酒とオンナと(?)音楽と

関西を中心に活動するアマチュア音楽家、小原聡のブログです。

【フィロムジカ・スカーレット】第2回演奏会について

そういえば、ブログ再開したところで時期尚早な気もしますが、直近の演奏会が差し迫っているので、宣伝がてら紹介させていただきたく。

 

フィロムジカ・スカーレット第2回演奏会チラシ表

 

演奏会概要

フィロムジカ・スカーレット第2回演奏会

日時:2013年5月11日(土)14:00開演(13:30開場)

入場無料

 

指揮:小原 聡

テノール独唱:鹿岡 晃紀(大阪音楽大学在学中)

 

W.A.モーツァルト/歌劇≪コシ・ファン・トゥッテ≫より「恋のそよ風」"Un' aura amorosa"

G.ヴェルディ/歌劇≪リゴレット≫より「ほおの涙が」 "Parmi veder le lagrime"

L.v.ベートーヴェン/交響曲第1番ハ長調 Op.21

F.メンデルスゾーン/交響曲第4番イ長調Op.90 ≪イタリア≫ 

 

選曲のコンセプト

ドイツ人から見た“イタリア”

…というのが、フィロムジカ・スカーレットがベートーヴェンチクルスを遂行するうえで、今回の裏のコンセプトになる予定でした

 

メインがメンデルスゾーンの≪イタリア≫に決まったタイミング(詳細は後述)で、今回はイタリアプログラムにしようと思ったわけです。ただ、ご存知の通りメンデルスゾーンはドイツの作曲家。やはり純粋なイタリアの作曲家とは違う。それなら前プロで、「ドイツ人が書いたイタリア語のオペラ」を取り上げれば、前述のようなコンセプトで統一感も出るのでは…と。

 

でも…テノールがこだわった、“ヴェルディ・イヤー”

そこで、別のオケで一緒に演奏しているテノールの鹿岡くんに声をかけました。前述のようなコンセプトもあり、打診したのはモーツァルトの≪コシ・ファン・トゥッテ≫か≪ドン・ジョヴァンニ≫の2択。…ただ、そこで彼から返ってきた答えが最初のコンセプトを覆しました。

 

「せっかく今年は生誕200年ということなので、ヴェルディはどうですか?

 そちらのほうがプログラムに変化もあって、お客様も聴きやすいかと思います。」

 

もともと「ホルン2管の予定なので、ヴェルディは基本的に編成が合わないだろう」と考えていた私なのですが、ソリストが歌いたがっているのであれば…ということで、片っ端からスコアを眺めてみました。そうして見つかったのが、オペラ≪リゴレット≫のアリア「ほおの涙が」だったのです。 

 

なぜ、メンデルスゾーンの≪イタリア≫か?

実は初回の選曲(←これもそのうち改めて語りたいです)が、コンサート・ミストレスに不評で。そんな状態でも前回は頑張ってもらったので、今回は何か彼女がやりたがっている曲をやろうと思ったのがきっかけでした。

 

その時に、挙がってきた曲がメンデルスゾーンの交響曲第5番≪宗教改革≫だったのです。 

 

しかし私には「有名な作曲家が書いたにも関わらず、それほど有名ではない曲には落とし穴がある」という持論がありまして。≪宗教改革≫の場合は本当に聴かせ方が難しい曲だと思っていて、自分の現在の能力ではどうやっても魅力のある演奏にはできないなと。

 

そこで、同じメンデルスゾーンで編成も近く、とりわけ有名な≪イタリア≫に要は妥協してもらったわけなのですが、≪イタリア≫も演奏難度という点では屈指の曲なので、結局また悪いことしたかなという気分もあります(苦笑)。

 

(言い訳というわけではないですが、メンデルスゾーンの難しさは別の機会で記事にしたいと思います。)

 

そして、ベートーヴェンの1番

さて、改めてこのオーケストラ最大のミッションはベートーヴェンの交響曲チクルスなので、彼のシンフォニーを外すわけにはいきません。

 

そもそも実は今回、最初は≪運命≫をやろうかと思っていました。

 

