圧巻 |
2024年 03月 28日
■朝からくしゃみ・鼻水が止まらず往生。例の漢方薬を飲んでも効かずで、ダメだこりゃ...(泣)
■というのが理由ではないのだけど、今日は仕事を休んで家におります。体調云々ではなく、元々今日は休むことにしていたので。ただ、月曜に図らずもの形で休んでしまったから、今日も予定通りに休むと、報酬が満額獲得できる既定の勤務時間を下回ってしまう。なので、出社も考えたのだが、昨日一昨日の様子では思ったよりも"ヒマ"だったこともあり、じゃぁ、休める時には休んじゃおうと。そう、多少は収入が減ったとしても、心身の平穏を優先する方が良い... ■タワーレコードから、結構まとまった金額分のポイントが今月末で失効する旨の通知が届いたことで、勿体ないから使おうと。で、何を買おうかとあれこれ考えた結果、国内盤DVDが(おそらく)在庫処分価格で販売されていたクライバー指揮による「ばらの騎士」に決定。我々のような者には"バイブル"であるところの1994年のウィーン国立歌劇場版ではなく(こっちは"当然"持ってますんで)、1979年収録のバイエルン国立歌劇場版の方ね。ただ、持ってないと思っていたけど、いざ探してみたらありましたってのは私の「あるある」なので(ほんとにねぇ...)、ここは入念にDVDが置いてある棚を検索しまして、確かに無いことを確認してから購入ボタンをポチっとした次第。 ■昨夜、1幕冒頭だけでも見てみようかと再生し始めたところ、「それどころじゃない!」となってしまって全幕見ちゃいました(苦笑)。いやまぁ、今さら私如きが申すまでもないことだけど、本当に素晴らしいね。1994年版も名演だけど、壮年期(49歳)のクライバーの、切れば血潮が飛び散るような、あるいは、いろんな「汁」が出まくるような(なんちゅー表現だよ...)音楽が圧巻。これぞ正真正銘のエモーショナル。 ■主役陣も素晴らしくて、中でも女声3人(元帥夫人:グィネス・ジョーンズ、オクタヴィアン:ブリギッテ・ファスベンダー、ゾフィー:ルチア・ポップ)の見事さたるや。調べてみると、ファスベンダーとポップは40歳、ジョーンズは43歳だったようだから、文字通り「脂の乗り切った」時期の公演だったということね。歌だけじゃなく演技も細やかで(特にポップ!)、いや、ほんとに素晴らしかった。3幕ラストの三重唱のところで、私、落涙してしまいましたもの、マジで... ■オケ(バイエルン国立管弦楽団)も熱演。ただ、縦横斜めが整った演奏というわけではなく、いい感じで緩くかつ荒れてもいて、これも、私としては好印象。当時のオケは、いろいろな意味でオーストリアに「近い」南ドイツの風土や文化を、今以上に色濃く反映していたのではないかしらね。1番ホルンはピツカ(Hans Pizka)だったようだけど、もしかしたらウィンナホルンで吹いていたのかも。いや、3幕冒頭でホルン奏者たちが映った時に、そういうふうに見えたものだから。っていうか、私が知らなかっただけで、これは有名な話だったりして? ■この映像、見たのは何十年ぶりだったろうか。上記したようにDVDは持っていなかった。となると、NHKで放送された時に録画したビデオなんかで見てたのかな。どうもはっきりしないのだが、でも、何回か繰り返し見た記憶はある。ってことは、無いと思ったけど、やっぱりDVDを持ってたりして? という最悪の展開(苦笑)も考えつつ再度家探ししてみたら... レーザーディスクが出てきました。そっちか!(笑)
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by wph1842
| 2024-03-28 11:31
| オペラ
2024年 03月 26日
■3月に入って以降ずっと不調が続いていて、昨日はついに仕事を休んでしまった。先週のうちに私が担当する案件のほとんどを一段落させていたこともあり、無理して出社して一層悪くしてしまうくらいなら、この際休みを取って静養するかと、そういう心持ちで。結果的にはそれが功を奏したようで、今日になってだいぶ持ち直した感があり、まずは何よりかと。
