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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 歴史は繰り返すものか、第6話。そりゃね、高校生活ってのははたから見れば周回プレイにも見えるからね。内部にいる人間にとっては確実な上り坂のはずなんだけど。

 というわけで今年もやってまいりました、運命を決めるオーディション。さらに今年は(通れば)府大会・県大会・全国大会と3回もオーディションがあるということで例年以上に気の重いシーズンである。なんらかの評価が下されるということは当然勝者と敗者が出てくる。そこには悲喜交々のドラマがあり、笑う者、泣く者、笑うに笑えない者など多種多様。これだけの大所帯に育った吹奏楽部であれば、そのドラマの量も尋常ではない。でもまぁ、今期は色々と詰め込んでいかなければならないので全部が全部というわけではなくエッセンスのみを手短に。

 意外なことに、ドラマが大きく渦巻いたのはチューバパートであった。葉月の3年越しの悲願。これまでずっと舞台袖を温め続けた彼女がついにコンクールの会場へ。そしてこの采配が決して3年生になった彼女への温情などではないことが、他の編成から嫌でも分かってしまうというのは皮肉なもの。抜群の実力を持つ美玲は当然合格したわけだが、なんと残るチューバの1枠は1年の釜屋すずめのものに。あれだけ先輩面してたさつきがまさかの落選という衝撃の結果となった。

 この決定について真っ先に異議を唱えたのは美玲。そりゃま、これまで築き上げてきた鈴木コンビの絆を考えれば当然のことだし、彼女の審美眼からすればまさかの初心者起用は意図がつかめなかったというのもあるだろう。純然たる実力が理由であれば、おそらくみっちゃんは文句を言いにこない。彼女はその辺りをきちんとわきまえている人間だからだ。しかし、今回の決定は美玲目線からも違和感があり、思わず部長に談判を持ちかけるくらいではあった。かくいう黄前部長もその辺ははっきりと滝センの決定を飲み込めておらず、遠慮がちながらもきちんと上奏し、見事に正論で返されている。

 今回の一件はさっちゃんにとっては残念以外に言葉が無いが、やはりオーディションというシステム自体が孕む様々な危険性を匂わせている。楽器の実力や大会での必要性なんてものは明確に数値化されるものではないため、コンダクターがどれだけ正当な評価を下そうとも不平不満は起こりうる。その下地として「学年の違い」というデフォのステータスが横たわっているならなおさらのこと。久美子たち上級生はそうしたノイズに耳を貸さずに滝とほぼ同じ目線を持つこともできるが、まだそこまでの信頼が置けていない1、2年生からするとこの不満は高まりやすいと、美玲は伝えてくれている。やはりここまでの大所帯になってしまっては一枚岩ではいられない。3年目にして、久美子はこの問題に3度ぶち当たるのだ。

 オーディション会場、真由が向かったその背中に久美子がフラッシュバックさせるのは昨年の奏の振る舞い。あの時は久美子・夏紀・奏という3人の関係性の中で起こった事件だった。「在籍日数が長い上級生が優先されるべき」「自分は身を引くべき」と考えたお利口少女・奏ちゃんのやらかした失敗は、あの時のあのシーン以外でも、どこかで起こり得た問題である。あの時に全ての感情を大噴出させたおかげでユーフォチームは鉄の絆を構築することに成功したが、そこに新たな要素として真由が加わり、絆の再構成が必要な状態。幸いにして真由は奏ほど浅はかではなかったが、だからとて問題は何一つ解決していない。あれだけ対人関係において正解筋だけを辿ることができる黄前相談所が、真由という異分子に対してはいちいち間違った答えしか出せていないのだ。やはり自身のスタンスに直接影響を及ぼす状況では、いかに黄前久美子とて揺らいでしまう部分はあるのだろう。考えれば考えるほど、意識するなと思って意識してしまうほどに、久美子は真由の扱いを取り違えていく。ついにはあすかに授かったあの曲すらも、彼女の内心をチクチクと刺す不安材料に転じてしまった。今の久美子を見たら、田中あすかはなんと言うだろう。呵呵と笑って背中の1つでも張ってくれるだろうか。

 府大会のソリは久美子。そこはなんとか守り抜いた部長の意地。「ここからはずっとソリを2人で吹きたい」。麗奈の無邪気な願いすら、今の久美子には棘に感じられるかもしれない。黄前相談所が最後に解決しなければならない問題、それは彼女自身の話なのだ。

 
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 「ささやく牛乳」って怖くね? 第5話。その昔「牛乳に相談だ」っていうCMがありましたが、相談したら囁き声で返事されるとか。なんの話?

