世界一熱い投資会社の日記(β版)
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

「学び」で組織は成長する

この本は、すべての職業人が読むべき本だと思います。

「学び」で組織は成長する
著:吉田 新一郎 刊:光文社新書

職業人は常に学び続けなければならなず、
その組織で働く人すべて「学ぶ」ことを意識すると
組織が活性化するということを
さまざまな「学び」の方法を紹介しながら
説明しています。

私自身も無意識のうちにやっていることや
周囲の人と一緒にやっていることなどがありますが、
まだまだ足りないと気付きました。

いい組織を構築するためには、
組織に必ず「学び」を包含する必要がある
ということが得られるだけでなく、
読んだその日からも実践できるさまざまな手法が詰まっています。

冒頭でも書いたのだけど
すべての職業人必読の書であるといっても過言ではないです。

未公開株投資

今日、未公開株投資の話を持ちかけた詐欺の容疑で逮捕者が出たようだ。

未公開株投資の話だけでなく、
こういった儲け話にだまされて
その被害額が数億~数百億円になっている
ケースが毎年何件かある。

その都度思うのだが、
なんで儲け話に簡単に乗ってしまうのだろうか
ということだ。

そもそもどんな世の中にも、
他人に儲け話を教えるくらいなら、
自分でその儲け話に乗って大もうけをする
人が正常な人間だと思う。

他人に儲け話を教えるというのは、
その儲け話以上に教える人側にメリット
(たとえば儲け話で利益供与する代わりに、
 お金には変えられない便宜を図ってもらうなど)
がなければ成立しないと思う。

だからこそ、他人から教えてもらう儲け話には乗ってはいけないのである。

自分の大事な財産を他人からのちょっとした情報に提供してしまう
というのは本当に脇が甘いとしかいいようがない。

自分で汗して築き上げた財産だからこそ、
自分で勉強をして、意思を持って投資をするべきである。

未公開株投資のプロフェッショナルである
ベンチャーキャピタルですら、
1,000社の会社をスクリーニングして、
100社の会社を訪問して、
10社弱に投資をして、
そのうちの1~2社が株式公開をすればいい
という世界である。
(成績がいい上場直前のベンチャー企業に投資をしている
 銀行系VCでも投資先企業の3割が公開すればよく、
 高いリターンを得ている会社の初期段階に投資しているVCは
 投資先企業の20社に1~2社が公開するくらいの割合なのである。)

そんな世界だからこそ、
自分で投資先に入って企業価値を向上できる人でなければ
未公開株式投資はするべきではないのである。

円高と原油高

ここ1週間くらいで急激な円高が進んでいる。

ちょっと前まで1ドル118円前後だったのが、
今日はついに1ドル112円台まで入ってしまった。
ここ数ヶ月から考えるとかなり急激な円ドル相場の動きである。

その一方で原油も値段を上げている。
ニューヨークでは1バレルあたり80ドルもあるのではないか
といわれているくらいである。

そして、その原油高を受けて、
日本国内でもガソリンをはじめとした石油製品の値上がりが始まっている。

しかし、原油は円で輸入するわけよりもドルで輸入するのが大半だと思うので
原油高を円高が意外と打ち消しているのではないかと思うのだが。
(とは言っても、各社は為替予約や商品先物などを駆使しているので、
 いま流通しているものの原価がいくらなのかは当事者しか知らないとは思うが)

いきなりガソリン価格が1リットルあたり3~4円の値上げをするというのは
このような関係を考えるとどうにも腑に落ちないのである。

四季報を読んで

四季報の企業ページを
最初から最後まで読んで感じたのは
いい企業はあるけど、
ほとんどの企業は
適正な株価水準になっているか
割高な株価水準にあるな
ということ。

そういうときにはあまり積極的に投資をする気にはならないけど
それでも妙味のありそうな企業はいくつかあったので、
投資の検討をしたいと思う。

現在の業績と現在の株価の関係性で利益を得られないのであれば、
将来の業績と現在の株価の関係性で利益を求めるしかなく、
2~3年後、場合によっては5~10年後に、
事業環境が変化をしたとしても、
利益成長ができるだけの収益構造と強み、
優秀な経営陣、従業員が備わっているかどうかということが、
株価水準が高いときには重要な投資判断になる。

