社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

奇々耳草紙 死怨

こないだの鳩、同じ集合住宅に住み始めたらしい・・・。
ぽーぽーほーほーではない、ブオーブオーとしたドスの聞いた声は間違いなく先週土曜にうちのベランダにいた奴だ。

「奇々耳草紙 死怨」(我妻俊樹/竹書房怪談文庫)読んだ。
怖いので書影無しです。
文學界」で藤野可織さんが紹介してはったという「奇々耳草紙 呪詛」を読もうとして何故かこちらを。
怖いというより訳が分からない、不条理小説みたいな訳の分からなさである。
そういうのが却って生生しい。

気になった話等。
・緑竹輪
もしかしてバトンだとか・・・受け取ったらお終い、な。
・女医さん
女医役を演じた方の遭遇した話。
「帰っていいですよ」と言われてやっと”帰り”はるとは、律儀な方なんだな、と思った。
不安だっただろうな、と少し。
あとちょっともっとおっかない話だったら・・・と想像してしまった。
・渡るな!
もしかして「後ろに気を付けろ」って事だったとか・・・頭部が無いなら表情から察する事も出来ない。
しかし何でまたそんな恰好で、と思ったが、もしかして訴えていた”御自身”というのは其の事故で頭スパーン!だったとか。
何にしても色々想像してしまって怖い。

ところで我妻さんは歌人との事だが、怪談短歌みたいなんもお詠みになるのだろうか。

どうでもいいニュース:
ギターに纏わる怪談は時々あるけど、エフェクターやシンセの話はあんまり見ないような。
シンセはうちの子がちょっとアレしたか。

刑事の枷

日曜は半袖でもOKそうなぽかぽか陽気。
浮かれて目の前歩いてる大学生位のカップルに「青春だねェラブいねェイヤッフー!」と言い捨てて逃げたい気分に駆られるが、其れやっちゃうと只の変な人、防犯メールで拡散されちゃうからね・・・。
ぽかぽか陽気で頭おかしくなるのは勝手だが、お巡りさんにお手間取らせちゃあいけない。

「刑事の枷」(堂場瞬一/角川文庫)読んだ。

けいじのかせ。
つい「けいじのとが」って読んじゃう。
単行本が出た時に読者モニターした作品なので、ゲラがあるにはあるけど本で読みたかった。
神奈川の話なんで、旅行ん時に読めば良かったかな。
モニターした時は「ドラマみたい」「聖地巡礼したら楽しそう」「ご飯美味しそう」てな事書いたような気がする(記憶あやしい)。
名前を出す/出さないは何が違うんだろう。
今回読みながら検索したが情報が追えなかった店もあったし。

話はというと、刑事になりたてほやほやの村上が、10年前の事件を独自に(勝手に)捜査している影山に目を付けられて連れまわされる。
一方で現在進行形で起こっている事件の捜査もやってかなきゃなんない・・・其の2つの事件が実は。
というスリリングな展開を見せつつ、刑事の日常ががっつり描かれている。
「ごはん美味しそう」なのも意味があるのだ、ちゃんと食える時に食っておかなければ肝心な時に動けない。
そして人から情報を得る際に食事を挟む事だってある。
そういう日常の言動の中に、各刑事の流儀、刑事論みたいなものが見える。
其の中で村上は何を選ぶのか。

しかし村上なかなかやりよる。
堂堂と上の人間に物申して”使う”ような新人故の無鉄砲系の強さもあるし、元来の精神的な強さもある。
だから影山は引っ張り込んだんだろうけども。
影山にとっては過去の事件が枷となる、其の枷が外れ、消えたら虚無りもするわな。
そんな影山に村上は新たな枷を嵌めたようだ。
ほんとに恐ろしい新人君だよ、どえらい若手を育て上げたな影山。
今後ますますタフに図太く逞しく刑事として生きていくであろう村上の物語も読みたいような。
堂場さんの別の作品に登場してきたりしたらいいなぁ。