 思いの外穏当な展開になった感もある修羅場後。今作はあっちこっちに百合ップルが存在する遍在的百合作品なのだが、どうやら性根の腐った人間はあまり存在していないらしく、基本的には性善説に則った優しい展開を約束してくれているようだ。亜季さんも悩んでるところにたまたまひまりがお宅来訪なんてしちゃったもんだから溜まってた不満が暴発してしまったが、その後に「どう考えてもパワハラだったな……」と反省、すぐに謝罪できるくらいには良識を持った子であった。やっぱ高校生の時分の3年生と1年生の差ってでかいですからね……いきなりあんな近距離から圧をかけられたらいかに天真爛漫なひまりさんでも萎縮しちゃいますよ。亜季もそれを理解してるからちゃんと謝ることができた。

 この亜季さんの暴走がひまりにいい具合に刺激を与えたようで、「何故自分みたいな人間が先輩を選ぶとかいう不遜な立場にあるのだろう」と思い悩むことに。「好きだとは思うんだけど、その好きが成立してるかどうか分からないから相手の好意を素直に受け取れない」というすこぶる面倒な自己認識なのでちょっとの情動では動くこともままならず、どう足掻いても頭の中だけじゃ解決しない問題だというのに結局頭で考えようとしてしまっている。その辺はやはり恋愛経験が無いが故の不安によるものなのだろう。となれば、もっとじゃんじゃん周りから圧をかけてひまりにとにかく初速をつけてやるしかない。

 今回そうして背中を押す任を任された1人目が、料理部部長の里宮百々花。今期はこれで2人目のメインキャラ「モモカ」だし各地に百合とガールズバンドが飛び交っているので色々とややこしいが、こちらは「うえしゃまボイスの最強モモカ」と覚えよう(奇しくも対抗モモカがりえりーなのはちょっと面白い)。面白半分でひまりの恋バナを聴いていた部長だったが、料理部らしい模範的な恋愛観を説いて少しでもひまりを前向きにさせてくれる。加えて「悩みを誰かに話す」という行為を通じてひまりが自己を客観視する手伝いをしたという側面もあるかもしれない。悩んでることなんて、人に話してみるだけでも案外あっさり解決するもんである。

 百々花部長のすごいところは、ひまりから「実は告白された人がいるんですよぅ」と明かされ、すぐ後にひまりがヨリと2人で帰ろうとしている様子を見て、「この人が例の?」と勘付いたところである。いや、普通に考えたらさ、あの話し方なら告白したのは男だと思うもんじゃない? この世界ってもしかしてどこぞのガールズバンド作品と同じように作品世界内にほぼ女性しかいないパラレルワールドなのか? まぁ、百々花自身にどうやらそっちの気があるようなので、自分に引き寄せて考えた結果が「お相手さんも女性なんだろな」という発想だったのかもしれないが……いや、ここで「普通は男性を想定しないか?」っていうのも一昔前の常識なのかもしれないな……これが多様性の世界か……(多様性を追い求めた結果性別が一種しかなくなるという矛盾)。

 そんなこんなで周りからの刺激をたくさんもらえたひまりだったが、やはりフィニッシュブローは先輩から直接くらう。「あんまりひまりを悩ませるのもかわいそうだし、ライブ後に一旦結論だそうや」という提案に、ひまりは「それでも決まらなかったらこの関係性は終わってしまうのかしら!?」と怯える。しかしそんなひまりを一撃でKOするヨリの一言が「絶対に惚れさすライブしたるでお嬢ちゃん」である。もう、それで終わりでいいじゃん。ここで勝負アリでもよくない? この子、可愛いキャラもやってるくせにイケメンムーブに迷いがないのはずるいよな……そりゃ亜季が自然と籠絡されるのも分かる気はするわ。もう、ひまりに逃げ場はないぞ。

 今日の結論:それにしたってキーボードとドラムの距離が近い。

 
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 「本当の意味での姉妹(スール)」とかいうパワーワード、第6話。どこぞの百合はギターを奏でているが、こちらはお琴で繋がるガールミーツガール。

 さぁ、いろんなところが動き出してややこしくなってまいりました。「我欲渦巻くドロドロ宮廷バトル」という雰囲気が出てきて実に好みの展開です。ただ、それが故に登場するキャラクターの数も増え、正面切って描かれない要素を拾うのが大変になってきた。何が悩ましいって、わたしゃキャラの顔を認識するのが苦手なので、みんなして似たような格好をしているこういう作品はキャラの識別がとても難しいのである。まぁ、そういう時のために声による認識を行なっているわけだが……女房連中なんていくらなんでも数が多すぎてちょっと大変。

 若宮周りの「男どもの政争」に関しては次回以降を見守るしかないので一旦置いておくとしよう。一応軽く触れておく必要があるのは、長束派から寝返った敦房(あつふさ)という人物が本気の翻意であるかどうかという問題。少なくとも今回の態度を見る限りでは「長束を守れるなら敵対する若宮に保護してもらった方が手っ取り早い」という態度は本心のように見えるし、実際彼の計略で若宮は南家に殴り込みをかけることに成功したわけだが、奥方が笑っていた「南家連中は本心を顔に出さん連中だからな」みたいな言い分も気になるといえば気になる。ここまで全部含みで計略の内だったとしたら若宮大ピンチ。まぁ、前回の荒事極振りみたいな長束派の様子を見る限り、そこまで知恵がまわる連中にも見えないのだが。

