ミュージカル好きの少年が切り拓いた道
いよいよ、新作ミュージカル「ナイツテイルー騎士物語」初日が近付いてきました。ジャニーズが誇る王子、堂本光一とミュージカル界が誇る貴公子、井上芳雄の初共演となる本作品。光一さんにとってはキャリア25年を超える芸能生活でなんと初のジャニーズ公演以外の外部舞台への挑戦になります。
今回、オリジナルミュージカルでミュージカル界を牽引する井上芳雄さんと共に主演。堂本光一さんのファンとして、またミュージカルファンとして非常に楽しみで、道なき道を切り拓いてここまで来たか!という感慨にひたりながら光一さんがナイツテイルに出演するまでの軌跡を私感たっぷりにふりかえります。
光一さんがミュージカルに興味を持ったのはジャニーズ事務所に入る前。少年隊のファンだったお姉さんとお母さんに連れられて9歳から毎年少年隊のPLAYZONEシリーズを観劇、幼心に舞台に魅了されます。その後12歳でジャニーズ事務所に入り、堂本剛さんと二人で歌番組、バラエティ、ドラマ、コンサートと活躍の場をどんどん広げスターアイドルに上り詰めます。多忙を極める中でも「いつかミュージカルをやりたい!」将来の夢を聞かれるといつもミュージカルへの想いを語っていた少年が夢を叶えたのは芸能界に入ってから8年後の20歳の時でした*1。
初ミュージカル主演作品「MASK 99*2」は、日生劇場で上演されました。この舞台で何を表現したいか?という質問に対して、当時の光一さんは「まだミュージカルになじみのない人もたくさんいると思うんです。そういう方たちに、ショーやミュージカルの楽しさをわかってもらえたらなって思いながらやっています*3」 と答えていました。。
光一さんのミュージカル初挑戦は好意的なレビューが寄せられ、特に作詞家、松本隆さんの感想「生の舞台に立った彼の全身が発散させるオーラの強さに驚かされた。」や、山下達郎さんの「堂本光一という人はとても小柄だけど、彼が一人きりでステージに立って見栄を切ると、もうほれぼれするくらい大きくみえる」というコメントに代表されるようにとにかく華がある!という評判があちらこちらから聞こえてきたのを覚えています。私の身近なところでも、宝塚ファンとして青春を過ごしてきて華のある人々への免疫があるであろう私の母親がMASKの観劇後に「何あのキラキラ!今日は眠れないかも!」と興奮していたのがとても印象的でした。
きっとMASKは堂本光一の舞台俳優としての行方を占う試金石だったのでしょう。このMASKは松竹主催だったにも関わらず東宝の松岡会長夫妻が招待され、その際に光一さんがカーテンコールの挨拶で「次は帝国劇場で演りたいです!」と公開おねだりしたという嘘のような本当の話があって、翌年からその後恒例となる「SHOCK」シリーズが帝国劇場でスタートすることになりました。光一さんは当時は最年少座長で21歳。
そういえばSHOCK公演二年目の公演後のロビーで、紙袋を片手にしたジャニーさんが招待客と挨拶をしているところに遭遇したことがあります。招待客の方々「驚いた!素晴らしかったです。光一くんキラキラしてました」と賞賛の言葉をかけられると、「良かったでしょ?凄いでしょ!光一!!!」と興奮したように返事をするジャニーさん。光一さんは「ジャニーさんに褒められたことがない」と公言していたのでその光景に遭遇して驚きました。ジャニーさんは光一さんの才能を信じて引き出して、周りに売り込んできたんだろうなと感じた瞬間でした。自分が深く関わった舞台に憧れて芸能界に興味を持った少年が、華のある青年に成長して自分の作り上げた舞台に主演し日本最高峰の劇場に初進出する…なんていうかドラマチック。