どうでもいいニュース:
他にも何作か読者モニターした、そっちは既に此処に感想を残している。

菓子鉢

以前「何故ライブ前にお菓子配るのか?」という話題を見掛けた事がある。
あれは久しぶりに会う(特に遠方の)友人への手土産だと思っている。
こないだSNSで見掛けたのが自作指輪、一時期流行った丸小ビーズで作るやつ。
そんな文化もあるのか。
用意するのは大変だが楽しそうである。

横浜東京共命祝祭ツアー後は各地の友人達に沢山お会いしたので、頂き物やお土産のお菓子がたくさんあった。
久しぶりに菓子鉢を出してみた。

って、殆ど自分が買ったお土産じゃないか。
あとは家人が買って来たカルシウムめっちゃ摂れそうなお菓子である。
一週間位後。

月餅ももう僅か、カルシウムめっちゃ摂れそうなお菓子が増えている。
テーブルの上にお菓子があると、ちょいちょい摘まんでしまってよろしくない、でも仕事から帰って来てちょっとお腹空いた時に救われる。
菓子鉢に入れると何となくちょっと良い暮らししてるような気持ちになる。気持ちだけだが。

お土産に関しては今日、四五六菜館のクルミ棒餅を食べてしまってお終いである。

あゝ横浜・東京のお土産が全部お腹の中に仕舞われてしまった。
何処かのパイナップルケーキも買っておけばよかったな。そういえば今回食べてない。
中華のあんこは日本のあんこと違うテイスト、しっとり感控えめであっさりしてるけどずっしりしている。
みんな違って、みんな美味しい。

今日の光の雨・その2

今朝、謎の鳴き声が聞こえてきた。
今度は何なんだ・・・と窓を開けて確認しようとした途端、鳩がバタバタバタッとテンパりながら飛んで行った。
ほんとに豆鉄砲食らったみたいになるんだね、って食らわせた事も食らった事も無いから知らんけど。
羽根折れてんのかと心配したが大丈夫だったみたい。
後で家人に訊いたら、又飛んできたらしい・・・。

そんな事とはつゆ知らず医者へ。めっちゃ混んでいた。
其の儘ハーバーランドへ行きにしむら珈琲店のモーニングのフルーツセットうまうま!

で、行った目的をすっかり忘れる。
そして南京町で久しぶりに工夫茶をいただく。

お店の方の御親戚は御無事で何より、台湾加油!の心算だったが逆にお土産の飴を頂く(さっぱりしていて美味しい)。
其の分、カルディの台湾フェアで買いまくる。
更に神戸阪急の英国フェアの


リントンズのティースタンドへ。

紅茶のお店沢山あったな、紅茶缶って何であんなに魅力的なんだろう。
何個もあっても紅茶飲んだら仕舞いだし飾るスペースも無いんでどうしようもないが、欲しくなる。
刺繍やイラストの作家さんも来日していて、刺繍作家さん監修らしきフェルトマスコットのうさぎが可愛くて非常に欲しかったが、お手本通りに可愛く作れる自信が無いので泣く泣く会場を去った。
野うさぎも可愛かったし、にんじんの寝袋に居るうさぎも可愛かった。