さて、今回は投資できる企業はあるのだろうか。

決断力

ひさびさにちゃんと本を読みました。

決断力
著:羽生善治 刊:角川oneテーマ21

その内容は将棋という世界を通じて、
意外とIT化が進んだ先の世界観を垣間見せています。

情報に対して誰もが容易にアクセスできる環境においては、
その情報に対してはの価値は低くなり、
その情報をいかに分析したり、活用して
新しい情報や価値を生み出すのか
ということが重要になってくるのだと読み取りました。

将棋の世界においても、
さっきの棋譜がすぐにインターネットを通じて広まってしまう中で
その棋譜の情報を持っていることには価値は低く、
ある程度のレベルまではすぐにいけるが、
その先を目指して、強くなるためには、
その棋譜情報を使って、いかに新しい手を考えつくのか
ということが重要となるようである。

まさに情報を集めることから
活用することにどの世界でも移行しているのである。

情報を利用して、仮説をたて、
実行し、検証する能力こそが
これからの時代に求められるスキルであると
この本を通じて改めて感じた。

リーダーシップ

最近、リーダーシップとは何か
と考えることが多々ある。

しかし、意外と答えは簡単だった。
社会で活躍するリーダーシップのある社長の
共通点を探せばいいのである。

日本電産の永守社長
信越化学工業の金川社長
などをはじめとして、
中長期で成長を遂げている会社の社長には
リーダーシップがあり、
そのリーダーシップの源泉とは何かというと
以下の点ではないかと思う。

・圧倒的な実務能力
 (他の役員や社員が圧倒される(敵わないと思うくらいの)実務処理能力)
・徹底した現場主義
 (現場にこそ経営のヒントが転がっている)
・企画・立案力だけではなく実行力がある
 (これは実務能力にもいえることだが、言うだけではなく、
  自分ですべてが完結させられるだけの力があること)

以上の3点こそがリーダーシップの源泉ではないかと思うし、
部下の立場で言えば、そういう上司がいれば安心して仕事ができると
いえるのである。
やはり実務能力があるからこそ、失敗しても大丈夫という安心感が生まれて
実力以上の力が発揮されるし、
全体像を見渡しながら実行力が兼ね備えられているからこそ、
安心して仕事ができるのである。

そう考えると
リーダーシップとは、部下に安心して仕事をさせる場を与えられるだけの
能力があるか否かということが重要であって、
それがないまま上に立つことは、上司・部下ともに不幸以外のなにものでもないのだと思う。

私自身も精進しなければならないと思う。

35%以下の信任

先日、横浜市長選挙があった。

投票率は35%強だったらしい。

横浜市のような大きな自治体の長を決める選挙ですら
35%しか投票率がないということも問題だとは思うが、
市民(有権者)の35%の投票によって選ばれる人
(ということは最少では全有権者の18%弱くらいで当選する
 今回はもっと高いが)
が市長をやるということについて、
それで民主主義といえるのだろうか。

これがエスカレートすれば、
有権者の10%未満でも当選することになるのではないか

商法改正によって基準は下がったが
株式会社における株主総会でも、
議決権の3分の1超を有する株主の出席によって成立し、
その半分で普通決議、
その3分の2で特別決議
が行えるのである。

最近はどんな選挙でも投票率は低下しているけど、
一握りの人達の投票が民意であると決定してしまうことは
非常に危険だなと思う。

M&Aなどによって
株式会社のシェアというところについては議論されているけど、
その前に、民主主義における選挙制度についても
投票率という視点で議論をする必要があると思う。

たとえば有権者の50%が投票しなければ選挙は無効であるとか。
(たとえ国政選挙だろうが、無効であって、
 その間はわが国の民主主義は空白になってしまうが、
 それは選挙にいかないわが国国民がツケを払うべきなのである)

魅力的な候補者がいないや
よくわからないといって棄権をするのであれば、
まずは白票を入れて、
そういった意思表示をするべきである。

民主主義とは意思表示をする必要がある制度なのであると思う。
意思表示をしないでわかってくれるほど器用な制度ではないのだ。

人材紹介会社の功罪

最近、人材紹介会社も利用して
とある職種を募集しているのだが
人材紹介会社の担当者によっては
こちらのオーダーしている人材とは
まったく違うスペックの人を紹介してくる。

たしかに彼らは人材を紹介して採用されれば
手数料が入ってくるので
抱えている人材に極力機会を与えて
どれか一つでも引っかかればそれでよいのかもしれない。

しかし、人事というのはそういうものではないと思う。

人を雇う、どこかに勤めるというのは
その人の人生において
多くの時間を費やすということであって、
しかもその後の人生をも左右する
雇う側、雇われる側双方にとって
非常に重要な決断なのだと思う。