ところでSHOCK初演時には数年後に光一さん本人が「周囲からの雑音も多くあった」と語るように「ジャニーズの若造が歴史ある帝劇で舞台をするなんてありえない!」「アイドルの学芸会か!」という厳しい批判の声も多くあがりました。それもそのはずでジャニーズ舞台(=ジャニー喜多川作・演出の舞台)が帝国劇場で上演されるのはSHOCKが初めて。ジャニーズファンではない従来の舞台ファンからは冷ややかな目で見られていたのは確かです。
とはいえ、批判を跳ね返すようにチケットは即日完売、日本一チケットが取りにくい舞台として大成功を収め、光一さんは2005年から本人自ら脚本・演出そして劇中曲の作曲を手掛けるようになりました。フライングや階段落ちという派手なアクションに目を向けられることが多い本作品ですが、毎公演全力で挑み、限界を超えていく美しさが何よりも大きな魅力だと思います。「僕には何もないから」と光一さんはよく口にします。「歌芝居ダンス、自分は表現者としてすべてが秀でているわけではなく、すべてにおいて、これから先も日々勉強していかないといけない」と。ミュージカル俳優にはトリプルスレットと呼ばれる歌芝居ダンスの実力と、舞台映えする容姿が求められます。何もないから諦めるのではなく「何もないから努力する」のが光一流。歌芝居ダンスのレッスンを受けテクニックを身につける、身体作りをするなどのパフォーマーとしての努力に加えて、より作品を魅力的に見えるようにダンスナンバーを変更したり、衣装、照明など細部にまでこだわりブラッシュアップしていくプロデューサーとしての努力。それらの努力と天性の華が観客の心を捉え、1600回を超える上演回数を重ねて、SHOCKは東宝の看板作品の一つになっていったわけです。
そして迎えるナイツテイル!ナイツテイルが実現するまでの紆余曲折については現在発売中の日経エンタテイメント!2018年8月号を読んでいただければわかるので割愛しますが、夢や期待や資金がこめられた新作舞台です。実力派揃いの共演者。おそらく今まで歌ったことのないジャンルの曲や、踊ったことのないステップにも挑戦していることでしょう。もしかして批判されるかもしれない。それを覚悟で挑む舞台。少年隊の舞台に憧れた少年がアイドルになり、成長してミュージカル主演の夢を叶え、舞台と共に進化を続けてきた光一さんの新しい挑戦がどんなものになるのか!最高に楽しみです!!!
ファン300人が選んだ「最近KinKiが気になるあなたにおすすめのアルバム・映像作品」
7月20日発売のデビュー20周年第一弾シングル「薔薇と太陽」発売に向けてKinKi Kidsとしては近年稀にみる音楽番組出演が続いています。
全国のどこかでKinKiをみて「KinKiの新曲かっこいいなー。ダンスとギターと二人の持ち味を活かしたパフォーマンス斬新」「昔好きだったな。懐かしい。またCD聴いてみようかな」と彼らに注目している方が増えたらいいなと期待していたところ、今までKinKiに興味はない親友から「KinKiの新曲好き!今度アルバム貸して」という思いもよらない連絡がきたり、Twitter上でも「最近KinKiが気になります。おすすめを教えてください」というリクエストを頂くことがあったりと本当に嬉しい毎日を送っています。ただ、どの作品を最初に紹介したら一番KinKiのことを知ってもらえるだろう?好きになってもらえるだろう?と考え始めると止まらない。
そこでKinKiファンのみなさんにご協力いただき、今まで発売されてきたアルバム・映像作品の中から「最近KinKiが気になるあなたにおすすめしたい最初の1枚」アンケートを実施しました。さあ、前置きが長くなりましたが、早速アルバム部門を発表していきましょう!
