幸せになろうずクロニクル!

くたびれ果てた文系院生達がささやかなQOLを求めて今日も戦う!

【第三話特別編】愚痴を聴いてくれるアプリ"The Better Wall"のアップデート!!(ver. 1.10)

幸せになろうずクロニクル!前回までは…

【第三話】科学の力で話し相手まで作っちゃおうず! - 幸せになろうずクロニクル!


このお話で公開した,愚痴を聴いてくれるアプリ「The Better Wall」がなんと予想外の大好評!!

これまで,


・セクシーな男の声版(The Better Wall: Male)
・何故か三重弁の癒し系お姉さんの声版(The Better Wall:Female)


を公開していましたが!


大好評につき,アップデートを行いました!!(音質の向上など)


アップデートに伴い,なんと!!



そういう系の方待望の!!

妹系アニメ声版も公開します!!



うわぁぁ!もうこれは声優さんばりのクオリティーですぅ!!

前のヴァージョンをお使いの方,是非最新版The Better Wall 1.10もダウンロード下さい!!




ダウンロードはこちらから!

The Better Wall



どんな声か聴いてみたい方のために,ひたすらいい感じに相槌を打ってくれる作業用BGM動画も用意しました!寂しい人はどうぞ!!


The Better Wall 妹系アニメ声 BGM版 - YouTube


Enjoy!!



ほら,これで。

なんだか。

生きてるってかんじがするだらぁ~?

【第三話】科学の力で話し相手まで作っちゃおうず!

終わりなき日常

研究者とは,孤独なものである。

そんな言葉は知っていた。

多分,この道を目指す前から。

自分がいざそうなっても,

いいんだ,学問を愛しているんだ。

そうやって,自分に言い聞かせ…


でも,俺達だって霞を食べていきてるんじゃないし,

寂しいものは寂しいよ。

誰かに会いたいよ。

誰か話して欲しいよ。

そう思う時だってあるよ。

――こんな日が,きっとそうだ。



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チャレンジ

そんなある日。

院生は,考えた。

精一杯無い頭を駆使し考えぬいた。

どうしたら,こんな生活を抜け出せるか。

どうしたら,幸せになれるか。

そして気がついた。

到底分かりっこなんか無い,

リア充には決して分かり得ない論理の飛躍で。

「あれっ!?何か降りてキタで!!!」


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「話し相手がいないんだったら,それっぽいのを自分でプログラミング技術を駆使して作ってしまえばいいんじゃね」


他の院生は,「ううん…」と首を傾げてこういった。


「それ,逆に寂しくなるタイプじゃないっすか…」


院生たちは黙った。

指導教官からハードパンチ貰った時くらい詰まっちゃった。声が出ない。

でも。

やがて。


「それで幸せになれるならいいかwww」


そう。

そうだ。

幸せになるんだ。

幸せになってやるんだ。


院生たちの思考はまるで太陽のように,明るいものなのだ。

(そしていつか燃え尽きるんだ…)


活動の展開(文系院生がプログラミング開発敢行)

ソフトウェアの名前:The Better Wall
目的:愚痴を優しく聴いてくれて,返事をしてくれるソフトウェアを開発する。
環境:Windows対応。プログラミングはHSPで。
使用:Twitterのような要領でメッセージボックスに愚痴(テキスト)を入力する度に,優しい男の音声(CV:N大のJさん)または女性の声(CV:癒し系と評判の,通称アロワナさん)が流れて返事してくれる。「大変だね」とか「俺は味方だよ」など。女性版は人気の高い三重弁で喋ってくれる。そして零した愚痴を最後にまとめてtxt形式で出力できる。

院生たちには彼女がいない(最近出来た裏切り者もいる)。

うん…。

友達もいない。

家族も遠い。

誰も話を聞いてくれない。

時には,弱音を吐きたくもなる。でも,弱音を聞いてくれる人だって大変だし,そういうのはきっと信頼関係が必要なんだ。

夜,一人で原稿を書いていて寂しい時もある。

優しい声がほしい,でも。

相手だって人間だもの。


嗚呼,神様!!あなたが無慈悲にも「壁にでも話してろ」というのなら,私達は私達の技術で少しマシな壁を作るだけよ!!


たとえ,

どんなに,無表情でも。

自動的でも。

実際は,たかが70行(制作30分)のプログラムでも。



…そこまで来てるのよ!俺達はそこまで来てるのよ!




院生のプログラミング技術を舐めるなよ。今どき文系だってこの程度はデフォルトやで。



使い方

画面はこんな感じ。


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1. メッセージボックスに愚痴を打ち込んで,「愚痴を話す」ボタンをクリック。すると優しい相槌が流れて,同時に自動的に愚痴を記録する。

2. やめるときは「もうやめる」ボタンをクリック。そうするとtxt形式で出力。


それはこんな感じ。

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それだけ!

