り戻し、J2残留、そして、『大槻ザスパ』の完結へ−ザスパ公開練習フォトレポ
2024/05/10 00:42:02

決断は下された。

ザスパ群馬は、8日、成績不振を理由に、大槻毅監督との契約を双方合意のもと解除したと発表した。

2022年に監督として迎えられた大槻監督は、緻密な分析と選手たちに勇気を与えるモチベーターとしてチームを作り上げ、就任2年目の昨シーズン、シーズン最終盤までJ1昇格プレーオフ入りを争い、万年残留争いが定位置だったザスパをクラブ最高位の11位へと押し上げることに成功した。

3年目の今シーズンは、多くの主力が残り、新たな仲間を迎え、さらなる飛躍が期待された集大成ともいえるシーズンだったが、裏腹にリーグ戦14試合を戦い、わずか1勝。勝負を懸けた藤枝戦も逆転負け、そして、連戦で迎えた清水戦にも大敗し、その時を迎えることになった。

多くのザスパファミリーが、大槻さんとこの難局を乗り越えたいと思い、乗り越えてくれると信じたが、それは叶わなかった。

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松本大樹強化本部長は、「成績を上げられなかった事、藤枝、清水の2試合の結果、そして、求心力を上げられなかった事も踏まえ、ジャッジした。」と説明した。7日の朝、松本強化本部長が、大槻監督に合い、対面で伝えた際には、ザスパの監督に誘ってくれた松本強化本部長に対し、「大樹、申し訳ない。」と謝罪の言葉があったという。

そして、新監督には、武藤覚ヘッドコーチを昇格させた。

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松本強化本部長は、「私自身が、以前、大宮でやっていた時も、シーズン途中の監督交代は内部昇格だった。ザスパでも、2021年に奥野僚右監督から交代した時も、久藤清一ヘッドコーチにお願いしてきた。基本的には、その時のチームの良い所も、悪い所もわかっている人にお願いしたいというのがある。武藤監督は、監督初経験になるが、代表を含め、いろいろな監督の元で経験してきているのでお願いした。」と説明した。

その上で、武藤監督への期待を聞くと、「ヘッドコーチの時から選手に近く、コミュニケーションが取れる人物。大槻監督ほど、言葉でモチベーションを上げるタイプではないが、論理的にできるし、代表でもやってきている。やろうとするサッカーを、選手に落とし込みや易いのではないか。システムも、フォーメーションも、やり方も含め、今日の練習を観ていても、変化は感じたので期待したい。」と話す。

そんな武藤監督の下、この日、ザスパは新たなスタートを切った。初練習は、突如降り出した激しい雨の中でのスタートになった。

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成績低迷、監督交代、そして、大雨。気持ちが明るくなる要素などどこにもないように感じたが、練習に臨む選手たちの表情、様子、掛け声などは、明るさがあり、活発だった。それは、どこか吹っ切れたようにも感じた。

1時間半ほどの練習を終え、武藤監督の囲み取材が始まり、初日の練習雰囲気について聞くと、「どう見えましたか?」と逆に問われ、前述の様な感想を伝えた。

武藤監督は、「みんな、いっぱい喋ってくれたし、選手同士でコミュニケーション取っていたので良かった。選手たちが持っている素晴らしいものは絶対ある、修正して、できないことをプラスにする、持っているものをもっと出すことも、選手の中からも必要。そのための活気あるトレーニングができたと思う。」と振り返った。

いいリスタートは切れた様だ。だが、チーム立て直しに向け、道は険しい。すぐに次節・仙台戦もやってくる。とにかく時間は限られているのだ。

武藤監督は、チーム再生に向け、「持っているものはある、やってきたものもある。選手の事は知っているつもりなので、そこの良さを出したい。試合もすぐにやってくる、先を考えるより、1試合1試合、集中してやりたい。」と一戦必勝の構えだ。そして、「昨シーズン、勝ち点が取れている時にできたことが、今は出し切れていないだけなので、出せるようにしたい。選手の特徴を出せる様、組み合わせも考えたい。それに、選手から、もっと、もっとパワーを出せるようにしたい。」と話す。

これまで手にした成功、自信を取り戻し、再び結果へと繋げたい。そして、そのためにも、選手たち自らが、様々な面で発信していけるようにならなければいけないし、そうなる様、マネジメントしようとしている。

松本強化本部長も、「大まかなサッカー観は、私と大槻監督で変わらなかったし、大槻さんの下でやっていた武藤監督になっても、大きく変わらないと思う。もちろん、ボールを保持したいというのはあるが、話し合いの中で、勝ち点を掴むために現実的なサッカーも必要という認識で共通している。」と説明した。

大きな変化を期待する声もあるだろうが、時間も、状況も考えると、ベースがある中で、そこに修正を加えつつ、選手の良さ、特徴をいかに引き出せるか。そして、勝ち点につなげられるかという事になりそうだ。

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しかし、現実は厳しい。残りは24試合しかない。残留圏17位鹿児島とは7ポイント差、ひとつ上、19位栃木とも6ポイント差が開いている。巻き返しは容易ではない。

ザスパは、監督交代とあわせ、目標も「勝ち点51、10位以上」から「J2残留」へと下方修正を余儀なくされている。

松本強化本部長は「目標の下方修正は避けたかったが、現実、残りは24試合。当初の目標は難しいので、J2残留を目標にした。残留に、勝ち点40が必要と考えると残りを9勝7分8敗(勝ち点34)くらいで行かないと難しい。」とターゲットを定めている。

