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2024-04-19 Fri
■ #5471. 中英語の職業 by-name 研究の価値 [onomastics][personal_name][name_project][emode][by-name]
昨日の記事「#5470. 中英語における職業を表わす by-name の取り扱い」 ([2024-04-18-1]) に続く話題.中英語の職業 by-name の分野で影響力のある単著を出した Fransson によると,同分野を研究する意義は多岐にわたる (18--19) .
The value of an investigation such as the present one is manifold. Besides explaining modern surnames, as has already been mentioned, it gives us many new words not previously found and furthermore early and often numerous instances of other common or rare words. By means of these early examples new light is not seldom thrown on the etymology, and the signification may sometimes be altered. In contradistinction to the literature of this period, the time and the place of the occurrence of each instance of a surname are well fixed, and thus the material gives a contribution to Middle English phonology. This material has hitherto not been used by linguists, but it is of the greatest value for the determination of the extension of the different dialects, as the same word can be followed in the different parts of England; there is hardly any other material that can be compared with that of surnames in this respect. --- The distribution is also shown not only of surnames, but also of the various names that a trade may have; the case is that a trade often had different names in different parts of England. Last, but not least, the civilization of this period is elucidated; we are informed what trades existed, how common they were in relation to each other, in what parts of England they flourished, and how specialized they were.
まとめると次の7点.
・ 現代の by-name を説明する
・ 新語の発見,あるいはすでに知られている語の早期の文証例の発掘が見込める
・ 早期の例を通じて,語源や語義の理解が深まることがある
・ 生起例の時期と場所が分かっているので,中英語の音韻論研究に寄与する
・ 同一の名前が異なる方言に現われるので,中英語方言研究に資する
・ 同一の職業名も異なる地域で異なる呼ばれ方をするので,やはり中英語方言研究に貢献する
・ 当時の職業文化が明らかになる
同分野の研究は,言語学的な観点に限っても,上記のほかに形態論,意味論,語彙論,統語論,言語接触,多言語使用状況などに新たな光を与えてくれると期待される.
・ Fransson, G. Middle English Surnames of Occupation 1100--1350, with an Excursus on Toponymical Surnames. Lund Studies in English 3. Lund: Gleerup, 1935.
2024-04-18 Thu
■ #5470. 中英語における職業を表わす by-name の取り扱い [onomastics][personal_name][name_project][methodology][emode][by-name][latin][french][med][evidence][loan_word]
「#5452. 英語人名史における by-name と family name の違い」 ([2024-03-31-1]) などで取り上げてきた,英語人名を構成する by-name の歴史研究について.初期中英語期に by-name を付ける慣習が徐々に発達していたとき,典型的な名付けのパターンの1つが職業名 (occupational terms) を利用するものだった.この方面の研究は,尽くされてはいないものの,それなりに知見の蓄積がある.Clark (294--95) は,カンタベリーにおける by-name を調査した論文のなかで,文証された by-name の解釈にまつわる難題に触れている.証拠をそのまま信じることは必ずしもできない理由が多々あるという.
The simplest of these Canterbury surnames offer supplementary records, mainly antedatings, of straightforward occupational terms. Yet all is not wholly straightforward. To begin with, we cannot be sure whether the occupational terms used in administrative documents were in fact all current as surnames, that is, in daily use among neighbours, or whether some were supplied by the scribes as formal specifiers, just as occupations and addresses are in legal documents of the present day. Nor can we be sure in what form neighbours would have used such terms as they did. With those examples that are latinized --- a proportion varying in the present material from three-quarters to nine-tenths --- scribal intervention is patent, although sometimes reconstruction of the vernacular base seems easy (such forms, and other speculative cases, are cited in square brackets). With those given in a French form matters are more complex. On the one hand, scribes had a general bias away from English and towards French, as though the latter were, as has been said, 'a sort of ignoble substitute for Latin'; therefore, use of a French occupational term guarantees neither its currency in the English speech of the time nor, alternatively, any currency of French outside the scriptorium: in so far as such terms appear neither in literary sources nor as modern surnames MED is justified in excluding them. On the other hand, many 'French' terms were adopted into English very early; use of these would by no means imply currency of French as such, either in the community at large or in the scriptorium itself.
