2011年2月13日日曜日

ローカリゼーション・マップ前夜

「テツタロウさん、ミラノのアンザイです」…と、唐突に話しかけられ驚いたのは約1年前。場所は日本大学芸術学部の卒業制作展が行われていた日本大学お茶の水キャンパス内アートプラザ。確かに2010年2月6日(土)は、Twitterで居場所を告げていた。だからと言って、それまでTwitter上でしかコミュケーションのなかった人にいきなり声を掛けられるとは想像もしていなかった。おまけにその頃はiPhoneに切替える前であり、今のように日常生活にTwitterが溶け込む前だった。

自分のTwilog[ TetsutaroNakabayashi(@designer_tetsu) - Twilog ]を戻ってみた。やはりその数日後には、安西洋之さんが事務所に来てくれている。そうしてディスカッションをする中から、共通の問題意識、ローカリゼーションを軸にした活動のアイデアや軸を見つけることに繋がっていった。
その後は、(社)日本インダストリアルデザイナー協会東日本ブロック「デザインプロセス委員会」内に「ローカリゼーション・マップ研究会」という名称の勉強会を主催し、昨年の10月からは日経ビジネスオンラインにて「ローカリゼーション・マップ」の連載をスタートさせることができ、11月にはリビングデザインセンターOZONEにて「異文化市場をデザインから理解する〜ローカリゼーションマップへの試み〜」というセミナーも開催…。



思い返すとたった1年間での活動なのだが、これらの活動を支えてくれていたデジタルツールは、間違いなくTwitterとSkypeである。これら無くして1年間ではここまでの活動には至らなかっただろう…という思いが強い。そして、ローカリゼーション・マップにとって、今年は昨年にも増して活動量が増える予定となっている。なぜなら内容としても「第2章」に突入したからだ。最近時折質問をされる「安西さんとは何年来のビジネスパートナーですか?」…についての返答でもあり、アクションの前の予告であり…という意味からも、何ヶ月ぶりかのブログ更新です。

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2010年11月9日火曜日

Real Dive 〜局所から大局を目指して〜

あと数年で、設立から60年を迎え、私も正会員になっている「社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)東日本ブロック」では、今週末の日曜日に、専門学校 東洋美術学校さんを会場に、インダストリアルデザイナーやプロダクトデザイナーのための会合を行います。そのタイトルが『Real Dive』です。この会議は【2010 JIDA 全国大会】の一環として東エリアで開催されるものです。

JIDAの会員の皆さんはもちろんですが、同じ職種についていおられるデザイナーの皆さん、会員でない方も大歓迎です。日本の社会の中ではまだまだ認知が低い「インダストリアルデザイナー」「プロダクトデザイナー」という職能とその将来について語りませんか?。進行は、小規模のテーマを設定したグループ・セッション単位で行われます。興味のあるセッションにご参加いただき、19時からの懇親会で交流しましょう!。

ちなみに、私(ナカバヤシ)は、東日本ブロック副ブロック長という立場から、この会議の企画サポートをしていたのですが、セッションのファシリテーターも努めることになりました。テーマは「異文化市場をデザインから理解する」。日経ビジネスオンライン誌上にて連載をコラボしている、「ヨーロッパの目 日本の目」の著者である安西洋之さんも、現在訪日中なので参加してくださいます。詳細と申込に付いては下記のリンク先でご確認ください。

 


2010デザイン会議/東エリア開催のご案内
Real Dive 〜局所から大局を目指して〜

◉開催概要:
□ 日時 : 2010年11月14日 13:30〜17:30
□ 場所 : 専門学校 東洋美術学校 C棟 東京都新宿区富久町2-6
TEL : 03-3359-7421 MAP = http://www.to-bi.ac.jp/access/
□ 協力 : 専門学校 東洋美術学校
□ 会議参加費 : 会員、一般 = ¥1,500円、会友・一般学生 = ¥500円
□ 懇親会参加費 : 会員、一般 = ¥1,000円、会友・一般学生 = ¥500円

□ グループセッション・テーマ (括弧内はファシリテーター名 敬称略)
・新光源でかわるモノと暮らし(石田聖次 他)
・デザイナーとその権利(堀越敏晴 他)
・異文化市場をデザインから理解する(中林鉄太郎 他)
・次世代モバイル端末とインターフェース(佐藤敏明/山崎和彦 他)
・これからのデザインビジネスの可能性(佐野 正 他)
・[テーマ・タイトル調整中](NOSIGNER 他)

◉Related Link : 2010デザイン会議/東エリア開催のご案内

2010年11月7日日曜日

TwitterクライアントはTweetMe!