最初に聴いて欲しいKinKi Kidsアルバム部門
対象アルバム:1997年~2016年7月現在までに発売になったKinKi Kids名義の全てのアルバム(ベストアルバム含む)*1
第1位 39(175票)
ぶっちぎりの第1位は2007年に発売したKinKi Kids 3枚目のベストアルバム「39」でした。ファン投票で選ばれた10曲に光一・剛それぞれが選んだ14曲+光一作詞・剛作曲のMusic Of Lifeを加えた計39曲から編成されたアルバムです。
【推薦理由】
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KinKi Kidsの王道も、ちょっとマニアックで世間様は知らないような曲も入っているのと、KinKi二人の好きな曲の系統、ファンの好きな曲の系統がわかるので入門編にはちょうどいいような気がします
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とにかく選択肢広くなんでも聴けるから。そこから好きな曲を見つけて、じわじわ収録アルバムを聴いていくのもいいと思います。
- わたしがキンキにハマった時、どれから買っていいか分からなかった時に39の存在に救われました。フォロワーさんが名曲という歌がほとんど入ってる上に、ファンになる前から知っている歌や2人の好みまで分かるという素晴らしい編成
第2位 M album(53票)
次点は2014年発売の14枚目のオリジナルアルバム(そして現時点で最新アルバム)であるM albumがランクイン。Memories & Momentsをテーマにし、過去に発表した作品をリアレンジしたセルフカバーであるMemories(記憶)と、2014年時点のKinKi Kidsらしさを詰めこんだ新曲で編成されたMoments(瞬間)からなる2枚組アルバムです。
【推薦理由】
- M初回盤をオススメしたい。「最新アルバムだということ」「曲幅が広い」「カバーという形で既存曲も聞ける」この三点がポイント。興味を示した人がはじめに気になる事は今なにしてるか。なので最新を提示する必要はある。一曲でも気になる曲があって欲しいので曲幅を。最新を聞けば最初も聞きたくなる。そこでカバーに入っているせつない恋に気づいてと原曲を聞き比べて少年の成長と変わらぬ繊細さを実感して落ちてもらいたい。
- 最新楽曲はこの時代の曲の流行りを多からず少なからず含んでいると思うので、今この瞬間はまったのなら最新のから聞いて、そのあとシングル→各アルバムという順が良いと考えたから。
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いつも、「今」が一番だから。
第3位 Φ album(27票)
Φ(読み方:ファイ)。2007年発売10枚目のオリジナルアルバムであるこの作品はアルファベットをタイトルに含まない唯一のオリジナルアルバム。「デビュー10周年」と「0からのスタート」を意味して、「0」と「1」で出来ている「Φ」という記号を使用。またこのΦは「空集合」を意味する記号でどこにも所属していないKinKi Kidsをという意味もこめられています。
【推薦理由】
- 私自身初めて聞いたKinKiのアルバムがΦで、「え?KinKi Kidsこんな曲歌ってるの?え、かっこよすぎるんだけど」となったので、ジャニーズ屈指の歌唱力すごいグループであるKinKi Kidsの歌を味わうという面ではやはりΦがいいのではと。
- 暗めな曲調、明るい曲調、しっとりと胸がギュッとなる曲調など、メリハリのあるアルバム。KinKi Kidsとしては革新的かつ歌唱力も難易度の高い楽曲が多く、ふたりの歌声があって完成する世界。とにかく鳥肌が立つ。
- アルバムの中のこの曲がいい!とかではなく全曲通して聴いて欲しい。素晴らしいバランスだと思う。提供曲、自作曲、ソロを全て聞ける今となっては貴重なアルバム*2だと思います。
いかがだったでしょうか?続いて映像作品部門発表していきたいと思います。こちらは大混戦でした!
最初に見て欲しいKinKi Kids映像作品部門
対象アルバム:1994年~2016年7月現在までに発売になったKinKi Kids名義のコンサート映像作品
第1位 KinKi Kids Concert 「Memories & Moments」( 67票)
2014-2015年にM albumを引っさげて行われたコンサートの元旦東京ドーム公演を収録した現在の最新作品。 通称Mコン。
【推薦理由】
- 最新のキンキがいいと思います!キンキ独特の楽しいMCコーナーも通常版で観ることができますし、ジェロマペンラ芸、ハゲヅラなども収録されているため初心者でも楽しいと思います!個人的にaeon〜恋散りが儚くて好きなのと、ボニバタ〜Want youがカッコ良くて大好きなので、儚さ・かっこよさ・面白さ・かわいさを最大に楽しめると思います!
