今週の野鳥

 最近(先週~今週)、そして過去に撮影した野鳥の画僧を紹介します。

【撮影データ】
カメラ:Nikon Z 9
レンズ:NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S

【キレンジャク】
3月頃に見かけることが多い鳥です。ヤドリギなどの実を好んで食べます。


【キレンジャク】
アップで。警戒心が殆どありませんでした。
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【キレンジャク】
尾羽先端の黄色が綺麗です。
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【シロカモメ】
2008年11月から毎年見ている個体(石川県では珍しい冬鳥)です。今季は終盤になってようやく見ることができました。左の2羽はセグロカモメです。
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【ヤマドリ】
過去(2008年9月15日)に金沢市内の山間部で撮影したヤマドリです。カメラはNikon D300です。
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皆既日食の撮影について

 アメリカ横断皆既日食まであと2週間となりました。私が参加するツアー(3コースあります)は総勢86名になったとのことです。

 持参する機材は以前に紹介しましたが、撮影は2台のミラーレスカメラ(Nikon Z 9とZ 6 II(HKIR改))で行う予定です。カメラが持つインターバルタイマー+AEブラケティングの機能を利用して自動撮影します。操作は撮影開始時にOKボタンを1回押すだけ。パソコンもリモートコードも不要です。 以下に設定の概要を紹介します。

【Nikon Z 9の場合】
 まずインターバルタイマーのメニューを開きます。


 メニューをスクロールし、オプションを開きます。
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 AEブラケティングを選択します。インターバルタイマーとAEブラケティングを併用する場合、AEブラケティングの設定は必ずこのメニューで行う必要があります。独立したAEブラケティングメニューが別にありますが、それを設定してもインターバルタイマーと併用できません。
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 コマ数と補正ステップを設定します。Nikon Z 9の場合、補正ステップが1.7以下の場合に9コマまで設定できます。このように設定すると、例えばシャッターを1/80秒に設定した場合は1/8000~1.3秒まで露出時間を1.7段ステップで変化させながら連続撮影されます。なお、補正ステップを2以上にするとコマ数は最大5に制限されますので要注意です。
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【Nikon Z6 IIの場合】
 まずインターバルタイマーのメニューを開きます。
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 サイレント撮影メニューを開いてONにします。これにより電子シャッターが機能し、シャッターブレが防止できます。サイレント撮影の設定は、これとは別に撮影メニューの中にもありますが、その設定はインターバルタイマー撮影には反映されませんので注意が必要です。なお、Nikon Z 9の場合はメカシャッター自体が存在しませんので、このメニューはありませんし、別メニューで設定したサイレント撮影はインターバルタイマー撮影時にも有効です。
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 Z 9の場合と同様に、オプションメニューを開いてAEブラケティングの設定を行います。
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 Z 6 IIの場合、9コマの連続撮影が設定できるのは1ステップまでです。Z 9で設定可能な1.3や1.7がなく、1の次は2になります。そして、2に設定するとコマ数は5以下に限定されてしまいます。このように、同じメーカーのカメラでも機種によって機能差がありますので注意が必要です。
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 上記以外にも、インターバルタイマーとして設定すべき項目は複数あります。それ以外にもホワイトバランス、色空間、アクティブD-ライティング、ISO感度などの基本設定、そして記録メディアの容量や転送速度に余裕があるかといった確認も必要です。事前にリハーサルを行い、本番に備えましょう。

新規入荷の中古品:タカハシε-180ED

 本日、タカハシε-180EDの中古品(7x50照明付きファインダー、バンド、プレート付き一式)が入荷しました。接眼部には減速微動装置MEF-1が装着されています。販売準備中ですのでご期待下さい。なお、新品は納期1~1.5年です。

SIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Artを納品

 SIGMAの新製品「15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art」レンズ(Lマウント)」を納品させて頂きました。既発売の14mm F1.4レンズに酷似した外観です。

 左がSIGMA 15mm F1.4 DG DN DIAGONAL FISHEYE | Art(カメラボディはPanasonic LUMIX DC-S5)、右が14mm F1.4 DG DN | Art(SONY Eマウント、アダプター経由でNikon Z 9に装着)です。

 ご注文お待ちしています!



