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つい最近まで、社会保障の議論では「2025年問題」ということが現実の問題として頻繁にとりあげられた。これは「団塊の世代が75歳に到達する2022年から2025年にかけて...
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「異次元の少子化対策」は、まさに異次元の政策である。年間で3.6兆円(概数)もの予算が新たに追加されるにもかかわらず、この対策によって出生率がどの程度上がるのかがわから...
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融合するメディア経験 メディアは、あなた自身の暮らしに欠かせないものでしょうか? 「メディアって、テレビや新聞のこと?」とイメージした人は「最近はテレビも見ないし...
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2023年末に刊行された金光秀和『技術の倫理への問い』は、技術倫理学と技術哲学の中身とその違いを知る上で非常に有益な本である。さらにはこの本の論述を通じて、技術(者)倫...
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はじめに――都市論とは何か? 都市論とは何か?――それが扱う中身とともに、そこに含まれるニュアンスを初学者に簡潔に伝えるのは、やや難しいところです。が、とりあえ...
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はじめに 21世紀に入ってすでに20年以上もの年月が経過しました。しかし、未だに世界における民主主義や人権といった価値の実現までの道のりは険しい状況にあります。...
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本書の題名「セックスする権利」は、一見したところぎょっとさせる。たとえば、いわゆる「インセル」、本書の説明によれば「自分はセックスできてしかるべきだと思いこんでいて、そ...
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21世紀において、イラン・イスラム共和国ほど、その戦略的目的のために国外の非国家武装勢力を活用することに成功した国家は他に例を見ない。レバノン、シリア、イラク、イエメン...
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後から振り返ると、今年は時代の大きな転換点だったということになるかもしれない。今年は「〇〇年ぶり」という30年単位での変化を伝えるニュースが数多くあった。消費者物価指数...
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消費の拡大と拡散 消費を通して社会を考えるために消費を社会学的に分析する、それがわたしの研究の目標です。 ではなぜ消費を通して、社会を考えなければならな...
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このところ、マイナス金利の解除をめぐる議論が活発に行われている。マイナス金利を続けながら、円安の行き過ぎを懸念して為替介入をするというのは平仄が合わないから、日銀当座預...
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2014年、イランで処刑されたある女性の名前が世界中でニュースとなって駆け巡った。当時19歳だったレイハネ・ジャバリさんは元情報省職員のイラン人男性に性暴力を受け、正当...