■なんで不調になったのか。甚だ非科学的というか、多分に感覚的なものではあるのだけど、一応、原因はわかっている(つもり)。それは、今月アタマの京都・琵琶湖遠征の際に、極寒の京都(と琵琶湖周辺)をそぞろ歩いたからで、あの時に、体の芯まで冷えたのですよ。この「体の芯まで冷える」というのが、比喩表現ではなくて、文字通りという感覚。で、それ以降、寒い日にはその「芯」が刺激される感覚になり、何とも言えぬダメージを受けることになってしまった。書いてて「曖昧模糊だな」と思うけれど(ほんとだよ)、でもまぁ、そういう感じなのでして。とは言え、ちょっとずつ暖かくはなってきているのでね、ここから先は持ち直すことでしょう。というか、そうありたい。というか、そう願う。 ■そうこうしている間に、今年のウィーンフィルウィークのプログラム等詳細が発表されましたね。まずは下記リンク先にてご確認ください。 ■指揮者は既報の通りネルソンス。ソリストとして、ピアノのブロンフマンとヴァイオリンの五嶋みどりが帯同。ブロンフマンは、正直「またか」だけども(ピアノのソリストはブロンフマンとランランの持ち回り?)、五嶋みどりは、ある意味"新鮮"ではありますね。当団来日公演としては1996年以来(28年ぶり!)ということになりますか。もっとも、ウィーンでは近年共演機会があって、2020年2月にはエッシェンバッハとのソワレ定期に出ているし(シューマンの協奏曲)、2017年には国立歌劇場での室内楽シリーズに参加していたりも>ここはフロシャウアーとの"ジュリアードつながり"によるものだったのかも。とは言え、決して共演機会の多いソリストではないので、多分に"日本公演仕様"ではあると思いますけども。 ■メモリアルイヤーってこともあるからやるんじゃないかと思っていたブルックナーは、結局無し。これはちょっと残念。毎年のようにネルソンスと共に演奏しているマーラーからは5番が。この曲は、来日公演では久々になりますね>1995年のレヴァイン以来?>29年ぶり!(^^;。「英雄の生涯」は、そりゃ好きな曲だし、当団のR.シュトラウスが聴けるのは嬉しいのだけれど、2020年のゲルギエフとの時にもやってるから、「またか」感がありますわねぇ...。どうだろ、結局のところ、当団ではなかなか聴く機会がなくて、かつ、指揮者との組み合わせ的にも面白そうということになると、ショスタコーヴィチ9番とドヴォルジャーク7番のプログラムってことになるかしら。もちろん、ソリストとの協奏曲も楽しみではあるけれど。皆さんはいかが? ■で、問題はチケット料金ですよ。全カテゴリー一律3000円アップとなりましたな。従って、当方がいつも狙うC席は30000円の大台に。今回は3つのプログラムだから、全部聴けたとして90000円。うーむ...。そりゃまぁ、諸物価・諸経費高騰の折ですからね、致し方ないのではありましょうが、正直ツラいっす...。頑張って働くしかないね、こりゃ(泣)
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by wph1842
| 2024-03-26 22:00
| ウィーンフィル
2024年 03月 21日
■やっぱ水曜休みは最高だわ。2日働くと1日休めて、また2日働くと2日休める。心身共にめちゃくちゃ楽。この方が生産性も上がるんじゃないかと思うんだけど(マジで)ダメっすかね。
■ウィーン楽友協会が来シーズン(2024/25)のスケジュールを発表したので、当団はどんな感じなんだろうと確認してみた。現時点で載っているのは、楽友協会もしくは他団体主催の分で、当団主催の定期演奏会については未掲載。だけど、ある程度の"方向性"はわかりますんでね。で、いろいろ興味深い演奏会があることもわかったのだけども、中でも驚いたのが12月13日金曜日。この日は、午前10時からと夜7時半からの2回の演奏会が予定されているではありませんか。マジか⁉ ■指揮はクラウス・マケラ(たぶん初登場)で、マーラーの交響曲第6番の1曲プログラム。10時の方はジュネス主催の"公開リハーサル"という位置付けで、夜の方が楽友協会主催の"本番"ということになるようだが、にしても、1日に2回マーラー6番をやるなんて... と思ったのだけど、午前の部は3時間確保されているようだから、そうか、これは通常通りのステリハということになるわけか。