 とまぁ、男連中は勝手に修羅場ってくれそうなので、今回メインで押さえておくべきはお姫様方の関係図。これまで「なんか4人いるよね」くらいの捉え方だったのだが、東西南北の4家という分け方は姫様方だけの問題ではなさそうなのでちゃんと把握しておいた方がよさそうだ。

 まずは主人公っぽいポジションにいるのがあせびさんを担ぎ上げる東家。季節は「春」が該当し、イメージカラーは緑という感じだろうか。あせびは純然たる意味での箱入り娘らしく、周りの女房たちにとっては常識な宮中での不文律、そして生臭い歴史の逸話などもさっぱり知らないご様子。その代わりに身につけているのが琴の腕前で、「楽人の東家」と呼ばれているとかなんとか。そしてこのあせびをサポートしている熱烈スールが宗家の藤浪。こちらは純然たる親愛の情から協力しているようだが、確かに中立の立場にあるはずの妹君が1つの家に肩入れしている現状はあまりよろしくないのかも。もっとこっそりサポートするくらいの知恵が回ればよかったのだが。

 あせびと直接ぶつかったが、なんか知らんけどちょっと返り討ちにあった風に処理されてしまったのが西家の真赭の薄(ますほのすすき)。西家の配当は当然「秋」でイメージカラーは赤。今回も七夕のイベントにかこつけて小林幸子ばりのド派手な着物で攻めたが、周りの人間はあれをオシャレと受け取っているんだろうか。ただ、単なる派手好きというわけではなくて若宮への熱意は本物らしく、あせびなんか鼻息で吹き飛ばせるくらいに丁寧にお着物の仕立てを行なっている。普通に考えたら一番報われるべきは彼女である。西家は今のところメインで頑張ってるのはこの姫だけか?

 敦房や長束派の多くが所属しているという南家のお姫様は、姫というより王子枠の浜木綿(はまゆう)。こちらは「夏」の割り当てだが、イメージカラーは今のところ青だろうか。底が知れぬという南家の性質はこのイケメン姫にも当てはまるのかどうか。ただ、多分この家についてはどっちかというと姫様よりも当主と若宮のバトルがメインになりそう。

 そして、そんな南家に対して政治的取引という名の恐喝に出たのがこれまで最も影の薄かった釘ボイス、北家の白珠(しらたま)である。北家は当然「冬」を担当し、イメージカラーは白だろうか。確認したらその名から分かる通りに雪哉も北家の出身ということで、影が薄い割にはがっつりメインで食い込んでもおかしくないお家柄。ただ、残念ながら今回の白珠の振る舞いは主人公サイドのものではなさそうやね。互いにそこまで密な関係性でもなさそうな4家の姫君。それぞれに箱入り娘のはずなのだが、その「過去」に何やら大きな秘密を抱えているとかなんとか。

 次週は荒事混じりで姫様周りの話が動き出しそう。ぜひ重厚なお着物でのドタバタキャットファイトなどを見せていただければ。あ、でもこいつら烏なのか。ゴミ捨て場の決戦。

 
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 歴史上、キン肉マンの次に牛丼をよく食うアニメ、第6話。「これぞチー牛御用達アニメだな!」って言おうと思ったけどチーズ牛丼はその起源からしてすき家がオリジナルで、今作は吉牛だからちょっと違う。いや、同じ穴の牛や。

 女子高生が吉野家でくだを巻き、その接客をする店員も女子高生。そんな夢の牛丼ワールドでお送りしている今作だが、それでも音楽活動をめぐる諸々は現実と同じくなかなか厳しい。まぁ、メジャーデビューなんてことを考えなければ楽しく演奏してればいいだけの話なのだが、前回の顛末から仁菜は完全に変なスイッチが入ってしまい、「私が桃香の正しさを証明するんだ、ダイダスなんてぶっ壊してやるんだ」とかなり前がかりになってしまっている。桃香からしたら余計なお世話以外の何物でもないのだが、桃香だって音楽活動を続けてしまっているわけで、あの日仁菜に刺激されて再びギターを握った時点で完全に仁菜を見ている方向性が違うというわけでもない。あくまで桃香は「大人だから」ブレーキが効くというだけの話だ。バンド全体でアクセルの量がブレーキ量を上回ってしまえば、いつどこで転がり出すかも分からない状態なのかもしれない。

 これまでは仁菜という(暴走)アクセルと、桃香という堅固なブレーキ、そしてその調整役となるすばるという3人の拮抗状態だったわけだが、ついにここに「残りの2人」が参戦を表明。3+2の形で5人バンド結成というのはこれ以上余計なことを考えなくていいのでわかりやすい展開だ。まぁ「キーボード+ベース」という非常に都合の良い組み合わせが残っていたのはかなり都合の良いラッキーなのだが……バンドの募集ってだいたい最後にドラムが足りなくなるって聞いたことがあるんですけど、どうなんでしょうね。私の周りで実際にやってたアホバンドは「当方ボーカルギターギターギター」とかいう凄まじい状態になってたりした。