- KinKiをよく知らなくても聴いたことありそうなシングル曲が多めでさらに現時点で最新のMアルバムの曲も程よく組み込まれたバランスの良いセトリだから。最新のKinKiが最高です。
- 新曲「薔薇と太陽」のパフォーマンスのもととなった、剛楽器、光一ダンスの形態のパフォーマンスを、久しぶりに行った話題曲「キラメキニシス」が入っています。これを見てから「薔薇と太陽」をご覧になると、より二人のパフォーマンスの深みが分かって頂けるかと!
第1位 KinKi Kids Concert 2013-2014「L」(67票)
2013-2014年にL albumを引っさげて行われたコンサートの元旦東京ドーム公演を収録。初回限定版にはMC(光一くんお誕生日会)を、通常版には舞台裏を収めたドキュメンタリーが特典としてついています。 なんとMコンと同点一位!
【推薦理由】
- オープニングからエンディングまでトータルで素晴らしい!KinKi Kidsのライブには何年も行ってますが、ドームで初めて泣きました!!
- KinKiの良さが詰まっていると思う。歌からダンスからビジュアル面、MCの下らなさまですごくバランスがよいと思う。
- 折角なのでブルーレイで日経エンタにジャニーズのVIPと言わしめた公演を見てほしいのと、KinKi側からお前らならこのぐらい出来るやろ?と言われてるがごとく何も説明が無いのに上手く揃うcandle nightの手動ペンラ芸、MCのモチからはじまるミステリーを是非みて沼に落ちてほしい。
第3位 KinKi you DVD(65票)
2008年に行われた「緊急全国ツアーKinKi youコンサート」「Tour Documentary」と初めて単独で行われた「CountDown Concert 2008-2009 in KinKi」の3枚+初回限定版には元旦コンサートのダイジェスト、通常版は全国ツアーのダイジェストとを収録した盛りだくさんのDVD作品!
【推薦理由】
・曲目も初心者に入りやすい定番曲が中心。しかしドキュメンタリーが収録されていたりライブ本編はこれぞ・KinKi Kids!といった演出が盛りだくさんでこれさえ見ればあなたもKinKi沼ズブズブです。
・どのコンサートも秀逸すぎて実際選べないのですが、あえて新規の方に進めるならこれかな、と。今までのキンキをまるっと聴けるしMCも最高ですし内容盛り沢山で嬉しい。単独カウコンの剛さんから光ちゃんへの33本薔薇プレゼントは何回見てもハッピーな気持ちになれます♪
・ステージの大階段、それを降りてくる二人、ラストはまたその大階段を登って行く。演出が素晴らしかった。荘厳。
番外編 We are Φn' 39‼ and U? KinKi Kids Live in 07-08 (49票)
推薦理由の欄に「何作か見た後にΦをおすすめしたい」というコメントが多数!いまや伝説となっているのがΦの元旦公演です。KinKi沼に堕ちたくないのであれば見ない方がいいと思います...が、沼にハマってもいいと覚悟が決まったのなら是非!!!
【推薦理由】
- 私もすべてを熟知してる訳じゃないですが、Φの2人の仲の良さと滲み出る幸せさは類を見ないと思うから。
- 歌ってる剛くんをギター弾きながらのぞきこむ光一さんが印象的すぎて!そして歌声が激甘!新米なので、先輩ファンの方のオススメでアルバムより先に聴いてしまい驚愕しました!それからふたりにはまりまくってます
- 私を沼に突き落としたのはこれです。可愛さに気づきました。ギャップ萌え万歳
本当に大混戦で票が割れた映像作品部門でした。アルバムを聴いて好きな曲を演奏している作品を選ぶのも良いかもしれませんね!
このアンケート結果が最近KinKiが気になる方のサポートに少しでもなればうれしいです。そしてアンケートに参加してくださったみなさんご協力ありがとうございました!
