社会学的ラブソング・改

音楽と本とお茶と美味しいものと面白いもので出来ている。あんまりはてブされたくないです・・・。

あやかし百物語

以前からゲーム配信を観ている家人、最近はVTuberのゲーム配信を色々観ているようだ。
声だけ聴こえてくる、可愛いしめっちゃ楽しそう・・・だけど「死ね」連呼は流石に精神的にキツいもんがある。
そういうゲームかなんかの配信らしいのだが流石に(略)。
配信だったらドコムス観ようず(単に自分が中の人のファンなので)。

「あやかし百物語」(伊計翼/竹書房怪談文庫)読んだ。

此れも藤野さんが紹介してはったやつ。
文學界」も読まねば・・・未だ其処迄追いきれてない。
百物語と言いつつ何かあったら困るから99話・・・じゃないのは百物語的怪談集あるある。
内容もさることながら、下手に煽らない文章の程よい温度と巧みさが良かった、だから紹介されてたんだろうなぁ。

其の他、気になった話等。
・第三十六話
お面の話。
曰く付きなんだろうと思って読んでいたが、怖かった。
子供だったら大丈夫なのか、しかし怖い。
・第六十八話
今でも占いしてはるんかしらん、でももしかしたら見た事あるかも・・・多分其れは気のせい。
占いから24時間以内に出会うってのも凄い。
後後解ってからもびつくりだったろうな。
・第九十二話
不思議な生まれ変わりの話、しかし意外な所から。

こうやって気になった話等を個別に挙げていってみると、怖い以上に不思議な、ちょっとほっとするような、でも”オカルトいい話”じゃないような話に惹かれるのかもしれない。

どうでもいいニュース:
「冷静」と打とうとして「霊性」が出た。
そろそろ文字変換リセットしなきゃだ。。。

奇々耳草紙 憑き人

「本を紹介させていただきます」ってエントリがちょいちょい人気エントリ的なとこに上がってくるけども。
折角だから粗筋+見出しだけじゃなくて「此処が面白かった/面白んなかった」「まだ読んでないけどこういうとこが面白そうだから紹介する」っていう、エントリ書いてる人の感想があったらもっと惹かれるのになぁ・・・と思う。

「奇々耳草紙 憑き人」(我妻俊樹/竹書房怪談文庫)読んだ。
怖いので書影無しです。
こちらも怖いというより訳が解らない、其れが一層怖さを増すというか。
菊食うやつとか、とある区の住人の話とか、いっそフィクションであってくれ・・・と思うわ。
世の中割り切れない「此れはこういう事だ!」とはっきりしない事の方が多い、モヤモヤの方が多い。
下手に著者が考察しちゃわない良さもあるのだな、と。
そんで変にグロかったり胸糞悪かったりする方にはあんまり向かってないのが良かった。

あとがきの方も気になる。
大量のペットボトルの話、地味に怖かった。

其の他気になった話等。
こしあん
最期に一花咲かせる為の養分が必要だったのか・・・つぶあんだと消化しづらいのかもしれない。
・たのしいたのしい
此の話と逆で、自分が旅行・出張行った時に祖母に絵葉書送ってたんだが、こういう事にならなくて良かった。
・・・という自語りはどうでもいい、お祖父様が御無事で良かった。
・天使の警告
ファンとしての気持ちも解らなくもない一方、アイドルも大変だな・・・と。
そういうファンサもしてしまうのか・・・という話ではないけれど、読んでて「そりゃアイドル病むわ」と思った。
此のアイドルがどの系統かは解らないが、インディーズ・地下アイドルって病む人ちょいちょいおるやん。

此のシリーズは一旦此処迄っぽい。
地味に好きなんでちょっと残念。

どうでもいいニュース:
わたしもこしあん派です。

奇々耳草紙 死怨

こないだの鳩、同じ集合住宅に住み始めたらしい・・・。
ぽーぽーほーほーではない、ブオーブオーとしたドスの聞いた声は間違いなく先週土曜にうちのベランダにいた奴だ。

「奇々耳草紙 死怨」(我妻俊樹/竹書房怪談文庫)読んだ。
怖いので書影無しです。
文學界」で藤野可織さんが紹介してはったという「奇々耳草紙 呪詛」を読もうとして何故かこちらを。
怖いというより訳が分からない、不条理小説みたいな訳の分からなさである。
そういうのが却って生生しい。