それを(おそらく格安で)公開すると。だとしたら、別に驚くことでもなかったかと、急に尻すぼみ...(苦笑) ■10時から1時までステリハをやって、そこから6時間半のインターバルを置いて本番。職住近接の彼らだから、教職等の仕事がなければ、一旦帰宅してくつろいでから本番に出向くというのも可能。というか、それが当たり前でしょうね。日本のプロオケではそうは行かないでしょうから(午後にステリハして、数時間置いてから本番というのが一般的では)、やっぱり彼らは恵まれた環境にありますわね。 ■というわけで、1日に2回もマーラー6番をやるだなんて大変だ、という話を書くつもりが、彼らの恵まれた環境が羨ましい、という方向に変わってしまったというお粗末な一席でありました(苦笑)
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by wph1842
| 2024-03-21 22:21
| ウィーンフィル
2024年 03月 20日
■眠りが浅くて、休日であっても明け方に目が覚めてしまうことが多いものだから、しっかり眠るためにも(市販の)"睡眠改善薬"を飲んでみるかと。で、ドリエル... と同成分という"ジェネリック"を買ってきて(だって、値段が半分くらいなんだもん>苦笑)、昨日の就寝前に服用してみたところ... 効きました。っていうか、効き過ぎたかな。というのも、昼間もひたすら眠くて...>ダメじゃん。
■この手の薬を飲んだのは初めてではなく、以前にも試したことがあったのだが、その時も同じような結果だったような。つまり、確かにぐっすりとは眠れるのだけど、日中まで尾を引くと。なので、今日はひたすら寝ておりました。本当は午後から映画を見に行こうかと思っていたのだけど、それも取り止めにして。おかげで、慢性的な「寝足りない」という感覚は少し薄らいだので、これはこれで良かったと、そう思うことにします。実際はどうなのかわからんけど、多分に気持ちの問題ということで... ■先週末の当団定期演奏会の模様。ブルックナーの方は断片的にしか聴けていなかったので、昨晩改めて全曲を聴いてみた。メータらしい構えの大きな音楽作りなれど、思った以上に推進力があって、なかなかに充実した演奏。椅子に座っての指揮ってこともあってか、細かなところでアンサンブルに若干の"ズレ"が生じているような部分もあったのだけど、演奏のキズというよりは「誤差の範囲」という感じだったでしょうかね。素晴らしかったです。 ■聴いてて思ったのが、1番フルートのマンホルツ(今後はマンホルツと記述します)がね、なんか芸風変わったなと。音色も含めてシュッツみたいな感じで、あれかなぁ、当団の中で演奏することで"先輩"奏者に似てきちゃう、というか、ああいう方向性に行くことが必然というような空気があるのかなぁ、なんて、結構モヤモヤしながら聴いていたのね。で、今日になって演奏会の模様がSNSで紹介されて、その写真を見てみたら... あれ?1番フルートはシュッツじゃん! どうりで「シュッツみたい」なわけだよ、当人なんだから(笑) ■私、なぜか、この演奏会の1番フルートはマンホルツだと思い込んでいたのですよ。当団SNSのリハーサル風景写真には写っていないのだけど、どこかで見た写真には彼がいたような気がしていて。だから、演奏を聴きながらずっと彼が吹いていると思っていた。で、それが「まるでシュッツのよう」なので、結構当惑していたと。いや、彼のフルートには、往年の奏者を想起させる「いぶし銀」の感覚があって、そこが私は好きなものだから。なのに、そんな彼が「華麗」な方向性に変わっていて...。でも、それは思い込みによる勘違いだったということで、あぁヨカッタ(^^; ■もう一つ似たようなことがあって、それは2番ホルン。WL氏から「アルゲリッチとメータは本当に素晴らしいよ!」というメールをもらっていたこともあり、彼がこの演奏会に乗っていることはわかっていた。だから、2番ホルンは彼が吹いているのだろうと思いながら聴いていたのだけど、なんか「違う」なぁと。簡単に言えば「大人しい」。WL氏の芸風は結構「男前」>あくまでも比喩表現ですよ。