遅ればせながら12年ぶりにMIX CDリリースしました! |
ブログ更新、7年ぶりです。
令和元年12月10日、35歳になりましたが、前作からあっというまの12年でした。
この放置ブログのプロフィールは新26歳。。
いっそ、このままにしときます。
ちなみに今年は年男です🐁
おくればせながら、明けましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。
昨年末リリースしたMIX CDの話etc.
すっかりと現場でのDJが楽しくてしょうがなくて"作品をリリースするぞ!"という強いモチベーションは正直ずっとあまり無かったのですが、ああ今年で12年。一旦のケジメというと変ですが、アナログレコードで長年オールミックスのDJをしてきた集大成的にも2019年中には必ず出そうと思い、レコーディングしました。12年というキリの良さを逃すとまたやらなそうだし。。
しかし今は、今作の思わぬところでの反響もあり、とても嬉しく、次のミックスはもうちょっと早めに出せれば良いなと思っています。
前作のVINYL FANTASYは2007年。22歳。
いつかの?かつての?自分が重視?目指し?ていたであろう奇想天外・奇天烈なパフォーマンス、執着?その差し引き・抜き差し。エンタテインメント?もしくは、エゴイズム?または、あるいは、etc.
ある意味の物理的な加齢も伴ってか、そういった感情が円やかになり、音楽への不感症も乗り越えたような気がしたり、しなかったりと揺れながらも、人と共に、純粋に楽しめるのが楽しくて嬉しい。
どんな考えをしていても良い塩梅で音楽家も白髪抜きは必要なのかも。いや、いらないか。12年の間に気がついたらリアルにずいぶん白髪も増えました。これはリアルに髪の毛の話。。
音楽をやるうえでは若作りなく、フラットに、黒々しく艶やかにみえる、魅せられるか?純粋に、普通に、新鮮に、単純にそのまま楽しみたい。
普通に面白いと思っていただけたら、シンプルに嬉しく、どこかの誰かにつまらないと思われていたとしてもそれも一つの正解。
幸せなことに、音楽界隈だけに関わらず色んな世代の人と色んな話をしたり一緒にお酒を飲み交わすご縁が多々あり、そんな時間が僕のいままでの人生でも今が一番楽しくて仕方が無いのじゃないかくらいに思っているのですが、色々と不器用な僕には、そんな時間にとてつもない花束を添えてくれる大好きな音楽は、やはり僕の人生における一番のコミュニケィションツールだと強く感じています。
この作品を作るための選盤・構成を考えるとき、売れようが、売れまいが、別に構わないというか全く気にしない。今の僕を素直に表現しました。久しぶりに普通に作ったって感じですかね。とくに、ゲストDJでの出演時とかに遊びに来ていただいている方にはお馴染みのセットは本当に盛りだくさん。ですよね?笑
もちろん全てではありませんが。
自分の今の塩梅で好きにやってます。笑
ずっと昔からDJとしての自分として、浅川マキさんのように、時代に合わせて呼吸をする積りはない。のかな?ヒイィ、、寒
すみません。というか、まず出来ない。。
しかしながら、おかげさまで順調でございます。ありがとうございます。
本当に皆さまのおかげさまです。
僕みたいなスタイルを楽しんで受け入れてくれる、柔軟な日本の小箱のクラブシーンは本当にあたたかく、常に楽しい。。
幸せすぎる。。
スキルへの固執は無くなりましたが、その反面、今年はシンプルにターンテーブルと向き合って個人練習もしたいと思っています。ここ12年は自分ひとりの時間は全くといって良いほどターンテーブルの技術面での練習はせず、ひたすらレコードを買っては聴いての日々を繰り返していました。どこに時間を使うか、という選択。
間違ってはいなかったはずだと思っています。
そういう時間の使い方をした理由の話。
前作をリリースした時の数年まえに小西康陽さんから、あの馬場正道くんを紹介していただき、馬場くんからはこれまでに膨大なる楽曲を教わったり、一人の音楽ファンとして沢山の大切なことを学ばせてもらいましたが、
ここ数年でのある日、長谷川陽平さんが「馬場さんに出会ってから人生が何倍も楽しくなった」との旨のツイートをしていたときは、頷きながら、ニヤニヤとしてしまいました。そんな長谷川さんの先日のスナック馬場でのDJも最高のセレクトでずっとニヤニヤとしてしまいました。