気になった話等。
・緑竹輪
もしかしてバトンだとか・・・受け取ったらお終い、な。
・女医さん
女医役を演じた方の遭遇した話。
「帰っていいですよ」と言われてやっと”帰り”はるとは、律儀な方なんだな、と思った。
不安だっただろうな、と少し。
あとちょっともっとおっかない話だったら・・・と想像してしまった。
・渡るな!
もしかして「後ろに気を付けろ」って事だったとか・・・頭部が無いなら表情から察する事も出来ない。
しかし何でまたそんな恰好で、と思ったが、もしかして訴えていた”御自身”というのは其の事故で頭スパーン!だったとか。
何にしても色々想像してしまって怖い。

ところで我妻さんは歌人との事だが、怪談短歌みたいなんもお詠みになるのだろうか。

どうでもいいニュース:
ギターに纏わる怪談は時々あるけど、エフェクターやシンセの話はあんまり見ないような。
シンセはうちの子がちょっとアレしたか。

刑事の枷

日曜は半袖でもOKそうなぽかぽか陽気。
浮かれて目の前歩いてる大学生位のカップルに「青春だねェラブいねェイヤッフー!」と言い捨てて逃げたい気分に駆られるが、其れやっちゃうと只の変な人、防犯メールで拡散されちゃうからね・・・。
ぽかぽか陽気で頭おかしくなるのは勝手だが、お巡りさんにお手間取らせちゃあいけない。

「刑事の枷」(堂場瞬一/角川文庫)読んだ。

けいじのかせ。
つい「けいじのとが」って読んじゃう。
単行本が出た時に読者モニターした作品なので、ゲラがあるにはあるけど本で読みたかった。
神奈川の話なんで、旅行ん時に読めば良かったかな。
モニターした時は「ドラマみたい」「聖地巡礼したら楽しそう」「ご飯美味しそう」てな事書いたような気がする(記憶あやしい)。
名前を出す/出さないは何が違うんだろう。
今回読みながら検索したが情報が追えなかった店もあったし。

話はというと、刑事になりたてほやほやの村上が、10年前の事件を独自に(勝手に)捜査している影山に目を付けられて連れまわされる。
一方で現在進行形で起こっている事件の捜査もやってかなきゃなんない・・・其の2つの事件が実は。
というスリリングな展開を見せつつ、刑事の日常ががっつり描かれている。
「ごはん美味しそう」なのも意味があるのだ、ちゃんと食える時に食っておかなければ肝心な時に動けない。
そして人から情報を得る際に食事を挟む事だってある。
そういう日常の言動の中に、各刑事の流儀、刑事論みたいなものが見える。
其の中で村上は何を選ぶのか。

しかし村上なかなかやりよる。
堂堂と上の人間に物申して”使う”ような新人故の無鉄砲系の強さもあるし、元来の精神的な強さもある。
だから影山は引っ張り込んだんだろうけども。
影山にとっては過去の事件が枷となる、其の枷が外れ、消えたら虚無りもするわな。
そんな影山に村上は新たな枷を嵌めたようだ。
ほんとに恐ろしい新人君だよ、どえらい若手を育て上げたな影山。
今後ますますタフに図太く逞しく刑事として生きていくであろう村上の物語も読みたいような。
堂場さんの別の作品に登場してきたりしたらいいなぁ。

どうでもいいニュース:
他にも何作か読者モニターした、そっちは既に此処に感想を残している。

菓子鉢

以前「何故ライブ前にお菓子配るのか?」という話題を見掛けた事がある。
あれは久しぶりに会う(特に遠方の)友人への手土産だと思っている。
こないだSNSで見掛けたのが自作指輪、一時期流行った丸小ビーズで作るやつ。
そんな文化もあるのか。
用意するのは大変だが楽しそうである。

横浜東京共命祝祭ツアー後は各地の友人達に沢山お会いしたので、頂き物やお土産のお菓子がたくさんあった。
久しぶりに菓子鉢を出してみた。

って、殆ど自分が買ったお土産じゃないか。
あとは家人が買って来たカルシウムめっちゃ摂れそうなお菓子である。
一週間位後。

月餅ももう僅か、カルシウムめっちゃ摂れそうなお菓子が増えている。
テーブルの上にお菓子があると、ちょいちょい摘まんでしまってよろしくない、でも仕事から帰って来てちょっとお腹空いた時に救われる。
菓子鉢に入れると何となくちょっと良い暮らししてるような気持ちになる。気持ちだけだが。

お土産に関しては今日、四五六菜館のクルミ棒餅を食べてしまってお終いである。

あゝ横浜・東京のお土産が全部お腹の中に仕舞われてしまった。
何処かのパイナップルケーキも買っておけばよかったな。そういえば今回食べてない。
中華のあんこは日本のあんこと違うテイスト、しっとり感控えめであっさりしてるけどずっしりしている。
みんな違って、みんな美味しい。