雇う側にとってはその人のそれ以降の人生に対して
責任を持つということであり、
雇われる側にとっても、
その先の人生をどう生きていくのかということを
決断することになるのだと思う。

だからこそ、そこに関連した仕事をする人は
人の人生を左右するのだという意識をもって
真剣に誠実に仕事をする責務があると思うし、
それが職業倫理だと思う。

最近、人事をしている人も、
人材紹介会社の人も、
そういった意識に欠けている人が多いと感じる。

たしかに人材紹介会社ができたことによって
人材と企業を結びつける手段が一つ増えたことになるけど、
そこだけに頼りすぎることは、
逆に人材紹介会社だけが利益を得て、
企業、人材双方が不利益を被るということも出てくるのだと思う。

だからこそ職業倫理感をきちんと持った
人材紹介会社の担当とだけを仕事をすればよいのだと
最近は思っている。
(なかなかいないのだが)

上場企業の決算開示を早くするには

東証の決算短信に関する研究会が

企業の決算短信開示は45日以内

という報告を行ったようだ。

上場企業は原則として決算短信の発表を
決算期末日の翌日から45日以内に発表しなくてはいけなく、
できれば30日以内が望ましいということのようだ。

これを2007年3月期から適用しようということのようだ。
(3月決算の会社はすぐに次年度になるので実質的には準備期間はほとんどない)

ただ、決算開示を早くするためには
社内的な努力だけではすまない部分もあり、
監査法人の監査業務の迅速且つ効率的にしなければならず、
取引先に対しても、残高確認等の対応を速やかに要請しなければならないし、
連結決算を組んでいる会社にとってみれば、
子会社の決算をいかに早く組むかということも課題になるだろう。

そのあたりの課題がクリアできたとしても、
経理等の人員を30%~50%程度増加させるか、
よりシステム化を進めて効率的な計数管理をする必要があると思われる。

会計監査に関しては、さまざまな事件によって
より厳密な監査が求められているというのに、
取引所がそれと相反するような要請を企業にするということは
どういうことなのだろうか。
(たしかに決算発表を早期化させると不正を行うための
 時間的余裕を与えないということには効果があるのは確かだと思う)

決算の早期化は、実は経理や管理部門以外の経営陣を含めた
全従業員の協力があってこそであって、
日々の業務の積み重ねによって生まれる数字の集計が決算となるのだから、
このような決算早期化の要請に対して、
全社的な啓蒙活動ができるのかどうか。
ここが企業に問われているところだと思う。

ただ、決算早期化よりも、
上場企業に対して3~5年程度の頻度で
取引所が上場企業としてふさわしい経営管理制度が維持・発展されているのかを
実査(検査)する制度を導入するのが先決だと思う。

この会社が資本市場の未来を切り拓く

ソフトバンクという会社は不思議な会社だと思う。

当初はソフトウェア流通の会社だったのに、
気づけばインターネット業界の旗手になっていて、
そしてさらに気づけば総合通信サービス会社になろうとしている。

これだけ脱皮をしている会社も珍しい。

しかもその脱皮の過程においては、
必ず資本市場で従来の日本の資本市場が行ったことがないようなことをしている。
(社債発行やらなにやら)

ただ、ここ数年は他のネット系ベンチャーの影に隠れて
それほど大胆なことはやっていなかった感はあったのだが、
(SBIのキレイな分離というのはあるけれど。。。)
やはりボーダフォン買収におけるLBOスキームは
まさにソフトバンクという会社の真骨頂という感じがする。

これだけ大型のLBOは日本の資本市場では例がなく、
非常に注目できる。
しかも、買収対象が生み出す将来のFCFは
通信キャリアであり、よほどのことが無い限りは読みやすい。

まさにLBOにうってつけの案件ではないかと思う。

本体での買収ではあるのだが、
その財務的リスクの切り離し方については
非常に美しいなと思った。

こういった事例を作ってくれる会社がいるからこそ
資本市場はより成長ができるのであるのだと思う。

これは投資対象としてのソフトバンクという観点ではなく、
純粋に資本市場全体を考えたときに思う感想である。
(私の投資対象としての話とはまた別)

※投資、投機は自己責任でお願いします。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>