360°短編アニメ Swing High はYouTubeをはじめいくつかの動画サイトに投稿していたのですが、2016年7月25日現在Littlstarという360°VR動画専門サイトで1000ビューを超えていたことがわかりました。 当初はあまり期待していなかったので動画の投稿は時間的に一番最後で、さらに自分からもtwitterなどでの誘導はあまりしていませんでした。ところが意外にも順調に視聴数が伸びて、YouTubeに投稿したものよりも頻繁に見られており、特にアメリカでの視聴が多いようでした。 もともとカートゥーンを意識した作品でもあり、アメリカの方に見てもらえているというのは感慨深いものです。 ただ、やはりLittlstarのサイト自体も、新規の動画が発見されやすい設計になってるんではないかと思います。ブラウザ上での話ですが、1ヶ月ほど前まではトップページのLatest videosの一番端っこにSwing Highを見つけることができました。AppleTV版は見たことないですがもしかするとそちらでも見れたのかもしれません。 他の動画サイトはどうかというと、 ハコスコ : 123ビュー Vrideo : 105ビュー 特にVrideoはiOSアプリの出来が良かったので最初は注目していたのですが、最近は関連動画に表示されるものが毎回同じ動画になってしまっていて、新しい動画を発見することがほぼ不可能になってきています。これでは制作者が投稿する気もなくなるし、見る人は飽きるしでかなりひどいことになっています。 YouTubeですが、自分としては伸び悩んでいる印象だったのですが先ほど見たところ 820ビュー でした。後もう少しでしょうか。 YouTubeは普通の動画もごっちゃになっているのでゴーグルをつけていざ360°動画をたくさん楽しもうとしても、最初の1本以外は平面動画だったという感じの残念なユーザー体験になっていますね。 投稿してもやはり埋もれてしまいます。 なので、もし360°動画を作りたいと思ってる人はアニメーションに限らず実写でも、 Littlstarへの投稿を考えてみるのがいいんじゃないでしょうか。 あと動画のアイコンに使うポスターフレームは絶対作った方がいいでしょう。 P.S.ちなみにSwing High本編の右側に見える階段の注意書きの中に1枚だけ日本語の看板があるので探してみてね。 #
by yoshihide-ohkubo
| 2016-07-26 10:20
| 3DCG
制作ノートですがだいぶ間があいてしまいました。ツイートもだいぶ前の物になってしまいますが、今回は制作にはどうしても必要な時間についての話です。 ●個人制作をするにはどうしても時間を捻出しないといけないけど、自分の場合、基本的には土日祝の他に平日午前中を使っていた。本職の方は13時から21時+残業という感じ。 ●個人制作に入る前は自分も10時半〜19時+残業という形態だったけど、360°アニメを作らないといけないと感じたとき、ほとんど辞めるつもりで上に話をしてみた。 ●現在の職は欠員があってもあまり人が集まりにくいようで、いろいろ話した末に就業時間を調整することで落ち着いた。忙しいときは個人制作は止めて午前中から出勤することに ●正直自分としても辞めたらメンタル的にキツかったと思う。一方で個人制作に時間をフルに使えてたら…と思うことは何百回もあった。結果的にはよかったのかなと思うようにしている。 という感じで自分なりに制作時間を確保することが出来ました。 長丁場だったのでずっと制作詰めというわけにも行かず、どうしても行きたい映画やイベントも有ったりするのでその時は制作が止まってしまいます。 開始から一年目は一眼カメラの360°撮影にハマったりしてけっこう制作と関係ない物に時間を使っちゃったりしました。 平日の制作は完全に午前中しか出来ず、帰宅してからやろうと思っても寝落ちして作業になりませんでした。 そんな状態でやってもおかしなミスや事故が起きるだけなので、帰宅してからの作業はよほど気になる部分があるとき以外はしませんでした。 本職:制作:その他プライベート という3つの時間のせめぎ合いというか。本職はどうしようもないですが、制作とプライベートの時間のバランスをとるのが難しかったです。 制作時間の問題は自主制作したいという方は誰でも突き当たる事かと思いますが、ここはもう個々人の状況によって時間の作りかたを考えるしかないという感じで、他の方が自分と同じような方法をとるのは難しいかと思います。自分はその点では非常に恵まれていたと思います。一方で自分は手伝ってもらえる仲間やチームという物を持てなかったのでその点も制作時間やクォリティに影響しているところがあると思います。 #