それだけだよ!

っていうかいい声してんなー!!


職業柄寂しい人は是非どうぞ!

Enjoy!



ここからダウンロードできます!

The Better Wall


でもWindowsでしか動きません。すみません。



評価

良い感じに完成しました!

プログラミングもしちゃうんだもん!

これで寂しくなんかないもん!

…寂しくなんかないもん。

ないよ?



それで,ほら!

なんか「生きてる」って感じがする!


*********************
3. 愚痴を聞いてくれるソフトウェアを作る
 
     贅沢度  :☆
     面白さ  :☆☆
     手軽さ  :☆☆☆
     総合幸せ度:☆☆
*********************


こんな感じで,不定期で,ちょっと楽しいけど,

バカバカしくてしょうもないことによってQOLを上げる作戦を紹介していきます!


次回の作戦活動は!

【ロケット花火2013本でキリストの生誕を祝ってやるよ!】


お楽しみに!(ここに書いたのが実現することはありません)

【第二話】リア充みたいなプロフィール写真作ろうず!

終わりなき日常

院生をやっていれば,
もちろん,「嬉しくない」ときがある。

もちろん,嬉しい,幸せなときも同じくらい。

でも,これだけ。

これだけは。

つらい。



【査読結果通知】



うわあぁ。

どっくんどっくん。

どっくんどっくん。

どっk


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うん…。

うん。


チャレンジ

そんなある日。

院生は,考えた。

精一杯無い頭を駆使し考えぬいた。

どうしたら,こんな生活を抜け出せるか。

どうしたら,幸せになれるか。

そして気がついた。

到底分かりっこなんか無い,

健康な考えの持ち主には到底分かり得ない論理で。

「あれっ!?何か降りてキタで!!!」


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「世のリア充達が自意識満点でfacebookとかのプロフィールに載せるように,
俺たちも自意識満点勘違い写真作ってみれば幸せになるんじゃねwww」

他の院生は,「ううん…」と首を傾げてこういった。

「それ,めっちゃ形から入るだけのダメなパターンやないっすかwww」

院生たちは黙った。

始めての学会の時くらい詰まっちゃった。声が出ない。

でも。

やがて。



「それで幸せになれるならいいかwww」

そう。

そうだ。

幸せになるんだ。

幸せになってやるんだ。


院生たちの思考は彼らの未来くらい明るいものなのだ。


活動の展開

目的:いかにもリアルが充実していそうで,自意識満点なイケメンのような写真を撮影する。
道具:普通のスマホだけ(Android, Aquos Phone)
規則:GIMPやフォトショを用いずに,スマホのデフォルトでついてる機能だけで加工する。



院生たちには彼女がいない。

うん…。

さも,彼女がいそうな,友達の多そうな,意識の高そうな,

夏祭りの写真をUPしてきそうな,そして学生団体運営してたり,

よくわからない雑誌に載ってしまうような,そんな写真を取るんだ。

「結婚しました」とか,「まぢだいすき」とか「車買いました」とか,

「スズキのムニエルのうんたらかんたら作りました」とか,

そんな名前もまともに言えないような料理作ったとか,

そんな精神衛生的に悪いことをひたすらポストする人のようなプロフィール写真を作るんだ!


嗚呼,神様!私達もただ満たされないという理由で奪う側に回ってみようと思うだけよ!!


たとえ,

どんなに,被写体が悪くても。

ハゲでも。

デブでも。

幸薄い感じでも。

…院生でも!



俺たち院生の画像加工技術を舐めるなよ。


実行

では。

出来上がったのをご覧下さい。

変なセリフつきで。


その日,院生は思い出した。


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自らを愛することを。


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自分のいいところだけ人に見せたがる人間のしょうもなさを。


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これでいいんだ。こんなのものが【幸せ】なんだ。


うふふ。

どんなもんだい。

これでfacebookとかもう怖くないもんね!

いーっだ!


評価

良い感じに写真が取れました!

それで,ほら!

なんか「生きてる」って感じがする!


*********************
2. リア充もどきのイケメンプロフィール写真を作る
 
     贅沢度  :☆
     面白さ  :☆
     手軽さ  :☆☆☆
     総合幸せ度:☆
*********************


こんな感じで,不定期で,ちょっと楽しいけど,

バカバカしくてしょうもないことによってQOLを上げる作戦を紹介していきます!


次回の作戦活動は!

【初恋の君がつけてた香水「ベービードール」を大人買いしてクンカクンカしちゃうもんね!】


お楽しみに!(ここに書いたのが実現することはありません)

【第一話】合鴨ローススモークをそのまま丸かじり!