証拠解釈が難題である背景は多様だが,とりわけラテン語やフランス語が関わってくる状況が厄介である.この時代の税金名簿などに記されている人名はラテン語化されているものが多く,英語名はその陰に隠されてしまっている.また,フランス語で書かれていることも多く,問題の職業名そのものがフランス語由来の場合,それがすでに英語に同化している単語なのか,それともフランス単語のままなのかの判断も難しい.
職業を表わす by-name は,そもそも文献学的に扱いにくい素材なのである.そして,これは職業を表わす by-name に限らず,中英語の固有名全般に関わる厄介な事情でもある.
・ Clark, Cecily. "Some Early Canterbury Surnames." English Studies 57.4 (1976): 204--309.
2024-04-17 Wed
■ #5469. 山口美知代『ハリウッド映画と英語の変化』(開拓社,2024年) [review][voicy][heldio][toc][hollywood]
3月31日に発行された新刊書のご紹介です.山口美知代先生(京都府立大学)による,別名「ハリウッド映画の英語史」というべき本です.映画(の英語)に関心のある方,映画史の観点から英語の社会史を覗いてみたいという方,そして英語史を愛する方,すべてにお薦めできる書籍が登場しました.
以下,目次を掲載します.この目次を眺めているだけで,映画史と英語史の交差点の多様さが理解できると思います.
第1章 概説
1.1. 本書の目的
1.2. 映画の英語の変化
1.3. 先行研究
1.4. 本書の校正
第2章 サイレント映画からトーキーへ --- 『ジャズ・シンガー』 (1927)
2.1. はじめに
2.2. 『ジャズ・シンガー』の英語
2.3. 『ジャズ・シンガー』のサイレント映画的要素
2.4. 『ジャズ・シンガー』の特徴的な語彙
2.5. ブラックフェイスの演出について
第3章 ギャング映画の英語 --- 『民衆の敵』 (1931)
3.1. はじめに
3.2. ギャング映画の系譜と『民衆の敵』,『暗黒街の顔役』
3.3. ギャング映画と倫理規定「プロダクション・コード」
3.4. 初期ギャング映画の語彙
3.5. 『民衆の敵』の用例
3.6. 銃声の効果
3.7. 機関銃の使用 --- 『暗黒街の顔役』
第4章 ハリウッド映画と間大西洋アクセント --- 『ローマの休日』 (1952)
4.1. はじめに
4.2. トーキーの登場とイギリス英語の影響
4.2.1. 演劇の言語の影響
4.2.2. 『雨に唄えば』の発音矯正場面
4.2.3. ブロードウェイの演劇界を描いた『イヴの総て』
4.3. 社会的権威を表す間大西洋アクセント
4.3.1. キューカーの回想
4.3.2. 『ローマの休日』の「ニュース速報」
4.3.3. 『西部戦線異状なし』と古典教師のイギリス英語
4.4. 非英語圏という設定を示す間大西洋アクセント
4.5. 間大西洋アクセントの使用の現象と存続
第5章 トーキーの登場とサイレント映画スターの命運
5.1. はじめに
5.2. 「外国訛りのある英語は観客に通じるのか」
5.3. 「訛りの英語は役柄にふさわしいか」
5.4. 「外国訛りの英語は滑稽である」
5.5. 「外国訛りの英語は非標準的綴り字で表せる」
5.6. 「訛りを直す努力」
5.7. 「訛りは長所であり資産である」
5.8. トーキーにふさわしい英語の模索
5.9. 「訛りは資産」とハリウッドの海外戦略
第6章 トーキーの登場とイギリスの反応
6.1. はじめに
6.2. アメリカ映画がイギリス英語に与えた影響
6.3. ロンドンへのトーキー到来
6.4. トーキーの英語へのイギリスの反応
6.4.1. 「娯楽産業雑誌アーカイヴ」