ただ、この勝ち点勘定でさえ、今シーズンの状況を考えれば、楽な数字とは言い難い。だが、我々には進む以外、道は残されていない。勝利はもちろんだが、引き分けの勝ち点1を含め、とにかくライバルよりも勝ち点を積み上げていくしか、J2残留の道はない。最後の最後、最終節の試合終了のホイッスルが鳴った時、勝ち点を1ポイントでも、いや、得失点差1でいい、ライバルよりも上回り、J2残留を掴むのだ。

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武藤監督は、サポーターへ、思いを口にする。

「選手を応援して欲しい。だが、勝ち点をとらないとサポーターの気持ちには応えられない。選手と共に頑張りたい。応援してもらえるように一生懸命頑張りたい。」と。

我々は、昨シーズン、大槻監督に夢を見させてもらい、それは叶うものだという事も教えてもらった。道半ばで大槻監督は退任することになったが、バトンはヘッドコーチだった武藤新監督に託され、再び、力強く歩みだそう、夢を実現させようとリスタートの一歩を踏み出したのだ。我々は、この難局に、監督を引き受けてくれた武藤監督を支えなければいけない。皆で戦い抜き、今シーズンのJ2残留は絶対に果たさなければならない。

そして、「J2残留」をする事。それはまた、2年4カ月ザスパに尽くしてくれた大槻前監督への感謝のしるしであり、『大槻ザスパ』が完結する時なのだから。

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SASAnote 『団結』『信頼』『笑顔』−ザスパ群馬 公開練習フォトレポ
2024/04/30 16:38:00

長崎に敗れ、3連敗。リーグ最下位はもちろん、他クラブとの勝ち点差も開き始め、早くもJ2残留を意識せざるを得ない状況になったザスパ。オフを挟んで、次節・藤枝戦に向け、いつも以上に緊張感を感じるトレーニングが行われていました。

そんな練習場に懐かしい姿が。

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そう、前橋商業サッカー部監督として多くのプロサッカー選手を輩出し、ザスパでは、2018年から2021年まで、代表取締役社長を務め、J3に降格したクラブ再建に尽力し、J2復帰へと導いた奈良知彦さんです。

現在は、育英大学の教授を務めている奈良さん。この日は、ザスパの練習のお手伝いという事で、育英大学サッカー部の選手を連れてきたとの事。奈良さんが社長を務めていた時からは、だいぶ選手、スタッフも入れ替わりましたが、それでも練習中は選手たちの動きに熱い視線を送っていましたし、前橋商業時代の教え子でもある、松本大樹強化本部長とも話し込む姿がありました。

練習後、ごあいさつした際には、「今は上手くいっていないけど大丈夫。困難を乗り越えるには、『団結』、『信頼』、『笑顔』だから!」とエールをいただいてしまいました。なんとも心強く、説得力のあるお言葉でした。

その後、練習参加していた育英大の選手に、「よし、帰ったら勉強だ。サッカーだけやってちゃダメだぞ。学生なんだから勉強もしないと。お父ちゃん、お母ちゃんを悲しませちゃダメだ。」と奈良さんらしく声をかけているのが印象的でした。

何かとお忙しく、いつも練習や試合に足を運べるわけではないようですが、ザスパの事はいつも気にかけてくれています。スタジアムで応援してくれている人はもちろん、来ることが出来なくても多くの皆さんがザスパの事を応援してくれています。

奈良さんにも、良い報告ができる様、団結し、信頼し、笑顔をもってこの困難を乗り越えていきたいですね!

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SASAnote 自らの「強さ」を出し切らなければ勝利などつかめない−ザスパ群馬
2024/03/21 15:04:43

いつも以上に冷たく、強い風が、厳しい現実から気持ちを逸らすことを許してくれない。

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横浜FCに敗れたザスパは、これでリーグ戦開幕5試合勝ち無しとなった。そして、今シーズン、J2で唯一の勝ち無しのチームにもなってしまった。

ちなみに、ザスパが開幕から5試合勝ち無しというのは、2017年以来。この年は、リーグ最下位で、J3に降格したシーズンだった。不安になりすぎ、先の事を気にしすぎと言われればそうかもしれないが、シーズンの1勝目が来ないと開幕した気にもなれないし、不安が付きまとうのもまた正直な思いだ。

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ゲームを見ていて感じるのは、球際での反応の悪さだ。リアクションの部分、必死さの部分で後手を踏むシーンが多いように感じる。

今季も、守護神として奮闘を続ける櫛引政敏は、「普段の練習から細かい所、こだわりをもってやらなければいけない。もっと自分たちの動きにメリハリをつけないといけない。ちょっとした部分が欠けていると感じる。そういうことを試合中も、試合後もチーム全体に伝えたので変えていきたい。」と話す。

昨シーズンは、堅守がチームのベースとなり、躍進につながったが、今シーズンは、毎試合失点が続き、状況は一変している。

櫛引は、「去年も、ピンチのシーンはあったが、こぼれ球をクリアできていて、失点も抑えられていた。そこをできるようになればいいサッカーになると思う。」と考えている。

チーム戦術云々の所もそうだが、サッカーのベースとなる部分で相手を上回る事が出来なければ、そもそも自分たちのゲームにすることなどできない。

櫛引も、「今年は、経験の少ない選手もいるが、練習ではいいチャレンジができているから試合で使われている。試合で出来ないのは、勇気の部分。サッカーの根本的な部分である、「楽しい」、「好き」という部分でトライしていけば、良いサッカーになるし、いい結果になると思う。」と感じている。

結果が出ない事で、萎縮してしまう方向に向かいがちだが、試合に出る喜



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