*1:ちなみにKinKi Kidsのアルバムはデビューアルバムの名前を決める際に、ジャニーズ事務所の社長ジャニー喜多川氏が「You たち関西出身だし、関西弁で「ええアルバム」でA albumでいいじゃない!」と言ったのをきっかけに、デビューアルバムはA Albumに。その後はB album, C album~と発売順にアルファベットが振られています。時系列になっているので覚えやすいシンプルで良いネーミングで現在はM albumまで発売されています。またベストアルバムが3種類発売されています
*2:Φアルバム以降は、KinKi Kids名義のアルバムには光一・剛のソロ曲は収録されていません
Endless SHOCKファンにおすすめしたいエンタテイメント―パーカッション編―
Endless SHOCKを観て舞台の面白さに目覚めたけど何から見始めたらいいかわからない!という方に向けて、わたしのおすすめを勝手に紹介する記事第二弾です。
前回の記事(フライング編)はこちらからどうぞ。
今回はパーカッションにまつわる作品を紹介していきたいと思います。
SHOCKではパーカッショニストの石川直さんそして和太鼓奏者の日野一輝さんを迎えて、パーカッション・リズムによる人を魅了する力、そして言葉が無くても身体と心に響く力強さを最大活用したナンバー(1幕Broadwayの街でコウイチがナオキに出会うシーン、そして2幕のIt's A New World On The Earth)があります。特に夢幻の和太鼓が私は好きなのですが!様々な優れた作品があるので紹介していきますね。
1.blast!
ブラスト! blast 日本公演公式プロモーション映像 - YouTube
紹介するまでもないかと思ったのですが、ナオキ役の石川直さんが出演されている作品。2001年にブロードウェイに進出後、2003年に日本に上陸。マーチングバンドやドラムコーのエンタテイメント性を極限まで高めた作品です。公式HPの説明はこんな感じ。
「ブラスト!」ではパフォーマーたちが12種類以上の金管楽器と51種類ものパーカッションを駆使し、常識では考えられない超一流の動きを繰り広げる。そしてビジュアルアンサンブルと呼ばれるフラッグやサーベルなど様々な道具を操るダンサーたちは、激しく、かつ華麗に観客を魅了する。
blast!は2回観に行ったのですが、映像観てわかる通り超人的な動きを見せるアスリート兼音楽家によって、奏でられる音と動きにぐいぐい引き込まれたのをよく覚えています。特に私が好きなのは、映像の1分45秒あたりから始まる12名の奏者による一糸乱れぬスネアドラム*1です!
ちなみにジャニーさんが石川直さんをSHOCKにスカウトしたのもこのblast!を観劇したことがきっかけ。SHOCKではニューヨークの街角で演奏するナオキをみてコウイチが「あの人凄いな。一緒に舞台やれないかな!」って思いつくんですけど、まさにリアルの世界でそれが起きた作品がblast! 興味深いですよね。
2.STOMP
STOMP - Established in 1994 NYC - YouTube
続いては…これも紹介するまでもない超有名作品STOMP。
身体や身近にあるもの(ホウキ・ゴミ箱・マッチ箱など!)を存分に使って奏でるリズムの渦に興奮します。1991年にロンドンのストリートで誕生後、1994年から現在までオフブロードウェイでロングランを続けています。コカコーラのCMや映画館でドルビー(音響システム)のトレイラーとして採用されていたこともあるので観たことある人は多いのではないでしょうか?
SHOCKでもドラム缶を叩いて音を出すシーンがあったりしますが、多かれ少なかれこの作品の影響を受けてるかもしれませんね。
パーカッションとダンスの素敵な融合…といえば、タップダンス。ここからはタップダンスがおすすめのミュージカルを紹介します。
3. NEWSIES - King of New York-
King of New York - NEWSIES (Thanksgiving Parade ...