by yoshihide-ohkubo
| 2016-07-13 11:18
完成してから時間がたってしまっていますが、以前から作り続けていた360°短編アニメーション "Swing High"をYouTube等で公開しました。
Twitterで少しずつ制作時の状況をつぶやいているので、ここではそれをまとめていきたいと思います。 ●この作品を制作し始めたのは2013年2月頃。360°動画はぼちぼちあったけど、まだCardBoardとかOculusとかはなかった。個人的にCGで少しずつ実験していたのを本格的に始めたくなった。 ●Lightwaveを使うとパノラマレンダリングができる。連番で出せばアニメーションができる。当時はflashスクリプトで360°動画のビューワーを公開していた方がいたので、ローカルで実験はできた。 ●話が若干前に戻るけど、2012年ごろiPad/iPhone向けに360°動画を集めたアプリがいくつかあって、その中の動画を自分の実験動画と差し替えてみたらうまくいった。これは何かやらないといかんと思った ●実はこのあとiOSのプログラムを勉強して3Dオブジェクトの球の内側に 動画を表示させるぐらいまでいったんだけど、動画制作が長引く間に仕様が変わって動かなくなった。プログラムをやりたいわけじゃないのでそれはそこで終了 ●360°アニメのアイディアは最初は全く別な物だったけど、考えているうちにどうしても後半まで自分の興味が続かなくなってしまったので一旦没に。いろいろ考え直した結果シンプルなシチュエーションにしたらどうかと思った ●何がきっかけか覚えてないけど、「ニュートンのゆりかご」という、ボールが4個ぐらいカチカチと動く科学おもちゃのモーションが気になって、それが遊園地のフライングカーペットと重なって、こいつを人力で漕げたら面白いと思った 時間軸を整理すると2012年頃から本腰を入れ始めて、現在のアイディアでスタートしたのが2013年初め頃という感じです。 (続く) #
by yoshihide-ohkubo
| 2016-06-03 00:50
| 3DCG
前の記事3Dに見えるパノラマ画像について考えてみるから色々考えたり試したりしたことで、3Dパノラマ(3Dは紛らわしいので以下立体視パノラマ)といっても普通の立体視の写真とほとんど変わりないのでは?という気がしてきました。
極端な話、明治時代の立体写真をKolorEyesに入れてSide by SideでOculusRiftで見ても、単に上下左右の継ぎ目があるだけで立体に見えることは見えるんじゃないでしょうか? あと、これまた極端ですが前の記事の図解をわかりやすくしてみました 仮に左視点で以下のように四角形が取り囲んでいる場合、 右視点のパノラマの世界は以下のようにカメラを中心に同心円状に歪んでいると考えることができそうです。 ただ、現状の3Dソフトでこんなレンダリングができるソフトは無いので、 カメラからの奥行きをグレースケールに置き換えた画像を作って、その画像の明るさによってピクセルを左右にシフトさせる方法なら簡単に視差のある画像を作れそうです。 それでいろいろやってみた結果がこちら。 http://www.vrideo.com/watch/8ZMlPc4 残念ながら 2015年5月現在ではiOSには対応してないようです。Andoroidなどで楽しむか、PCからChromeブラウザで再生できます。また、ダウンロードボタンも有効になってますのでローカルに落としてKolor Eyesでたのしめます。 巨大な岩がせり出してくるような感じを強調した視差調整にしてみました。 