だから、2番ホルンだけが動く箇所とかは、ここぞとばかりに"主張"することが多い。だけど、このブルックナー7番では、その辺が概して大人しくて、なんか、らしくないなと。もしかして、2番ホルンは別の人が吹いていて(例えば入団予定のシュタンコフスキーとか)、彼はワーグナーチューバの方に回っているのかな、とか思っていたのだが、演奏会の写真を見てみたら、なんとその通り。まさに2番ホルンはシュタンコフスキーで、WL氏は、ワーグナーチューバではなく1番のアシスタントを務めておりました。やっぱりそういうことか... ■先般のアメリカツアーにもこの定期演奏会にもLMS氏の姿は無し。それは、以前にも書いたように、彼が長期休暇を取ってアフリカ・チュニジアへのキャンピングカー旅行に出ていたからなのだけど、そんなLMS氏夫妻、昨日無事に帰宅したようです。彼らの旅の様子は、あるアプリを使ってずっと共有していたものだから、今、どこにいるのかというのは随時把握していたのだが、砂漠あり、美しいビーチありで、変化に富んだ素晴らしい旅だった模様。羨ましい限りです。ただ、心配なのは、無事に現場復帰できるのか(苦笑)。彼のことだから、楽器を持って旅に出るんなんてことはしてないと思うのよね。これだけ長く休んだ上で楽器吹けるのかなぁ... って、余計なお世話か(^^; #
by wph1842
| 2024-03-20 23:39
| ウィーンフィル
2024年 03月 18日
■寒いっ! 昨日は比較的暖かかったのに、今日になったらヒンヤリに逆戻り。でもって、今週はずっとこんな感じで寒いというではないですか。ったくもう、調子狂っちゃうよ。引き続き体調に気を付けて過ごすしかありませんな。
■昨日一昨日の当団はメータとの定期演奏会。アルゲリッチをソリストに迎えてのラヴェルのピアノ協奏曲とブルックナー交響曲第7番というプログラム。で、その模様は、いつものようにORFのオンデマンド放送で1週間聴けますんでね、以下にリンクを入れときます。 ■リハーサルの模様が当団SNSにて発信されていて、その写真を見ると、さすがに2人とも老いたなぁと。メータが90歳近い(現在87歳)ことは承知していたけど、そう言えばアルゲリッチは何歳なんだろうと調べてみたら... な、なんとびっくりの82歳!(今年の誕生日で83歳)。アルゲリッチも80代なのかと改めて驚いた次第だったのだが、昨日のラヴェルを聴いてさらにびっくり。82歳の"おばあちゃん"の演奏じゃない!!! 技術的にほぼ完璧なのも驚異的だが、それ以上に、その音楽の「若い」こと! 「枯れる」なんてことは絶対に無いのでしょう。生涯現役。生涯魔性の女>それは違うんじゃ...。百聞は一見にしかず。ぜひとも聴いてみてください。アンコールで3楽章をもう1回やるんで、そこもお聴き逃がしなきよう。 ■こういう曲をさらっと演奏する(演奏できる)ようになった当団にも感嘆。というか、隔世の感かなぁ...。二昔前くらいの当団だったら、もっとぎこちなかったと思うのよね。あと、パートによっては「大丈夫か?頑張れ!」みたいなのもあったかもしれない>マジで。 ■そもそも、このラヴェルのピアノ協奏曲って、当団はどれくらい演奏したことあるんだろうと、例のアーカイブ機能を使って検索してみたら、思ったよりはやっていて、昨日一昨日を入れて全20回だった。最初は1932年の2月で、なんと初演の翌月。指揮者としてラヴェルとクラウスの名前が出ているので、もしかしたらラヴェル自らが指揮をしたのかもしれない。ただ、そこから昨日までで全20回だから、その間隔はかなり空くわけで、近年だと一昨年に演奏しているが(ブッフビンダー&サロネン)、その前は2000年(内田光子&プレヴィン)で、さらにその前は1971年(バーンスタインの弾き振り>これもスゴい)と、20年・30年間隔ということになる。いずれにせよ、そういう(当団にとっての)レア曲をアルゲリッチの超絶演奏で聴けるわけなので、はい、ぜひ上記ORFネットラジオにアクセスしてみてください。 #
by wph1842
| 2024-03-18 23:26
| ウィーンフィル
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