2012年ブロードウェイ初演のディズニーによるミュージカル*2。実際に1899年にNYで起きた貧しい生活を送る新聞売りの少年たちが待遇改善を求めて行ったストライキを描いた映画をミュージカル化したものです。
"King of New York" は少年が行ったストライキが新聞に大きく取り上げられたことを祝福し、金持ちになれたらどんな生活が送れるんだろうと歓喜するダンスシーン。タップダンスに加えてSTOMPの用にほうき、スプーンを使ってリズムを作りだし溢れでる喜びが観客席までダイレクトに伝わります。
この作品見ての通り少年たちが歌って踊りまくるんですよ。ジャニーズと相性いいと思うな―。日本で上演するなら20歳前後のデビュー組+Jr.で上演してほしいですねぇ。
4. Billy Elliot -Angry Dance
Billy Elliot's Angry Dance - YouTube
3で紹介した喜びを表すタップダンスに対して、こちらは抑えきれない怒りを表すタップダンス、その名もAngry Dance(怒りダンス)。バレエダンサーに憧れる少年が父親と兄(母はすでに亡くなっている)にバレエを辞めろと強く言われたシーンの後に踊るのがこれ。悲痛の叫びと激しい怒りがタップで表現されています。
Billy ElliotとNEWSIES両作品ともトニー賞で最優秀振付賞を獲得しているのですが…納得ですね。
5.42nd Street
42nd Street - American Tony Awards - tap dance ...
最後に紹介するのは、煌びやかで圧巻のタップダンス。42nd Streetは1980年にブロードウェイ初演で2011年から12年にかけてリバイバル上演していたミュージカル。ブロードウェイで、ショーを作り上げている人々を一人のコーラスガールを中心に描いたもの。トニー賞授賞式のオープニング用に、普段上演している劇場からメトロに乗って移動し授賞式会場で作品を披露という編成になっています。もうね、観てるだけでわくわくしますね!大階段に燕尾服…一糸乱れぬ群舞…理由なんていらないで大好きなナンバーです!!!
今回も止まらなくなりそうなので、この辺にしておきます。次回はSHOCKに縁のある(?)ミュージカル作品を紹介しようかな。
Endless SHOCKファンにおすすめしたいエンタテイメント―フライング編―
この記事ではEndless SHOCKを観て「舞台って楽しい!もっと他のエンタテイメントも観てみたい!」と興味を持った方に向けて、私のおすすめを勝手に紹介したいと思います。
「なんなんだ、この舞台は!!!!」
舞台好きの両親*1に、物心ついた時から劇団四季や東宝作品を中心とした芝居・ミュージカルに連れていってもらうというよりかは、連行される環境で育った私がSHOCK(初演のMILLENIUM SHOCK)に出会ったのは中学生の時のことでした。
初めてその作品を見た時、21歳の光一座長の放つオーラの壮絶な美しさはもちろんのこと、派手な衣装と舞台セット、イリュージョンにシェイクスピアさらにフライング、ダンスというこれでもか!という内容に圧倒されたのを今でも覚えています。「こんな舞台今までみたことない!!!なんなんだ!!」と。そして、それと同時に「ステージってめちゃくちゃ楽しい!もっと他の作品も見てみたい!」とエンタテイメントそのものに興味をもつきっかけになった大事な体験でした。
それから15年。私自身もそれなりの観劇経験を積んできましたが、積めば積むほど「やっぱりSHOCKって恐ろしい舞台だな」って確信します。曲にダンスそしてフライング・パーカッション・殺陣などをこれでもかって詰め込んだ上で、そのどれもがかなりのレベルに達しているからです*2。また、それを支える舞台装置や照明も素晴らしいですし、他に類をみない作品であることは間違いありません。と同時にこのSHOCKを作っている人たち(もちろん光一さん含め)は研究熱心で優れた舞台作品に常にアンテナを張っているんだろうなと感じます!