 このような箱に入っています。
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BAADER アストロソーラー太陽フィルター在庫あります

 アメリカ横断皆既日食が近付いてきましたので、部分日食の撮影用にBAADERアストロソーラー太陽フィルターをケンコー・テクニカルホルダーII(大、小2種あり)にセットしました。このフィルターは極めて薄いシート状で、ハサミやカッターで簡単にカットできます。OD5(露出倍数100000)とOD3.8(露出倍数6300)の2種類があり、目的や使用する光学系に応じて使い分けます。なお、OD3.8は撮影専用で眼視不可ですのでご注意下さい。

 テクニカルホルダーIIにはフィルターネジが装備されていて、撮影レンズ先端にねじ込んで使えます。ちなみにタカハシFS-60CBの対物セルには62mmフィルターネジがあり、テクニカルホルダーII(小)が直結できます。

 アストロソーラー太陽フィルターは当店に在庫があります。ぜひご来店下さい。

・BAADERアストロソーラー太陽フィルター(眼視・撮影兼用OD5、20x29cm):4,928円
・BAADERアストロソーラー太陽フィルター(撮影専用OD3.8、20x29cm):5,478円

アメリカ横断皆既日食に向けて

 アメリカ横断皆既日食まで1カ月を切りました。撮影&観望機材がほぼ固まりましたので紹介します。搭乗する飛行機の関係もあって預け荷物の重量制限が厳しいため、軽量化を重視しています。

 撮影はタカハシFS-60CB(FC/FSマルチフラットナー1.04x付き、f=370mm F6.2)、そしてNIKKOR Z 600mm f/6.3(Z TELECONVERTER TC-2.0x装着、f=1200mm f/13)で行います。2本のレンズはビクセンAP赤道儀に搭載し、ウェイトレスで運用します。三脚はジッツオGT4553S(4型5段カーボン)です。カメラボディはNikon Z 9とZ 6 II(HKIR改造品)を使います。また、カメラの液晶モニターは小さくて見にくいため、7インチの外部モニター(HDMI切替器を利用し、2台のカメラの画面を切替えて表示)を使います。その他、リモートコード、アストロソーラーフィルター、日除けの傘、そしてエクリプスナビゲータ5をインストールしたPCを持ち込むつもりですが、PCは補助的に使う程度に留めるつもり(まったく使わないかも)です。



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 その他、対角魚眼レンズで本影錐の移動などを記録するつもりです。観望機材はフジノン16x28防振双眼鏡を持参します。
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 私の行先はメキシコ合衆国のシナロア州マサトランです。メキシコに無税で持ち込み可能な機材は望遠鏡1台、双眼鏡1台、カメラ2台、ノートパソコン1台などとされていますが、詳細はよくわかりません。(例えばカメラボディ2台+交換レンズ3本を持参するとどう扱われるのか、どこにも書かれていません。)高額な税金(機材購入額の16%らしいです)を徴収されるかもしれませんが、まあそれは仕方ない(そんな理由で機材を絞りたくない)と思っています。

  2017年8月21日の皆既日食です。アメリカ合衆国オレゴン州ワームスプリングスで撮影しました。
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新規入荷の中古品

 最近入荷した中古品の中からタカハシPM-SP赤道儀とセレストロンEdgeHD800-CG5鏡筒を紹介します。近日中に販売開始予定です。

 タカハシPM-SP赤道儀です。オプション類が豊富で、小型軽量の赤緯微動付きドイツ式赤道儀として機能します。4月のアメリカ縦断皆既日食遠征にも最適です。


 セレストロンEdgeHD800-CG5鏡筒です。しばらく前に入荷したEdgeHD1100-CGE鏡筒と並べてみました。
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台湾旅行記

 今回の台湾行きの記録です。小松から羽田までJALの国内線で移動して笠井さんと合流し、台北(松山空港)行きのエバー航空機で移動しました。帰りはその逆コースでした。すべてスマホで撮影しています。