 吉牛の店員の皮を被った新たな2人を確認しておこう。まずはベースのルパ。……なに人やねん。今Wiki確認したら「南アジア出身」っていうすげぇふわっとした書かれ方しかしてないんだけど、日本での人口比を考えるとフィリピンあたりでしょうかね。一応父が外国籍で母は日本人のハーフらしいです。これまでどこで何をしていたかさっぱり分からない謎の人物なのだが、端々から感じ取れるオーラはこのバンドに一番必要そうなまとめ役ポジション。相方の智(とも)のことをよく理解しており、彼女の欲求をコントロールしつつ、良い方向に調整するスキルに長けている。今のところ自己主張はそこまで強くなく、智の「武道館へ行く」という目標にそっと寄り添ってあげているだけに見えるが……ただねぇ、我々はつい最近、「ママみ溢れる調整役だと思ってたら一番の畜生で劇物だった」っていう事例を目の当たりにしているからねぇ。ポジションもベースだし……ベースやってる女の感情って重いよね(個人の感想だし、一部ガールズバンド時代限定の感想です)。

 そしてキーボード担当、各種電子機器のスキルにも優れているのが海老塚智。どうやらかつて他のバンドで活動していたが、なんらかの理由で解散し、ルパと共に配信ベースの作曲活動に軸足を移していた様子。そこそこの知名度を誇り「いくらか事務所からの誘いも受けた」ということで、おそらくJELEEくらいの規模感なんじゃなかろうか。ただ、人間性はやや難しめの人物に見えており、暴走列車・井芹仁菜や大人のふりした桃香とうまいこと合わせられるかどうかが懸念材料。今後一番の課題は多分全員の目的意識のすり合わせになるかと思われる。

 ま、バンドの結成なんてもんはいつだって偶然だし適当だ。決して音楽に全てをかける覚悟があるやつばかりじゃないし、このバンドで一生やっていくなんてくそ重い誓いを立てられるやつはそうそういない。しかし、現時点での表層的な利害は一致している。ただ、仁菜の暴走気味の「なんでもいいから売れなきゃ」マインドが智の目的に合致したが故の合流であろうから、今後どこかで仁菜の目が覚めた時に一波乱ありそうではある。桃香がどっちのモチベに波長を合わせるかにもよるけども。どっかでルパが一回爆発したら何か面白いことが起こりそうだけどなー。

 そして、どうしても4人の動向に目が行きがちなところで、私がどんどん気になっていってるのが実はすばる。やっぱドラム補正があるせいなのか、彼女のキャラに毎週惹かれております。今回はほぼミス無しで仁菜のコントロールに成功しているし、彼女が語った「桃香は2人いるように見える」っていう人物評も、100%とは言わないまでもかなり的を射た分析だと思うのよね。これまで周りに合わせるスキルを磨いてきたおかげなのか、彼女の視点はかなり正確な気がする。そして清楚系女子高生のふりしてみんなで集まってる場所だと平気で足組んで座るようなお行儀の悪さも良い具合にツボ。今後もう1回くらいすばるを泣かせる展開が見られたらいいなーとは思ってます。

 
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 ラスト5分まで何のアニメかよく分かんない、第5話。いや、もしかしたら「パンツとおっぱいと脱衣フェチ」がメインのアニメなのかもしれませんが。……サブタイもだいたいそんな感じやん。

 ちなみにず〜っと気になっている絶妙なテンポのもっさり感は今回も一緒。これはもう、制作側の意図してる演出ってことなんですかね。全ての会話の掛け合いが09倍速くらいで流されてる感覚。そして肝腎の会話の中身についても、「特に意味がない日常」を体現するにしてもなんか台本くさいというか、絶妙に肉薄してない感じが何とも気になってしまう。こんだけ話数が進んでるのに乙ちゃんとこのクラスメイト一同とか、あんまりキャラが肉付けされてないし、下着トークとかもやらされてる感があるんだよなぁ。この感覚はいつ解消されるんだろう。

 そんな中で唯一動き出そうとしたのが銭湯の娘さんで、名前は桑島麻里ちゃんというらしい。この子もたいがいなタマなのだが、エロに精力を注いでいるという割には動きがもっさりしていて「もっと頑張れよ! まぁ、もっと頑張るとR18の制限入っちゃうリスクがあるんだけどね!」などとも考える。つい最近別アニメで「同性の場合でもセクハラって成立するんですよ」って言われてたし、あんだけ下心しかないやつは番台に座らせちゃダメだと思うんですけどね。多分ずっと小さい頃から銭湯の仕事を手伝ってるよい子なのだろうが……それが故に「脱衣マイスター」みたいな存在になってしまったとしたら罪深い家庭事情である。当然視聴者だって菫子さんや畦目先生の脱衣には興味があるのだが、菫子さんはこれまでもおっぱいを散々に振り回してるからそこまでレアリティ高くないし、先生も先生で巧みなパンチラなどで充分なアピールがあるので、今更全力で脱がなくてもいい気がする。クラスメイトの「パンツが黒い子」だけ実際のパンツを見せてくれなかったんですが、あそこが放送コードの向こう側ってことなんでしょうかね。