ただ、前述のような経緯で私自身もすっかり≪イタリア≫をやる気になってしまったので、そちらとのバランスを考えると≪運命≫は荷が重い。(実際何人かの弦楽器にも言われました。)

それならば…と、ベートーヴェンのほうを方向転換して、比較的演奏が容易な1番を選んだという流れです。 

 

そうなると、プログラムを聴き通したときの満足度的に、イタリアがメインの方がベターかと考えました。ベートーヴェンの1番も作り方次第で充分にメインに耐えうる曲ですが、それはあまり自分の趣味に合わない。いっそイタリアを厚めに作ったほうが良いだろうと。

 

とはいえ両曲とも、案外体力は要るんですよね。当日はリハーサルのペースにも気をつけなければと思っています。

 

まとめ

と、いうわけで。

 

なんだかんだ二転三転したあげく、肝心のベートーヴェンまで番手を調整するという本末転倒な感じですが、個人的には満足のいくプログラムにできたのではないかと思っています。

 

結局、(前回ほどではないものの)今回も正直難しいプログラムになったかと思いますが、コンミスが相変わらずぶいぶい言いながらも顔は田園の時よりだいぶ楽しそう(笑)なので後悔はしていません。

 

あとは指揮もオケの皆の頑張りに恥じないように…というところで、あと1ヶ月弱頑張ります。

 

皆様、当日はぜひ万障繰り合わせの上、お越しいただけますと幸いです。

改めて、仕切り直し。

結局、またブログを放置してしまいました…。

 

ちょっと仕切り直そう…と思って過去の記事を読み返してみたのですが、なんだかコンセプトがバラバラで正直恥ずかしくなる内容だったので、思い切って全部削除してみました。

 

…と、いうことで。

改めて、(大袈裟に言うと)アマチュア音楽家としての自分を表現する場所として、またブログを活用していくことにします。

 

自分のアマチュア音楽家としての活動をまとめてみる

フルート吹きとして

思えば中学校1年生でフルートを始めてから、15年以上が経ちました。

その間に団員として在籍したことがあるものだけでも、我ながら本当に多くの団体にお世話になったと思います。

 

吹奏楽

  • 網干中学校吹奏楽
  • 姫路東高等学校吹奏楽
  • 川勝和哉ファミリー・ウインド・オーケストラ

【オーケストラ】

【室内楽】

  • Ensemble PCS
  • 品川クラシック音楽協会
  • グロッセ室内合奏団
  • アンサンブル・ピコレ

 

いま思いつくだけでも、これだけ。

そんな自分にとって、今(2013年4月)時点でフルート吹きとして本番の予定をもっているものがセンチュリー・ユースオーケストラだけというのは、にわかに信じがたいところではあります(笑)。

 

指揮者として

ただ、そうなっている背景には、指揮者としての活動に本腰を入れ始めたことが大きいです。

 

阪大オケに在団している頃から指揮を習ってはいたのですが、当時は団のポリシーに従い学生はあくまで “下振り” だけ。舞台で初めて指揮を振ったのは、卒団後に幸運にも他団体から声をかけていただいたからでした。

今思えば、両方とも立役者は同じ人物だったので、自分はもっと彼に感謝すべきなのかもしれません。結局、2007年、2009年、2011年と、隔年で指揮を振らせていただいたわけですが、その後だんだん「次はいつ振れるかわからない」という状況がなんだか寂しく思えてくるようになってきました。

 

ということで今、私が主催しているのが、

  • フィロムジカ・スカーレット

という団体です。

 

2012年11月23日(金・祝)に記念すべき第1回演奏会を開催し、現在は次回(2013年5月11日)に向けて練習に励んでいます。

 

 

アマチュアとはいえ指揮者をやっていると、やはり普段から音楽に関して思うところ・考えるところがいろいろあって。

 

せっかくなので、思考をこのブログに残していければいいなと思っています。

そして、一人でも多くの方に「演奏を聴いてみたい」と思わせられることが目標です。

 

みなさま、改めまして当ブログのことをよろしくお願いいたします。

 

2013.4.12 指揮者 小原聡