SHOCK好きの方に紹介したい作品たくさんあるのですが、この記事ではフライングにテーマに絞っておすすめのエンタテイメント作品を紹介したいと思います*3
フライング
SHOCKでは光一さんが5種類のフライングを披露します。「5種類のフライングを見られるミュージカルは他にない」とSHOCKのフライングコーディネーターの佐藤和広さんはおっしゃってました。*4光一さんのフライングは世界レベルで美しいと思っていますが、じゃあ世界レベルって何なんだよ?という話なのでフライング部門からは3作品のおすすめ紹介です。
1.シルク・ドゥ・ソレイユのリボンフライング
赤リボンフライング好きの人にはたまらない動画発見…美しい…
La nouba: NASTRI ROSSI https://t.co/e9pE78uJTY
アメリカ・フロリダのディズニーワールドリゾートで行われているLA NOUBAという作品の一部です。リボンフライング(英語ではAerial Silk)と呼ばれる、命綱やワイヤーを付けずに布を腕に巻きつけるだけで飛ぶフライングはシルク・ドゥ・ソレイユか堂本光一かという限られた人にしかできない難易度が高い技です。シルクでは屈強な男性が披露する荘厳なリボンフライング。光一さんの披露する技と似てるんですが!が!全然受ける印象が違うのが面白いですね。
2.スパイダーマンの激しい格闘シーン
Behind the Scenes - Aerial Design (SPIDER-MAN ...
光一さんにマネして欲しくないフライングNo1がこれ。Spider-Man: Turn Off the Dark。Broadwayで2011年にスタートするものの、チケットの売れ行きが悪いのに加えスタントマンの怪我や機構トラブルが続出し2年半でクローズに*5。残念ながら動画でしか観たことはありませんが、このダイナミックなフライングはさすがとしか言えませんね。今後ラスベガスに場所を移して再演予定ですので興味があれば!
3.Billy Elliotの空中バレエ(0分25秒から)
Behind the scenes at Billy Elliot - The Musical - YouTube
Billy Elliotは映画「(邦題)リトルダンサー」をミュージカル化した作品で、イギリスの炭鉱育ちの少年がバレエダンサーを目指すストーリー。少年の夢”空を飛ぶように踊りたい”を表すシーン。フライングをする少年と地上の青年が表現するフライングとバレエがとても美しいです。この映像ではフライングのためのロープを動かす綱元(フライングマンと映像では紹介されてます)さんが紹介されています。SHOCKでも綱元さんが光一さんの動きに合わせて手動でロープをゆるめたり引っ張ったりと職人技を見せてくださっていますが、ロンドンでも同じようです。なお、このミュージカル作品、ストーリーはもちろんエルトンジョンによる曲が素晴らしいしダンスシーンも見どころあるし、なによりも子役たちの熱演に圧倒されます。ロンドンで上演中ですが、映像化されてるのでお気軽にどうぞ!本当におすすめです。
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さぁ、趣味で書きなぐった文章になってしまいましたが、ここまで読んでいただいた方ありがとうございます。もしお時間あったら動画も観てみてください!「あれ、光一くんと綱元さんが作り出すフライングって世界と比べても凄いレベルなんじゃ!!」ってなるかもしれません!