6.4.2. トーキーのアメリカ英語へのイギリス人の反応
6.4.3. アメリカ映画が役に合わないときの批判
6.4.4. イギリス英語のトーキーへの期待
6.4.5. イギリス庶民院での発言
6.4.6. アメリカ英語批判は不当だという用語
コラム (1) 英語ができない悔しさを描くインド映画『マダム・イン・ニューヨーク』
第7章 プロダクション・コードによる規制 --- 『風と共に去りぬ』 (1939)
7.1. はじめに
7.2. 問題視されたタブー語 damn
7.3. 言語に関する規定
7.4. 『オックスフォード英語辞典』と damn
7.5. プロダクション・コードと「映画の英語の影響力」の論理
7.6. 『風と共に去りぬ』への批判
第8章 タブー語と戦争映画 --- 『7月4日に生まれて』 (1989)
8.1. はじめに
8.2. 『7月4日に生まれて』のタブー語使用
8.2.1. 概観
8.2.2. タブー語の多用される場面
8.2.3. タブー語の用いられない場面
8.2.4. タブー語の使用を咎める場面
8.3. タブー語のない戦争映画 --- 『西部戦線異状なし』
8.4. タブー語使用と登場人物の描き方 --- 『グリーンブック』
コラム (2) ハリウッド映画の中の sushi
第9章 アメリカ南部を描いた映画の英語 --- オーセンティシティと「わざとらしさ」の間
9.1. はじめに
9.2. アメリカ南部英語らしさを表す音声特徴
9.2.1. アメリカ南部英語とは
9.2.2. アメリカ南部英語の特徴
9.3. オーセンティックな南部英語を用いている映画
9.3.1. 『歌え!ロレッタ 愛のために』
9.3.2. 『ヘルプ 心がつなぐストーリー』
9.4. オーセンティックな南部英語を用いない映画
9.4.1. 『風と共に去りぬ』
9.4.2. 『アラバマ物語』
9.5. オーセンティシティと「わざとらしさ」の間
コラム (3) 『レディ・キラーズ』における南部英語の衒学的文体
第10章 言語観,言語景観の変化 --- 『ウェスト・サイド・ストーリー』 (2021)
10.1. はじめに
10.2. スペイン語のある言語景観
10.3. 英語とスペイン語の併用
10.4. 言語態度の描き方
10.4.1. 「英語で話せ」という圧力
10.4.2. 「英語を話そう」という意識
10.5. 聞き手への好意を示す言語選択
参考文献と索引もついています.それぞれの映画を観(直し)たくなったのではないでしょうか.
先日,heldio でも同書を紹介する「#1046. 山口美知代『ハリウッド映画と英語の変化』(開拓社,2024年)」を配信しました.本記事と合わせて,そちらもお聴きいただければ.
・ 山口 美知代 『ハリウッド映画と英語の変化』 開拓社,2024年.
2024-04-16 Tue
■ #5468. piggyback は「おんぶ」でもあり「肩車」でもある!? [lighthouse7][dictionary][sapir-whorf_hypothesis]
とあるきっかけで piggyback という英単語について調べ始めている.語源不詳ということで語源的に関心をもったからだ.
ところが,語源以前の問題がある.というのは,日本語でいうところの「おんぶ;肩車」に相当するようなのだが,まずもって「おんぶ」と「肩車」は日本語ではまったく異なる2つの姿勢ではないか,と疑念を抱かざるを得ないからだ.英語の piggyback とは何を指すのか,まずそこから迫らなければならない.
まず,先日「#5464. 『ライトハウス英和辞典 第7版』のオンライン版が公開」 ([2024-04-12-1]) で紹介した辞書の記述をみてみよう.語義が端的に「おんぶ,肩車」と併記されている.