 2月28日の午後、小松空港を出発しました。翌朝の国際線に乗るため、羽田で前泊です。


 離陸直後、Cargolux航空の貨物機が見えました。
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 石川県最高峰(標高2702m)の白山です。
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 駿河湾上空から見た富士山です。
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 伊豆大島上空を通過しました。
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 夕刻、羽田空港に到着。富士山が良く見えました。
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 2月29日、台湾エバー航空のB787-10で台湾へと出発しました。飛行機は往復共に満席でした。
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 機内食です。2種類から選ぶことができました。
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 台湾に到着しました。
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 台北市内の松山(ソンシャン)空港に着陸しました。
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 台北市内の麗都飯店(Rido Hotel)に宿泊しました。
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 滞在2日目にはフルーツとお菓子のサービスがありました。日本のミカンとは種類が違います(後にマンダリンオレンジと判明しました)が、甘くておいしかったです。日本の国旗が置いてあるのも粋なサービスです。お菓子の袋に日本語(カタカナ)が書かれていますが、このような日本語表記の食品はスーパーマーケットなどで普通に販売されていました。また、街中にはファミリーマート(中国語で全家便利商店)やセブンイレブンが数多くあり、ヤマト宅急便のトラックが走っているなど、日本とあまり変わらない光景でした。
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 ホテル客室からの風景です。目の前に大安森林公園があります。
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 ホテル近くの大通りです。自動車は日本と違って右側通行です。奥に見えるのは超高層ビルの台北101です。
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 夕食はホテル近くの六廚川客料理で四川料理を堪能しました。どれもおいしかったです。
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 以下、食べた料理です。
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 3月1日の朝食はホテル近くの心耕101美食(Hearty 101 Food)で蛋餅(ダンビン)を注文。かなりのボリュームでした。
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 3月1日に台北市内から車で1時間ほどの場所にあるGSO社を訪問後、翌朝には羽田へと移動。それから小松行の飛行機に乗り換えました。下の画像は長野県松本市付近です。
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 槍ヶ岳が見えました。
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 3月2日の午後、雪がちらつく小松空港に帰着しました。なお、台北行きの国際線は小松空港からも直行便(エバー航空、タイガーエア)が出ていますが、行先は松山空港ではなく台北市街地からかなり離れた台湾桃園国際空港ですので、ちょっと不便です。
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 台湾土産です。
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台湾・GSO社について

 3月1日、笠井トレーディングの笠井社長に同行して台湾の天体望遠鏡メーカーGSO(Guan Sheng Optical)社を訪問し、笠井トレーディングから新発売のGS-300・350・400・500RC/LW(軽量化リッチークレティアン鏡筒)等の新製品に関する打合せに同席させて頂くと共に工場見学させて頂きました。写真撮影やブログへの掲載については許可を得ています。
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 反射鏡の研磨を行っているフロアです。複数のミラーが同時に研磨されていました。右側の棚には素材や完成品が収納されています。大型ZYGO干渉計による鏡面検査の様子(写真はありません)も見せて頂きました。
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 RC光学系の副鏡です。
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 D=114mmカセグレン主鏡です。
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 天頂ミラーです。
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 CNC工作機械で主鏡の裏面を削って軽量化しています。
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 肉抜きされた主鏡です。


 カーボン鏡筒が並んでいました。
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台湾・台北市内の野鳥

 2/29~3/1に台湾・台北市内の大安森林公園と台北植物園で野鳥を撮影しました。あまり時間が取れず、かつ悪天候ということもあり、本命の台湾固有種(ヤマムスメ、ゴシキドリ)は見つかりませんでしたが、野鳥の密度は高い印象でした。撮影できた画像を掲載します。

【撮影データ】
カメラ:Nikon Z 9
レンズ:NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S
すべて手持ち撮影

【カンムリオオタカ】 ISO3200、1/100秒
日本では見られない鳥です。雨の中、枝にとまってじっとしていました。
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【クロヒヨドリ】 ISO560、1/500秒
こちらも日本にはいない鳥です。その名の通り真っ黒です。
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【タイワンオナガ】 ISO4000、1/80秒
日本のオナガとは羽色も風貌も違います。
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【シキチョウ(オス)】 ISO500、1/500秒
これまた日本にはいない鳥です。
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【シキチョウ(メス)】 ISO900、1/200秒
地上を歩き回って餌を探していました。
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【シロガシラ】 ISO2000、1/200秒
日本でも沖縄に生息しています。
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【ズグロミゾゴイ】 ISO5000、1/200秒
日本でも石垣島など八重山諸島に生息しています。
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【カササギ】 ISO1100、1/200秒
日本でも九州などに生息しています。かつて金沢市内でも繁殖したことがありました。
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【カワセミ】 ISO1600、1/200秒
日本でもおなじみのカワセミです。
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【コサギ】 ISO280、1/500秒
日本では5~6月頃に繁殖するサギ類が、台湾ではもう繁殖を開始していました。婚姻色(目先や足指がピンク)のコサギです。
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【タイワンリス】 ISO2200、1/200秒
このリスは日本でもあちこちで繁殖していますね。
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【大安森林公園】
台北の市街地にある広大な公園です。
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【台北植物園】
野鳥では有名な場所です。大安森林公園からはタクシーで10分ほど。
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