それでは!また機会と気力があったら、フライング編以外のおすすめ作品書いてみようと思います。
恋から愛に変わるとき―KinKi Kidsを歌詞分析―
こちらのブログを拝見して以来、
KinKi Kidsだったらどうなるんだろう?やっぱり暗いの?重いの?実は意外とアイドルっぽい言葉が並んでたりするの?と気になって仕方なかったので、参照させていただいたブログの手法を参考に挑戦してみました。
対象楽曲
- 全224曲(KinKi Kids名義)*1
- ソロ曲は除く(例・「僕は思う」「ひとりじゃない」)
- セルフカバー曲・アレンジ曲は除く
楽曲の年代分け
時代によって、歌詞に変化があるかも同時に調べてみました。KinKiファンとKinKiの音楽の話をしていると「どのアルバム好き?*2」とアルバム単位で話すことが多いため、今回はアルバム別に分けて抽出しました。
全224曲出現回数TOP150
カラーリング方法
- 水色:「君・僕・二人」等の一人称・二人称の名詞
- 赤:「愛」を含む言葉
- 黄:「恋」「好き」「想う」等、恋の感情を意味する言葉
- 紺:独断と偏見で決めた、運命的(「世界」「生まれる」)・暗い(「涙」「嘘」等)・重ため(「生きる」「永遠」等)属性の言葉
君と僕とふたりの歌
「君」と「僕」が出現順位の1・2番を占めました。これは恋愛の歌を多く歌っていることもあり、予想通りの結果といえるでしょう。ちなみに、KinKiの曲の第一人称は女性詞を除き「僕」でほぼ統一されてます。例外的に「俺」「オレ」を使った曲はなんと、やめないでPUREと、KinKiのやる気まんまんソングの比較的初期に歌った、2曲だけでした。
さて、ここまでは想定通りだったのですが、「二人」という歌詞がTop10入りしたのに唸りました。歌詞で使われる「二人」とは、それぞれの曲で描かれる曲の主人公である「僕」と僕の恋人(元恋人含む)そして時には友人である「君」の二人を意味しています。ただ、それを歌うKinKiもまた二人組です。「二人」=KinKiを意味しているのでは?という上手な使い方をしている曲も多々あり*3、KinKiファンとしては堪らないキーワードになっているのではないでしょうか?
恋から愛に変わるとき
全てのアルバムを通して、「愛」「恋」「想い」という恋愛に関する言葉が高い順位を占めました。これは恋愛の曲を多く歌っているためだと容易に想像がつきますが、各年代にどんな特徴があるのか見てみました。
- A album時代は「恋」>「愛」1997年7月のデビュー前である、16歳~18歳当時に歌っていた曲で構成されているA album。繊細な揺れ動く少年の恋を描いた曲(「せつない恋にきづいて*4」「Kissからはじまるミステリー」が多い。デビュー前からすでに、ポップで弾けるような恋心ではなく、切なく重めなじとっとした恋心を歌っていたのは非常に興味深いです。
- B album ~Φ まで重くなっていく「愛」A album以降は、一貫して「愛」が「恋」を出現回数で上回っていきますが、Φ albumまで、「愛」と「恋」がTOP30に並ぶ時代が続きます。デビュー曲「硝子の少年」そして次曲の「愛されるより愛したい」が共に大ヒット。この流れの中で、応援歌ではなく恋愛を歌うアイドルとしての道が出来上がっていきます。ふたりの音楽性・表現性も広がりを見せ、様々なタイプの恋愛を歌うようになっていきます。ただし、ワンナイトラブや、爽やかな片思いを描いた曲は極端に少なく、誠実で一途な(重すぎるくらいの)恋愛や未練がましいくらいの失恋を描いた曲が多いのは、マイナーで哀愁があるふたりの声質が活きる曲を選んだ結果といえるのではないでしょうか?
- J album~ そして「愛」へ J album以降はなんと「恋」がTOP30からランク外へ。Jの前作であるΦ albumで剛さん作詞・光一さん作曲の「銀色暗号」 で、愛へと昇る...愛へと成る。と歌いあげていた後から、「愛」への一本化が進んで行ったのは偶然とは言え、なかなか面白い事実です。 また、愛の種類も異性への恋愛だけではなく、家族愛(「Family ~ひとつになること」「僕が生まれた日」等)や生まれてくる子供への愛(「WELCOME」)、人類愛(「me~地球の色」)と多様な愛を歌うようになっていっています。18歳でデビューしたKinKiも今は36歳、ちょうどデビュー時の2倍の年齢です。人生経験を積み、恋よりも愛が似合う年齢になってきたのも、この変化の要因でしょうね。
最後に
今回の集計は、素人の独断と偏見による私見ですので、間違いだらけかと思いますが、ここまで読んで頂きありがとうございます。是非、他の方にも分析して欲しい!!願望が強すぎるので、最後に全アルバム別のTOP150を貼っておきますね。