医療・健康・介護の技術革新「デジタルヘルス」に関する具体事例を紹介します。企業などの取り組みやその背景にある狙い、医療・介護現場におけるデジタルヘルス技術の導入事例など、ニュースではお伝えしきれない深堀りの情報をお届けします。
デジタルヘルス事例
目次
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健康医療情報活用のプラットフォームを提供、富士通
2022年度末に120団体へ、海外展開も計画
富士通は、個人の健康医療情報といったパーソナルヘルスレコード(PHR)を、安心・安全に管理しながら活用できる統合管理基盤PaaS(Product as a Service)「ヘルスケアパーソナルサービスプラットフォーム」を開発し、2019年2月13日にサービス提供を開始した。
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スマホでどこでも眼科の検査が可能に
スマートフォンで、診察室で行う眼科検査を可能にする――。そんな技術を開発しているのが慶應義塾大学発のベンチャー企業OUIである。同社 取締役の清水映輔氏は「Care Show Japan 2019」(2019年1月23~24日)内の「ヘルスケアIT 2019」のセミナーに登壇し、開発中のデバイスを紹…
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グランプリはカケハシが獲得、経産省主催ビジネスコンテスト
新設のアイデアコンテスト部門も注目集まる
経済産業省は2019年1月30日に、「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2019」を東京都内で開催した。ビジネスコンテスト部門では7社のファイナリストが登壇して最終プレゼンを実施し、カケハシがグランプリを獲得した。今年から新設されたアイデアコンテスト部門は3人がプレゼンし、全員に優秀賞が贈られ…
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VRで不安障害の治療を、恐怖を感じる状況を再現
東京に続いて名古屋と横浜の医療機関にも導入予定
デジタルヘルスベンチャーの魔法アプリは、VRを使って不安障害の治療を行うソフトウエアの開発を進めている。同社が着目したのは、不安障害に対する心理療法の一つである暴露療法。あえて患者が恐怖を抱いている物や状況に直面させることで、過剰反応を緩和する治療法だ。
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タニタ、生涯現役社会の実現に向けた新技術を披露
フレイル体組成計やカード型活動量計
タニタは、「フレイル体組成計」「脂肪燃焼モニター」「カード型活動量計」の3種類の次世代製品・コンセプトモデルを発表した。各モデルには、生涯現役社会の実現に向けた「次世代健康づくりソリューション」の提供を目指す同社にとって、今後の事業の基盤になる新技術を搭載したとする。
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転落防止センサーに見る介護現場に必要な技術とは?
「福岡100」、ユマニチュードで介護者の負担を低下
センサーを使って被介護者の見守りをすることが当たり前になりつつある。しかし、こうした技術の活用によって、思わぬ弊害も生じている。
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住むだけで“都市ストレスから解放される”家
光と音、匂いで森を再現
都市ストレスから解放される――。そんな住宅「xevoGranWood 都市暮らし森が家コンセプトモデル」を大和ハウス工業が2019年1月17日に発表した。同年1月19日から品川シーサイド展示場で展示および販売を開始する。
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デジタルガレージ主催ピッチコンテスト、バイオヘルス関連4社が競う
「Open Network Lab BioHealth 1st Demo Day」から
デジタルガレージは2019年1月16日に、「Open Network Lab BioHealth 1st Demo Day」を開催した。バイオヘルス関連のベンチャー4社が登壇し、デジタルガレージ関係者などが選ぶベストチーム賞、パートナー企業が選ぶパートナー賞、来場者が選ぶオーディエンス賞を競った。
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Society5.0を支える医療機器産業をめざす、医機連会長
「医機連みらい戦略会議」を立ち上げへ
「医療現場におけるデジタルヘルスへの期待が高まっていることを日々感じている。2019年は在宅医療や遠隔医療などの領域でデジタル化がますます加速するだろう」。日本医療機器産業連合会(医機連)会長の渡部眞也氏は、2019年1月8日の年頭記者会見で2019年の医療機器市場の見通しをこう述べた。
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ロボットは病院で活躍できるか、聖マリアンナ医科大病院の試み
実証実験で課題を明らかにして進化を促す
聖マリアンナ医科大学病院とNECネッツエスアイは、医療従事者の搬送業務における負担軽減や業務効率化を目的に、デリバリーロボット「Relay(リレイ)」による検体・薬剤搬送の実証実験に取り組んでいる。ロボット活用による働き方改革を促進し、入院患者などの病院利用者へのサービス向上を目指す。