 そうして畦目先生との親睦を深めつつ、「何故菫子さんはこんなにも学校に通うことにこだわるのか」「不法侵入者の便所メシ(かつ便所ワーク)を学校側は全然取り締まれないのはどないやねん」「先生、いくらなんでも乙ちゃんに拘りすぎじゃないですか」などと色んな要素に特に説明もないままにお泊まり会に突入する面々。今回このアニメを観て得られた最大の収穫は、「確かに、お弁当箱の歌の通りに作ったらありえんくらい地味な弁当になるな……」という事実。「刻み生姜に胡麻塩振って」の部分は全ておにぎりにかかる修飾という解釈はあっているのだろうか? さらに歌詞が不安だったのでググって確認したところ、現在比較的多く歌われている「にんじんさん、さくらんぼさん」は元々「にんじんさん、さんしょうさん」だったという事実も判明。確かに、にんじん・しいたけ・ごぼう・れんこん・フキというあまりにも渋すぎる煮物系ラインナップの中にいきなり飛び込んでくるさくらんぼは違和感の塊である。幼い頃には全く気にしていなかったが、いつの時代から改変されたものなのか。「山椒なんておかずにならんやろ」という配慮か、「お弁当なんだからデザートも入れないと」という気遣いなのか。でも弁当箱の中でさくらんぼが煮物の汁に塗れている図しか想像できないよな。

 などという分析が進む中、最後の最後にようやく今作のタイトルが「怪異」であることを思い出させてくれるそれなりに怖い事件発生。そして冒頭に出てきた謎の2人組(キャストが無駄にしっかりしてる)が介入。来週化野が帰還して新たな怪異にようやく挑んでくれる展開ですかね。……まともにホラーバトルする様子と、延々あてどない入浴シーンが続く展開、どちらが本命なんでしょうね。

 
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 たとえ火の中水の中絵の中夢の中、第19話。相変わらずライオスさんは平気な顔で色んな危険に飛び込んでいくのに、最近はめんどくさいんでいちいち詳細を説明しなくなってるな……。

 放っておいても問題は向こうから飛び込んできてくれる、それがダンジョン。襲撃してきたのはシュローパーティに取り残された謎の黒子、その名はイヅツミ。黒子の時点で充分キャラが立ってたと思うのだが、そこにさらに猫耳半魔少女という要素を加え、さらにさらに作品上では初の「食事の観念が雑なやつ」という謎属性まで。本人は至って真剣に生きているのだろうし、獣化の呪いは死活問題だから暴れたくなる気持ちもわかるのだが、どうにも常識からかっ飛んだライオスパーティとは波長が合いにくいようで。マルシルを人質にとりよく分かってない黒魔術関連の駄々を捏ねて我を通そうとしたが、いざ食事する段になると、さらに強い我を持つセンシによって強引にその牙城を崩され、ペースを握られてしまった。ダイナミック陰陽師な式神カーズにもめげずに突っ走るセンシ、ほんとにこの人はブレないわね。最近センシのセクシーショット多くない?

 センシが奮い立った理由はただ1つ、「食という不可欠な行為を蔑ろにする若者が許せない」というもの。普段から固っ苦しいテーブルマナーを大切にしているようなキャラではないはずだが、マナーというのは単なる形式の話ではない。突き詰めれば「どのような心持ちで食事というイベントに対するか」という精神性の話。食べ方が汚くても美味しいものを美味しいと思い、感謝して食べるならそれは許されるのだろうし、完璧なマナーで食したとしても、そこに敬意がなければそれは間違っている。彼の生き様においてイヅツミは悪であった。

 普段はなかなか見せない俊敏な動きでイヅツミの間違いを正すために特攻するセンシ。どこまで狙っての行動だったのかは定かでないが、結果的には彼女の命を救い、呪いを解くことに一役買った(主な功績は鍋によるものだが)。これで1つ目の呪いについては一旦解決したらしいが、あとは「魂の混ざり合い」と称された獣化現象の方。こちらはファリンの問題と同根らしいので、最後まで解決しないヤツな気がするのだが……マジでここからパーティの一員として同行することになるんでしょうかね。

 そんな新規メンバー(?)の加入もそっちのけで次に襲いかかるは「夢魔(ナイトメア)」というこれまたその解釈が面倒なモンスター。Magicの世界では「mare」という名前にひっかけてウマのような造形で描かれる怪物だが(ムマとウマも綺麗にかかっている)、なんとこの世界ではどうみても貝。ちょっと質のいいハマグリみたいなやつ。こんなもんがこっそり枕に入り込んでいたかと思えばそれだけでも充分にキモいのだが……どっちかというと「夢魔」という存在になぜ作者が貝を当てはめたのかがよく分からんから気になる。古代中国では貝が蜃気楼を吐き出すという妖怪のイメージはあったらしいが、そこに「夢」が結びついたアイディアなのだろうか。ちょっと前例を見たことがないので詳細は分からぬ。でもまぁ、ライオスがあんだけあっさり受け入れてるんだから、この世界ではごくごく一般的な存在なのかもしれない。……正体知ってるならマルシルが寝てる間に枕をひっぺがして取り出すだけじゃダメだったんでしょうかね? あと、毎晩寝る前に枕チェックはしておこう。