終わりなき日常

原稿を書くんだ。

原稿を書くんだ。

やがて,白くなっていく視界に,

あれ,モニターがおかしくなったかな,

そう思った刹那,そうでないことに気づいて,

そして考えるのをやめるんだ。

いや,関係ないんだ。

原稿を書くんだ。

原稿を。

・・・。

やがて。

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こちらでも。

全く同じ事が起きたのかもしれない。

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・・・。

・・・。




チャレンジ

そんなある日。

院生は,考えた。

精一杯無い頭を駆使し考えぬいた。

どうしたら,こんな生活を抜け出せるか。

どうしたら,幸せになれるか。

そして気がついた。

到底分かりっこなんか無い,

健康な考えの持ち主には到底分かり得ない論理で。

「あれっ!?」

大きな声も出るだろう。

「【明治ケンコーハム合鴨ローススモーク】をそのまま丸かじりしてしまえば幸せになるんじゃね!!」

まるで,流行りの漫画の巨人が人間を食べるように。

そのまま。

丸かじり。

院生のひとりが声を出したら,一気に他の院生たちの顔が明るくなった。

そうだ!!やってみよう!!
そうすれば,幸せになるかもしれない!

幸せになるんだ。

幸せになってやるんだ。




活動の展開

対象:明治ケンコーハム合鴨ローススモーク(150g, \298)

戦略:丸かじり

ネットでも美味しいと評判!!

週末びっくり市 | 野川食肉食品センター
求夢洞:合鴨ロース スモーク燻製
明治ケンコーハム 合鴨ロース スモーク 150g | 食べたものを記録しています。

それを買い込む。

こんな感じ!

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これで1,200くらい。

これを丸かじりする。

手で持って,そのまま!

ワイルドに!

恨みを晴らすように!

暗い情念を込めて!

誰のためでもなく!




実行

では!

行きます!

変な台詞つきで!






その日,
院生は思い出した。



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食べることの喜びを。



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我慢することの馬鹿らしさを。



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・・・。

ていうか普通にうめえwww

うますぎるwww




評価

みんなで美味しく最後まで頂きました!

全員完食出来ました!

非常に旨味があって,意外にも飽きずに一気に食べられます。

居酒屋とかではよく合鴨スモークは出てくるのに,

こんな贅沢な食べ方できないもんね。

それで,なんか「生きてる」って感じがする!



*********************
1. 合鴨ローススモークをそのまま丸かじり!
 
     贅沢度  :☆☆
     面白さ  :☆☆
     手軽さ  :☆☆☆
     総合幸せ度:☆☆
*********************


こんな感じで,不定期で,ちょっと楽しいけど,

バカバカしくてしょうもないことによってQOLを上げる作戦を紹介していきます!


次回の作戦活動は!

【線香花火よ!俺が一気に束ねて火をつけてやるから精々夏の夜を彩れ!】


お楽しみに!

【序章】しょうもないQOLと死にたみ

 院生は自らに激怒した。

 必ず,かの邪智暴虐なる「死にたみ」を取り除かなければならぬと決意した。院生には政治がわからぬ。

 院生は言うならば自主的な囚人である。論文を読み,Rを走らせエクセルに恋慕し暮して来た。けれども邪悪に対しては,人一倍に敏感であった。毎回,院生はコンクリートの要塞を出発し,野を越え山越え,千里はなれたあの街この街に深夜バスでやって来る。院生には彼女も,友達も無い。むしろ声をかけてくれる人すら無い。

(中略)

 院生は腕に唸りをつけて「しょうもないQOL」を追求した。

「ありがとう,しょうもないQOLよ。」

皆同時に言い,ひしと抱き合い,それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。

 群衆の中からも,歔欷の声が聞えた。「死にたみ」は,群衆の背後から三人の様を,まじまじと見つめていたが,やがて静かに三人に近づき,顔をあからめて,こう言った。

「おまえらの望みは叶かなったぞ。おまえらは,わしの心に勝ったのだ。QOLとは,決して空虚な妄想ではなかった。どうか,わしも仲間に入れてくれまいか。どうか,わしの願いを聞き入れて,おまえらの仲間の一人にしてほしい。」

 どっと群衆の間に,歓声が起った。

「万歳,煩悩万歳。」

 ひとりの少女が,レッドブルを院生に捧げた。院生は,まごついた。佳き友は,気をきかせて教えてやった。

「君は,まるで腐乱死体じゃないか。早くそのレッドブルを飲むがいい。この可愛い娘さんは,君の醜態を,皆に見られるのが,たまらなく口惜しいのだ。」

 勇者は,ひどく赤面した。