明日対局

竜王戦で渡辺正和六段との対戦です。

先週末は小学生名人戦の開会挨拶等のため、天童出張でした。
都道府県予選を勝ち抜いた代表選手が一堂に会し、東日本・西日本それぞれ2名ずつの代表が決まりました。
ベスト4からの決勝大会は後日行われ、NHKでの放映もあります。

僕自身も30年ほど前に一度NHKでの対局を経験しています。
当時は都道府県予選はなく、腕自慢の少年たちが東京に集まっての一発勝負でした。
いまはそれぞれの街で出られるわけなので参加のハードルが下がり、参加人数が増えたのは喜ばしい変化だと思います。

伝統ある大会が、今後も長く続いていくこと、そして、交流戦なども通じて参加人数をさらに増やしていけるように、努力していきたいと思っています。

来場御礼など

とちぎ将棋まつり、盛況のうちに終了しました。
ご来場いただいた皆さまには、どうもありがとうございました。

個人的には、ちょうど10回目の参加だったと教えてもらいました。
思えば長く続いたもので、支えていただいている地元スタッフの皆様方には本当に感謝しています。
またその他にも、お世話になった多くの方々に御礼申し上げます。

棋王戦のほうは、持将棋でスタートしたものの終わってみれば圧巻のストレート防衛でした。
序盤は先手の模様が良いように思ったのですが、やはり八冠王は強いです。

ただ伊藤七段は中一日、移動を加味すると実質休みなしの日程で叡王戦を戦い、またも挑戦権を獲得しました。
これはこれで本当にすごいことです。
年度が明けたらすぐまた同じカードでタイトル戦が行われることになります。

お知らせをいくつか。
まず、将棋連盟100周年の話題。記念グッズが発売になります。
「100周年グッズ」 第1弾発売のお知らせ

年度が変わるといよいよ100周年期間に突入しますので、その皮切りという形です。

続いて大会の話題。
小学生名人戦が都道府県予選⇒東日本/西日本大会⇒決勝大会という流れで行われているのに対して、
中学生名人戦はこれまで全国から東京に集まっての一発勝負でした。
(※ちなみに小学生名人戦も、私の頃はそうでした)

が、今年(翌2024年度)から地区予選⇒決勝大会という流れになります。
中学生将棋名人戦が全国大会に!東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社が特別協賛に

詳細はリンク先の通りで、具体的には全国14か所で地区予選を開催します。
これにより全体の参加者増、普及の活性化につながると期待しています。
特別協賛の東海東京フィナンシャル・ホールディングス様には厚く御礼を申し上げます。

中学生の皆さんにはいつも以上に張り切って、参加してもらえたらと願っています。

最後に、免状に関して。
現場も必死にやっているのですが、大変な状況が続いています。
免状に関するお知らせ

必ず届きますので、いましばらくお待ちいただきますようお願いします。

現在地鬼怒川

明日からの棋王戦第4局に同行し、鬼怒川に来ています。

今夜が前夜祭、明日はとちぎ将棋まつりinホテル三日月が行われます。
とちぎ将棋まつりに来るのはコロナ禍以来だと思います。当時は宇都宮でしたが、鬼怒川に場所を移し、続けていただけているのは大変ありがたいことです。

2日間、最高峰の対局と、久々のお祭りを楽しみたいと思います。

お知らせをひとつ。
週明け月曜日から、新会館建設プロジェクトに伴う関西のほうのクラウドファンデイングが始まります。今回は年度末までと、かなり期間が短くなっています。
第4期ふるさと納税型クラウドファンディングのおしらせ

東京のほうの第5期では、ありがたいことに非常に多くのご支援をいただけて、感謝しております。
こちらは、高槻市さんへのふるさと納税という形で、行われるものになります。
引き続きのご支援を、どうぞよろしくお願い致します。

勝ち

先日の順位戦は、後手番で駆け引きあった末にじっくりした矢倉戦に。
自分なりに集中して指せて、最善を尽くせているつもりでしたが夕休前後に大きな判断ミスがあり、以降ははっきりダメな将棋に。
あきらめていた場面もあったところ、果てしなく遠いところからの入玉が実現して、幸運な逆転勝ちでした。

最後のほうは敵陣二段目に打たされてひどい格好だったはずの歩の並びがと金のタネになっているなど、勝つときはこういうこともあるんだなとちょっと不思議な感じでした。
今期はなんとか指し分けで終えることとなり、結果的に最終局の勝敗で順位が6枚違ったので、大きな1勝でした。

年度内の対局はあと1局、竜王戦がつく予定です。

明日対局

順位戦で、高橋九段との対戦です。
名人戦棋譜速報

今期の最終戦、良い形で締めくくれるように頑張ります。

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今日はマイナビの挑決があり、広島の妹弟子である大島さんが、タイトル初挑戦を決めました。
正直言って、あまりの急な快進撃に、驚いています。

女流棋界はこのところ「4強」の状態が続いていますが、これは、ひと昔前に比べてタイトル戦に出ることのハードルが上がっていることを意味しており、実際にもそのような結果が出ています。
(※ここ数年タイトル初挑戦の女流棋士はかなり少ない)
逆に言えば、4強に複数勝っての挑戦は非常に価値が高く、これまたひと昔前とは違って、挑戦者になれるならばタイトルを取ってもおかしくない実力があると評価するのが妥当な状況と言えます。

とはいえ冷静に見ればまだ差は大きいと思いますが、少しでもそこを埋められるよう、初めての大舞台を楽しんで、頑張ってほしいと思います。