 夢に苦しめられるマルシルを救出する方法はただ1つ、どこぞのシャドウミストレスばりに相手の夢へダイブすること。残念ながら淫魔じゃないライオスたちは自在に夢に飛び込んだりはできないはずだが、ファリン直伝の秘術、「相手を枕にして寝る」で強引に突入(ちょっと色っぽいと思ってしまった)。シャミ子もこの方法で桃の中に入ればよかったのに。そして夢の中では好き勝手にイメージで遊べるというのもお約束だが、アホみたいにシンプルでやりたい放題になったライオスの夢と比べて、マルシルの夢はいささか重厚かつ複雑。夢は精神性の表れと言われているが、一見ぱっぱらぱーに見えるマルシルも、エルフという立場もあってその内面性は案外複雑だ。そしてその根幹にあるのは、やはり人間族との生命観の違いのようである。ヒンメル一行を1人ずつ見送っているフリーレン、御神体として巫女を代々見守っているエルダ。エルフは人間を何世代にも渡って見守り続けることが義務付けられているのだろうか。必死に学問を修めていたマルシルも、その目的の根幹には、友人との関係性を少しでも長く、平和に続けることが動機にあったのかもしれない。……まぁ、それが理由で黒魔術に傾倒したらちょっとまずいのだけど……。

 マルシルの抱える孤独をあまりに強引な手段で共有できたライオス。夢の記憶こそはっきり残っていないが、少なくとも彼女の脳内にあった孤独はバカ犬との珍道中に書き換えられたようである。彼女が将来長きにわたって抱えるかもしれない孤独も、ライオスたちとの旅路の記憶があれば、ちょっとは楽しくなるのかもしれない。さすがはヒンメルだね。

 

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 まともなヒロイン枠など……いない! いらない! 第5話! 壊れた世界だからこそ壊れた恩恵があるのです。我が家のレコーダー、ぼちぼち買い替えが検討されるくらいに年代物になってるんですが、CMカットのために自動でチャプター区切ってくれる機能で、なぜかおっぱいシーンにチャプター打ってくれてるんですよね……まだまだ頑張れるな……。

 今回も金崎さんのコンテ演出回ということで謎のパワーに満ち満ちている。金崎さんは総監督名義に繰り上がってるはずなんだけど、こんだけ関わってるってことは実質監督業務もがっつりやってくれてるってことなんだよな。このすばの命はやはりその絶妙なテンポ感。ギャグをザクザクと容赦無く繋いでいくシーンがあるかと思えば、冒頭のエリスの間のような放送事故ギリギリ(アウト)の容赦ない静止画をぶっ込んできたりする。さしもの私も「あれ? 一時停止ボタン押しちゃった?」と思ってタイムカウンター確認したもんな。これだけの暴虐を平然とやってのけるのは、長年の年季と作品への信頼があるからである。そういうテンポを許容できる主人公、それがカズマさん。

 魔王軍の王都襲来という、ある意味で史上最も大きな戦争を描いているはずの今回のお話だが、どうにも雰囲気はゆるゆる。めぐみんを賛美していた雑魚兵士の言葉から、「こんな小競り合いがどこまで本気か分かんないくらいのテンションで延々続けられてるんだろうなー」っていう謎の諦めが伝わってくるのよね。今期は次回予告を(元)魔王軍幹部が持ち回りで担当していることもあり、「この世界の魔王軍、多分優秀な芸人派遣事務所みたいなもの」っていう認識が完全に定着しちゃったし。王都に攻め込む軍勢の大半をコボルトで構成してるあたり、人間サイドも舐められてるだけなのかもしれません。まぁ、その度に必死で撃退してるんだからどっちもどっちだけどさ。ちなみに今回の戦果だけから判断すると戦力としてはアクア<コボルト1匹<カズマ<コボルトの大群<<<<<<めぐみん。まぁ、戦争の規模が大きくなればなるほど、めぐみんの雑火力は使い所が生まれますからね。ただ、今回衆目の前で大活躍してしまったことにより、「ここ最近王都の周りでクソでかいクレーターが大量発生してた事件」の犯人が明るみに出た気がするんですが、めぐみんが指名手配されたりしませんかね?

 なんとかとめぐみんは使いようだし(めぐみん=なんとか)、アクアは単体での戦闘はクソ雑魚だが、一応は女神の力があるのでこちらも使い方次第でヒーローにもなれるが、多分知性とラックの低さで全てが無駄になっている。そしてダクネスはというと、嬉々として魔王軍の攻撃の渦中に突っ込んでいくという趣味優先の物見遊山だったようだが、結果的にそれがタンクの正しい仕事になっているので評価された模様。こうしてみると、カズマパーティーってステータスが極振りなだけでポテンシャルが高い駒が多いから、ちゃんと目的を持って戦場に投入したら普通に活躍できるんだよな。やっぱ一番弱いのカズマさんじゃん。まぁ「死んでも女神の好意で生き返れる」の時点でチートすぎる性能ではあるのだが。どこぞのナツキスバルさんの苦悩を思えば、日帰り旅行感覚で蘇生してるカズマさんの胆力も凄まじいものなのかもしれない。