すみません。少し、いや、かなり話がズレました。戻します。そういう時間の使い方をした理由は(スキルへの執着のクダりのくりかえし)、その馬場君と出会ったばかりのころ、池袋のココナッツディスクの2階(昔は1階がCD、2階がレコードの2フロア)で流れていた曲に衝撃をうけ、「このめちゃくちゃカッコいい、まさにビートルズみたいな曲は何だろう。」と思い、馬場くんに「コレわかる?ビートルズだよね?」とたずねて、「店員さんにきいてみなよ」からの、店員さんにきいた直後に渡されたレコードジャケットがまさにビートルズのアビイ・ロードだったんです。
やっぱりな!と思う反面、とんでもなく赤面しながら(さすがに走って逃げ帰りたかった。笑)そのとき、あらゆるジャンルの音楽の名盤をちゃんと聴きたい、そこにこそDJをやるうえでの基準が全て詰まっていると思い、30代になるまではそれまでの掘ることへの探究心と並行しながらも、それ以上に名盤をたくさん聴きたいと思い、聴こうと誓いました。その後のそれを聴いてる時間は本当に楽しくて仕方ありませんでしたね。これまでの、世界中の人生の先輩方が最高って思ってる前提があるわけだから悪いわけがない。30代というか、一生かけても足りないのはすぐに気づきましたね。。
その後、超がつくほどの名盤であれ、好きに音楽を聴く時間傍らで、その膨大な量を人生の間に猛打しきるは不可能なのは初めから分かっていましたが、あらゆる音楽の素晴らしさを知るだけであらゆる人と楽しい時間を共有出来ることを実体験で感じました。DJを終えた、後に「上手いですね!」と言われるパターンが多かったですが、多くは他の言葉に変わりました。20代前半から今への圧倒的な変化はそれ。一曲の名曲というものはとにかく最高ですが、アルバムとしての名盤はDJを教えてくれる。
で、さらには名盤かどうかは関係無くの話。
7インチブームの真っ最中ですが、そんなことはさておき、
7インチはDJツールとして最高に優秀です。
LPより格段に音がぶっ太いですから。
レコ屋で気になった7インチを試聴して、今まで知らなかった良い曲を見つけたら、その曲が収録されたアルバムを買う。みたいな作業。DJなら、とかじゃなくて、そのアーティスト本人たちがどういう文脈でどんな曲順でストーリーを作っているか、みたいなところが知りたいというか、聴いてみたいというか。でも僕はやっぱりDJだから、7インチで見つけたら、とくに、DJでも使いたい良い曲が入ってるアルバムのまさに前後の曲がどうしても気になって買ってしまう感じ。そこの流れ聴いてみたい的なやつです。
なんじゃ、一曲だけかーい!って試聴でスルーするパターンがほとんどですが。笑
まれにシュガー・ベイブのソングスみたいなどこに針落としても最高すぎて死ねる!みたいなアルバムを見つけられることもあるし。
ターンテーブルの技術面よりも、選曲面での音楽的・大喜利的な上手さは生涯かけて精進したいっていうのが今の考え方。
技術的に特化されてはいないが、魅力されてしまうDJが今の僕にとって一番刺激的だし、多分これからずっとそうだと思っています。
一人で音楽を聴くときは基本的に気分、心境に合った好きなものを好きなタイミングでそのとき聴けば良い。
二人以上でそれを共有するときは、どんな場所であれ、掛けた側はみなDJ。
みたいな考え方になり、音楽が流れる場所で人と音楽を共有している時間が常に楽しくて仕方がないのです。それがまさに今。
今年は前々からやりたいと思っていた、DJを教えることを必ずやりたいと思っています!どういう形で教えれば良いか、というヴィジョンも明確に見えてきました。今までに個人レッスンでDJを教えたり、学校などで講師やワークショップ等をやらせていただいたことはあるのですが、先日神戸にて、ある地元のDJの娘に教えたときに確信したのが「僕が教えてはいるが、その何倍も僕も教わっている。」そう感じました。
それは彼女が素晴らしい感性を持っていたからの他になりませんが、とてつもない手ごたえを感じ、本当に楽しくて仕方がありませんでした。現場でのDJと同じぐらい芸の肥やしになるし、場数を踏めばこれはすごいことになるぞ。と思っています。
アナログ・レコード音楽大好きタイプの方々にしか教えた経験はありませんが、今まで教えて来たなかでは、とくにDJ経験者でDJ歴1〜5年前後で、自ら少しスランプを感じている方はものすごい才能を秘めている人がたくさんいると思いました。たくさんというか全員でした。その皆さんは、まず音楽が本当に大好きな方々ばかりだったので僕の運が良かったのもあるとは思いますが。好きこそモノの上手。
今年は今まで以上にたくさんDJ出来れば嬉しいなと思っています。全国津々浦々、お気軽にお誘いいただけましたら嬉しいです。
皆さま宜しくお願い致します。
次は何年後か!
今後とも宜しくお願い致します!
川西卓