iPhoneのTwitterクライアントは、長らくHootSuiteにしていたけれど、「TweetMeを使わないなんて…」とタイムラインに流れてきた情報から興味を惹かれ、さっそくダウンロード。HootSuiteは、公式アプリのような単機能型とは異なり、1つのアプリから、Facebookやfoursquareなど複数のソーシャルサービスに投稿できる高機能なもの。Web版を便利に使っていた感覚そのままにiPhoneでも使っていた。とはいえ、そこは15.4インチのMacBookの画面ではない。ノートPCの使い勝手からすれば劣るのは否めないと感じていたのは正直なところ。
では、「TweetMe」はどうか。パッと見のインターフェースはシンプルな印象。ところが、スビードコントロールが設定できる自動スクロール機能から、種類を選べるリプライやRT、よく見るリストへの横すらいどへの切り替え、Mentionsのボタンを1度タップすると、そのボタンがDMボタンになるという省スペースのインターフェースなど、iPhoneでのツイートというオケージョンに呼応するベネフィット。これなら、タイムラインにそう流れてきても不思議じゃない。iPhoneホーム画面のHootSuiteに位置にとって変わってしまった。


画面がの右端の縦に連なるボーダーが、未読ツイートや自動スクロールをコントロールするバーになっている。



新規ツイートの画面も使い勝手がいい。上段ツールバーの左から2番目は、書いてる最中でも、元のツイートに目を通すことができるようにも新規ツイート画面を畳んでおけるようにするボタン。通信状態が悪くツイートできなかった時は、ドラフトに保存されるが、その呼び出しは中段ツールバーの一番左のアイコンをタップするとことで、それらの一覧が表示される。いくつかのクライアントを試した経験のある人であれば、直ぐに便利に使えるツールだ。

-- 今回のエントリーも、iPhoneアプリのBlogPressからの送信

2010年11月1日月曜日

【告知】OZONEでセミナーを開催します:異文化市場をデザインから理解する

西新宿のリビングデザインセンターOZONE 8階セミナールームにて、2010年11月18日(木曜日)にセミナーを開催することになりました。テーマは『異文化市場をデザインから理解する 〜ローカリゼーションマップへの試み〜』です。これは日経ビジネスオンラインにて、先月から連載がスタートしたコラム「ローカリゼーション」関連セミナーです。具体的な画像等の事例を踏まえながら、デザインにおけるローカリゼーション視点、言い換えると異文化市場の理解を、コラムでもコラボしている安西洋之さん(@anzaih)さんと共に試みます。
写真素材 PIXTA
(c) QUALIA studio写真素材 PIXTA


ハリウッドの映画や、海外の風刺漫画などで登場する「ニッポン」に違和感を感じた…そういう経験は少なくないはず。最近は少なくなりましたが、以前などは「Japan」というシーン、「Japanese」というキャラクターや配役、そういう文脈に登場する動作や、セットなどが、どれを見ても中国、韓国、日本、場合によってはアジアンテイストまでもがブレンドされたような描写でした。日本で暮らしている我々からすると「何たる不勉強!」と感じてしましますが、当時の彼らのマインドに浮上する日本は太平洋を越え、日付変更線も越え、ハワイの先のFar Eastという遠い位置付け。彼らの日常からはとても距離があった訳です。

ちょと視点を逆にしてみます。我々は海外の国や地域のそれぞれの文化をどれだけ知ってるのでしょうか?。実はあまり知らないのです。そこで暮らす人達の生活や文化について100%理解したり共感することは本来不可能ですし、その必要も無いのですが、デザインしたモノやサービスが海を超えた先で暮らすさまざまな人達の生活を潤すものにしたいのであれば、彼らの文化を納得できなくとも理解する…というスタンスは取り入れるべき視点です。そういう問題意識からスタートした「ローカリゼーションマップ研究会」のセミナーです。ご興味とお時間がある方は、安西さんブログ『地図を描いたイタリア人』を一読の上、是非ご参加ください!。申込は下記ページから。

異文化市場をデザインから理解する ::: Living Design Center OZONE
◉ 連載コラム :: 「ローカリゼーションマップ」:日経ビジネスオンライン

2010年10月31日日曜日

カメラアプリとの組合せで楽しむ「instagram」

instagram は移動中に息抜きを兼ねて使ってることが多い。Twitterはテキストベースのつぶやきだから、短文とはいえ読まねばならないが、instagram はイメージベース。比較的見慣れたシーンでも他人の目で切り取られたワンカットは新鮮に映る。Fafebookの「いいね!」と同様の機能になる「Like it」が気軽なコミュニケーション。直感的に気軽に、ついついポチっとしてしまう。過去に撮影した画像をアップしてる人も多いようだけれども、画像に短いコメントを付加でき、Twitter やFacebook の掲示板と連動できる仕様なので、どちらかと言えば「今、眼前に拡がる景色」として使う方が楽しいように思う。