本来の目的はお稽古である。其れを忘れちゃいかん。
新しいシンセを少し試奏させて貰う。
やっぱりオルガンの音で「Smoke on the Water」弾いちゃう。
音は良いけど音色の切り替えが面倒くさそう、ライブで使う時は登録しとけばよいのか。
でかい液晶のやつは液晶死んだらどうするんだろう・・・とふと考える。
RolandKORGで発売されてから10年位経ってそうだが、現在どうなんだろう。
ジョグダイヤルだって本体より先に死んだし。
此の夏はお師匠さんが忙しそうだったり(客だって忙しい7月になりそうだ)、「コバルトブルー」の話をしたり。
光の雨が降る夜に」はイントロ2から。
ハモリはちゃんと其其弾く、微妙に違って僅かにズレがあるから面白い。
シンセで弾くんだとしてもハモり甲斐があるというもんである。
リズムはやっぱり走るというか前にツッコんでしまう。
ええ加減、指定したクォンタイズで修正出来ないもんだろうか・・・。
どうやって検索したらヒントが手に入るだろうか。
1番Aメロの滝パートまで入れたが、何となく認識してるフレーズと違うような気がしてどうしたものか。
スコアは万能ではない、9mmは本人監修だけどな。
もうちょっと音源聴き込んで考えよう。
というか両手で弾いたらよかったんじゃないかね。
もし「バンドやります、ワテは鍵盤で滝パート弾きます」だったら両手で弾くよなぁ、あれ。
両手だと音を切りがちになるか。ううむ。

次回→Aメロ滝パートから、4回目(?)を弾き直す。其の前も修正要るかも

投稿 瞬殺怪談 怨速

うまくいく御守りの御利益が相変わらず凄い。

「投稿 瞬殺怪談 怨速」(黒木あるじ、他/竹書房怪談文庫)読んだ。
怖いので書影無しです。
怪談作家も投稿者も等しく怖くて不思議で面白い。
そういうのが此れ又不思議やな、と。
怪異に遭遇した男性を「かわいい」と仰る女性、此の縁も又不思議やな。
海水浴に行って海水の塩でお清め、”良くない”音にAV音声を大音量で聞かせる・・・成程。
万一に備えて覚えておこう。
そういえば性的なモノも”生”に繋がるので祓うのに効くと聞いたような。

気になった話等。
・異常の産物
怪異にも影響する異常気象。
危なくないのは良いかもしれないけど、地元の方はちょっと寂しくて不安なのかもしれない。
・添い遂げ
ワッシュさんなのに心温まる話だぞ(其の言い草はどうかと思うぞ)。
あんなふうになりたいって思いはってもええんちゃうんかな。
・見知らぬ妹
もし誘われる儘「行って」たらどうなっちゃうんだろう・・・怖い。
其の妹が使ってたお茶碗、親御さんはどう解釈してはるんやろか、とちょっと気になった。
・ニセおじさん
何じゃろな・・・と思ったら最後。
真面目だなぁと思う一方、確かに「人間の言葉を勉強しようとしてんじゃねえよ」だな。
もしかして中途半端に言葉覚えたナニモノかが出没してたりしないんだろうか・・・厭だな。
(と書いたのを語り主の方が御覧になって「そういえば」ってな後日談出てきたら怖い)
・遺影の部屋
一族の子供が来たから微笑みかったんかな、子供から見たら怖い。
ところで此の話をお書きになった方が安達ヶ原さんと仰る、何ちゅうおっかないとこから採りはったもんだ。
(と思ったけど、今は現地の観光資源になってるんだっけ・・・カレーやソフトクリームがあるとか)
・きらきらした音
共感覚持ちの人だったら伝わると思う。しかし一体何だったんだろう。
・見守り隊
お地蔵様にとっては、昔から辻で見守ってはったんとあんまり変わらなかったりしはるんかな。
時代に合わせてアップデートしてはる。
・正論の怪
来るんだろうな、ダイオウイカが襲いに。
って、此れだけ書いても訳解らないかもだが。
・ダイヤル錠
即物的な利益求めちゃ駄目なのかも。

今回は著者紹介も面白い。
おうちにバケモンが居てはる方、幽霊が出る工場勤め・・・寧ろそっちが気になるのだが。
怪談本に書けないレベルなんだろうか。。。

ところで。
バンド、ユニットでもちょいちょいあるけど、検索性の低い(名前で検索してもヒットしづらい)作家名って、敢えて検索され難くしてはるんかな。
ただ興味持ってどんな活動してはるんやろ?と検索出来なくてリンダ困っちゃう。