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「超ビッグデータ」で疾患を予見、生活の質向上へ
内閣府ImPACTプロジェクトの成果報告
2016~2018年度を実施期間とする内閣府のImPACTプログラム(革新的研究開発推進プログラム)「社会リスクを低減する超ビッグデータプラットフォーム」が、11月21日に開催された「2018年度シンポジウム」(主催・内閣府、科学技術振興機構)で3年間の成果を報告した。
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線虫でがん検査、エンタテインメントの力で普及へ
HIROTSUバイオサイエンスがエイベックスと合同会社設立
「線虫」と呼ばれる生物を使って、1滴の尿からがんを早期に検知する――。そんな新しいがん検査法「N-NOSE」の実用化を目指す九州大学発ベンチャーのHIROTSUバイオサイエンスが、エイベックス・マネジメントと手を組んだ。両者の狙いは、エンタテインメントの力を使って、がんの検診率を向上させることである…
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フィリップス、異業種連携をベースにヘルステック加速
堤社長が2019年度戦略発表で強調
フィリップス・ジャパンは、2018年12月6日に2019年度戦略発表会を開催した。統合されたあらゆるデータの解析から個々人にあった精密な診断・最適な治療、実行可能な予防を提示できるシステムをつくっていくとし、そのために異業種との連携をさらに加速・強化する。
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5G活用で遠隔地の手術をリアルタイムにVR体験、J&Jが構想
医療研修用コンテンツも披露
名医の手術をVR空間で体験できる――。ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニーは、開発を進めている医療研修用のVRコンテンツを「DOCOMO Open House 2018」(2018年12月6~7日、東京ビッグサイト)で披露した。
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診療報酬返還リスクを軽減、施設基準管理サービス提供
HealtheeOneがクラウドサービスで支援
保険医療機関にとって施設基準の維持・管理は、「経営管理」そのもの。届け出た項目の施設基準が、継続的に維持されているか定期的に確認する必要がある。維持・管理業務の不備から診療報酬の返還を余儀なくされる場合もある。こうしたリスクを回避し、施設基準の適切な管理業務を支援するため、福島県いわき市のスタートア…
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交換時期に歯ブラシを届けて健康維持、サンスター
歯磨き回数を測定してAmazonに発注
サンスターグループは、歯ブラシの交換時期に合わせて自動で発注できるサービスを2018年12月5日に開始した。IoTスマート歯ブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」で歯を磨いた回数を計測して、交換時期になると「Amazon Dash Replenishment」を通じて自動で発注する。
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睡眠は測って改善する時代へ
「Health 2.0 Japan」で最新事例を紹介
日本人の4~5人に1人が悩みを抱えているとされる睡眠。この領域に、「ここ数年でさまざまなテクノロジーが活用され始めている」――。「Health2.0 Asia-Japan 2018」では、こうした状況下で登場し始めた睡眠関連のソリューションを複数紹介した。
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“自宅で心電図”、なぜ必要?
脳梗塞を引き起こす心房細動の兆候を早期に捉える
米Apple社が発表した「Apple Watch Series4」は、「ECG(心電図)」を測定できる機能で注目を集めた。脈拍や活動量、体重などのバイタルデータとは違い、波形で示される心電図を医療の知識がない素人が読むことは難しいにも関わらず、家庭で心電図を測定できるデバイスが登場するのはなぜなのか…
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膀胱内の尿量確認デバイスを介護向けに、リリアム大塚
膀胱に尿がどれだけたまっているかを簡単に確認することができる――。そんな機能を持った排尿タイミング予測支援デバイス「リリアムスポット」をリリアム大塚が2018年12月に発売する。
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地域医療の発展を目指すパートナーシップを締結
渡邊高記念会とシーメンスヘルスケア
渡邊高記念会(兵庫県)とシーメンスヘルスケアは、地域医療の発展を目指したパートナーシップを2018年11月9日に締結したと発表した。シーメンスヘルスケアが高度な医療機器を提供するとともに、地域医療における最適な運用をコンサルティングしたりする。