続けて,学習者用英英辞書を覗いてみよう.OALD8 の "piggyback" の項より,関係する一部のみ抜き出す.これは「おんぶ」の定義と理解してよいだろうか.
a ride on sb's back, while he or she is walking
- Give me a piggyback, Daddy!
- a piggyback ride
-> pig・gy・back adverb
- to ride piggyback
次に CALD3 では明らかに「おんぶ」の意味である.実際,おんぶしている絵も描かれているので間違いない.
a ride on someone's back with your arms round their neck and your legs round their waist
I gave her a piggyback ride.
ところが,LDOCE5 では次のようにあり,これは「肩車」を指すようなのである.
if you give someone, especially a child, a piggyback, you carry them high on your shoulders, supporting them with your hands under their legs
---piggyback adverb
COBUILD English Dictionary も同じく「肩車」のことをいっているようである.しかし「高いおんぶ」と解せないこともない(だが,もしおんぶと肩車の中間の中途半端な高さを指すとなると,背負う側の負担が著しく大きいだろう).
If you give someone a piggyback, you carry them high on your back, supporting them under their knees.
* They give each other piggy-back rides.
はて,困った.孫に対して「おんぶならしてあげられるけれど肩車は無理」というおじいちゃんは,英語でなんと表現すれば良いのやら.サピア=ウォーフの仮説 (sapir-whorf_hypothesis),再び.
2024-04-15 Mon
■ #5467. OED の3月アップデートで日本語からの借用語が23語加わった! [oed][japanese][loan_word][notice][tufs][world_englishes]
OED Online は3ヶ月に一度のペースでアップデートがなされています.最新のアップデートは先月(2024年3月)のもので,Updates の一覧よりアクセスできます.
今回のアップデートを特徴づけるのは,なんと日本語からの借用語です.関連記事として "Words from the land of the rising sun: new Japanese borrowings in the OED" が公開されていますが,これは必読です.
今回 OED のアップデートで日本語からの借用語が注目されたのは,たまたまというわけではなく,とある背景があったようです.上記記事によると,OED 編纂チームが,昨年建学150周年を迎えた東京外国語大学(←私の出身大学です,おめでとう!)のパートナー研究者とコラボし,その研究成果に基づいて,これらの日本語単語を収録したということのようです.今回だけで23語の日本語単語が OED に新しく収録されるに至ったのですが,この数は1回のアップデートとしてはなかなかのものです.その23語とは,具体的には以下の通り.
donburi (n.), hibachi (n.), isekai (n.), kagome (n.), karaage (n.), katsu (n.), katsu curry (n.), kintsugi (n.), kirigami (n.), mangaka (n.), okonomiyaki (n.), omotenashi (n.), onigiri (n.), santoku (n.), shibori (n.), takoyaki (n.), tokusatsu (n.), tonkatsu (n.), tonkatsu sauce (n.), tonkotsu (n./1), tonkotsu (n./2), washi tape (n.), yakiniku (n.)
日本語母語話者としてはツッコミどころが満載で楽しいです.じっくり掘ってみてください.
・ tonkotsu という語はなんと2つの見出しが立っている.我々の知る「豚骨」(スープ,ラーメン)は tonkotsu2 だが,別に tonkotsu1 もあるという.皆さん,後者は何のことだか分かりますか?
・ donburi の語源解説で,日本語「どんぶり」は「ざぶんと」を意味した副詞用法と関係するのではないかとあり,日本語の語源まで学べてしまうスゴさが.
・ katsu 「カツ」は "boomerang word"
・ kintsugi 「金継ぎ」が,工芸技術の意にとどまらず美学的世界観へと昇華されていた!
・ isekai 「異世界」と tokusatsu 「特撮」は,さすが日本のサブカルというべき採録.