以下Lightwave3DとApple Motion5での制作のためのメモ Lightwave3D パノラマレンダリングの時はAdvanced Camera のCylinderプロジェクションを使いますが 横の画角が360°のとき、縦の画角を求める時は 縦の画角 = 画像の幅 ÷ 画像の高さ × 180° 縦横比が1:1の時は 横360° 縦180° 縦横比が1:2の時は 横360° 縦360° HD 16:9の時は 横360° 縦320° ************************************ バッファエクスポートで出てくるDepthBufferではカメラの前方向の奥行きしか出してくれない そこで、マテリアルのnode editで"spot info"ノードのdistanceをグラデーションに出力してカメラからの距離をグレースケールに置き換えます。 Apple Motion5 グレースケールの値によって画像をシフトさせるのに使ったのはこちら フィルター/ ディストーション/ バンプマッピング 他にもレベル調整などを使ってピクセルのシフト幅(視差)を調整しています。 ************************************** ピクセルをシフトさせると画面の端もずれるので、その分画像を繰り返す必要があります 横に2倍スケールをかけて、その分タイリングを横にかけてアスペクトを戻します。 最初、繰り返しの目的で絵を単純に横3つ並べたものを使おうとしたところ、素材ごとに大きさが違うとバンプマッピングの位置がおかしくなる現象が起こったのでその方法は止めました。 *************************************** 今回のMotion5プロジェクトを静止画状態ですがグーグルドライブにアップしてみました。 参考になれば幸いです https://goo.gl/Hf0fjO #
by yoshihide-ohkubo
| 2015-05-22 00:00
| パノラマ
以下メモ的に。
このあいだ動画ファイルであるにもかかわらず3Dにみえるパノラマムービーをみて驚いた。 パノラマ3Dは静止画でも行けるらしい どういう仕組みなのか? どういう性質の画像なのか? Lightwaveなど、いくつかの3Dソフトでは単眼パノラマまでは簡単にレンダリングできる。 なんとか3Dソフトでレンダリング出来ないものか どうやって視差のあるもう一つのパノラマを作るのか GoPro画像のようにスティッチソフトを使うのはイヤだ! たとえば下のサイトでは3Dパノラマ画像を作る方法が書いてある。2002年の段階でこれはすごいんだけど… paulbourke ただし左と右のカメラそれぞれ360°を1°ずつ分割してレンダリングして最後につなぎ合わせるとか、ムチャなことが書いてある! レンダリングされた絵を見てみると、どうもパノラマ画像それ自体が裸眼立体視できるようだ ということは、裸眼立体視できて、なおかつ両端がつながってる画像なら3Dパノラマにできるのでは? ここで裸眼立体視できる画像についておさらいしてみる step1 ふつうの裸眼立体視 L/R 左画像を基準とすると、 右画像のオブジェクトは左画像に比べて 左寄りなら手前に感じる 右寄りなら奥に感じる step2 各画像の両端がつながった裸眼立体視 L/R もしかするとこの状態でもside by sideとしてKolor Eyeなどで開くと立体に見えるカモ? step3 オブジェクト自体に奥行きがある場合 左では円のオブジェクトを右で斜めにしてみる。 裸眼立体視すると円が奥に倒れているように見える では3DCGではどうなるのか たぶん上下方向の立体視はさすがに無理だと思う ふつうのパノラマ画像に対してどうなっていれば3Dに見えるのか 仮説 カメラを中心にして奥行き方向にオブジェクトが歪んでいるのではないか? カメラに近いほど左回りに、離れるほど右回りにオブジェクトが変形しているような画像を右目画像としてレンダリングするとパノラマで3Dに見えるのでは? どうやって? ディスプレイスで変形させるとか? 今日はここまで。追記はするかも #
by yoshihide-ohkubo
| 2015-05-15 01:33
| パノラマ
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