2024/04/25

ミズキの根元で夜に虫を捕食するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年8月上旬・午後22:33 

ニホンアナグマMeles anakuma)が転出した後の旧営巣地に、ある晩ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が単独でやって来ました。 

ミズキの根元の匂いを嗅ぎ、何か昆虫らしき獲物を捕食しました。 
暗闇で逃げ回る虫を狩った瞬間はタヌキが後ろ姿になってしまい、獲物の正体がよく見えず残念でした。 

アナグマの巣穴Rには興味を示さず、左へ立ち去りました。 

つづく→

砂利道の水溜まりで水を飲み小石を弄ぶハシボソガラスの親子(野鳥)

 

2023年8月上旬・午後14:25頃・晴れ 

溜池の横を通る砂利道のわだちに出来た小さな水溜まりで2羽のハシボソガラスCorvus corone)が水を飲んでいました。 
とても浅い水溜まりなのに、嘴の先を何度も挿し込んでは少量の水を喉に流し込んでいます。 
 桜並木の木陰なのに、嘴を開いたまま暑さに喘いでいます。 
(私もあまりの暑さで熱射病気味になり、気温を測るのが億劫で忘れてしまいました。) 
口内の色から成鳥と幼鳥の親子であると見分けがつきました。 

 1羽が飛び去った後も、残る1羽が長々と飲水。 口内が赤い幼鳥だった。 現場検証すると、水溜まりの泥にカラスの足跡が残されていた。 横に自生するウワミズザクラの果実がオレンジから赤く熟しつつある。 

遠くから撮影している私に一早く気づいたのは口内が黒い成鳥で、警戒して左に飛び去りました。 
その際、幼鳥に対して逃げろ!と警戒声を発しませんでした。 
(ということは、親子ではないのかもしれません。) 
未だヒトをあまり恐れない幼鳥は水溜まりに独り居残り、チビチビと水を飲んでいます。 
その後は、水溜まりの底の泥をついばんだり、落ち葉をめくったり、小石を嘴で転がしたり拾い上げて落としたりしています。 
餌となる虫でも探しているのでしょうか。 
親鳥が巣外給餌に来るまで待っている間に暇を潰しているだけかもしれません。 
嘴をぽかんと開いたまま、ときどき周囲をキョロキョロ見回しています。 

翼をしっかり畳んでおらず、やや半開きのような気がするのですけど、撮影アングルがいまいちではっきりしません。 
日向に居るのであれば、翼を広げて虫干しの日光浴をしていると解釈できるのですけど、日陰では理由が分かりません。 
幼鳥に特有の姿勢なのかな? 

ようやく歩き出した幼鳥が水溜まりを横断すると、尾羽を少し持ち上げながら白い糞を水溜まりの縁に排泄しました。(@5:34〜) 

どうやら仲間が居なくて急に寂しくなったようです。 
辺りをキョロキョロ探してから、農道をトコトコ歩いて日向に入り、右へ飛び去りました。
それまでも周囲でアブラゼミ♂♪のやかましい合唱に混じってカラスの鳴き声がカーカー♪と散発的に聞こえていたので、樹上の仲間に合流したのでしょう。 

ハシボソガラスが居なくなった直後に、水溜まりを現場検証することにしました。(@6:06〜) 
農道の轍に沿って大小の水溜まりが点在しています。 
ハシボソガラスの親子が来ていたのは、大きな(深い)水溜まりではなくて、小さな浅い水溜まりでした。 
獲物となるアメンボなどの水生昆虫が居る訳でもありませんでした。 
ただし、私が来る前にカラスが水溜まりの虫を捕食し尽くしてしまったのかもしれません。 
カラスが歩き回っていた岸辺の泥に烏の足跡が多数残っていました。 
白い物体が泥濘に溶けつつあるのは、カラスの糞と思われます。 


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2024/04/24

ニホンアナグマの幼獣から母親♀へのアロマーキング(匂い付け)【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年8月上旬・午後19:26・気温31℃ 

ある晩、ニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地に母子が戻ってきていました。 
幼獣はもうすっかり大きく育ち、成獣♀との体格差が無くなりつつあります。 
腹面に乳首がある個体が母親♀と分かります。 
(母親♀は左右の目の大きさに違いがあるはずなのに、この映像では同サイズに見えるのが気になります。) 

初め手前に居た幼獣aが母親♀と入れ替わるように巣穴Lに顔を突っ込みました。 
巣口Lですれ違う際に♀は幼獣の尻(肛門腺、臭腺)の匂いを嗅ぎました。 
巣穴Lの匂いを嗅いでから外に出てきた幼獣aも横で待っていた母親♀の尻の匂いを嗅ぎました。 
興味深いのは次の行動です。 
幼獣aが母親♀に身を寄せつつ尻を擦り付けました。 
幼獣から母親♀へのアロマーキング(肛門腺、臭腺による家族間の匂い付け)を見たのは初めてです。 


4頭の幼獣がもっと幼くて巣外へ出てきたばかりの時期には、母親♀が幼獣に対して頻繁にアロマーキングを行っていました。
当時は圧倒的な体格差があるので、母親は我が子(幼獣)の上に軽く座って尻を擦り付けていました。
このように、アナグマの家族は互いに匂い付けをし合って余所者と区別できるようにしているのでしょう。

その後、この母子は一緒に右へ立ち去りました。 
母親♀といつも行動を共にしている幼獣個体が来季のヘルパー♂候補なのでしょうか? 
私にはアナグマ幼獣の性別を見分けられないのが残念です。 

その間、右上奥の獣道から別個体の幼獣bが駆け寄って来て巣口Lで母子に合流しましたが、すぐに左へ元気いっぱいで走り去りました。 
左に一旦通り過ぎた幼獣bも慌てて戻ってきて母子を追いかけます。 


つづく→

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