OED における日本語借用語の話題としては,OED 公式の以下の記事も参照.
・ Words of Japanese origin
・ From anime to zen: Japanese words in the OED
2024-04-14 Sun
■ #5466. リスナー投票による heldio 2024年第1四半期のランキング [voicy][heldio][notice][ranking][link][helkatsu][khelf][sobokunagimon]
「#5460. heldio 2024年第1四半期のベスト回を決めるリスナー投票 --- 4月11日までオープン」 ([2024-04-08-1]) でご案内したとおり,4月5日(金)から11日(木)まで,今年第1四半期におけるベスト配信回を決めるリスナー投票(1人10票まで)を開催しました.「hel活」 (helkatsu) の一環としてのイベントでした.投票いただいた方々には,ご協力に感謝申し上げます.ありがとうございました.
投票結果をまとめましたので,本記事にて報告いたします.上位9位までの計14回分を掲載しています.詳しくは Slido での投票結果をご覧ください.
1. 「#1030. 「はじめての古英語」生放送 with 小河舜さん&まさにゃん --- Bede を読む」 (58%)
2. 「#950. アングル人 (Angles) は天使 (angels) か? --- 教皇グレゴリウス1世のダジャレで始まったイングランドのキリスト教」 (35%)
2. 「#977. 『英語語源辞典』を読むシリーズ (7) --- khelf 藤原くんと同音異義語 bank の項を精読する」 (35%)
4. 「#945. なぜ言語は変化するのか?」 (27%)
4. 「#968. マジック e の起源 --- name, five, cute の語末の <e> は何?」 (27%)
4. 「#991. while の文法化」 (27%)
4. 「#1011. 「変なアルファベット表」の完成と公開 with 寺澤志帆さん」 (27%)
4. 「#1022. トートロジー --- khelf 会長,青木くんの研究テーマ」 (27%)
9. 「#956. 非人称構文とは?」 (23%)
9. 「#983. B&Cの第42節「文法性」の対談精読実況生中継 with 金田拓さんと小河舜さん」 (23%)
9. 「#1026. なぜ now と know は発音が違うの?」 (23%)
9. 「#1027. 通時的変化と共時的変異 --- 言語変化を考える際の2つの軸」 (23%)
9. 「#1031. 英語は数量を表わすのに属格を好む? --- 前置詞 of を理解するために」 (23%)
9. 「#1032. なぜ subject が「主語」? --- 「ゆる言語学ラジオ」からのインスピレーション」 (23%)
第1位は「はじめての古英語」シリーズでした! このシリーズは小河舜先生(上智大学)および「まさにゃん」こと森田真登先生(武蔵野学院大学)とともに3人でお届けしている,真面目オモシロの古英語入門で,昨年1年のリスナー投票でも第1位に輝いています(cf. 「#5363. 2023年のリスナー投票による heldio の推し配信回ベスト10が決定!」 ([2024-01-02-1])).シリーズの更新は鈍めなのですが,今回の皆さんからの支持は,継続のためにお尻をたたいていただいているものと理解しました.何とか近日中にシリーズ続編をお届けしたいと思います.
第2位は古英語のダジャレ回.リスナーさんにはダジャレ好きの方が多いので,その界隈にウケたものと想像されます.同率2位を勝ち取ったのは,研究社の『英語語源辞典』を khelf の藤原郁弥さんとともに精読していくシリーズの1回.このシリーズも回を重ね,ご愛聴いただいています.
この後,同率4位が5本,同率9位が6本と続きます.素朴な疑問あり,英語史用語の解説あり,Baugh and Cable の対談精読実況生中継ありと様々です.
今回のランキングをきっかけに,まだお聴きでない回がありましたら,ぜひ聴取いただければと思います.
以上,投票結果報告でした.