 そうして各方面で戦場に爪痕を残したカズマさんだったが、Bパートでは打って変わって「人格入れ替わり能力」とかいう、ドタバタギャグではベタ中のベタをいまさらやるというびっくり展開。どういじったところでありきたりな展開にしかならないはずだし、実際にオチも含めて完全に想定内のネタ回しなのに、なぜだかそれで面白いのが腹の立つところ。入れ替わりCVの部分で高尾奏音が我が意を得たりとばかりにカズマ役をのびのびやってくれたのが素敵でしたね。すでに自宅で散々エロいこともやってるはずなのに、未だダクネスとのお風呂シーンに憧れ抱きすぎのカズマさん、彼こそが永遠のなろう系主人公です。こんだけ好き勝手やってるのにエロいシーンはちゃんとエロくしてくれるのほんと助かるし、常識人だと思ってたおつきのクレアさんもいとも容易くぶっ壊れたのもありがたいですね。最後の常識人はもう1人のおつきの人の方だが、さて……。

 ところで、ダクネスやクレアさんはおっぱい強調した半裸を披露してくれましたが、アイリスちゃんの脱衣シーンは(規制)

 
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 紙一重で惜しい、第5話。なんかこう……絶妙に作劇がもっちゃりしてるんだよなぁ……それくらいの作品だと思われてるならしょうがないんだけどさ。

 未だ面白いかどうかよく分かってないんだけど、何かしら気にさせる作品なのは間違い無いのよ。お話はどっち方向に転がってるかもよく分かんないけど、ようやくティナーシャの過去に言及する流れも生まれたし、もう少し彼女の人となりに迫るお話になっていきそう。最初の引きがティナーシャというキャラそのものだったのだから、もっと彼女を掘り下げてお話を作ってもらわないと刺激が続かないのよ。ちなみにティナーシャ(の中の人)が気になって観ているおかげで、彼女がちょっとテンパった時に声が上ずるタイミングがとても好き。普段は某史上最強の魔法使いみたいな声で話すティナーシャが、ちょっとテンパったり夢でうなされたりするとアーニャとかいろはに寄ったような幼い声も出すのよね。そういうとこは引き続き好き。

 ただ、いかんせんアクションシーンを中心に作画が低空飛行でして。いや、その辺の地獄なろうに比べたら全然悪くはないし、1枚絵が綺麗な時はティナーシャの美しさも表現されてるんだけど、油断すると突然ヘナッとなっちゃうタイミングがあるのよね。そしてアクションになるとその傾向が強いというか、なんかアクションの作法が分かってないような妙なモーションがそこかしこに滲み出てしまっている。今回が特にダメだったということもないのかもしれないが、魔獣の口に魔法の玉突っ込むところとか、なんかオスカーの動きがギャグみたいで笑ってしまった。

 まー、その辺の出来不出来については制作スタジオに頑張ってもらうしかないので、ひとまずこれが普通だと思ってこの世界を見守っていくしかない。ちなみに冷静に見守ろうと思っても「無駄に広すぎてどう考えても王様が可哀想」みたいな玉座を見て笑ったりしてしまうのだが、その後玉座の間は戦場になり、「えっ、もしかしてこのだだっ広くて無機質で硬そうな部屋って、中で魔法大戦争をやる前提で作られてたの!?」と伏線回収した気分になったり。絶対そんなことねぇんだけどさ。

 ティナーシャさんに敵対する何かがいるってことはこれまでも何となく匂わされてはいたのだが、今回はティナーシャさんがうなされる悪夢に始まり、明確に悪いことしようとしてる女の子も正式に突っ込んできたもんで一気に不穏分子が増えた感。今回潜り込んでたあの子って、以前男と2人で思わせぶりな会話してた子だよね? 魔女さんの長い人生の中ではそりゃ敵くらいなんぼでも作るだろうが、悪そうな奴らとどういう関係なのかはさっぱり明かされてないので気にはなる。悪い子たちはオスカーたち王族が目的なのか、それともやっぱりティナーシャ憎しなのかも分かってないからね。オスカーの「俺の女」宣言で露骨にイラッとしてたのでティナーシャと関係ないってこともないのだろうが。

 オスカーが「もうティナーシャでいいじゃん。早く孕ませたいんだけど」と無茶苦茶なコミュニケーションをとり続けた結果、ティナーシャさんは過去のトラウマと重なってちょっと暴れたりもするし、王様も「いやぁ、別に魔女に拘らなくても……」と至極当然の心配を持ち出してくる。そして何より、ティナーシャさん本人がオスカーとの結婚を忌避しているのは「生理的に無理」とかではなくて彼女の過去に原因があるっぽい。ってことはティナーシャの問題を解決してあげれば奥方問題も一気に解決する可能性がある。よかったなオスカー。あとはお前が頑張るだけだ。怒りに任せてレイプまがいの行動に出てるはずなのに肝心なところで相手をお姫様抱っこしちゃう王子様ワロタ。

 

