Tuesday, July 21, 2009


古いビルにつたうツタ。
夏になるとぐんぐんとのびる。

みとれたなら、ゆっくり眺めてみるといい。
集合体に少しおののいたとしても、
葉の一つ一つはそれぞれ個性的で愛らしい。


Monday, May 18, 2009

ドクダミ


ここ数日目にする花、ドクダミ。
湯島聖堂の木陰にわさわさと生えていたので一本いただいた。

調べると「臭気がする」などと書いてあるが、特に香らず。
むしろほのかに花粉の甘い香りがする。

生葉をすりつぶせば肌のかぶれなどに効くという。
お茶は胃の健康や便秘に効くらしい。

ドクダミというと毒々しい名前のようだが、
そもそもは「毒をおさえる」という意味らしい。

Thursday, April 16, 2009

with no name


春、野草が咲き乱れて都会の街もにぎやか。

名も知らぬ花を一本いただき、飾ってみると、
夜になると花をすぼめ、朝になると花を開く。

しばらく見つめていると、
つぼみがじわじわと開くのが分かる、ような。。

毎日花瓶の位置を変えていたら、
光を求める花につられて、茎がにょきっと曲がっていた。

生きるってなんて力強いこと!

Tuesday, April 07, 2009

Spring winds


チューリップ 【ゆり科】
花ことば:赤…愛の宣告 黄…望なき愛 白…失恋 
紫…永遠の愛情 紋…美しきまなこ

気づけば空には桜が咲き占め、ぽんぽんと揺れていて、
地にはチューリップがまるく暖かく、やはり揺れる。
春の風は花たちのもののような。

オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、
ツクシ、タンポポ、ナズナ、カタバミ、
スズメノカタビラ、スズメノテッポウ、
イヌガラシ、ハコベラ、ヨモギ、タネツケグサ…

多様なのは楽しい。

チューリップの色ごとに花ことばがあるのもまた楽しい。

Thursday, March 26, 2009

シロツメクサ


シロツメクサ/クローバー
【まめ科】花言葉:思い出して! 約束

子供の頃、田んぼや畑が近く、
シロツメクサ一面の花畑はお気に入りの、
そして当たり前の遊び場だった。

ここ最近見てないなぁ、と思ったら
都会の駅ビル脇の垣根にちらほらと咲いていた。

手に取りしげしげと眺める。
自分の色を白と緑のみとし、可憐でかつ凛々しい。
そんなシロツメクサは大好きな草花の一つ。

花言葉は「思い出して!」ですって。
見た瞬間、懐かしさを思い出したよ。

Wednesday, February 25, 2009

vine of the first snow


気に入っている駅のお花屋さん(のお姉さん)。

ある日、その店先にハツユキカズラの苗がずらっと並んでました。
んー。ラブリーである。

結局連れて帰り、それなりにかわいがってます。

さて、調べてみると、ハツユキカズラは日本原産の植物のようで、
英名が無い他、花ことばもあいまい。
淡いほお紅色から濃い緑へと、葉の色が変化するのが特徴です。

緑の上に、まだら、その上に真っ白な葉が来て、トップは淡いほお紅色。
このいきものに「ハツユキ」と名付けた人は、
きっと初雪を待ち望んでいる人に違いないと思う。

私が花ことばをつけるなら、無二の喜び、とか。

Tuesday, February 17, 2009

あし/よし


あし【イネ科】〈花ことば:神の信頼、音楽、いんぎん、不謹慎〉

たま川の川縁に、えんえんと広がる葦の群れ。
背丈よりずっと高く、良くしなり、
手折り、大きくふれば、ぶぉんぶぉんと唸りをあげる。

高い! に自然と憧れる不思議さ。
見上げることの気持良さ。
普段手の届かないものに届く楽しみ。

木化して凛とたたずむ葦。
折れば鋭い切り口を持つ。
分け入ろうにも簡単に足をとられる。

冬の散歩の味わいを知る。