2024-04-13 Sat
■ #5465. khelf 企画「英語史コンテンツ50+」が今年度もスタートしました [notice][khelf][hel_education][hel_contents_50_2024][helkatsu][voicy][heldio]
(このアイコンとバナーは khelf メンバーが作成)
khelf(慶應英語史フォーラム)では,学びの意欲が高まる毎年度始まりに,様々なお祭りイベントを企画しています.その第1弾が,一昨日4月10日にスタートした「英語史コンテンツ50+」です.現役の大学院生と学部生を中心とする khelf メンバーの各々が,休日を除く毎日,順次1つずつ英語史に関するコンテンツを khelf HP 上に公開していくというイベントです.駅伝式のバトンリレーなので途中で息切れしてしまう可能性が常にあり,企画運営側としてはハラハラなのですが,何とかつないでいきたいと思います.
2021年度に始まった季節イベントで今年度で4年目となりますが,今年度はコンテンツ提供者が khelf 外にも広がっていきます.バトンリレーの後半戦での掲載になると思いますが,khelf 外の大学(院)生も英語史コンテンツを貢献してくれることになっています.これにより最終的には50件以上のコンテンツが公開となる見込みです.したがって「英語史コンテンツ50+」とタイトルの終わりに「+」がついています.
2024年度の「英語史コンテンツ50+」のトップバッターは,khelf 会長の青木輝さんです.続いて khelf シニアメンバーの大学院生が続いています.本日までに公開されている最初の4本のコンテンツへリンクを張ります.
・ 「#1. "A" History of the English Language」(4月10日, 青木輝さん(慶應義塾大学大学院生)によるコンテンツ)
・ 「#2. 欲しいもの,買えますか?」(4月11日, 慶應義塾大学大学院生によるコンテンツ)
・ 「#3. ある地図から考える言語についてのあれこれ」(4月12日, 高山真梨子さん(慶應義塾大学大学院生)によるコンテンツ)
・ 「#4. iPhoneはスマホになるか?」(4月13日, 慶應義塾大学大学院生によるコンテンツ)
こちら4本を含め今後公開されてくるコンテンツも,新年度に英語史に初めて触れる読者を意識した導入的な話題が多くなってくると思います.英語史コンテンツはいずれも気軽に読める短いエッセイで,「英語史」を日常化するための素材としても最適です.hellog や heldio とともに「英語史コンテンツ50+」を訪問することを,ぜひ日々の習慣にしていただければ幸いです.日々のコンテンツ公開情報は khelf の公式ツイッターアカウント @khelf_keio からもお知らせしていきます.ぜひフォローいただき,リマインダーとしてご利用ください.
前述の通り,本イベントの実施は,今回で4年目となります.第1回は「英語史導入企画2021」として49本のコンテンツが,第2回は「英語史コンテンツ50 (2022)」として59本のコンテンツが,第3回は「英語史コンテンツ50 (2023)」として50本のコンテンツが公開されてきました.アーカイヴとしていつでも閲覧・ダウンロード可能ですので,英語史成分の摂取がまだ足りないという方は,そちらもご覧ください.また,以下の記事では過年度のベスト10コンテンツを紹介しています.
・ 2021年度のベスト10:「#4726. 昨年度のコンテンツ企画のベスト10」 ([2022-04-05-1])
・ 2022年度のベスト10:「#5102. 2022年度の英語史コンテンツのベスト10 --- 昨年度の振り返り」 ([2023-04-16-1])
・ 2023年度のベスト10:「#5447. 2023年度の英語史コンテンツ企画のベスト10 --- 昨年度の振り返り」 ([2024-03-26-1])
学生による英語史活動の一環としてのイベントですので温かく見守っていただければ幸いです.学びの応援のほど,どうぞよろしくお願いいたします.
「英語史コンテンツ50+」の企画については,先日の heldio でもご紹介しました.音声で聴きたいという方は,ぜひ「#1047. khelf 企画「英語史コンテンツ50+」が今年度もスタート」もどうぞ.
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最終更新時間 | 2024-04-19 09:41 |
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