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 生まれてしまった……承認欲求モンスターが! 第5話! でもね、どこぞの後藤さんみたいに街を破壊して回るのはまずいですけど、承認欲求ってのも至極真っ当な自己発現ですからね。今回のお話は前々回のキウイちゃんエピソードにならんで、なんか好きなお話になりました。

 必死に作り上げたJELEEの動画は何と呪いの動画だった。念の為に確認したらマジで前回のエンディングの時点で「呪いの言葉」が入っていて(当然まったく気づいてなかった)、作り手側のこだわりが感じられるのは素敵な部分。まぁ、作中のまひるたちからすればせっかくのプロジェクトに余計な傷がついてしまったようにも感じるかもしれないが、配信者としての側面もあるなら、どんな形でも話題になるならそれは勝ち。怪我の功名をうまいこと追い風に、JELLEの評判は一気に広まることに。

 そうして訪れる1つ目のつまずきはまひるから始まった。元プロの花音、(一応)現プロともいえるキウイ、そしてしっかり学校でもお勉強してスキルを磨いている専門家の卵でもあるめい。そんな3人と並ぶとどうしても自分だけが霞んで見えてしまうというのはしょうがないところ。今の世の中、ありとあらゆる創作物はなかなかたった1人の手では生み出せない。さまざまな人間が関わり生まれ出た完成品の品評に、関わった1人の評価が色々とくっついてくるのは当然のことである。そして、そんな中で「不揃い」であることを指摘されるのもまた当然なのである。

 再生数や登録者数が伸びて浮かれまわる4人の気持ちはとてもとてもよく分かる。かくいう私もどっちかというとコミュ障のくせに承認欲求モンスターという後藤ひとりタイプの人間で、他人から悪く言われるとありえないくらい落ち込んで引きずるくせに、他人に認めてもらいたくてエゴサなんかバシバシやってしまうタイプだ(このブログについては流石に諦めているが)。Twitterでバズるだけでも気持ちよくなるもんだし、褒め言葉なんて目にしようものならそりゃぁ1日中上機嫌である。そんなもん、人として生まれたからには誰だってあることだろう。そして、そういうものに敏感な人間というのは、えてして悪評の方ばかりを気にしてしまうのも事実で。おそらく、今回のJELEEの動画について、コメントを全部見れば、きっとヨルのイラストを評価する声だってたくさんあったに違いない。というか、普通にYouTubeのコメント欄の性質を考えればベタ褒めの嵐だろう。その一部に、もしかしたら歌の方が好きすぎて絵を落とすような書き方をしてしまったファンもいるかもしれない。そしてそんなネガティブな部分ばかりを拾ってしまうまひるの性格も、なんだかとてもよく分かるのだ。

 気にしなくていいと言われても気にしちゃう。そしてタイミングの悪いことに、そこに明らかに「自分より上手い」と思っているイラストレーターからのファンアートまで寄せられ、どうしたって自分の技術と比較して後ろ向きになってしまう。これもまぁしょうがない。「上を向いたらキリがない」とはいうものの、一時的にでも「配信でバズって、自分だっていっぱしの絵師の仲間入りしたんだろ?」と思ってしまったわけで、「いやいや、プロの人と比べられてもそりゃあっしなんて……」と根っこの部分で思っていたとしても、心のどこかに「でも、負けてしまってるんだ」という嫌な引け目は感じてしまう。これは自己評価が正しいとか間違ってるとかじゃなくて、「比較するものがあれば比較してしまう」という当然の摂理なのだ。

 そうしてネガティブな感情が重なってちょいダウンしてしまったまひるだが、正直、今回の彼女の心の動きはとてもとても健全だと思うし、あまりネガティブな話だとも思わなかった。冒頭でも書いたが、自己発現の真っ当な方向性の先に「妬み」ってもんはあるのだ。「負けて悔しい」からそう感じるわけで、「負けて当然ですので」からは負の感情も生まれないが、その代わりに進歩も生まれない。悔しさをバネに飛び跳ねて、人は強くなっていく。まひるの「落ちた」感情はきっと花音に出会う前にはきっと生まれえなかったもの。「自分は何の取り柄もない」と落ち込んでいた一般人の光月まひるには起こりえないものだ。花音によって絵描き「海月ヨル」が復活したおかげでこの感情が呼び起こされた。そして、落ち込んだまひるを刺激してくれるのはやっぱり花音なのだ。とても真っ当な青い情動の巡り合わせ。青春ストーリーとして、とても正しい姿を見せてもらった気がします。

 そして、そんなまっすぐなヨルがあまりにも眩しくて……なんか花音さんが予想外の方向にアクセルオン。事前に水族館にデートに行っていたのが完全に伏線になってますね。「女の子どうしのカップルこそ水族館に行け!」とどこかの偉い人が言ったとか言わなかったとか。水族館を経たカップルは、その蜜月も末長く続くことでしょう。……まぁ、過去の大先輩たちに比べると、この2人はお互いに全く自分の感情を整理できてないっぽいが。次回、花音さんの方からどういう動きに出るかに要注目。……その時にキウイちゃんがお父さんみたいなポジションで「まひるはお前にやらん」と言い出したらちょっと面白い(修羅場やん)。

 
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