自分のiPhoneホーム画面の「camera」と名付けたフォルダー。純正アプリ以外に4つのカメラアプリを、用途に応じて使い分けている。正方形画面でしか撮影できないが、額縁とともにプリセットされてるフィルターが多い instagram。それだけでも楽しめるが、他のカメラアプリで撮影した画像を instagram で読み込んでトリミングしつつ、フィルター選択する方法を選ぶと表現が広がる。
最近気に入ってるのは、「MonotoriCam」という一眼レフで撮ったようなボケ味で撮影できるアプリとの組合せ。このアプリの気に入ってるポイントは、オリジナル画像もカメラロールに残しておいてくれるところ。他にも組み合わせることで楽しめるアプリが出てきたら、また紹介します。



実は今回のこの instagram についてのエントリーは、移動中にiPhoneから BlogPress というアプリで書き、アップロードもiPhoneからの送信です。このアプリについても書くつもりです。

instagam

#RNN 秋のリアル中西 at 六本木松ちゃん!!

Twitterハッシュタグ #RNN のイベント『リアル中西』は、昨年30名の予約がデザインタイドのレセプション中で噂になり、うっかり100人以上が来てしまった ... という伝説の飲み会。月に一度の会も開催されてますが、今回のデザイナーズウイーク期間は、10/29(金)の夜、なんとすし居酒屋 松ちゃんの全館貸し切りという暴挙での開催。何度か予定が合えば参加している身としては、これは欠席する訳にはいかない! ...という訳で、21:30開場の前から別件の打ち合わせを松ちゃんでセッティングしてフライングする ... という体制で出かけました。

#RNN 秋のリアル中西 at 六本木松ちゃん

300人オーバーの人たちが集まるのだろうか ... などという余計な心配は開場直後に吹っ飛んでしまうほど、次から次からのお客さん。名古屋や大阪、海外のデザイン関係者も含め大賑わい。あちこちで名刺交換だったり、立ったままの歓談だったりと息つく暇もない状態でした。今回は翌日の土曜日も仕事だったので、終電までのシンデレラ参加でしたが、オールの方も多かったようですね。主催者の @metaboyanaさん、企画・幹事の@AKUMAGAYAさん、関係者の皆さん、楽しい夜をありがとうございました & お疲れ様でした!。

雨の六本木でmore trees展を体感した

今年もデザイナーズウイークが開幕。予想外だったのは季節外れの台風接近のニュース。開幕初日の昨日はJIDA事務局に行かねばならぬ用事もあったのだが仕事の関係で夕方まで動けず。六本木に着いたのは18時過ぎ。ようやく「more trees展」を見ることができた。

写真素材 PIXTA
(c) zafira写真素材 PIXTA


国土の3分の2が森林の日本。そのうちの約4割が人工林。多くは戦後に植えられた杉やヒノキの針葉樹。「間伐」という、人の手が入ることで、循環が即され持続可能になる生態系。
経済的な観点も大事だけれど、多くの場合、中長期的な視点が脇に追いやられてしまう。森のある山が枯れては、海にまで影響を及ぼすようなスケールの大きな地球の活動。そういうマクロな視点から見れば、ほんとうに小さい「人の手」なのかもしれないけれど、そんな問題意識、コンセプト、ビジョンなどが、わかりやすいグラフィックの展示パネルや、空間にふんだんにディスプレイされた木片などの木材とともに体感できる展覧会となっていた。展示はAXISギャラリー内だけでなく、中庭にレイアウトされた屋外展示、地階ロビーでの写真展もある。あいにくの雨ではあったけれど、そのおかげか中庭の木片から、湿り気を含んだ芳しい木の香りが鼻孔に広がる。東京の街中からは子供のころによく見かけた材木屋さんが消えつつある。雨の日に、立てかけれた材木の影で雨宿りした記憶が蘇った。





MIRU DESIGN : more trees展  ─森を感じる12日間のお知らせ

下記の「もっと読む」以降には、展示されていた作品画像数点と、スティックモビールの森...で撮影してみた動画を貼ってみました。iPhone 3GSを縦に持ったまま撮影してしまったので見づらいかもしれませんが、音声付で見てください。iPhoneにぶつかるスティックモビールの乾いた音が心地よいです。また、画像は長い時を経て成長する樹木のイメージからか、印象的だった時計のデザインをピックアップしました。